【Insta360 Flow】新型Proとの差はどこにある?|新型発売前から性能トップのスマホジンバルFlowは中古が熱いかも|レビュー

普段使っているスマホでも手ブレのないきれいな映像を撮影するためのガジェット、それがジンバル。

そしてそんな撮影のクオリティを上げてくれるスマホ用ジンバルの人気商品を販売しているメーカーがInsta360です。

今回はそのInsta360から発売された新型のFlow Pro・・・ではなく、旧型のFlowについてレビューをします。

新型が発売されたことで盛り上がっているジンバルですが、同社製品の新型と旧型ではどんな違いがあるのでしょうか。

また、旧型は新型が発売された今、旧型は購入しても大丈夫な性能なのかどうかについても調べてみました。

メリット!
デメリット…
  • 専用アプリの機能性が高い
  • 手ブレ補正の効きが優秀
  • 本体ギミックが多彩
  • 手ブレ補正やトラッキングの機能面では旧型でも問題ない
  • チルト軸での可動域のせまさ
  • グリップがロックできる持ち運びがちょっと不便
  • 終売してる
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本記事はInsta360様から製品をご提供いただき作成しています。

旧型はすでに終売している

非常に悲しいお知らせなのですがなんとこの商品、公式では終売となっています

いまから新品が欲しい場合は新型のProを購入することに。

もっと言ってしまえば新型Proの方が定価が安くなっているまであるので、これまで購入を悩んでいた人にとっては安くなったうえに性能も上がっていたれりつくせりな状態。

この後でも解説はしますが、基本的には順当なアップデートかつ進化しているポイントも多いので、あえて旧型の新品を求める必要はないように感じています。

旧型と新型の違い

Flow ProFlow
ワンタップペアリング⚪︎
iPhoneのカメラとアプリでネイティブトラッキング⚪︎
トラッキングリングライト⚪︎
360度無限パントラッキング⚪︎
可動範囲パン: 360度連続回転
ロール:-150° ~ 180°
ティルト:-100° ~ 82°
パン: 360度連続回転
ロール:-150° ~ 180°
ティルト:-100° ~ 82°
価格19.800円20,900円

変化があったのは上記項目で、重さ・手ブレ補正機能・駆動時間に関してはあまり変化なし。駆動時間だけなら旧型の方が長く動くくらい。

UI周りが優秀になった

新型の特徴としてはこれまでInsta360のアプリでしかジンバルでの撮影に対応できなかったところ、iPhone純正のカメラアプリやその他サードパーティ製のカメラアプリにも対応したとのこと。

お気に入りのカメラアプリがあり、そのアプリで撮影したい人にとってはかなり嬉しいアップデート。

ただし、人物のトラッキングであれば他社のアプリでもある程度対応できるようですが、好きな被写体(人形・建造物など)に関してはInsta360純正アプリでないと対応できないようです。

360度無限パントラッキング

ここがかなり大きな違いとなる個人的には感じています。

新型のProは360度回転ができるのに対し、旧型のFlowは可動域に限界があります。

ジンバルということもあって自分が手に持って撮影するのであれば360度回転はそもそも機能としていらないように感じていたのですが、Insta360純正アプリのトラッキング機能が旧型時点でもかなり精度が高いです。

そのため、Flowを置いて自動でトラッキングさせるという用途で使うというのも、十分メインの用途として想定できるレベル。

従来であれば可動限界があったために自由には追いきれていなかった被写体を、360度対応したことで自由自在にトラッキングが可能になりました。

これなら子どもやペットを自由に走らせて自分も並走しつつ、撮影はFlow Proに全投する、みたいな使い方ができそうで使用の幅が広がりそうです。

デザイン

収納時はかなりコンパクトなサイズになります。

今メインのスマホがiPhone13 miniなのですが、この小さいminiと比べても少しはみ出るくらいのサイズ感。

これまでジンバルを使ったことがないので、これが小さいのか大きいのかの判断がいまいちついていないのが本音ではありますが、以前購入した手持ちしかできないGoProの自撮り棒と比べるとかなりコンパクト。

ロックを解除して伸ばしてみると、これぞジンバル!のような形状に。

手持ちしやすいグリップにスマホを自在に動かせるマウント部分など、ジンバルとしての基本形態。

この状態だと長さは30cmほどになるので、先ほどのようなコンパクトさは感じないほどの大きさになります。

ここからが個人的には感動したポイントで、この30cmの状態で終わりかと思いきや、+20cmほど伸びる設計になっていました。

ジンバル部分とグリップ部分の境を引っ張ると収納されていた柄を伸ばせます。

底面には三脚まで収納されているので、Flow1台で自撮り棒的な使い方も三脚として設置することもできるなど、追加アクセサリー不要で撮影ができる多機能さに驚きました。

アプリの性能

アプリの性能には大きく分けて2つの特徴がありました。それがトラッキングと撮影設定です。

トラッキングはかなり高精度

アプリを起動し、画面のなかの被写体を選択して緑の枠線で囲います。

そうすると囲った被写体が動いたとしても自動で追尾するように。

この機能がかなり高精度で、少し被写体が隠れようとも、出てきた瞬間には何事もなかったかのように追尾を開始できました。

新型はさらに精度が上がっているのかもしれませんが、旧型のFlow時点でもかなり感動できるレベルの精度。

先ほども伝えた通り、この機能を使った際に360度の動きに対応できるのが新型のPro、可動に制限があるのが今回レビューしている旧型のFlowとなるわけですね。

設定は細かく調整可能

かなり細かな設定までこなせます。

まずは画質の設定。解像度やフレームレートなどの設定を調整できます。

次にシャッタースピードなどの撮影設定。ミラーレスで撮るときなどは当たり前のように設定していますが、スマホではあまり馴染みがないので、これらの設定をアプリで操作できるのはありがたいところ。

もっと好きな人はさらに好みのアプリを使っているのだとは思うのですが、たまに撮るくらいの僕程度であれば、Insta360の純正アプリでも十分。

最後はFlowモードの調整というところで、ジンバルの設定です。

6種類のモードに対応しており、これは新旧変わりがなさそう。

チルト・パン・ロールと3方向の動きをどのように制御するかによって、モードを使い分けて撮影できます。

映像性能

各種映像を撮影してみました。撮影機材はiPhone13 miniです。

手ブレ補正(歩行/走行):手持ち

歩行状態ではiPhone13 miniでもそこそこのブレで見えるものの、走るとなるとさすがにブレが厳しい動画に。

手持ちの限界を感じる。

手ブレ補正(歩行/走行):Flow

走行動画で明確な差が出たように感じました。

手持ちのときはかなり映像が揺れてしまいましたが、Flowありで撮影をすると見事に手ブレがおさえられた撮影が可能に。

Flowに装着したiPhone自体もかなり揺れているように見えたのですが、撮影データを確認するとそこまで揺れていなくて驚き。

トラッキング性能

被写体をアプリから選択しするとその被写体を逃さずに追い続ける機能。

これの精度がなかなかすごくて、被写体を映しながら歩き、途中遮蔽物によって被写体が隠れたとしても、遮蔽物から被写体が戻ってくるとそのまま追えました。

しかも距離も10mくらいは離れていた気がするのですが、そこそこ距離があってもしっかり追い続けるだけの性能があります。

旧型だからといってトラッキングに不満があるかというと、僕は感じませんでした。驚異のトラッキング性能。

Flowのよかったポイント

Flowを実際に使用してみてよかったと感じたポイントについてまとめていきます。

専用アプリの機能性が高い

トラッキングの精度にとにかく驚きました。

ジンバルという言葉が先行して、完全に手持ち撮影のことしか想定していなかったので余計に衝撃が強め。

外カメで被写体をトラッキングするのももちろん良いですが、自撮りして自分の顔を常にトラッキングさせておくのもよさそうでした。

自撮りで気がつかにうちに焦点が外れてしまうという問題を、自動で解決できるのは非常に優秀。

また、撮影設定が簡単に操作できたのも嬉しいポイント。

普段使用しているミラーレスカメラの感覚で調整して撮影できます。僕は普段からこだわりぬいて写真を撮るタイプではないので、簡単にこれくらい操作ができるのであれば純正アプリで満足しました。

手ブレ補正が優秀

旧型ということでどこまで動くのか?と正直疑いの目を向けていたのですが、そんな不安はまったく感じることなく、手ブレの気にならない映像が撮影できました。

新型も調べてみた限り基本的な手ブレ性能は変わっていないようなので、旧型Flow段階でかなり完成されているのかもしれません。

モードもいろいろ試してみたのですが、手持ち撮影ではどう頑張ってもできない安定感で、普段は撮影が難しい角度でもなめらかな映像の撮影が可能です。

年々良くなるスマホカメラの実力を、さらに引き上げることができると感じました。

本体ギミックが多彩

自撮り棒機能とか三脚になるとか、この手の変形ギミックが好みなんですよね。

本体はコンパクトなのに伸ばせば可動域が広がるとか、機能性も驚きもあって使っていて便利で楽しい。

実際にデフォルトの状態だと撮影が難しい角度でも、柄の部分を伸ばすことでローアングルの迫力ある撮影ができるなど、実用性に長けています。

あとはボタン1タッチでスマホが回転するとか、水平に戻るとかジンバル自身の機能も高くて使っていておもしろい、というのが率直な感想でした。

Flowの気になったポイント

使用してみて気になったポイントについてまとめます。

下方向へのロック撮影は可動域が狭い

ローアングルを撮ろうとすると、マウントの部分などと干渉して思ったより下まで下がりません。

下へ捻ると比較的早く限界が来てしまうは撮影の幅が狭まってしまうと感じました。

ローアングルを撮る場合は柄の部分を伸ばして角度を作るか、逆手に持って可動域を逆転させるかなどの対象方がありますが、一手間あります。

どこまでローアグルとか下方向への捻りを重要視するかですが、多用する人は注意が必要。

グリップがロックできない

持ち出すときにグリップがクルクル回ってしまって持ちにくい。

シンプルにこれだけなんですけど、持とうとすると想像以上にツルッといくのが地味にストレス。

畳んで収納しているときはグリップのロック機能が欲しいところ。

新型買うべき?

今回旧型を使ってみた実体験と、新型の情報を元に新型を買った方が良い人を考えてみました。

  • 使いたいカメラアプリがある
  • トラッキング機能を重視していて360度回転がどうしても必要

主にこの2点かな、と思っています。

すでにFlowを持っていてあえて買い替えるのであれば、上記2つのポイントに並々ならぬこだわりがある人は買い替えで幸せになれそう。

一方、手ブレ補正の機能を向上させたくて乗り換えたい、という人は多分そこに驚くほどの感動は待っていないでしょう。

ジンバル的な手ブレ補正が強化というよりは、ジンバル本体の物理的な制約とUIの多様性というのが魅力な気がしました。

中古なら最安値1万円切りで熱い

Screenshot

今ジンバルを持っていなくてこれから買いたいという人については、新型Flow Proはもちろんおすすめです。

旧型時点で完成度が高く、手ブレ補正もアプリの機能性もばっちりで正直機能性は文句なしの品質。

さらに新型は旧型よりも定価が安くなっているので、お買い得であることは間違いありません。

しかし、手ブレ補正やある程度の追従性で問題ないのであれば、わざわざ新型にこだわる必要もないかもしれないというのが自論。

手ブレ補正重視であればむしろ大きな変化がないことを考えると旧型でも全然問題ないかもしれません。

そうなるとあえて新型を買うのではなく1年型落ちで値段が下がっている旧型を中古で狙うのも1つの選択肢。

メルカリで価格を調べてみましたが、多くはありませんでしたが1万以下の商品もありました。

新型と比べると半額で購入できる旧型はお得感があるように思ってしまいました。

まとめ

タイミング悪く新型の時期に被ってしまいましたが、旧型でも十分な機能性を備えていたので、使用していて非常に楽しいガジェットでした。

購入検討している人は用途とか求めるスペックとかにあわせて購入を検討してみてください。

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