進化を続けるARグラスのなかで、ゲーミングに特化したARグラスがXREALから発売が発表されました。
それがゲーミングデバイスも多数発売しているメーカーASUSとのコラボモデルの「ROG XREAL R1」。
リフレッシュレート最大240Hzの出力ができる高性能なゲーミングモニター並みのARグラスです。
今回はそんなROG XREAL R1を実際に使ってみて良かったポイントや気になったポイントについてまとめていきます。
貸出:XREAL
ROG XREAL R1の特徴
- 視野角57度
- リフレッシュレート240Hz
- 応答速度0.01ms
- 3DoF/6DoF対応
- 電子調光機能にも対応
- Bose監修の音響
- 専用ドックと接続して拡張性向上
- 価格141,550円(ドック付き)
- 重量:91g
- 7月13日まで予約受付
ゲーミング用途に特化した最高性能のARグラス。
持ち運べるゲーミングモニターとでも言うべき性能をしています。
なんとリフレッシュレートが最大240Hzというところで、これまで市場のARグラスは120Hzが標準だったので、非常に高いスペック搭載。
応答速度についても応答速度0.01msで非常に高速。
ARグラス自体についてはXREAL One Proを移植したかのような性能になっているので、ゲーミング性能にとどまらず、ARグラスの性能としても現行の最上級です。
モデルの比較

今回発表されたされたROG XREAL R1がどのような機体なのか整理するとこのような感じ。
位置付けとしてはASUSとのコラボモデルなのでラインナップ的には少し特殊な立ち位置ですが、元の機体はXREAL One Proといったようなモデル。
そのため、基本的な機能などはXREAL One Pro譲りなので対応可能です。
それこそ6DoFによる視聴や電子調光機能、そしてリアルタイム3D化など、これまでXREAL One Proで楽しめてきた機能はしっかり引き継いでいるような感じ。
Oneシリーズの派生、そして上位モデルというような位置付けです。
価格についてですが、XREAL One Proが84,980円で、ROG XREAL R1はそこにゲーミング性能と専用ドックを追加した価格として141,550円。
そのため差額が56,570円。
ドックとゲーミング性能がそれぞれ2.5万円ずつくらいの加算幅と考えればそれなりに納得できます。
ゲーミングモニターでもリフレッシュレート120Hzから240Hzへの向上、応答速度の高速化などを実現しようとするとそれなりに価格が上がるのが通常なので、想定外に高すぎるとは思いませんでした。
とはいえ、もちろんモニターの方でこの性能向上を実現しようとする方が安上がりだったり、そもそも専用ドックを別売りにすればスタートのラインを下げられたりするなど、思うところはありますが、性能に対しての価格感はある程度妥当な気がします。
XREAL One Proの上位互換ということで、2026年現在販売されているARグラスとしては最高性能であることは間違いありません。
ROG XREAL R1のデザイン
カラーに種類はなく、この標準的なブラックのカラーのみ展開。

機能やハードのベースはXREAL One Proであるものの、デザインはかなり変わっています。
まずレンズ部分ですが、従来のXREAL製品は丸みを帯びたフロントのデザインが特徴でした。

しかし、ROG XREAL R1はかなり角張ったスタイリッシュな印象に。

目元から目尻の方向にかなりキツく上がっていて、形状の違いを大きく感じます。
さらにボディが少しくり抜かれているようなデザインになっていて、正面からの見た目は歴然です。
個人的にはかなりこのデザイン好み。
ディスプレイですが、これはXREAL One Proと同様の長方形型のレンズ採用。

多くのARグラスで斜めに切り出されたタイプのディスプレイを採用することが多いのですが、ここはこのブロックのようなタイプを採用しています。
これまで使ってきた体感、斜めの切り出しの場合下からの反射を大きく受けるので、このタイプのディスプレイの方が見やすくて圧倒的に好みです。
ノーズパッドについては中が空洞のふかふかとした形状を採用しているので、荷重の感じ方は優しくなっています。

ディスプレイの中間にはXREAL Eyeを接続できるコネクターがあります。
メガネのツル部分についてはここもブラックで統一された洗練されたデザイン。
ボタンの配置についてはXREAL One Proと変わりません。

右側にXボタンや音量や輝度を調整できるボタンやショートカットボタンなどがあり、左側には特になにもありません。
左右にスピーカーが付いているのでこのまま音が聞けます。

ROG XREAL R1オリジナル要素として、ツル部分が光ります。
必要か不要かはわかりませんがゲーミングらしさは爆増。
重さについては91gということで、他のモデルに比べるとやや重め。
とはいえ、XREAL One Proを普段から使っている自分にとってそこまで劇的に変わるほどではありませんでした。
とはいえ軽いモデルは70g台なので、ある程度の重みや重みによる下ズレは許容しなければいけません。
ROG XREAL R1 レビュー
ここからはROG XREAL R1の各項目をレビューしていきます。
画質・見え方
視野角については57度というところで、現在市場上位のXREAL One Proと同じ広さがあります。
レンズの形状も斜めの形状ではなく、XREAL One Proと同様の長方形タイプのレンズ。
これによって下方向からの映り込みがなく、よりきれいに映像が見られます。
解像度はフルHD。
ここはXREAL One Proを踏襲してますし、他ARグラスもすべてフルHDなので標準的。
そもそもとして高リフレッシュレートを実現しようとするとフルHD運用になると思うので、その意味でも業界標準といえるでしょう。
画質自体についてはXREAL One Pro同様に非常にきれいに映ります。
鮮やかな発色にコントラストの美しい表現など、ゲームプレイはもちろんですが、映画やアニメを見るなどのエンタメを楽しむ用途でも十分活用できました。
基本的な見ることや映像美については従来通りといったようなところです。
リフレッシュレートについてですが、かなりなめらかに見えます。
高リフレッシュレートの恩恵はあるように感じました。
応答速度も早く、もはや人間の視認できる限界を超えているようにも感じますが、性能をしっかりと積んで快適な環境でプレイしたい人にはしっかりとその思いについてこられる性能となっていると思います。
機能性
基本的な機能としてはXREAL One Proと同じなので、シェードをつけなくても画面の明るさを変更できる電子調光機能や、空間固定の3DoF表示などの機能は一通り使えます。
特に普段使いするのであれば、標準の見え方である追従モードであればブレ補正機能搭載ですし、空間固定との切り替えはボタンでスムーズ使いやすい。
リアルタイム3D化に6DoFでの体験など従来のARグラスらしさは一通りこの単体自体で体験ができます。
この辺りはXREAL One Proの性能レビュー動画をよくみた方がしっかりわかるポイントだと思います。
ROG XREAL R1ならではというと、まずメニュー画面のデザインが違います。
XREAL One Proはシンプルなメニュー画面なのですが、ROG XREAL R1はゲーム性能に振っているという性質があるからか、ゲーミングモニターのメニュー画面のようなデザイン。
これはちょっとかっこよくてよいかもしれません。
細部にこだわっていて好感を持ちました。
専用ドックで詳細設定を詰める
セットでついてくる専用ドックも見所の1つ。
正面に映像出力対応のUSB-Cポートが1つ。
背面にはHDMIが2つ、DisplayPortが1つ、給電やキーボード接続ができるUSB-Cポートが2つあります。
正面上部にはコントロールスティックなどがあり、ここの押し込みで特性のメニューバーを出現させて詳細設定が可能。
使用想定としてはデスクの上にこのドックを置くことで、最大3台の機器を接続し、簡単に切り替えられます。
ゲーミングPCやSwitch2などのゲームを接続しておくことで、ボタンで切り替えて遊べます。
また、設定画面はゲーミングモニター本体で行えるような設定が実装。
モニター下についているスティックを触るような感覚で操作ができます。
この設定では電子調光機能や画面との距離、あとは映像の見え方などを調整可能です。
ある程度の設定は本体側でも行えるのですが、さらに細かくモニターとして設定を詰めていくときにこのドックが役に立ちます。
音質
Boseと共同開発の音響ということで、音はけっこう厚みがあって迫力がある音が聞こえてくるでしょう。
見てわかる通り耳で塞ぐような形状をしていないので音漏れは必ずしますが、自宅など音を出しても問題ない環境であればイヤホン不要でゲームやコンテンツを楽しめます。
コンテンツを楽しむ分にはなにも問題なく使えますし、映画やアニメのBGMも迫力を味わいながら楽しめました。
一方でゲームプレイについて、僕レベルであれば問題なく楽しめましたが、ものすごく精緻にゲームをやっていくのであれば専用のイヤホンやヘッドホンをつけた方がよいかもしれません。
定位感とか通話とかまで考えるのであれば、専用構築の方がおそらく快適にできるでしょう。
その他気になるところ
良いポイントもたくさんあるのですが、気になったポイントについても共有します。
ターゲットがわからない
スペックが盛ってあるのは良いところなのですが、正直ターゲットがずっと見えてこないというのが本音。
このARグラスは一体誰向けで、どんな人に最適なのかというユーザー像の不明瞭さが気になるところ。
というのもARグラス自体は自宅や外出先のどこでも気軽につけられて映像を楽しめるというガジェット。
しかし、ROG XREAL R1の特徴である240Hzのリフレッシュレートを活かそうとなると、接続端末が限定的になります。
それこそSwitch2だと最大120Hz、PS5も最大で 120Hzなので、家庭用ゲーム機との併用は性能を活かしきれません。
240Hz出すのであればゲーミングPCとの接続が現実的でしょう。
以前ROG ALLYというポータブルゲーミングPCを持っていましたが、これはポータブルということでとんでもなく軽いゲームなら高いリフレッシュレートが出せますが、モンスターハンターワイルズをプレイしたときはかなり画質設定を落としてようやく30FPSといったところ。
最近は後継期が発売されて性能が上がってきているとは思うのですが、それでも高リフレッシュレートでプレイがしたくなるAPEXやVALORANTなどのゲームで240Hzは出ないと思います。
となると使う場所はゲーミングPCと接続できる場所になるので、おそらく自宅のデスク。
ですが240Hzを出すことを考える場合、240Hz出せるPCがあってモニターがないことは考えづらいので、あえてARグラスを使う理由が見えてきません。
物理のモニターを見るのが疲れたからARグラスでゲームをするみたいな流れになるのでしょうか。
ゲームの休憩にゲームをするといった生活の人、さらにその休憩のために15万する高級小型モニターを買える人だけがターゲットになってしまうのか?と想像してしまいました。
このように、240Hz出すのであれば自宅のデスク、でも自宅のデスクであればそもそも不要なのでは?となったときこの製品を求めるユーザーは誰?と自分のなかでは迷子状態です。
ASUSならではの機能を入れて欲しかった
実はASUSからも昨年ARグラスが発売されていました。
視野角40度以下なのにも関わらず価格が10万超えということで、スペックと価格の微妙さからあまり話題にならなかった機種ですが…
そんなASUSのARグラスなのですが、ハード面はかなり優秀でした。
そのなかでも個人的に気に入ったのがタッチで操作できる仕様。
メガネのツルの部分をタッチしたりスワイプしたりすると特定の機能が使えるという仕様でした。
意外と反応も良くて使いやすかった評価したい機能です。
タッチバー的な機能はこれまでXREALのARグラスには採用されていません。
であれば、今回のコラボを機に、ASUSのこの良かったポイントを技術協力としてコラボしてくれたらさらに嬉しかったなと感じてしまいました。
ROG XREAL R1がおすすめな人
ゲーミング性能に特化した最高性能のARグラスがほしい人
やはり魅力は240Hzに対応したゲーミング向けデバイスであるというところ。
市場のARグラスは120Hzまでにしか対応していないモデルが多いので、240Hzで動作をさせようとする場合、この製品しかスペック的に選択肢がないと言えるほど強力な一台。
ゲーミングモニターではなくARグラスという新たな選択肢でゲームプレイの最適化を模索したい、ミニマルな状態でもゲーミングモニターと変わらない挙動を実現したい場合には有用なガジェットです。
ゲーミング用途だけかというとそうではなく、ARグラスとしての挙動としてもXREAL One Proと同等の機能を持っているので、ネイティブの3DoF対応やXREAL Eyeとの併用で楽しいAR体験ができると思います。
現状XREAL One Proを飛び越えて市場最高性能に躍り出た間違いなく高品質なARグラスです。
まとめ
市場最高性能のゲーミング向けARグラスのレビューでした。
気になる方は製品チェックしてみてください。























