ずっといらないと思っていたし、購入した今ですら別に絶対に必要ではないと思っているけど、結局購入まで到達してしまった魔のキーボード、「iPad用 Magic Keyboard」
これまで散々購入を躊躇ってきた高級キーボードを今さらながら購入してしまったので、今さら購入した理由を含めてレビューしていきます。
特徴
対応機種
- 11インチiPad Pro 1~3世代
- iPad Air 4、5世代
気に入っているところ
製品の詳細な所感とかスペックとかは今さら感あるので、個人的にこれまでの気持ちを押し切ってまで買ってよかったと感じたところを紹介していきます。
トラックパッドがヌルヌル
このヌルヌル動くトラックパッドは唯一無二。
iPad用にマウスを使ってみたことはありますが、マウスをも超えた使い心地。
ジェスチャーを使って作業を効率化できるのが楽なのはもちろんなこと、トラックパッドの感度が良く、使っていて不自然さを感じることがなく使い続けることが驚愕。
もともとマウス使用が前提なわけではない製品な分、トラックパッド機能を出しているサードパーティ製の製品などを見ていると感度が悪いなど、使い心地には難ありといった印象。
純正であると言えばそれまでかもしれないが、各社が使い心地に苦戦する中、使用感が圧倒的快感すぎてレベルが違う。
打鍵感が最高
キーボードとしての本質である打鍵感についても完成度が高くて驚きを隠せませんでした。
持ち運び用のキーボードだとどうしても軽量化の観点から、キーストロークが浅くなる設計になり、結果打鍵感がいまいちというのは飲み込まなくてはいけない事実。
けれどもMagic Keyboardはキーストロークの浅さすら味方につけて、浅いことによる新しい打鍵感の良さを体現しているように感じました。
浅めのキーストロークではあるものの、押し心地や感触がなんともいえない。
折りたためばケースとして使える使用上、キー下の土台がしっかりしている分、浅いキーストロークだとしも満足に打つことができます。
また、基本的に使用するアルファベットに関しては大きさをしっかり確保してあり、シフトや矢印など使用頻度が若干少ない両端のキーに関しては少し小さめな作りになっていて、スペースの確保を確保しています。
これのおかげで、限られたスペースの中でも、フルサイズキーボードのような使用感でMagic Keyboardを使うことができました。
ちなみに、バックライトもついていて、視認性も抜群。
気軽にPCライクに使える
トラックパッドが使えることによって操作性が向上し、キーボードの性能が最高なことによって、テキストの打ちやすさが劇的に上がっています。
そのため、今までよりもPCに近い使い方が、PCよりも気軽にできるようになりました。
Bluetoothのキーボードを持っていけば、PCのように使えるものの、若干使い心地が悪いといったようなちょっとした不満を完全に消し去ることに成功。
外での作業がPCよりも軽い状態で、これまで以上に快適に過ごすことができるといった状況を作ることができます。
これだけキーボードとトラックパッドがしっかりしていればある程度の作業であればiPad1台でもこなしてしまおうという気持ちになれてしまう。
気になるところ
これまでの我慢を押し切ってまで買いましたが、当然相変わらず気になるところもあるので話していきます。
値段が高い
やはり何と言っても高すぎる。性能は良いけどいくらんでも高すぎる、、、
少し前までは34000円程度だったが、今は円安が進み、11インチモデルで値段が43680円に。
キーボード1台でHHKBの値段すら超えてくるのは驚愕、、、
いくら使い心地が良いとしても、iPadのキーボードが使いたい程度であれば普通にサードパーティ製のキーボードを買ったほうが圧倒的な節約になります。
文字が打てる、ショートカットが使えるなど、できることに関しては変わらず、使用感が快適化かどうかというだけなので、正直この程度の差で3万以上変わってきてしまうと買うかどうかはかなり微妙。
重い
使い心地はとても良いがとても重い。
iPadをつけるとPCと同じくらい重い。
重さは大きく変わりがないような気がします。
荷物を軽量化して持ち運びたい場合などは、折りたたみの軽いBluetoothキーボードなどを合わせて使ったほうがよっぽど軽くて快適だと思います。
開きにくい
開閉のしやすさに関しては絶望的です。
ヒンジがしっかりとした作りになっている分、必ず両手を使わなくてはいけないし、力を入れてググッと開く感じ。
また、Apple Pencilが端についていると手をかけられる場所が少なくなり、より開けにくくなります。
iPadへのアクセスのしやすさという点においてはかなり不便。
ノート機能とはトレードオフ
キーボードの機能に特化しているため、Apple Pencilとの親和性は0です。
通常のケースのようなノートとして使いやすい折りたたみ方などはできないので、ペンで書き込みやすい角度にiPadを調整することができません。
無理やり書き込めばできないことはありませんが、完全に無理して使うような感じです。
ノート的に使いたい場合は、1回Magic Keyboardから外したり、別のケースに付け替えたりするなど、方法を考えなければいけません。
今さらだけど購入した理由
個人的に心を動かした理由としては
- トラックパッドの操作が唯一無二
- キーボードの打鍵感がかなりいい
- カフェで使っている人が異様にカッコよく見えた
上2つの理由については気に入っているところでも書いた通りです。
もともとサンプルなどで置いてある機体は触ったことがあって、そのときかなり感動したこともあり、その体験がつながっているような気もします。
で、最後の理由についてはかなりミーハーな理由になってしまいますが、、、
日常生活でこのケースを持っている人はほぼ見かけないのですが、カフェにいくと以外とこのMagic Keyboardを使っている人を見かけました。
見かけるたび、カッコよくタイピングしているし、どことなく使いやすそうに見えて、気がついたたら気になってしまいました。
デメリットをメリットで潰すスペック
高い、重い、ペンシル使えないなど、数々のデメリットがある本製品。
でもそんなデメリットを潰すだけの圧倒的な強みがあります。
Appleにしてやられたなというような感じがするのですが、使ってみると手放せなくなる魅力が詰まっています。
iPad用のキーボードとトラックパッドということに関して言えば、これが現状最高なのではないでしょうか。
代替品があるようでないくらいの圧倒的な品質によって、数々のデメリットがあってもこれをつかわざるを得ないという状況を作り出すことに成功したと感じています。
いらないけど必要
機能だけ見ると、文字を打ったり、ショートカットを使用したりするのなんて、安いキーボードでも同じことができます。
ただ自分が楽しく持ち運ぶことができる、楽しく使うことができるかどうかという話は違い、使う楽しさや快適さがこのキーボードにはあると思います。
高いだけあって最高のユーザー体験が詰まっています。
機能だけ見れば価格が高い上に重くて、必要な要素が見当たらないのですが、これでないと体験できない良さがあることから、いらないけど必要という矛盾が発生してしまいました。
まとめ
機能だけ見れば必要ないですが、自分がiPadを今まで以上に楽しく快適に使うためには必要不可欠な買い物でした。
購入をかなり迷いましたが、結果的にはかなり買って満足!
バックライトキーを搭載。キーの運びが1mmのシザー構造によって反応の良いタインピング
カーソルが使いやすい設計
最もみやすい角度へスムーズに調整可能
折りたたむとケースに変身