最近音声を記録するために必須のガジェットになってきているAIボイレコ。
主流はカードタイプですが、持ち歩きはスマホの裏に貼る必要がありやや不自由で、録音するには本体やスマホを机に出さなくてはいけないので、場の雰囲気に合わず、仕事中には使いづらいときがあるかもしれません。
そんな課題を解決できるのがペン型でどんな場所にも自然に溶け込みつつ録音や要約が可能なペン型のAIボイレコ「Flowtica Scribe」です。
自然な見た目ですがなんとこれがAIボイレコ。
今回はFlowtica Scribeのできることや実際に使ってみて良かったポイントや気になったポイントについてレビューしていきます。
提供:Flowtica
Flowtica Scribeの特徴
- 録音から文字起こし、AI要約までペン1本で完結
- 録音中のボタン操作で重要な発言をリアルタイム保存
- 録音終了と同時にスマホアプリへデータを高速転送
- 日本語を含む世界39言語の文字起こしと翻訳機能
- 最大15名までの話者を自動で識別し、発言を整理
- 最大30時間の連続録音が可能な長寿命バッテリー
- notionへの連携など、多数の出力方法に対応
- 文字起こしは無制限無料
- 定価:28,800円(税込)
特徴は見た目の通りペン型のAIボイレコという仕様。
AIボイレコといえば主流はカードタイプですが、これは本当にペンとしても使えるペンタイプ。
会議のなかでカードタイプとペン、どちらが自然に溶け込めるかと比較するならペンでしょう。
実用的な使いやすさというよりは、日常のなかでの使いやすさを優先したような製品のように感じています。
とはいえ、ボイレコという性質上、人目に触れるなかであまり違和感や威圧感がなく収録できるのは良いポイントだと思うので、この方向性に振っているのは個人的には好印象です。
そして肝心の機能面についてですが、録音や要約ができるのはもちろん、notionの連携や外部ページの生成など、データの活用がしやすい仕様になっています。
また、このデータについて、要約については無料プランでは上限があるものの、文字起こし自体は無制限で使用可能とのこと。
他メーカーは文字起こし自体にも制限をかけるところがほとんどのなか、非常に魅力的なポイントだと感じました。
主流から外れたペン型かつ後発のAIボイレコではあるものの、日常に自然に溶け込める使い心地と、文字起こし無制限無料というとびきりの魅力を持って、AIボイレコの新たな選択肢として見逃せない存在です。
プランについて

少し特徴でも触れましたが、無料プランと有料プランがあります。
とはいえ、無料でもかなり使えてしまうので、有料プランにするかは実際に使ってみてから判断すれば良いと思います。
無料と有料の差としては「要約精度」「クラウドストレージ」「要約作成の時間」です。
有料の方が要約精度に優れ、ストレージが豊富で、要約を使える時間数が多いという仕組みになっています。
しかし、無料時点でもかなり正確な文字起こしをしてくれますし、クラウドストレージも豊富。
そして要約はあまりできなくても、元データの収集となる文字起こしがなんと本体購入で無料。
要約自体はGeminiやChatGPTで行うのであれば問題ないとも言えます。
無料プランですが、サービスが他社の無料のサービス内容を飛び越しているので、だいたいの人は無料で満足できそうです。
安全性について
これはFlowtica Scribeに限った話ではありませんが、オフラインで完結しているわけではなくオンライン前提の製品です。
つまり、会話についてはネット上にアップロードされているという意識は持ちましょう。
もちろん、Flowticaはそのリスクをしっかりと考え、データ管理を国際的な主要法規に則り管理しているとのことなので、一定の安心感はあるでしょう。
故意に流出させ悪用しているということもないはずです。
しかし、結果のみを見るのであればネットに情報を放出しているという構造は、Flowtica Scribeに限らず、GeminiもChatGPTも同様。
そのため、自分のことであれば問題ないですが、会社の運営に関わることとかネットへの情報漏洩が懸念される内容などについては、自己管理を徹底して安全に運用し、対策をしつつ便利にガジェットと付き合っていけると良いのではないかと思っています。
Flowtica Scribeのデザイン
カラーについてはブラックとシルバーグレーの2色展開。
ペンの外観についてはちょっと太めなのでやや大きめな印象はありますが、大きな違和感があるほどのデザインにはなっていないと感じました。

これを目の前で出されてもAIペンだとは気がつけないと思います。
本体はアルミ仕様になっていて、安っぽさは感じません。
本体上部のボタンが録音ボタン、ペン側面のボタンがハイライトを記録するボタン。

ペンクリップの上側がマイクになっているので、ここは塞がずに置いておくときれいに録音できるでしょう。

ペンクリップの背面には充電端子があり、マグネットで貼り付くような仕様でした。
ペンについては0.7mmの太めのブラックのペンとなっていて、ペン先を捻るとペンが出てきます。

Flowtica Scribeのできること
ここからはFlowtica Scribeに何ができるのか機能について詳しく見ていきます。
ペンとして使う

超当たり前ですが、ペンとして使えます。
この形状は飾りではありません。
ペン先を捻ると黒のボールペンとして使えます。
交換用ペン芯を20本付属とのことなので、長期的に使用可能。

ペン芯については通常使用で約3〜6か月ほどもつそうです。
ペン芯については現在公式HPにて販売もされているので、足りない場合は買い足してください。
録音
録音についてはペンの上部を長押しで録音が開始されます。
録音中は赤く点灯するのでわかりやすいと思います。
録音終了には再度長押し。
録音したデータに関しては自動でアプリへアップロードされるので、特に作業は必要ありません。
1回で最大30時間の連続録音、合計100時間以上の録音に対応しているそうです。
録音したデータについては無料プラン時点で10,000分、有料プランは無制限となっています。
あまりデータのことは考えずに運用しても大丈夫そうです。
録音について、録音中にペンの側面のボタンを押すことでハイライトを入れることができます。

これによって、重要なポイントを即座にマークし、あとで簡単に振り返りができるという仕様。
録音データをさらに効率良く活用するというところで、優秀な機能と言えるでしょう。
データ活用・要約
録音したデータは自動でアプリにアップロードされ、さまざまな活用が可能です。
まず、文字化したデータは要約ができます。
これによって長い会議の内容も要点をまとめた内容に変化させられます。
この要約については設定を行うことで、好みのスタイルにある程度調整が可能です。3択の質問が3回と、最後に要望を追加できました。
別サービスで職種別・場面別のAI要約のテンプレが数十種類あるようなアプリもありますが、それに比べるとかなりざっくりしたカスタマイズではあるものの、多少調整が可能です。
録音データに関して、話者の特定ができるような仕様になっています。
これによって大勢で会議をしたとしてもその話者が何を話したのかを把握できます。
この話者の識別ですが、最大15名の識別ができるそうです。
僕の環境下では最大人数を試せないので、もし使う機会ある人がいたら識別が本当にできるか実験してみてください。
出力
データについてはアプリに保存しておくだけではなく、外部サービスに連携するなど、さまざまな活用が可能です。
出力については「要約」「録音データ」「文字起こし」の3種類から選択可能で、個別に出力することができます。
出力のボタンを押すと、PDFに変換というような操作もあれば、ファイルに保存といった出力もできます。
他にはnotionへ連携して特定のデータベースに保存するなど、出力についてはいろいろなアプリが連携しているようだったので、自分の使っているアプリに出力できるかどうかは確認してみてください。

ただ、出力の形式としては、タイトルと共有ページのURLが出力されるといった仕様のようです。
ちょっと先出しで共有ページという言葉を出してしまいましたが、アプリへの連携だけではなく、WEB上に特別なページの生成ができます。
リンクを開くと文字起こしされたデータを確認できました。
notionに連携しなくても、リンクだけ共有して会議の内容を関わった人に渡すといったことができます。
WEBであれば閲覧に制限がなく誰でも簡単に共有ができるので、この辺りの手間がなくすぐに見せられるのは動線がシンプルで良いですね。
Flowtica Scribeの良かったポイント
ここからは実際に使ってみて良かったと感じたポイントについてまとめていきます。
ペン型で自然に使える

ボイレコを使ううえで意外と気になるのは形状です。
そもそもとして隠れて録音するのはNGとしたうえで、それでも話している場に自然と馴染むかどうかは重要だと感じています。
話し合いのなかでカードタイプやイヤホンが机上に置いてあるとちょっと気が散るかもしれません。
その点でペン型は机上にあっても違和感がないどころか、普通にペンとして使えるというところで有用性すらあります。
初めて使う形状ですが、会議中という場をメインで想定するのであれば1番しっくりくるタイプでした。
Notionに連携している
Notionと連携しているのが非常に良いと思いました。
厳密には汎用的な書き出し形式で出力ができるので、そのなかでNotionを選べるという仕様ですが、実態としてはNotionへの出力ができるのでここでは連携していると表現させていただきます。

AIの要約ができるのはどこのメーカーも共通の当たり前としつつ、結局取ったデータをどうするのかというのが課題だと感じています。
その点で、録音したデータや要約の文章をそのままNotionに連携できるのは保存や共有がスムーズで非常に便利。
しかもちゃんとデータベースやページを選んで保存できるので、目的の場所を指定できるのもしっかりしてます。
自分1人で使う場合も社内で共有する場合でも、議事録的にデータの蓄積を、蓄積が得意なアプリに連携できるのは理にかなっているので好印象です。
このあたり、自社だけで賄おうとか、WordやPDFの出力だけで対応しようとしているところもありますが、現在であればナレッジはNotionに共有できるのが良いのではないでしょうか。
データの確認やその後の活用まで考えると録音と活用を切り分けられるのが便利だと感じました。
また、連携はNotionだけではなく、Googleドライブへ直接保存ができるなど、選択肢もいろいろあるので、必要なアプリが対応しているかもしれません。
また、共有方法はこれ以外にURLを発行するという手段もあり、この場合特性のWEBページから内容を確認できます。
このように連携の手段も幅広いので、1人でのデータ運用だけではなく、複数人でのデータ運用も捗るかもしれません。
文字起こしは無制限無料
正直このポイントは驚愕のサービス。
なんと文字起こしは無制限無料です。
他のサービスでは実現していない大きな魅力となりえる武器と言えます。
要約には無料プランの場合制限がつきますが、文字起こしはそうではありません。
正直要約についてはGeminiやChat-GPTがあるので、サービス内で要約が必要かどうかでいうと実はそこまで重要ではないと感じています。
もっと大切なのはそもそものデータの文字化、つまり文字起こしなわけです。
文字データさえあれば、活用の方法は今の時代なんとでもなるので、とにかく元のデータの文字化こそに価値があると僕は感じています。
しかし、当然ながらその文字起こしには他のAIボイレコは文字起こしの時間数に制限があるのが一般的でした。
ですが、Flowtica Scribeはどうでしょうか。
なんと文字起こしが無料プランですら無制限で無料です!これはすごい!
とにかくもって録音しておけばいくらでもデータの蓄積が可能となってしまうのは非常に嬉しい限り。
クラウドストレージ自体に無料だと制限はありますが、それでもそれなりの量が確保されているので、ここは適宜削除していけば問題なく使えるでしょう。
あまりにも太っ腹すぎて公式のHPを確認してみたのですが、以下このサービスについての言及がありました。
「Flowtica Scribe本体を含むリターンを購入したすべてのユーザーに対し、デバイス内でのオフラインで無料文字起こし機能を「サービスが続く限り追加料金なし」で提供いたします。」
現状この機能は公式からもお墨付きの無制限無料のようです。
正直あまりにもおいしいサービスすぎて、しれっと改悪されてしまうのではないかと邪推してしまうほど良いサービスだと思います。
Flowtica Scribeの気になるポイント
良いポイントがたくさんあるFlowtica Scribeですが、気になるポイントについても共有していきます。
通話録音はできない
気になったポイントとしては通話の録音について。
最近よく見るAIボイレコはカードタイプだったりイヤホンだったりするので、通常の録音に加えて通話の録音も行えるというのが強みの一つです。
この点について、ペン型ということで明確に通話に対する性能は弱くなっています。
耳に近づけられるものでもないので、物理的な形状ゆえの弱みといったところでしょうか。
そもそもペン型というところで、オフラインでの録音を想定しているので、割り切りの部分ではあると思うのですが、通話までカバーしたい人は別の形状の製品の方が良いかもしれません。
Flowtica Scribeがおすすめな人
自然なスタイルで音声を文字起こししたい人
やはり特徴的なのは威圧感のないどこにでも馴染めるペンという形を取りつつも、録音ができるというところ。
最近はネックレス型、カード型、イヤホン一体型など、さまざまなな形のAIボイスレーコーダーが発売されていますが、どのタイプにおいても「何かを使っている」という周囲に違和感や威圧感を与えてしまう場合が多いです。
周囲の許諾は必要とした前提で、Flowtica Scribeはペンというごく一般的なありふれた形状をしているため、そこから録音されていることには気がつけないし、気がついたとしても違和感がなく周囲に馴染めるスタイルをしていると思います。
この自然に使えるというのは、日常的に使うものとしては非常に重要な視点だと感じています。
また、文字起こし自体は無制限というのも、非常に嬉しいポイント。
昨今のAIボイスレコーダー系は文字起こしと要約を合わせて300分といったモデルが非常に多く、この場合はどうしても日常使いするのであれば文字起こしの制限が足りず、常用には至らないのではないでしょうか。
その点で、もちろんプランをアップグレードすればより良いですが、製品購入段階でも文字起こし自体は無料というのがありがたい仕様で、文字起こしの分析自体は他のツールと分業することで、このサブスク費を抑えることもできます。
文字起こしが無制限であるならば、単純にボイレコとして使う価値があるように感じました。
まとめ
ペン型のAIボイレコのレビューでした。
会議中自然に使いこなしたい人はぜひチェックしてみてください。












