コスパの高さが評判で、話題になっていた印象のあるQCY。
そんなQCYから最新のワイヤレスヘッドホンが発売されました。
先行でレビューをしているブロガーやYouTuberのレビューを見てみましたが、軒並み高評価。
実際に使用してみましたが、その評価にも頷けるクオリティでした。
少し後発にはなってしまいますが、クラフトデイズでもレビューをしていきたいと思います。
本記事はメーカー様より製品をご提供いただき作成しています。
特徴
- アダプティブANC技術
- 有線対応でハイレゾ再生可能
- 最大60時間の連続再生
- 快適な装着感
- マルチポイント対応
同梱物
- 本体
- オーディオケーブル
- USB-Cケーブル
- 説明書
デザイン
シンプルながら安っぽさを感じさせないデザイン。
SONYのWH-1000XM3に似た雰囲気を感じます。
変なところでロゴを強調させているというなこともなく、違和感を感じるようなポイントもなし。
物理ボタンは右側に全て集まっていて、左側は何もありません。
音質|中音が明るくクリアな音
どこかの音域が不自然にスカスカとか圧が足りないということもなく、非常にバランスが良く音の厚みも感じる音でした。
特に中音がクリアで、ボーカルの声はよく聞こえてくるし、ギターのカッティングが明るく聞こえてくるのが良いですね。
低音も不自然なスカスカ感とか、逆にこもってる感じもなく、迫力の元となっているような厚みを演出しています。
まとまりに差
正直今持っているSONYのWH-1000XM3と比べても音質的にはそこまで差はないのではないかと思ってしまいました。
WH-1000XM3と比べて違うと感じたところは音の定位感というか、さすがにWH-1000XM3の方がまとまりのある音をしていて、H3は音は良いけど分散して聞こえてくるようなイメージ。
極端な表現だと路上ライブのアンプから聞こえてくるような外特有の音の拡散感みたいな、微妙に音がまとまって聞こえてこないあの感じ。
実際にはヘッドホンで密閉されているのでそこまで違和感を感じることはないのですが、あえて聴き比べると感じてしまうというくらい。
別に聞こえが悪いとか音質が悪いとかという話でもなく、逆にWH-1000XM3との差がこれくらいしか感じられなかった、という話です。
実売5000円くらいなのに、数年前とはいえ3万円くらいしたヘッドホンとほぼほぼ変わらないくらいの音質や聞こえになっている現実がおそろしい。
装着感|もちもちなイヤーパッドが魅力
H3のイヤーパッドめちゃくちゃ良いです。
ふわふわもちもちで、パンの生地こねているみたいな感触。
耳に当てた感じもすごく柔らかくて、長時間着用も問題なし。
このパッドの柔らかさと厚みとかは他社もマネしても良いのではないかと思うほどでした。
アームは10段階で調整することができるので、イヤーパッドと合わせて最適な場所を見つけることでより良い装着感にすることができます。
ノイズキャンセリング|生活音完全排除できる強さ
驚いてばかりなんですけど、ノイキャンも強い。
部屋のエアコンの音とかは完全に消し去ってくれるので、無音が欲しい人にはうってつけ。
高級イヤホンくらいのノイキャン性能があるのではないか?と感じてしまうほど。
ノイズキャンセリングが強いだけでも驚きなのですが、アプリを併用することで強さを切り替えることも可能。
- アダプティブ
- 騒がしい
- 通勤
- 室内
- 風切り音カット
アダプティブにしておくと場所によって最適なノイズキャンセリングに調整してくれるとのことですが、別に調整する必要がないのであれば基本は騒がしい設定で良いように感じました。
マルチポイント|切り替え早めで使いやすい
最初驚いて声出してしまったんですけど、マルチポイント対応してます!
正直5000円台の価格なのであればもうマルチポイントがついているだけでも嬉しいくらいなんですけど、切り替えもけっこう精度良くて感動。
iPhoneとMacBookに繋いでみたのですが、後から再生した音声を優先して再生開始。
3秒くらいで切り替わりました。
この切り替えについてはアプリで設定をするわけではなく、先に接続した端末のBluetooth接続をオフにしてその後に2台目を設定する、のような独特の手順を踏むと設定完了という流れなのですが、アプリでの設定なしで快適に切り替えられているのがすごい。
外音取り込み|ほどほどの性能
外の音が聞こえるけど、実用的かと言われると微妙な精度。
自然というよりは少し機械っぽく調整されたような音声が聞こえてくるような気がしました。
そもそもヘッドホンをしながら街中歩いたり買い物したりする人は少数派だと思うので、この機能は精度イマイチでもそこまで困ることはないように感じています(自分は)。
アプリでの操作
QCYはアプリにも対応しています。
専用のアプリをダウンロードすることで細かい調整が可能に。
- イコライザーの変更
- ノイキャンのモード切り替え
- L/Rの音のバランス調整
- 操作方法の変更
- ゲームモードのON/OFF
- バッテリー残量の確認
イコライザーの良い設定を見つけてしまえばあとは特に細かく普段から操作しなければならないことはないように思います。
バッテリー
最大なんと60時間再生が可能。
ノイキャンをオンにしていたとしても35時間の再生ができるようです。
頻繁な充電をする必要はないくらいにはバッテリーはありそう。
価格
定価は6980円。
ですが、何かとセールをやって安くなっているQCY。
12月のAmazonホリデーセールでは20%オフの5584円で販売をしていました。
実売価格が5000円くらいと考えると驚異的なスペックと音質。
気に入ったポイント
感動しまくりなH3。特に気に入ったポイントをピックアップ。
多機能で高品質なのに低価格
本当に5000円で!?という気分です。
まずマルチポイントがついているだけでも感動をし、ノイズキャンセリングは強力、音質も問題なくてアプリでの操作も可能。
「ここがない/イマイチだから使いにくいよね」みたいな点が見当たらないんです。
5000円なら満足とかでもなく、普通に満足できるレベルの品質。
最高級を求めているわけではなく、そこそこの値段でいい感じのヘッドホンが欲しい、くらいの人は全員H3買っておけば良いのではないかと思うレベル。
マルチポイントの切り替えのスムーズさ
機能性重視してイヤホンを選びがちなので、もれなくヘッドホンでも機能性が気になってしまうというところで。
特にマルチポイントは重視していて、これまでそこそこマルチポイント使ってきたつもりなのですが、わりと精度良い部類に入っていると思います。
即座に切り替わるほどではないですが、3秒ほどで確実に切り替わるので、多少待てる心の広さがあればストレスもないです。
少し待つかもしれないですが、確実に切り替わるという安心感が良いですね。
2台目の機器の再生ボタンを押した途端、切り替わるのではなくて本体から大音量が鳴ってしまう、みたいなこともなく確実に繋がったのが好印象でした。
シンプルに音質が良い
上の方でもベタ褒めしてしまったのですが、音質良いと思います。
それこそ音質という点に関してはWH-1000XM3と大差ないのではないかと本当に感じました。
確かに音の解像度とか響き方、厚みやまとまりかたなど、細かい聞こえ方や音の雰囲気はさすがに追いつかないのですが、基本的な音の聞こえ方としては不満なところはないレベル。
変にこもっているとかハイがキツイとか、そういう安物特有の嫌な雑味みたいなものはなく、十分音楽を楽しむことができる音質です。
気になった・気を付けるべきポイント
気に入った点もたくさんあるのですが、数点気になったポイントがあったのでレビューしておきます。
物理ボタンが絶妙に誤タッチしやすい位置にある
再生停止/電源のボタンが絶妙に触りやすい位置にあり、ヘッドホンを外そうとするときに度々押してしまいます。
着脱検知はないので、間違って押してしまうと音楽が流れっぱなし/突然再生になってしまいます。
ちょっと外そうと思ったときにけっこうな頻度で押してしまい、外したのに音楽が流れている状態に。
物理ボタンが右側に全て集まっている仕様上、ボタンが側面中央近くまであり、間違って押してしまいやすい位置にあります。
物理ボタンが左右にあっても良いので、ボタンは着脱のときに触りにくい位置にあると嬉しかったです。
ワイヤレスのコーデックに注意
僕は音楽の再生端末がiPhoneなのであまり関係のない話なのですが、ワイヤレス接続のときはハイレゾに対応していないようです。
ハイレゾは有線接続のときのみとのことなので、高解像度の音質で聞きたい人は注意が必要。
まとめ
コスパ最強という言葉を使わざるを得ないようなヘッドホンでした。
これだけの音質と機能が5000円程度なのであれば、とりあえずヘッドホン欲しい!みたいな人は間違いなく買いで良いし、満足できる高品質なヘッドホンだと思います。