「Magic Keyboardが気になるけど高すぎる!」とケース一体型のキーボードに憧れはありつつも購入にまでは至らない人も多かったのではないでしょうか。
それもそのはず。現在純正のMagic Keyboardは定価約5万円と、信じられないくらいの高価格になってしまっています。
しかし、高価だとしても純正ならではの挙動の良さがあり、抜群の操作性を手に入れたいのであれば買うしかないという殿様商売を強いられてきていたわけです。
しかし、そんな悩みも今日で終わりです。
1万円台どころかタイミングがよければ約1万円で購入できるうえに純正なみの操作感で使用できるトラックパッド付きキーボードを見つけました。
それが今回レビューするGOOJODOQの「スマートキーボード」。
旧型のiPad Proや現行品のiPad Airに対応しているのはもちろん、筐体サイズが変更になったiPad Proにも対応になりました。
今回は実際に使って見てわかったことや気がついたことについてレビューしていきます。
提供:GOOJODOQ
GOOJODOQ/スマートキーボードの特徴
- 様々なiPadに対応できるモデルを準備
- 高精度なタッチパッド
- 日本語配列のキーボード
- 130度まで対応の角度調節
- 充電残量をディスプレイで確認できる
- 定価14800円だがクーポン適用でさらに安く
なんと言っても特徴は圧倒的な価格の安さ。
純正のMagic Keyboardが定価49800円(11インチ)に対して、GOOJODOQは定価が14800円。
これは定価が14800円というだけで、Amazonでも楽天でもクーポンが配られていますし、それを適用すると2000円ほど割引されます。
Amazonの最安値を調べてみると11840円となっているので、ブラックフライデーでも大いに期待です。
今回メーカー様から楽天で使用できる2000円オフクーポンをいただいているので、気になった方は使って見てください。
GOOJODOQ/スマートキーボードの外観・付属品
GOOJODOQ/スマートキーボードの同梱物やデザインについてみていきます。
同梱物
- キーボード本体
- キーボードカバー
- USB-A to Cケーブル
- 説明書
デザイン
カラーについてはパープル・ブラック・ホワイトの3種類から選択可能です。
楽天では商品ページからカラー選択ができるようですが、Amazonではカラーそれぞれでページが独立していました。
また、新型のiPad Pro(11インチ/13インチ)と旧型のiPad Proの対応機種は別モデルなので要注意。
筐体のサイズが変更になっているので、自分のiPadに合わせて購入してみてください。
旧型対応のタイプはiPad Airにも対応しているので、Airユーザーは旧型Proに対応している方のモデルを選んでください。
今回は新旧2種類のキーボードを提供していただきましたが、デザイン的にはどちらも変わらず、特に変更点はないように感じています。
配列は日本語配列で、ファンクションキーはなく数字のみ。
ただし、Fnキー+数字を押すことで、ショートカットを使えました。
右上にはバッテリー残量が表示されるディスプレイ付き。
手前側にはタッチパッドが搭載。これは新型というよりは旧型のMagic Keyboardと同じような大きさ。
タッチパッドの大きさとしては新型Magic Keyboardの方が少し大きいです。
内側外側含め全体的にボディは旧型のMagic Keyboardのようなポリウレタンのようなシリコン的な肌触りで感触が良いです。
右側面には電源ボタンとUSB-Cの給電ポートがありました。
ケースをたたんで正面ですが、角度調整のための折りたたみ部分がうっすらと盛り上がっています。
背面は特になし。
バックライト搭載で、光らしておくことができます。
このタイプのケースだと側面の保護が気になる人もいると思いますが、これについてはPITAKAのMagEZ Case2を併用することで解決できます。
これは本来純正のMagic Keyboardと合わせて使うとき使用するインナーケースなのですが、これが問題なく併用可能です。
装着した状態で貼り付くのはもちろん、しっかりとケースを閉じることもできました。
気になっている人はこちらもあわせて確認してみてください。
GOOJODOQ/スマートキーボード レビュー
ここからはGOOJODOQ/スマートキーボードの各項目についてレビューしていきます。
操作感:純正並みの挙動で感動
キーボードレビューであれば打鍵感から見ていくのですが、トラックパッド付きキーボードで1番重要なのはタッチパッドの精度だと感じています。
タッチパッドの精度が悪いと、キーボードの質はある程度許せても使いたい気持ちがなくなってしまうほど。
そしてこのGOOJODOQ/スマートキーボードの精度はというと、純正とほぼ変わらない挙動で動作するので本当に驚いています。
過去にGOOJODOQのトラックパッド付きキーボードについては購入して使ったことがあるのですが、そのときは細部の動きに少し遅延を感じるというか、明確に純正との差を感じてしまいました。
しかし、今回のモデルに関しては、過去に感じた遅延を感じず、純正と同じような挙動で操作ができるほどに進化しています。
これまでトラックパッド付きキーボードを始め、折りたたみについている製品やキーボードとタッチパッドが一体となっているものなど、多数のモデルを試してきました。
その中で純正並みの挙動だと感じることができたのはLogicoolのCOMBO TOUCHだけだったのですが、今回のGOOJODOQ/スマートキーボードはついにCOMBO TOUCH以来の操作感に不満のないトラックパッド付きキーボードであると感じています。
ポインターの操作はもちろんですが、ジェスチャーの滑らかさが本当に純正並み。
ポインターの操作はある程度滑らかな製品が多いのですが、ジェスチャーの精度が本当に難しいらしく、どの製品も課題ありといった精度でした。
しかし、GOOJODOQ/スマートキーボードは遅延を感じることもなく、スクロールもピンチインアウトもアプリスイッチャーも、すべての挙動が滑らかに動きます。
これは本当に進化を感じざるを得ません。
ちなみに旧型用と新型用の2機種を比べてみましたが、こちらどちらを使用しても滑らかに動いたので、新型iPad Pro用だから動きが良い、というような差はないように感じました。
どのiPadを使用している人であっても最適を見つけられるでしょう。
打鍵感:カチャつきは気になるけど許容範囲
ポコポコとした、少し浮いたような感触がありました。
純正と比べると、キーに高さがあるように感じ、ストロークも深いのではないかと思います。
そのため、高さからくる若干の不安定さやカチャ付きのようなものを感じました。
しかし、価格を考えたり、据え置き型のキーボードでもなかったりするのを考えれば、しっかりしている作りのように感じましたし、ものすごく不快で打鍵できないというレベルではまったくありません。
純正と比べると押下する力が強めなように感じるので、疲れやすいかもしれません。
ただ、この押下圧だとしても3時間は余裕でタイピングできました。
8時間を毎日とかになると打鍵感や疲れに不満を持つかもしれませんが、数時間程度であれば何の問題もなく使用できるでしょう。
キー配列・レイアウト
キー配列についてはJIS配列(日本語配列)。
レイアウトについては通常キーボードでいうところの65%のような感じでしょうか。(ファンクションキーなしのタイプ)
特徴的なのはJIS配列というところですが、JISであるもののエンターキーは日本語配列特有の形はしておらず、一見するとUS配列のようにも見えてしまいます。
また、通常っぽい配列をしていますが、右shiftがなく、まるまる「ろ」のキーとなっています。
僕は右shiftを普段使わないので気になりませんでしたが、普段右shiftを使っている人は非常に使い勝手が悪いでしょう。
また、US配列は探しても見当たらなかったので、JIS配列のみの選択となります。
バッテリー
- バックライトオフの場合連続使用時間50時間
- 150時間の待機が可能
毎日数時間使ったとしても十分なくらい使用が可能なくらいバッテリーは持ちそうです。
また、本体右上にバッテリー残量の表示もあるので、バッテリーがなくなってきたときにはすぐに気がつけるようになっていて非常に便利。
バッテリーについては使用時間においても充電忘れにおいても心配ないと言えるでしょう。
その他気になるところ
魅力の多いGOOJODOQ/スマートキーボードですが、少し気になってところもあったので共有させてもらいます。
基本的には満足なのですが、1点気になったところは重さです。
純正が軽くなったということもあるのですが、比べると重め。
純正の新型Magic Keyboardが実測で約580gに対し、GOOJODOQ/スマートキーボードは約663g。
GOOJODOQの方が重くなっていて、この差はけっこうしっかり感じます。
旧型のMagic Keyboardも約606gとなっていて、新旧どちらと比べても重いという結果に。
少しでも軽いMagic Keyboardを持ち運びたい人には向きません。
GOOJODOQ/スマートキーボードがおすすめな人
デザイン性にちょっと妥協できて、格安なMagic Keyboardが欲しい人
1番の魅力はなんと言っても純正のMagic Keyboardと比べて、定価だとしても3万円安い価格で購入できる圧倒的な低価格。
正直現状の純正Magic Keyboardは興味があっても気軽に購入できる金額を遥かに超えています。
しかし、ちゃんと動くMagic Keyboardを購入使用とすると純正くらいしか選択肢がないという現実も事実で、これまでサードパーティ製の製品は安い代わりに挙動が若干怪しいという課題を抱えていました。
実際に、僕が以前使用したGOOJODOQのMagic Keyboardはかなり良い挙動をしていましたが、純正と比べると微細な操作があと一歩というところ。
操作性をやや犠牲にして価格を取るというのがサードパーティ製のキーボードでした。
ですが、そんなデメリットもついに克服。
以前使っていたモデルと比べても圧倒的に操作性が良くなり、純正と比べても遜色ないレベルにまで仕上がっています。
ポインターの精度はもちろんのこと、ジェスチャーはヌルヌル動きますし、操作において不満がありません。
スマートコネクターでの接続ではなくBluetoothでの接続ですが遅延は感じず、本当に遜色ないレベルまで仕上げてきました。
これまで数多くのサードパーティ製タッチパッドを使ってきましたが、納得できる挙動はLogicoolのCOMBO TOUCHのみ。
それがついにGOOJODOQも納得できるラインに割り込んできました。
操作性については褒めちぎりましたが、デザイン性や重量といったところはまだまだ課題あり。
やはり純正は洗練されているように感じます。
しかし、このあたりの問題も価格差3万円あるなら許しても良いかな…と思えるレベルであり、極端に不快になるような仕様ではないので、予算と相談しながらどこまでなら自分は我慢ができるのか・許せるのかを考えるのが重要だと感じました。
まとめ
ついに格安サードパーティ製もここまできたかという気持ち。
スマートコネクターしか信じられない!くらいに思っていたのですが、Bluetoothも見直す必要がありそうです。