【Marshall/MOTIF II A.N.C】マルチポイントの機能性が最高峰|待望の新作ノイズキャンセリングイヤホン発売|レビュー

デザインが最高でずっと僕も愛用していたMarshallのMOTIF A.N.Cが新作の「MOTIF II A.N.C」を発売しました!

アンプのメーカーという印象が強いですが、スピーカーやヘッドホンなど、さまざまな音響機器にも力を入れています。

最近は街中でMarshallのヘッドホンをつけている人を多く見かけるようになりました。

そんなMarshallから満を辞して新型のノイキャンイヤホンMOTIF II A.N.C発売されたので、レビューをしていきたいと思います!

Marshall イヤホン
created by Rinker
Marshall (マーシャル)

本記事はメーカー様より製品をご提供いただき制作しています。

特徴

  • クリアでバランスの取れたサウンド
  • 改良されたアクティブノイズキャンセリング
  • 最大30時間の再生時間
  • LE Audioに対応予定

前モデルから進化したポイント

  • ケースのロゴの位置が変更
  • イヤホンのステム部分にゴールドパーツが採用
  • 連続再生時間が20時間から30時間へ
  • ノイキャン強化
Marshall イヤホン

同梱物

  • 本体
  • イヤーチップ
  • USB-Cケーブル

デザイン|やはり最高

このイヤホンの特徴はなんといってもデザイン。

マーシャルのアンプを彷彿とさせるケースに、イコライザーのノブのようなステム。

学生時代にマーシャルのアンプでギターを弾いていた人の心を掴んで離さない唯一無二のデザインとなっています。

前モデルからの変更点は4点あり、

  • ケースのマーシャルロゴの位置
  • ケースを開けたときのマーシャルの創業年ロゴがなくなった
  • イヤホンのステムにゴールドのパーツが搭載
  • ケースの開きが大きくなって取り出しやすさ向上

左:新型 右:旧モデル

マイナーアップデートともとれてしまうような変化ですが、よりスタイリッシュになったと思います。

特にケースのマーシャルロゴの位置の変更によって、これまではロゴが上蓋にくっついていたのですが、新型は下側に固定。

ロゴが飛び出していない分、イヤホンを取り出しやすくなっています。

左:新型 右:旧モデル

また、開き具合も広くなったことでも取り出しやすさ向上。

前作は微妙に開きが狭く取り出しにくかったので、これはありがたいアップデートです。

音質|低音がやや強調された温もりのある音

全体的な解像感が高いのはもちろん、音の特徴としては低音がやや強調された温もりのあるサウンド。

低音が強くてモワモワして聞こえてしまうということではなく、丸みがある柔らかくて温かいサウンドといった感じ。

これは意図的なチューニングな気がしていて、マーシャルのアンプでギターを弾くとジャズコやツインリバーブに比べると低音や音の丸みが強いのが特徴なので、アンプの特性をイヤホンにも落とし込んだのではないでしょうか。

特徴的のあるイコライジングですが、違和感や不快感を感じるというほどでもなく、あくまでも味付け程度。

マーシャルらしさをゴリ押すわけではなく、あくまで雰囲気を感じる程度になっていて非常に心地が良いです。

装着感|ステムの部分の痛みが少なくなったのは気のせい?

左:新型 右:旧モデル

前モデルのときに気になっていたのがステム部分がギザギザしていることによる耳たぶの痛みでした。

ですが今回は心なしかステム部分がなめならかになって肌ざわりが良いような気がしています。

ステム部分を入念にさわってみたのですが、多少ギザギザ尖って肌に刺さる感じが新型は抑えられているような気がしたのですが、気のせいでしょうか?

劇的に変わったわけではないのですが、痛みが少なくなったように感じています。

耳へのフィット感というところでは長方形気味の本体が耳へすっぽりとハマり、多少激しく動いても落ちることはなさそうです。

長時間使用していても装着部分に熱は感じにくく、快適につけることができました。

ノイズキャンセリング|高い性能で静寂を

ノイズキャンセリング性能は高いと感じました。

職場で使ってみましたが、少し離れた場所で話している会話はまったく聞こえなくなるほど。

これをつければ職場の中でも静かな環境を作り出して作業に集中することができると思います。

感覚としてはAirPods Pro(第2世代)よりも少し弱くてNothing Ear2と同じくらいかな、程度。

このあたりの詳細な強さについては計測したわけではないので、参考程度でお願いします。

マルチポイント|8台登録しておける仕様が熱い

前モデルから大幅に進化した点はなんといってもマルチポイント搭載!

前モデルではマルチポイントどころかマルチペアリングすら搭載していなかったので、正直定価3万円という価格帯を考えると機能性で他社製品に圧倒的な遅れをとる形に。

そんな全く無の状態からなんと脅威の8台まで登録可能&2台の機器をマルチポイントで切り替えることができるのは他社製品を追い抜くほどの性能になったと思います。

アプリでの設定もめんどくさい接続設定もなく、普通にBluetoothで接続して、あとは切り替えるだけという手軽さも大きな魅力です。

タッチコントロール|感度が良くて反応が良い

タッチコントロールも感度が良く、しっかりと反応してくれます。

1回タップの再生停止はもちろん、複数回タップが必要な曲送り曲戻しも、長押しのノイキャン/外音取り込みの切り替えも精度の良い反応を確認。

数十回試してみましたが、誤入力で間違った操作になるということも、反応が悪くてなかなか切り替わらないということもなく使えました。

外音取り込み|最高にクリアというほどではないけど

外音取り込みに関してはイヤホンをせずに聞いているかのようなクリアな感じはしないけれど、再現度は高めだと思います。

会話が成り立たないということはなく、つけていてもコンビニの会計や日常会話ということはできるレベル。

ただし、音としては若干の耳栓を詰めたまま音を聞いている感というか、全体的に低音が強めの音に感じてしまって、自然さは薄い感じがします。

さすがに外音取り込みについてはAirPods Pro(第2世代)が圧勝というような性能差。

アプリでの操作

Marshallのアプリがあり、細かい設定をすることができます。

専用アプリでできることは下記。

  • ノイズキャンセリングの強度の設定
  • イコライザー
  • タッチコントロールのカスタマイズ
  • 操作音
  • 自動再生/停止

イコライザーに関してはオリジナルのMarshallサウンドのモードがデフォルトであり、その他プリセットとしてハイブーストやミッドブーストなどの設定が用意されています。

もちろん完全なカスタムモードもあるので、自分好みの音質に設定することも可能。

バッテリー

再生時間が前モデルはノイズキャンセリングオンで20時間に対し、新モデルは30時間に性能が向上。

イヤホン単体の場合はノイズキャンセリングオンで6時間となります。

再生時間が30時間になったということで、以前よりも長くなったというのは良いところですが、際立ってすごいというわけでもないレベル。

日常使用に関していえば単体6時間のケース込み30時間使うことができれば特に不満を感じることはなさそうです。

価格

価格は29800円(税込)

イヤホンとしてはかなり高めの値段設定で、ハイエンドの価格帯。

デザインが唯一無二とはいえ気軽に手を出せない価格なのがちょっと惜しい。

気に入ったポイント

特徴について細かくレビューし終わったので、個人的に気に入ったポイントについてまとめていきます。

マルチポイントの搭載で使用感向上

これは本当によく改善してくれた!とめちゃくちゃ褒めたいです。

3万円台のイヤホンであるならば音質の追求はもちろん、機能性にも力を入れてほしいところ。

最近は1万円台のイヤホンでもマルチポイントを採用している製品が増えていたので、新型はしっかりと対応してくれて本当によかったです。

対応したというだけではなく、他社を置き去りにするほどの性能を搭載したのもものすごく魅力で、個人的に1番感動しているのが8台まで接続可能という幅の広さ!

だいたいの製品は登録してある2台の機器を切り替えることができるという仕様なのですが、このモデルは8台まで登録しておけて、最後に接続した2台を切り替えるという方式。

使用前に手動でよく使う2台は接続しておく必要がありますが、使用機器が変わった場合も比較的簡単な設定で切り替える機器を設定し直すことができます。

このときアプリを使用しないで変更できるというのも大きく、いつでも簡単に多数の機器の接続設定ができるのは現状他社製品にも大きく勝る新型の大きな特徴だといっていいでしょう。

やっぱりデザインが好き

何度見てもデザインが最高です。

学生時代からずっと愛用していたマーシャルということもあって、愛着100倍といった感じ。

自分がアンプでマーシャルを弾くことからは離れても、普段からマーシャルのアイテムを手元に置いておけるのが本当に良いです。

デザインについては前モデルから気に入っていたのですが、新モデルで多数のマイナーアップデートがあり、これもそれぞれ気に入っています。

ケースやイヤホン本体についてはパッと見ただけでは大きな変更はありませんが、ロゴの位置の変更やステムにゴールドのパーツが付くなど、使用感や見た目に若干の変化があります。

個人的にはこれがけっこう気に入っていて、前モデルよりもスタイリッシュなデザインとなっていて所有感も使用感も上がりました。

デザインが良いと使いたいという気持ちが高まるので、イヤホンなので音質を求めるのも正解ですが、普段身につけるアイテムとしてデザインを意識してくれるもありがたいです。

マーシャルの強みを出しきった音作り

これは好みが分かれるような気がしていますが、僕はこの音作りが好きです。

マーシャルアンプ特有の温かみといえば良いでしょうか、低音がやや強めで音の輪郭が丸くなって聞こえてくるようなサウンド。

マーシャルにレスポール繋げて弾いた感じを思い出しました。

中音に特徴があって音が全体的にクリアなイヤホンも嫌いではないのですが、温かみのある低音は落ち着く感じがあります。

あの優しく丸みのある低音好きな人はかなりハマるはず。

一方でアプリで細かくイコライジングが可能なので、デフォルトの音作りが苦手な人でも最適な音を設定することができる余地が残されているのも素晴らしい。

気になった・気を付けるべきポイント

良いところもたくさんあるのですが、少し気になった点についてもレビューしていきます。

音源を止めないとマルチポイントの切り替えができない

これは微妙に痛手かもしれないポイント。

マルチポイントは流れている音源を止めないと使用することができません。

他社製の場合多くの製品は音が流れていたとしても新しい端末で音楽や動画を流し始めると勝手に切り替わるのですが、MOTIF Ⅱは音を止めてから切り替える仕様。

切り替えるときちょっと音止めれば良いだけなのですが、他社製が特に音源の再生を止めるということは気にしなくて良いことが多いので、クセで止めずに切り替えてしまうかもという不安があります。

8台登録できるという圧倒的なメリットがあるので我慢できそうなデメリットではありますが、改善してくれたらめちゃくちゃ嬉しい。

満足できる音質だけどまだ上を目指せる

正直3万円にしては音質は並か平均以下な気がしてしまいます。

不満を感じるほどの音質ということではないのですが、価格帯的に3万円ということで部類としてはハイエンド。

機能性はもちろん、音質にもこだわりたいし期待したい価格だと思います。

ですが、肝心の音質という点ではマーシャルらしい音作りはできているものの、音の解像感や定位感、迫力といった細かな表現のところでAirPods ProやNothing、SONYあたりのイヤホンの方が迫力や厚みのある音が聞こえてくるように感じてしまいました。

コンセプトである音作りは高いレベルで表現ができているので、ハイエンドらしい迫力や厚みをもう一息仕上げられるとなお良いかなと思います。

まとめ

前モデルから愛用しているイヤホンの新型をレビューすることができて感無量です。

デザインが素晴らしく音質も満足なレベルなので、これからもどんどん使っていきたいと思います。

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Marshall (マーシャル)

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