デザインを見た瞬間から惚れ込んでしまったキーボードが今回レビューするLogicoolの「Keys-To-Go 2」。
なんといってもこの薄さ!ミニマルなデザインと信頼のLogicool製のキーボードということで期待は高まるばかり。
もともとキーボードは好きなガジェットであるとともに、iPadに合わせて作られているということもあり、非常に気になっていました。
そんな大注目のキーボードを実際に使ってみてわかったことをレビューしていきます。
本記事は Logicool様から製品をレンタルさせていただき作成しています。
Keys-To-Go 2の外観・付属品
Keys-To-Go 2の同梱物やデザインについてチェックしていきます。
同梱物
- 本体
- 保証書
- ユーザーマニュアル
デザイン
このキーボードの大きな特徴としてはむき出しの持ち運びキーボードではなくカバーがついているというところ。
一体型になっているカバーのおかげで持ち運びの際に他の荷物と干渉して傷がつく心配はありません。
また、カバーを裏側にたたむとマグネットで貼り付いてくれるので不用意にぶらつくこともなくすっきりと持ち運ぶことができます。
カバーを開くとキーピッチが18mmとフルサイズのキーボードと比べると少し狭いキーボードが現れます。配列や配置については後ほど解説。
上部や側面を見てみるとこのキーボードがいかに薄いかがわかると思います。
薄さは1番薄いところで 4.35mm 、カバー付きで1番厚いところを測定しても10mm ほどでした。
折りたたみキーボードであれば全体の大きさは小さくなりますが、このキーボードは折りたたみはできない分、薄さがこれまでの製品と比べて突出しています。
側面を見渡してもUSB-Cの充電口はなく、このキーボードは電池交換式のキーボードという仕様。
背面は無地でこれといった特徴なし。
Keys-To-Go 2 レビュー
ここからはKeys-To-Go 2の各項目についてレビューしていきます。
打鍵感|柔らかいタッチで長時間タイピングができる
打鍵感は Logicoolらしい柔らかな打鍵感といった感じ。
キーストロークが1mmと浅いこともあり、深くまで押し込めない分、柔らかいタッチでも打鍵することができます。
また、キーピッチが18mmということもあり、一般的なキーボードよりも狭い感覚に違和感を覚えるかも?と少し不安だったのですが、こちらも特に問題なく打てました。
思っていた以上にキー1つ1つの間隔は確保されつつ、押しにくさは感じさせないくらいのキーキャップの広さがあるので大きな不満は感じにくいでしょう。
打鍵した際の指への反発もあまり感じないので、長時間打鍵しても指先が痛みを感じにくく、タイピングし続けられました。
静音性|高音がやや響く。音そのものは気になるほどではない
静音性については底を打ったときペチペチと音が聞こえてきてしまいます。
強めにタイピングしたときに出る音が高音寄りなので、音量以上にちょっと響く感じがしました。
音量的にはそこまで大きな音が出ているほどでもなく、静かなところでも使えそうなところではありますが、ちょっと強めにタイピングしてしまうと底に衝突したときに出る高音が響いてしまい、ちょっと目立つかもしれません。
接続方法|ワイヤレス一択の接続
接続方法はワイヤレスでの接続のみ。ペアリング先は3台まで登録可能です。
キーボード右上に切替ボタンがあり、このボタンの操作によって切替できます。
バッテリーの口がないくらいなので、当然有線の接続端子もなく、完全なるワイヤレス特化という仕様。
有線が使えないとはいえ、持ち運び用キーボードをわざわざ有線で接続するのかというと、少数派の悩みなような気もするので、薄さ特化をするにあたって不要と判断されたのであれば妥当かなとも思いました。
キー配列
キー配列はJIS(日本語配列)。
US配列が使いたい人にとってはちょっと使いにくいかもしれないです。
キーについてもう少し詳しくみていくと、全体的な大きさが少し小さめということもあって、全体的に少しずつ小さめに作られているキーがあります。
例えば「ー」「=」「エンターキー」など、主に右側に配置されていて、アルファベットではないキーが中心に縮小タイプのキーになっていました。
頻繁に使わないとはいえ、サイズが小さいといざタイピングするときに打ちにくさを感じるので、小さいサイズのキーを打つときは注意が必要です。
Keys-To-Go 2は2種類発売されている
Keys-To-Go 2には通常盤とiPad版の2種類が発売されています。
今回僕が仕様しているのはiPad版です。
違いは下記。
- 最下段のファンクションキーがiPad版にはない
- iPad版には⌘ボタンがある
- キーキャップへの印字が違う
他にも細かいところをあげるとたくさんありそうですが、大まかにはこんなところ。
iPadに最適化となると、⌘ボタンを使うところが大きな差としてあり、この点で配置や印字に差が出てきます。
iPadを含め、Apple製品との使用が多い人はiPad版、Android端末やWindowsと使う人は通常盤がおすすめです。
バッテリー|電池式で長期使用を見据えてる?
- 電池: コイン型電池 CR2032 x 2個
バッテリーに関しては充電式ではなく電池式というのが思い切ったなと感じたポイント。
ボタン電池を採用し、最長3年の使用が可能とのこと。
ここは賛否両論ありそうですが、個人的には嬉しさと気になりが半分ずつくらいといった感じ。
メリットを挙げるとすれば、電池式はバッテリー寿命を考えなくていいので、キーボード本体が壊れる以外では使えなくなる心配がありません。
ガジェットは本体が悪くなるというよりはバッテリーの方が先に寿命を迎えてしまいがちなので、長期間使用したいとかんがえるのであれば実は電池の方が合理的なんです。
一方で懸念点としてはやはり電池切れを起こしたとき。
頻度は多くはないとはいえ、USB-Cの給電ができないのは日頃充電に慣れ親しんでいる自分たちにとって、たまの電池切れはめんどくささが尋常ではないかもしれません。
とはいえ、電池式のバッテリーは想像しているよりも長持ちであり、それは僕が今持っているM570やHHKBが証明してくれています。
バッテリー残量
バッテリー残量については右上ペアリングボタン1にLEDがついているのですが、これが赤色に点滅しだしたら残量5%以下というサインのようです。
そのほか気になったところ
基本的な使用に関しては大きな不満はなく、優等生なキーボードであると感じています。
大きなネガティブポイントではないものの個人的に気になった点が2つ。
- 柔らかすぎかもしれない打鍵感
- ちょっと変則的なキーのサイズ
柔らかいキータッチは指への負担も少なく長時間タイピングしていやすいものの、正直ちょっとものたりない感じも否めない。
柔らかさと疲れはトレードオフなところもあるので、どちらを優先したいのかと聞かれると悩ましい。
続いてキーのサイズについてはエンターキーがせっかくJISにもちょっと変な形に。
そのため微妙に押せていなかったり、他のキーまでのと距離を見誤ったり、誤タイプが他のキーボードよりも多くなってしまった印象。
使い込めば慣れるような気もしているものの、ちょっとまだクセを掴みきれていない感じです。
持ち運びやすさと打鍵感の両立が素晴らしい
持ち運びやすいキーボードは1台持っておくと何かと便利というところで使用者も多く、数多くのモデルが発売されています。
しかし、その中の多くは打鍵感を犠牲にしたり、キーピッチが狭くタイピングしにくかったりと、何かしら問題を抱えていることが多いです。
しかし、Keys-To-Go 2はそのあたりがさすがというほかなく、圧倒的な薄さを実現しつつ打鍵感に関してはLogicoolらしい柔らかなタイピングとなっていて快適。
重量に関してもMOBO Keyboard 2よりも軽く、荷物にならずに持ち運べます。
Keys-To-Go 2はこんな人におすすめ
薄型で長時間タイピングしやすい持ち運び用持ち運び用キーボードが欲しい人
持ち運び用のキーボードの中でも折りたたみではなくカバー付きというところが他のキーボードと違う点となります。
薄型のため、荷物のなかでかさばることなく持ち運べるのが魅力。
普段僕は厚みはあまりないショルダーバックで出かけることが多いので、このタイプのカバンを多用する人にとってはフォルムも崩れず持ち出せるので相性が良いと思います。
また、柔らかいタッチというところも魅力で、硬めのキータッチは打鍵感があってタイピングしていて気持ちが良いのですが指への衝撃で疲れが溜まりやすく、場合によっては指先が痺れてしまうほど痛むことも。
その点Keys-To-Go 2は柔らかいキータッチで長時間打鍵しても痛くならない柔らかめなキータッチとなっているので長時間使用をしても指先が痛くなることはないでしょう。
まとめ
柔らかめなキータッチや軽さなど、機能的な良さもたくさんありましたが、シンプルにデザインやフォルムもすっきりしていて気に入っています。
最近折りたたみよりも薄型タイプのキーボードも気に入っていることもあってかなり好感触なキーボードでした。