買うならコンパクト?マルチ?メリット&デメリットまとめ

結論から言います。


  • 特定のメーカーにこだわりがなくお金が5~10万くらい使えるのであればマルチ!
  • 使えるお金が1~2万くらいで使いたいメーカーがある場合はコンパクト!


これが今僕が考える結論です。なぜそう思ったのかを今から詳しく解説していきたいと思います。

高校や大学でギターなどを始めて、もしくは今後始めるぞ、となったとき最初に買うものを決めるときまず最初に選ばなくてはならないことがあります。

その選択がコンパクトを買うのか、それともマルチを買うのか問題。

購入にあたって最初に現れる大きな選択の壁ですね。この選択によって今後の出費や方向性も決まってくると言っても過言ではないので、しっかり考えていきましょう。

おすすめのコンパクトエフェクターについてはまとめ記事作りました。

コンパクトとマルチの違い

選択をしなくてはならないと言っても、まずはコンパクトとマルチについて知らなければ選ぶこともできないと思います。

とりあえずすごく簡単に説明します。コンパクトエフェクターは基本的に1種類の音を扱うエフェクターであり、マルチエフェクターは1台で機種によっては100種類以上の音が出せるエフェクターです。

これだけ見ると1台で100種類でた方がお得!と思うかもしれませんが、それぞれに良い面と悪い面があるので解説していきたいと思います。

コンパクトエフェクター

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コンパクトエフェクターとは基本的に1種類の音を扱うエフェクターであり、スタンダートなエフェクターの形だとも言えます。

よくギタリストの足元にあるボードの中に置いてあるものについてはコンパクトエフェクターを見かける機会の方が多いのではないでしょうか。

多くの人が使っているということには理由があると思います。メリットとデメリットについて考えていきます。

メリット

  • 1つの音のクオリティーが高い
  • 好きなメーカーのものを選ぶことができる
  • 1台あたりの価格はマルチより安い


まず第一にコンパクトのエフェクターはその分野について深い専門性や特徴があるエフェクター

であると言えます。それこそ、「このエフェクターでなければ出ない音がある!」などというエフェクターはコンパクトであると思います。

また、1つの分野であることからその音のクオリティが高い傾向にあります。

各メーカー毎にコンセプトを持って作っているので、同じ系統のエフェクターでもメーカーによって音が全然違うのも特徴であり、その中からお気に入りの1台を見つけるのも楽しみの1つですね。

各メーカー毎に歪み系のエフェクターが強いメーカーであったり、ディレイなどの残響系のエフェクターが強いメーカーであったりと、その系統で評価の高いエフェクターを自分で選んで買い揃えることもコンパクトエフェクターを買うことの強みであり、楽しみであると思います。

使用するコンパクトエフェクターが増えると「ボード」を組むようになり、必要なエフェクターを組み合わせてすぐ使えるようにします。ボードの中身は使用者毎に違い、個性が見える部分ですね!

また、基本的にはシンプルな作りになっていることが多いので初心者でも扱いやすいことが多いと思います。シンプルだからこそ直感的な使い方ができるため自分の感覚通りに使うことができます。

値段についてはラインナップが厚い層としては1~2万円台の機種であると思います。多種多様なエフェクターがほどほどの値段で手に入るのも嬉しいところです。

デメリット

  • 色々な音色を1台で出すことは難しい
  • 所持数によっては持ち運びが大変
  • 揃え方によってはマルチよりもお金がかかる


これらの欠点はコンパクトの良さの裏返しとも言えるのですが、場合によってはデメリットにもなり得ることもあります。

まず色々な音色を1台で出すことは難しいということに関してですが、これはマルチではないからしょうがない面ではあるのですが、基本的に1台1機能です。その分野に特化しているためそれ以外の使い方に対応していないことが多いです。

この1台1機能ということからたくさんの音色や機能が必要となってくるとそれぞれの役割をもつエフェクターが別々に必要になってきます。

1台ずつはたいしたことのない重さなのですが、これが台数が増え、ボードが大きくなるなど、色々な要因でどんどんと重さが増えていきます。僕はコンパクトでエフェクターを揃えているのですが、今現在ボードエフェクター合わせて15キロほどになっていると思います、、、

これだけ重いと持ち運びという面においてはカートを使わなくてはならなくなり、駅ではエレベーターを探さなければ移動もままならないなど、不便な面も目立ってきます。

そしてお金の面に関しても1つ1つはマルチより安くても、ある程度しっかりと揃えようと思うとそれ相応にお金がかかってきます。揃え方によってはマルチを買うよりも高くなってしまうのも珍しくはない話です。

僕は気づいた頃には高級マルチ2~3台は買えそうなほどコンパクトにお金を使っていました、、、

マルチエフェクター

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マルチフェクターはコンパクトとは打って変わって、この1台で全ての音色が揃っていることが1番の強みであると思います。

多機能の強みからライブではもちろん、自宅でパソコンと連動して使うといった方法も考えられます。

それでは良い面と悪い面について考えていきます。

メリット

  • 多機能であり多数の音色が出せる
  • プリセットを組むことができる
  • 機能数と価格で考えるとコスパ最強


まずなんといってもマルチの良さは機能の多さです。1台で全てをこなすことも機種によって可能です。エフェクターで出せる音色としては大きく分けて4種類あり、「フィルター系」「歪み系」「モジュレーション系」「空間系」があります。

コンパクトのエフェクターでこれの音を全て出そうとすると最低4種類は買わなくてはならないことになります。さらにこれらの種類の中にはさらに別れた種類もあるので最低4種類というだけであって実際には4種類では済まないことが多いと思います。

しかしこれがマルチエフェクターであれば全てが網羅されています!様々な音色があるということは今後買い足す必要がないことや、プレイする上で選択肢が多いことなどがメリットとしてあげられます。

さらに多機能面ではプリセットといって、自分の作った音などを保存して瞬時に呼び出す機能などがあることも特徴です。

ライブ中には一気に4~5個のエフェクターを使うことになったりすることや瞬時に別のエフェクターに切り替えなくてはならない場面が出てくると思います。そんな時にコンパクトならば無理をして同時押しをしなければならなかったり、スイッチャーというコンパクトエフェクターを別で一斉管理する機材を買わなくてはいけません。

これらのめんどうな作業を全て行えるのは非常に強みであると思います。

価格についてもコンパクトよりは高くなりますが、1つ音を出すのに1台最低1万円は出さなくてはコンパクトエフェクターですが、100種類以上の音色が使える場合などであった場合は100万円を越さなければコンパクトよりコスパが良いことになります。

実際にはその価格をそのまま反映できるかどうかなどの、原価まではわからないのですが、たくさんの音色やたくさんの機能をある程度の費用で使えることは強みであると言えます。

買い切りであるという点も強みの1つで、1台買えばよほどその後拘らない限り、追加で出費がないというところも魅力ですね。

デメリット

  • 多機能すぎて操作が難しい
  • そのメーカーの音しか使えない
  • 導入コストが最初にしては高い


多機能というのは良さである一方で操作が難しくなるデメリットもあります。やれることが多い分それらを完璧に管理するのは難しいことです。

1つ1つのエフェクターの管理はもちろん、プリセットや宅録など、できることがあるからこその悩みが多くあると思います。操作の明瞭さで考えると初心者には難しいかもしれません。

別のデメリットとしてよくあげられるのはそのメーカーの音しか出せないということです。これはそのメーカーのマルチを買っているのでしょうがなことなのですが、色々なメーカーのエフェクターを搭載できないことはデメリットになりえます。

マルチは色々な音色を入れている分、その音色全てが良い音かと言うとそうではありません。中には自分には合わないな、と感じる音色もあると思います。そうなってしまった際にマルチだとマルチの中でしか音を変えることができないので、その音色については我慢するしかありません。

これがコンパクトである場合には歪みはこのメーカー、空間系はこのメーカーと、音色毎にその音が強いと言われているメーカーや自分が好きなメーカーを使うことができます。

このあたりの自分の好きなものが自由に使えるわけではないということがデメリットとして考えられます。

最後に導入コストですが、マルチは安いものを買うと安っぽい音がしてしまうなど、コンパクトを買った方が良かった、という結果になってしまうこともあります。

これを考えるとマルチを買う上でお勧めしたい機種は3万前後からのエフェクターとなってきます。

3万ほどあればコンパクト2つ買えたりするので、人によってはその2つで今後使う上では困らないという人もいるかもしれません。

さらに高品質でありライブを行うにあたっても音質が確保されているものを買おうと考えると5万以上の価格になってきます。入っているエフェクトの種類などを考えると妥当な値段ではあるのですが、なかなか最初から出すには勇気が必要な価格なのではないかなと思います。

まとめ

ここまでを踏まえて最初に言った結論について話していきたいと思います。

なんだかんだと話しましたが、この手の機材購入の話はどれだけ自分が続けるかとどれくらいお金があるかで最終的な判断が決まってきます。

少し先を考えた時、1つ1つ拘りたい、と思うのであればコンパクトで集めるのがいいと思いますし、全種あった方が安心!という人はマルチの方がいいと思います。

少し前まではマルチは音が悪いと言われていたのですが、最近は高性能な機種が出てきたことでその心配もだいぶなくなりました。

むしろ初期投資に10万円を仮に使えるのであればコンパクトよりマルチの方が性能を上回るのではないかと思っています。

最後の判断基準は自分が好きな方となってしまうのですが、僕はコンパクトで集めています。

理由はコンパクトエフェクターがぎっしり入ったボードがかっこいいと思ったから。

本当に単純な理由です。これだけの理由でたくさんエフェクターを買ってしまいました笑

ただ最近になって冷静に考えてみると金額面で言えばマルチもとてもコスパがよかったなあ、と思うこともあります。性能面でもぐんぐん伸びてきていますしね。

今後オーディオのデジタル化が進む中でコンパクトかマルチかという話から、実物かパソコンのソフトかなんて話題に変わって行く時代になっていくと思います。

それほど色々なエフェクターの性能が上がってきている時代です。

最初にも書きましたが、


  • 特定のメーカーにこだわりがなくお金が5~10万くらい使えるのであればマルチ!
  • 使えるお金が1~2万くらいで使いたいメーカーがある場合はコンパクト!


これを基準としつつ、あとは自分の直感に任して買いたしていくのがいいと思います。

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