最近持ち運び用薄型キーボードが個人的に熱いガジェットで、外出時に折りたたみキーボードではなく薄型キーボードを使うようになってしまっています。
所有しているキーボードとしてはFusion Keyboardというキーボードがあるのですが、最近気になる薄型キーボードが発売されました。
それがLogicoolの「Keys To Go 2」。
どちらも良いキーボードなのですが、この2台を使い比べている人もなかなかいないような気がしてので、今回は薄型キーボードの魅力と使い比べてわかったことについてまとめていきます。
薄型キーボードが熱い
折りたたみキーボードを何個も所有するほど持ち運び用のキーボードが好きなのですが、最近は折りたたみではない薄型のキーボードに注目しています。
薄型キーボードに注目している理由としては「かさばらずに持ち出せる」「不安定な場所でもタイピングできる」この2点が最近の自分の作業環境にあっているからです。
かさばらない
ガジェットは意外と厚みがバカにならず、本体はコンパクトでも厚みがあるから持ち出しにくいという場合も多々あります。
最近なるべく軽い荷物で出かけたいと思っているので必然的に小さなカバンになりがちです。
そうなると厚みがあると入らなかったり、カバンのシルエットが崩れたり、厚みに弱い傾向にあります。
その点からも最近買うガジェットは厚みが少ない物を意図的に選んでいます。
また、カバンに入れやすいだけではなく薄いとガジェットポーチへの収まりがいいので持ち運びしやすいです。
不安定な場所でもタイピングできる
これは僕独自の特殊な需要かもしれないのですが、最近外出先でよく使うシュチュエーションとしては電車内でキーボードを使います。
ARグラスというガジェットとあわせて使い、膝の上にキーボードを置き、目の前に現れているディスプレイを見ながらブログを書くというのが主な使い方。
このスタイルになってから頻繁に外でキーボードを使うようになったのですが、折りたたみの場合は折りたためるがゆえに膝の上では安定せず、タイピングできません。
そのため折りたたみできないキーボードの方が不安定な場所でも底面が安定しているためどこでも使えるというメリットがあり、注目しています。
2機種を比較
薄型キーボードで気に入っているKeys To Go 2とFusion Keyboardを各項目で比較し、使ってみてわかったことや気がついたことをまとめていきます。
デザイン・サイズ:Keys To Go 2がミニマルでコンパクト
デザインやサイズについてはKeys To Go 2の方がコンパクトかつスタイリッシュだと感じています。
Fusion Keyboardは後でも紹介するのですが機能が盛り沢山な分、キーボード自体の大きさとしてはKeys To Go 2よりも大きめです。
バッテリーなどが入っていると思われる部分もあるので、完全に無駄のないデザインというわけではなくキーボード自体に余白はあるように感じます。
その点Keys To Go 2は無駄を削ぎ落としたようなデザインになっていて、洗練されたデザインが特徴。
打鍵感:Fusion Keyboardの静電容量無接点方式が魅力
打鍵感については好みの部分も大きく左右されるとは思うのですが、僕はFusion Keyboardの方が好みです。
ちょっと硬めなキータッチで、タイピングしている感が強くて打っていて楽しい。
また、Fusion Keyboardは持ち運び用としては異例の静電容量無接点方式を採用しているキーボード。
静電容量無接点方式はHHKBとかNiZなどの据え置きキーボードでしか聞いたことがなかったので本当に驚かされました。
この影響から、軽快な打鍵感であるものの正確なタイピングを可能としていて使い心地が抜群です。
ではKeys To Go 2が悪いのかというとそういうわけでもなく、Logicool特有の柔らかいキータッチで指先に負担が少ないのが魅力。
軽いキータッチで操作ができるので長時間のタイピングにも対応しています。
柔らかなキータッチではあるものの、安いキーボードに感じやすいペチペチ・カチャカチャとした不快感はなく、気持ちよく打鍵可能です。
正直かなり好みによる。
機能性:Fusion Keyboardはマルチに使える
機能性に関しては圧倒的にFusion Keyboardの勝利。これは明確。
Fusion Keyboardの大きな特徴としてはキーボードの上をなぞるとタッチパッドになるという唯一無二の機能を備えているところ。
キーを押し込まずに軽く触れるとマウスの代わりにポインター操作が可能で、他にも各種ジェスチャーにも対応しているおもしろガジェットです。
タッチパッドが一体になっていることによってマウスの持ち出しが不要になるのが大きく、
この機能が今ハマっているガジェットであるARグラスと相性が抜群で、何度もおすすめしてしまうほど。
他にもカバーがiPadを立てかけられるスタンドになっているなど、Fusion Keyboard1台でできることが多く、いろいろな場面で活躍してくれます。
Keys To Go 2は決して悪いわけではありませんが、Fusion Keyboardのようにタッチパッドがついているわけでも、カバーがスタンドになるわけでもありません。
シンプルにキーボードの機能があるだけです。
キーボードを求めてキーボードを購入しようとしているので、間違いも問題もないのですが、機能性についてはFusion Keyboardが強すぎます。
静音性:Keys To Go 2の方が静か
Fusion Keyboardにこれといった不満もなかったのですが、聞き比べてみるとKeys To Go 2の方が音も小さく高音も響きませんでした。
どちらのキーボードともに優しくタイピングする分にはそこまで大きな音はでません。
しかし、強めにタイピングをすると底打ちしたときのフレームに当たる音が響きがちで、音量以上に周りに聞こえてしまうという感じ。
Fusion Keyboardはフレームが金属なので、その分金属を叩いたような高音が響いているのが音が響きやすい原因かもしれません。
そういえば電車でFusion Keyboardを膝の上に置いてブログを書いているときけっこうペチペチ鳴ってしまった周りから見られていたようにも感じます…
キー配列:Fusion Keyboardの方がキーが大きい
主要のアルファベットだけみると、Fusion Keyboardの方がキーが大きいような気がしています。
キーピッチはないに等しい感じなのですが、キー自体が大きいのであまり気になりませんでした。
キーピッチだけで比べるとKeys To Go 2の方が広く、全体的なゆとりも感じます。
しかし、これは僕の好みなのか、キーピッチの間隔よりもキー自体が大きいどうかの方が正確にタイピングできたような気がしました。
他違いとしては、Keys To Go 2はJIS配列でFusion KeyboardはUS配列という違いがあります。
個人的には慣れ親しんだJIS配列の方が打ちやすいのかと思っていたのですが、持ち運び用というコンパクトさが重視されるキーボードの場合はUS配列の方がすっきりとまとまっており、打ちやすいのかもしれません。
Keys To Go 2はJIS配列とはいえ、エンターキーが少し特殊な形になっているなど、慣れないと押しにくい一面もあります。
バッテリー:Keys To Go 2
バッテリーは賛否両論ありそうなのですが、Keys To Go 2の最大3年駆動するロングバッテリーが圧倒的。
もちろんこれはUSB-Cによる給電ではなく、ボタン電池による駆動時間。Fusion KeyboardはUSB-Cでの給電で、1ヶ月〜2ヶ月に1回くらい充電してます。
電池式が絶対良い!というほどではないのですが、電池式の方が物自体が長持ちするという考え方とか事実はけっこう好きなんです。
ガジェットの多くの故障の問題は基盤がどうこうとかではなく、バッテリーが使えなくなるという場合が多々あります。
実際にHHKBのキーボードでは数十年単位で使って欲しいという願いからバッテリーではなく電池を採用していますし、僕がずっと使っているLogicoolのトラックボールマウスも電池式ですが5年以上使ってもまったく問題なく動きます。
もちろん普段の手入れというか、手軽に使えるのは確実に充電式。一方で、電池式にもそれなりに魅力があるというお話でした。
価格:Keys To Go 2
- Keys To Go 2:12000円
- Fusion Keyboard:15400円
価格についてはKeys To Go 2の方が低価格。
シンプルなキーボードを選ぶか機能性のFusion Keyboardを選ぶのかという違いになりそう。
とはいえ、特に気にせず折りたたみキーボードや持ち運びできる軽量なキーボードを選ぼうとした場合、高くても5000円あれば買えてしまうので、どちらのモデルも高額であるという事実は無視できないでしょう。
1万超えのこれらのキーボードにどこまで価値を見出すか…
Keys To Go 2はこんな人におすすめ
シンプルかつコンパクトな長時間タイピングできるキーボードが欲しい人
とにかくコンパクトでスタイリッシュなのでデザイン性が抜群。
無駄のないレイアウトで、厚みもないので荷物の邪魔にならないのも好印象。
また、Logicool特有の柔らかめのキータッチはKeys To Go 2にも引き継がれているので、長時間タイピングをしても指先の痛みは少ないと思います。
Fusion Keyboardはこんな人におすすめ
機能性に長けた周りとは一味違うキーボードを使いたい人
なんといっても特徴はキーボードに触れるとタッチパッドとして使えるこの機能。
マウスを持ち出さなくてもポインター操作ができるのは本当に魅力的です。
Keys To Go 2とくらべるとサイズは少し大きくなってしまうのですが、その分機能性が盛り込んであります。
キーボード自体も静電容量無接点方式を採用した打鍵感抜群のキーボードなので、キーボードとしてのクオリティも高い製品です。
自分が1台どっちか選ぶなら
非常に難しいところではあるのですが、もし自分でどちらか選ぶのであればFusion Keyboardを選びます。
理由としてはこれ1台持っていけば解決できる作業がKeys To Go 2より多いというところ。
正直打鍵感がものすごく気に入っているとかであればできることがすくなくてもKeys To Go 2をもっていくという選択肢もなくはないのですが、打鍵感はむしろFusion Keyboardの方が好きなくらい。
そうなるとあとは独自の魅力の勝負というところになるのですが、機能性を見てしまうとさわればタッチパッドになる点やスタンドとしても使えるカバーというのが意外と便利で、1台でいろいろとこなせることを加味してFusion Keyboardを選ぶ気がしています。
まとめ
薄型キーボードは今の所この2機種しか触っていないので、今後も気になる機種が発売されたら積極的に使ってみたいと思います。
ARグラスを使うようになったので、薄型キーボードをもっと持ち出して外で快適に作業したいですね。