【レビュー】ヨルシカ「エルマ」の初回限定版・日記帳の世界観がすごい!

初回限定版のエルマを発売の2週間ほど前に予約。CDを買うのが本当に久しぶりでドキドキしながら買いました。

初回限定版には「青年が訪れた土地をエルマが辿って撮影した写真や、その度で綴った日記帳が再現されたものが同梱」と説明欄を読みました。

この手のファングッズよりの初回特典を買うことが今までなかったので開けてみるまで内容のイメージがつきませんでした。

ヨルシカについてはここでもまとめてます。

圧倒的世界観

正直なめてかかっていたところもあったので一瞬でやられました。

初見の感想は「狂気」です。

まず日記帳の内容として


  • 117ページの大ボリューム
  • 曲に至るまでの細かな心情


が大きな目玉になります。

117ページの大ボリューム

特典といっても1000円ほど値段が上がっただけだし、と高を括っていたらこれです。

1000円アップで117ページの日記帳製作ってやばくないですか?ちょっとしたラノベがついてきたみたいで驚きました。

そもそもに今回のアルバムは前作の「だから僕は音楽を辞めた」とのコンセプトアルバムになっているので物語性は他のアルバムなんかに比べて圧倒的に高いと思っていましたが、これほどだったのは想定外でした。

曲に至るまでの細かな心情

曲を聴くだけでも歌詞やコード進行、リフから同じような箇所があったり関連性を匂わせるものがあったりと、普通のアルバムとは違う何かを感じさせてくれていました。

しかし、そんなことを思っていたのも氷山の一角だったようです。

青年を追いかけいるエルマがどんな気持ちで彼の足取りを辿っていたのか、どんな気持ちで感情を綴っていたのか、そしてそれがどのように曲へと変換されているのか。

知れば知るほど曲の意味や深みが変わってきます。

これを読んでますますエルマというアルバムが好きになりました。

作品への狂気

冒頭にも言いましたが、この作品への最初の感想は「狂気」です。

1つの物語や音楽を完成させるためにどれだけの時間を使ったのか。

どんな経験をもとにしてきたのか。

そして作品の隅々までこだわりが行き届いている。

プロと一般人の間にある壁というのは「どこまでこだわり抜けるのか」に違いあると思っています。

一般人がここまででいいと感じたところをプロはまだまだこれから、と。

1つのことにどれだけ深く真剣に向き合えたのか、ということがクオリティに現れるはずです。

このエルマというアルバムには音楽単体で見ても随所に散りばめられた「こだわり」がわかり、感情が揺さぶられる作品になっています。

しかし、そこで終わらず予想のさらに上を行く世界観の作り込みや仕掛けの多さには脱帽の一言。

まるで長い物語を読んでいるような、そんな感覚させせてくれる狂気的なアルバムに感じました。

まとめ

買う前は少し高いお金を出しちゃったかな、と考えていました。

でも日記帳を見た瞬間そんな考えは180度変わりました。

狂気的な作り込みやこだわりを見ることができてむしろ安すぎるとも思っています。

ヨルシカはまだまだ伸びてくるアーティスト。今後出るCDについても初回限定版を買うことを決めました。

初回限定版と悩んでる人に迷わずに買ってしまって大丈夫、と自信を持って言えるものでした。