「もっと直感的に、もっと自由に、デバイスを操れたら——。」
スマホやiPadも十分便利ですが、さらに良い操作方法がないのかと考えてしまうことはないでしょうか。
ガラケーからスマホのタッチ操作になったように、未来の操作の可能性はまだまだあると僕は考えています。
そんな“未来の操作体験”を叶えてくれるのが、神経信号で操作する次世代リストバンド「Mudra Link(ムドラリンク)」です。
キーボードやマウス、タッチ操作に頼らない、新しいインターフェースで、Apple Vision Proのような本格デバイスがなくても、日常の中に「SFのような操作体験」を取り入れることができます。
今回はそんなMudra Linkの使い方や実際に使って良かったポイントや気になったポイントについてレビューしていきます。
提供:Mudra
Mudra Linkの特徴
- 幅広いデバイス・OSに対応(Windows、Mac、iPad、Androidなど)
- タッチ不要、手の動きだけで操作できる
- 好きなジェスチャーをコマンドに割り当て可能
- 神経信号+6軸センサーで高精度な動作検出
- 軽量・薄型で、肌に優しい素材を使用
- 最大2日持つバッテリー、約80分でフル充電
- 防滴仕様(IP56)
- 価格299💲=45,000円くらい
- セール中は249💲=38,000円くらい
特徴はなんといってもハンズフリーでさまざまなデバイスを操作できるという、バンド型の近未来的ガジェットであるとともに、多機能さにも溢れる製品であるというところ。

神経信号を感知することによって、さまざまな動作の実現を可能としています。

リモコンのように、腕の位置によってポインターが操作できるというのは想像しやすいと思いますが、指と指をタッチするようなピンチによってクリックのような動きができたり、ドラック&ドロップのようなことができたり、このような動きは最新鋭の技術を感じるポイントです。

iPhoneと接続した際はマウス的な操作ができますが、PCと接続したさいにはキーボードの入力デバイス的にも使用が可能です。
メーカーとしては単なるポインターデバイスというわけでなく、手そのものをコントローラー化するというところを重視しているとのこと。

メーカーとしての視座も高く、今後の製品も非常に期待ができます。
Mudra Linkの使い方
ものすごく簡単に説明するのであれば、バンドをつけてペアリングをすればマウスのようなポインターとして使えます。
手を動かせば動きに合わせてポインターが追従するような感じ。
クリックについては親指と人差し指をつまむ=ピンチする操作によって行えます。
これは指と指の神経信号をキャッチして反応しているようで、誰かに動かされても反応せず、自分の意思で動かして初めて認知される仕組み。
このあたりは繋げただけでも簡単に操作できるのですが、PC用のアプリを使うとさらに細かく設定ができるので、細かい仕様を使いたい人はPCと接続して使うのがおすすめです。
PCと接続の場合
まずモードの選択ができ、マウスモードとキーボードモードが設定可能。
今回はマウスモードで説明していきます。
基本モードを選択すると、従来のマウスのように使えると説明がでます。
ここからは動かし方や接続方法のチュートリアルに移りました。
Mudra Linkではライトの色によって現在の状態がわかる仕様。
緑色に光っている状態がペアリング中で、長押しするとライトが消え電源が切れます。
単押しの場合、Air-Touchが起動してマウスが使えるように。
そのあとは使い方の練習が始まります。
練習が終わると詳細設定ができます。
先ほど基本はピンチでクリックと説明しましたが、これ以外にも腕を反対側にした状態でピンチすることで右クリックが行えるなど、マウスの動作をいろんな角度や方法によって行うことができる設定を決められました。
Mudra Linkの良かったポイント
ここからはMudra Linkを使ってよかったポイントについてレビューしていきます。
手首でマウスの操作ができる

とにかくこれが最高するぎる!
なんとついに既存のマウスではない形態でマウス操作ができる時代に!
それこそデスクの上にマウスを置かなくても空中に手を振りかざせば操作ができるので、いつでもどこでも端末の操作が気軽に行えるようになるのは魅力。
iPadであればこれまでディスプレイをわざわざさわらなくてはいけないのが手間でマウスを別途持っていく人もいたと思いますが、Mudra Linkであればより荷物は簡略化させながらスマートに使えるでしょう。
あと恩恵が大きいのはやはりARグラス。
ARグラスはPCに接続する分には特に問題ないのですが、スマホやiPadに接続すると操作において問題が発生します。
ポインターがないと、進む戻るとか決定が操作できないので何も操作できないという不便や、操作するならグラスの下からスマホをのぞきこんで操作するといった手間がかかってしまいました。
そんな手間ももうMudra Linkあればポインターとして使えるので、これから先盛り上がるであろうARデバイスとは切っても切り離せないデバイスとなっていくと思います。

さまざまなデバイスで使える
これまでもマウスを使わない操作というところではVRゴーグルもそうですし、ARグラスのハンドトラッキングというのがありました。
しかし、それはあくまで専用デバイスに限った話で、一般的なスマホとかPCで好きなように使えるというわけではありません。
一部デバイスや互換性のあるアプリにのみといったところでしたが、Mudra Linkは簡単に表すのであればBluetoothマウス。
そのため、特別なデバイスである必要も特殊なアプリを開く必要もなく、接続すればマウスとして使えます。
接続できるデバイスに縛りもなく、iPhoneやAndroidのスマホ、WindowsとMacどちらのPCにも対応しているので問題なく使用が可能です。
個人的には外で使う用にしたいので、持ち出し用の端末と互換性があるのは非常に嬉しいポイント。
次世代的なガジェットの体験ができた
ガジェット好きにはここが1番魅力的かもしれません。
正直今ガジェット自体がかなり成熟してきていて、一定集め終わってしまうと新しいジャンルとか興味がある物を見つけるのが難しいと思います。
そんななかでMudra Linkは手首につけてマウス操作ができ、操作感についても一定の期待値の上をいってくました。
次世代型のガジェットでありつつ、技術的にもこれから先を期待できるというところで、久々にものすごくワクワクしたガジェットです。
やはり最近性能が良くなっているとか市場の傾向から出てくるガジェットもマイナーアップデート的なのが多いというか、どうしても似てしまうところが多いですが、Mudra Linkはかなり毛色が違うので使っていて本当に面白かったです。
あとでも話すと思いますが、実用性でいうとあと一歩なところもありますが、このジャンルとか技術に期待できる感動というのは素晴らしいポイントだと感じています。
Mudra Linkの気になるポイント
素晴らしい製品であるMudra Linkですが、気になったポイントもあったので、共有していきます。
操作精度はクセがある
ある程度しょうがないところではあるのですが、操作精度に関しては超精密というわけではありません。
快適な操作を重視したいならマウス推奨です。
個人的にはあくまで外作業用に大きくて場所を取るマウスではなく、精密さと引き換えにコンパクトに操作できるMudra Linkを選ぶといった温度感になりそう。
とはいえ、基本的なポインター操作についてはかなり正確に追えているし、ピンチ操作についても確実性の高い操作が実現しています。
一方で、ポインターの操作感度や位置関係といったところにはまだ改善の余地があり。
操作感度についてはポインター感度である程度コントロールできますが、微妙な縦横のズレによって、画面の端のほうまでポインターが移動してしまうとか、腕の位置とポインターの位置にズレが発生してしまう(極端に腕を高い/低い位置で操作しないと反応しない)、といった問題も。
この辺りは何か簡単なジェスチャーで、ポインターの位置リセットみたいな機能があればかなり使いやすくなりそうです。
位置関係についてはあくまでデバイスと正面に向き合って使うことを想定されています。
そのため、スマホをポケットに入れたまま操作するというのは、ポケットに入れたスマホの位置と自分の位置関係による操作になってしまうのでかなり操作しにくいです。
身軽な製品だからこそ正面に向かい合う以外の使い方も想定できそうなので、この位置関係による操作難易度の違いについても改善があるとより良いなと感じています。
スマホよりはPCへの互換が強い
一応どのデバイスともペアリングが可能なのですが、一通り使ってみた結果、1番はWindowsとの互換性が高いように感じました。
そもそもアプリがWindowsとMacにしかないので、精密に使おうとする場合はPC。
PCとの接続であればマウスとして使うだけではなく、キーボードとしての使用とか、複雑なジェスチャーにも対応するなど、拡張性が広がります。
一方でスマホの場合は基本的なポインター操作くらいしかできないといった感じ。
それで十分といえば十分ではあるのですが、PCでできることを知ってしまうともう少し使えたら嬉しいなと感じてしまうので、可能であればスマホにも拡張性を持たせてくれると嬉しいなといったところ。
マルチペアリングできるとより嬉しい
さまざまなデバイスに接続できるのですが、1台との接続のみです。
そのため、スマホからPCに接続しようとした場合は、スマホの方で接続や登録を解除して、別端末に登録しなおす必要があります。
ペアリング自体はそこまで複雑でもないし、ライトの色によって今接続されているのかペアリングできるのか判断できるので難しさもそれほどありません。
しかし、PCやスマホの複数端末で日によって使い分けたいと考えたときには面倒です。
いろいろ繋げられるというところで、可能であればマルチペアリングにしてさらに快適な設定にできるとよりスムーズな使用を実現できそう。
Mudra Linkがおすすめな人
ARグラス×スマホの使用を快適にしたい人
次世代ガジェットに興味がある人
やはり特徴としては手首に装着したこのデバイスでマウス操作ができるというところ。
正直、精密さで評価するともちろん物理マウスの方が反応は良いです。
そのため、家で使うマウスがこれに置き換わることは現状ないと思います。
しかし、外で使う用のマウスが置き換わる、特にARグラス用のマウスとして活用するのであれば希望があるでしょう。
ARグラスはどうしても製品の性質上、映像は見えても操作ができず、操作に関してはかなり苦戦をしている人も多いはずです。
そんな悩みもMudra Linkであれば、もうマウスを使う必要もなく、空中で手を動かせばポインター操作ができるというところで、ARグラスの軽快さを損ねることなく機能性を拡張するというところで相性は抜群。
むしろ相性が良すぎてメーカーからこのタイプのガジェットが出るのではないかと感じてしまうほど。
ARグラスを常用している人は体験向上の可能性があるのでぜひ一度使ってみて欲しいです。
また、新しいガジェットに興味がある人にもおすすめ。
Mudra Linkは僕が2025年に使ったガジェットのなかでは現時点1番未来を感じるデバイスです。
繰り返しにはなってしまいますが、もちろん似たような手でトラッキングをするガジェットはすでにVRゴーグルやARグラスでも実装済み。
しかし、特別なデバイスや特定のアプリでのみ使えるといった仕様でした。
そんな状態のところにさまざまなデバイスと接続できるうえ、コンパクトで実用に耐えるだけのガジェットが登場。
これは革新的と言っても良いでしょう。
ただすごいだけではなく、生活に入って来れそうな新しさと実用性といったところで、久々に感動したガジェットです。
お金を積んだり大きさを制限しなければもちろん今でも感動するガジェットはたくさんありますが、それなりの価格でコンパクトといったところで、現実的なラインで日常が豊かになるような可能性を感じる素晴らしい製品だと感じています。
まとめ
非常におもしろい最新ガジェットのレビューでした。
やはり新技術はワクワクしますね。
まだまだ成長の可能性が感じられる製品なので、今後の成長にも期待です!




















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