春の進学・進級に合わせて、iPadを購入しようかどうか悩んでいる高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、iPadをサイトや店頭で眺めてみたものの、似たような機種ばかりでどんな違いがあって、高校生にはどのモデルが合っているのか分かりにくいですよね。
そこで今回はiPadマニアである僕が高校生におすすめしたいiPadを独断と偏見で選んでみたので、参考にしてみてください。
iPadはあると便利
まず前提として、なぜiPadが高校生に必要かというと、「勉強と遊びの幅の広がる」というのが1番の理由です。
軽くこの2つについてまとめます。
勉強がはかどる
まず1つ目として勉強面。
iPadは教科書にもノートにも参考書にもなるので、1つ持つだけでこれまでたくさん抱えていた教科書ノートを持たなくてよくなるという物理的なよさがあります。
教科書や参考書はPDFや電子書籍になってしまえば紙がいらなくなりますし、ノートはノートアプリで解決です。
教科書の電子書籍やPDFについては各メーカー次第ですが、ノートについては優秀なノートアプリが数多くリリースされています。
中でも特に気に入っているGoodnotes6は本当に使いやすく、次世代型のノートとして活用可能です。
遊びが広がる
勉強だけではなく、遊びにだって本気になるのも高校生には必要ではないでしょうか。
遊びだったとしても本気の遊びにはかなりの価値があると思っていて、その遊びの力を最大化させるポテンシャルがiPadにあります。
ゲームの場合
iPadであればスマホよりも大きな画面でゲームをプレイ可能に。
ただ大きくなっただけ、、、ではなく、画面サイズが大きくなると敵が大きく見えるようになるので視認性が向上し、技や攻撃が当てやすくなります。
さらに画面が広く使える指の本数が増え、スマホよりも効率的に操作ができるのも魅力です。
本気で勝つために操作方法を工夫し、敵や風景の見え方にまでこだわるなど、細かいところまで徹底的に考え抜く力は遊びだからこその真剣さがあると思います。
クリエイティブ用途
写真や動画の編集なども大きめの画面でできるかどうかは作業効率に関係します。
また、画質のよいiPadの画面で見る写真や映像はいつもスマホで見るものとは違う体験ができるでしょう。
他にもイラストを描いている人も多く、プロでもiPadだけで描いている人もいるほど。
少し前の話にはなりますが、遊戯王の作者がジャンプに掲載した読み切りは全てiPadで描いたそうです。
前提条件
さっそくおすすめのiPadを紹介!としたいところですが、どんな基準で選んでいるのかを最初にはっきりさせておきたいと思います。
今回僕が想定した条件としては下記。
- 自分で買う、もしくは買ってもらうことができる現実的なモデル
- 最大3年間使う予定なので新品
上記2点で考えました。
値段に関して自分で買うか買ってもらえるかという項目を考えてはいるものの、正直iPadの値段が安いモデルでも高すぎるという事実はあるのですが、予算感は多少目を瞑りながら読んでもらえると嬉しいです。
選び方は3つのポイントで決める
では実際にiPadを選んでいく、となったときどんなポイントを注意すればよいのかというと3つ大切なポイントがあると感じています。
- 画面サイズ
- 容量
- コネクターの種類
1つ1つ簡単に説明します。
画面サイズ
iPadには現在8.3、10.2、10.9、11、12.9の5つのサイズが発売されています。
5つも発売されていますが、実際の使用を考えると8.3は小さく、12.9は大きすぎるので、普段使いするのであれば10.2、10.9、11のどれかがおすすめです。
10.2、10.9、11は本体のサイズは同じで、いわゆる一般的なサイズ感のiPadで、各ディスプレイの大きさの差はベゼルの太さやホームボタンの有無によります。
容量
iPadを購入するときにものすごく悩んでしまうところだと思うのが容量問題。
これは悩み始めたら正直きりがありません。
本当はここもしっかり悩んでいきたいのですが、予算を考えると今回の条件では64GB一択となってしまいます。
本当は少し余裕を持たせて128GBをおすすめしたいところではあるのですが、128GBにすると予算が上がってしまうので、最小構成で済ませる場合は64GBです。
64GBでもこまめなデータ管理をすれば使っていけないことはありません。
むしろ勉強を基本に使用するのであれば容量は埋まらないのではないでしょうか。
ゲームや写真、動画など、エンタメ方面を充実させるとあっという間になくなってしまうかもしれません。
コネクターの種類
現行のiPadには端子がLightningのものとUSB-Cのものの2種類があります。
断然USB-Cがおすすめなのですが、現状最安値のiPadはLightning。
Lightning端子の場合、シンプルに充電くらいしか役割がないのですが、USB-Cの場合は充電も早いうえに様々な機器とiPadを接続して使用できるという魅力があります。
アップデートで外部モニターとしてiPadを使えるようになりましたし、最近僕がどハマりしているARグラスもUSB-Cだから接続が可能です。
おすすめできるiPadは2つ
これまでの前提条件や選び方をふまえ、僕がおすすめをするモデルは2つ。
数多くの種類があるのですが、昨今の値上げの波が酷すぎて、価格的にこの2つという感じもあります。
コスパ重視ならiPad 第9世代
まず1つ目がiPad第9世代です。
発売こそ2021年にはなってしまいますが、まだまだ現役のコスパ最強機であると感じています。
価格が安い
特筆すべきは1番安いということです。
価格は最小構成で定価が5万円切ります。ここ最近の高騰化を考えると奇跡的な価格。
最近は世界の情勢的にも値上げの波が止まりません。
iPadも例外ではなく、ここ数年の間に何度も値上げが繰り返されてどんどん価格が上がっていきました。
ですが、この第9世代だけは他のiPadが値上げされるなか、価格が据え置きでした!
そのため、他の機種に比べても値段が値上げ前の相場感なのでかなり妥当な値段であると感じています。
性能も悪くない
安いから性能が悪いのかというまったくそんなことありません。
ネットの閲覧やゲームのプレイについてもサクサク動いてくれるので、ほとんどの場面で不満を感じないでしょう。
写真や動画の編集も意外と軽快にこなしてくれるので、クリエイティブ要素でも十分に使えます。
普段使いをする分には性能について不満を見つけるのが難しいくらいなのではないでしょうか。
さすがにデータの転送速度や書き出しなどのスピードが他モデルと比べて時間がかかってしまいますが、その程度です。
フルディスプレイではない
注意しなくてはいけないのはフルディスプレイではないということ。
現行のiPadはこの9世代を除いてすべてがフルディスプレイ。
9世代だけはいまだにホームボタンがある昔ながらの仕様になっています。
別にホームボタンがあるから使いにくいということでもないのですが、フルディスプレイの方が使える画面が広いので、映像の見やすさやノートの取りやすさに差がないとは言えません。
画面の広さにこだわりがある場合は注意が必要です。
Lightning端子は拡張性がない
選ぶポイントのところでも説明しましたが、Lightning端子は拡張性がありません。
Lightning端子ができることとしては充電とアダプターを使ってモニターに出力することくらいです。
USB-Cであれば様々な機器への接続など拡張性が期待できますが、Lightning端子の場合はアダプターがあればラッキー、ないのが基本くらいに考えていた方がよく、端子を通して何かしたいことがある場合はおすすめできません。
少しお金に余裕があるならiPad 第10世代(第11世代)
2つ目は第10世代。
2022年にフルモデルチェンジして発売されたiPadの新スタンダートモデル。
価格も上がってしまいましたが、iPadとしての完成度もかなり上がりました。
執筆時点ではまだ何も情報がないのですが、もし2024年3月に新型の11世代が発売されるようであれば11世代がおすすめです。
9世代に関しては型が違うので11世代が発売されたとしても依然おすすめ。
フルディスプレイで画面が広い
現状の中ではiPadの中で最安値のフルディスプレイ機種です。
10.9インチの画面サイズになったことで、画面の広さは上位機種のAirと同等。
最上位のProと比べてもわずか0.1インチの違いしかないため、横に並べて比べたとしても最上位機種とほぼ変わりのないディスプレイサイズになったと言えるでしょう。
ホームボタンの廃止でスッキリとした印象になったうえに、作業領域が増えたので、視認性も上がりノートも取りやすくなりました。
カラバリが豊富
第10世代のiPadはカラーバリエーションが豊富です。
これまでのiPadはグレーやシルバーなど暗い色が基本だったので、かなり新鮮な感じがします。
機能性の高さを重視する側面が強かったのですが、カラバリが豊富になったことによって、ファッション的な要素も取り入れられるように。
クリアケースなどを使ってカラーが見えるように使うのも楽しそうです。
USB-C端子で拡張性が高い
昨今のUSB-Cの拡張性は本当に凄まじく、USB-Cかそれ以外の格差が顕著です。
昨年であればiPadOSのアップデートによって、iPadがモバイルモニターとして使用できるようになりました。
また、最近僕が個人的にハマっているARグラスもUSB-Cケーブルで接続すると映像が見えるようになり、最近はiPadとARグラスでブログをよく書いています。
他にもハブなどのUSBやSDカードを挿すためのガジェットも多く販売されているので、データの転送という点でも扱いやすいでしょう。
使用シーンの幅が増えるのでUSB-Cはあったら断然便利です。
価格は高い
できることが増え9世代と比べてもかなり快適なのですが、価格は最小構成でも定価が約7万円。
正直初めて自分で買う場合や子ども買ってあげるとなった場合、いきなり出すのはためらうくらいの金額ですよね。
高いは高いのですけれど、画面サイズやUSB-Cのことを考えると、余裕があるのであれば第10世代の方が後の不満は少なくなりそう。
今回おすすめしなかったモデル
結果的に今回は無印モデルの2つをおすすめする形になりました。
一応なぜ他のモデルをおすすめしなかったのかについても触れておきます。
価格が高すぎ:Pro・Air
スペック的に魅力な機種ではあるのですが、価格が高すぎるので除外しました。
Airが最小構成で約10万、Proはそれ以上。
10万円くらいになってくると、これは完全に趣味の世界というか、特別なこだわりがない限り手にする必要がない機種な気がしています。
ノート的に使いにくい:mini
サイズ感が絶妙で熱狂的な人気を誇るmini。
手帳やメモ帳的に使う社会人を多く見かけるのですが、高校生がメインのノートや勉強用の道具として使うにはちょっと画面が小さいです。
勉強や作業をはかどらせるためにはある程度のサイズが必要だと感じているので今回は除外。
予算と用途を具体的に考える
たくさんのモデルがあるものの、現実的には無印モデルの2つに絞られるのかな、という結果になりました。
その2機種の中でも予算に2万円ほど開きがあることと、USB-Cの有無による拡張性の差があるので、どんな用途で何に使うかどうかはよく考えてから決めていただければと思います。
お得な買い方など
ここで詳細に紹介しようと思ったのですが、記事が長くなるので過去記事をここにまとめておきます。
学割や認定整備済製品狙うとお得に買えます。
お得な買い方記事作りました
高校生がiPadをお得に買うための方法をまとめてみたので、参考にしてみてください。
まとめ
新生活にあると便利iPadなので、用途に合ったものを選んで欲しいです。
勉強にも遊びにも活用して、よりよい生活を送ってください。