Insta360から発売されているアクションカメラの上位モデルであるAce Pro。
フリップ式モニターを搭載しているのが特徴のこのアクションカメラにアップデートがきました。
アップデート内容はPureVideo の改善とLeicaのカラー プロファイルが2つ追加されたことです。
今回はこのアップデート内容について実際に映像を撮影してきたので、新しいカラープロファイルを中心に確認していきます。
カラープロファイルにアップデートがきた
Ace Proの特徴はなんといってもライカと共同開発したレンズ。
アクションカメラなのにライカレンズを使用できるというのが大きな魅力となっています。
これまではレンズによるコラボだったのですが、今回のアップデートではさらにライカとの共同開発を進め、2つのカラープロファイルを開発したそうです。
ドイツ風と呼ばれることも多い、シネマティックな雰囲気をもたらす新しいカラープロファイルが追加されました。
「ドイツ風」とは、豊かな色彩、自然な色調、明るい部分と暗い部分の明確なコントラスト、シャープなエッジ、背景に対して被写体を際立たせて夢のような効果と強い質感を生み出す独特のボケが特徴です。
追加されたカラープロファイルの詳細は以下の通り。公式からの引用です。
Leica Natural:低彩度と高コントラストが特徴的で、実物に忠実な色彩で、象徴的なライカの外観を実現します。都市写真、建築物、明暗がはっきりしたシーンに適しています。
Leica Vivid:彩度と明るさが高く、豊かで色彩豊かなショットでシーンの温かみを高めます。家族、静物、色鮮やかなシーンに適しています。
Leicaカラープロファイル:明所
今回他の動画にも共通しますが、「スタンダート」「Leica Natural」「Leica Vivid」の3パターンで撮影をし、比較をしていきます。
スタンダート
ライカのカラープロファイルの特徴については上記で説明したので、スタンダートの詳細だけここにおいておきます。
スタンダート:中彩度で日常的なシーンに適しています。
中彩度というだけあり、目で見た視界に近いというか、脚色がとくになく自然な色合いで撮影できていると思います。
木々の緑も湖や空の青さも不自然な強調がなくすっきりしている印象を受けました。
Leica Natural
低彩度と高コントラストが特徴的というところで、スタンダートと比べてみると確かに色合いはやや落ち着いた雰囲気に。
一方で、コントラストははっきりとしているので色の明暗によって色合いの表現し、色の深みを出しているような印象を受けました。
Leica Vivid
ビビッドと表現されているだけあり、色が濃く表現されていて、全体的に温かみのある映像になっていると感じました。
個人的には好きな色合い。
Leicaカラープロファイル:暗所
暗所での撮影はたまたま僕が大学時代の後輩とライブをすることになったので、ライブハウスでの撮影をしてみました。
スタンダート
中彩度というところで、全体的な色味が潰れもなく飛びもなく、暗くても見える色はしっかり表現できているように感じました。
肉眼で見てもこれくらい暗かったし、色もこんなところだったので、わりと見たままそのままくらいの明るさと暗さと色味の表現ができたのではないでしょうか。
暗所に強いだけあって、標準装備のカラープロファイルがかなり優秀。
Leica Natural
彩度が低めコントラスト強めというところが暗所では裏目に出たかもしれません。
必要な光量を確保できないため繊細な色合いが表現できず、コントラストについても明るいところが少なく対比が難しい状態。
そのため全体的に色が薄くて暗い映像になってしまいました。
Leica Vivid
ナチュラルに比べると色の違いがわかりますが、あまりにも暗い場所の場合、色の濃さの調整によって色が潰れたような感じになりました。
多少の光さえあれば鮮やかに見えているので映像の持つ色を表現できていますが、光量が足りないと映像が黒潰れのような印象に。
ビビッドはライブの映像も撮影してみたのですが、ステージの点滅するライトの色を鮮やかに表現してライブハウスらしい映像が撮影できました。
さすがにライブハウス自体の暗さによってノイズはある程度目立ちますが、アクションカメラでこれくらい撮れれば満足かな、とも個人的には感じています。
Leicaカラープロファイル:水中
芦ノ湖に行く機会があったので、湖に沈めてみました。
スタンダート
中彩度というところで、水の青さというよりは緑っぽさを表現しているような映像に。
Leica Natural
低彩度ながらコントラストの効きが良いためか、鮮やかな青を表現できています。
水中でも明るく映像が撮れているし、透き通るような色合いで好み。
Leica Vivid
色が濃いめな分、遠くまで見通せるような透き通る色の表現はスタンダートやナチュラルの方が上かもしれません。
一方で、水の青さはしっかりと表現できているため、寄りで撮影する物に関しては他のモードよりも鮮やかできれいに撮影できそう。
彩度が高めのLeica Vividが個人的には好み
繊細というよりはわかりやすい色調の方が好みのため(繊細さをわかる次元にまで到達できていない)、今回のカラープロファイルではLeica Vividが個人的には好みでした。
Leica Vividでの撮影では彩度が豊かに強調されるからか、暗いところでも色味がはっきりと感じられ、明るく撮影できたように感じます。
また、動画編集時に色味の補正をしなくても好みの色味に出来上がるというのは、編集の手間も省略できるのでありがたいポイント。
しっとりめに撮りたいならLeica Natural、鮮やかに撮りたいならLeica Vividで使い分けながら撮影していこうと思います。
まとめ
機能性抜群で本当に気に入っているアクションカメラなので、これからもカラープロファイルを駆使しながら何かに役立てたいところ。
Vlogをいい感じに作れる才能が欲しい…