みなさんは自宅でヘッドホンを使っていますか?
僕は2019年に発売されたSONYのヘッドホンを「WH-1000XM3」といういまだに使っています。
ガジェットYouTuberにあるまじき使用年数なような気もしますが、人生で初めて買ったハイエンドなガジェットがこのヘッドホン。
音の良さやノイキャンの強さに衝撃を受けたのを忘れられません。
そんなハイエンドだと思い続けてきたヘッドホンですが、発売から5年も経てばもちろん時代の波が追いかけてきて、もはやコスパ機と称されるヘッドホンがすべてを追い抜かそうとしてきます。
それが今回レビューしていくQCYの「H3 Pro」。
セール時最安値を狙うと6000円程度で購入できるコスパ機ですが、音質・機能性が完全に数年前のハイエンド機レベル。
「目を背けていたけど数年前のハイエンドはもうコスパ機に負ける時代か…」と悲しみを感じるくらい良い完成度で、「手頃な価格でいい感じのヘッドホンを探している」という人にはとりあえずおすすめしておきたいヘッドホンです。
今回は実際に使ってみて気がついたことはもちろん、いい感じのヘッドホンが欲しい人におすすめしたい理由やどのポイントがハイエンド機のように感じたのかを解説していきます。
提供:QCY
H3 Proの特徴
- 有線・無線でハイレゾ再生可能
- 強力なノイズキャンセリング
- 旧モデルから約30g軽くなった本体
- もちもちイヤーパッド
- マルチポイント搭載
H3との違い
H3 Proには旧モデルであるH3があります。
大きな違いとしては下記。
- 重量:30gほど軽量に
- デザイン:全体的にコンパクト
- ノイキャンの強さ:雑音をさらに消せるように
- 無線でもハイレゾ再生可能
進化モデルとして旧モデルの雰囲気は残しつつ、かなり大幅にコンパクト&軽量化に成功してきたなという感じです。
30gは体感別物レベルで軽くなったので、装着感が圧倒的に向上しています。
ハードだけではなくソフトウェア面でもきっちり進化していて、音質向上はもちろんですがノイズキャンセリングも強化されていて、総合的な満足度がさらに上がるモデルとなりました。
いい感じのヘッドホンが欲しい人が注目すべき点
分野にそこまで詳しくなくても「いい感じ」の製品欲しいですよね。
僕もこないだキャンプ行くためにキャンプ用品一式集めたんですけど、「難しいことはわからないけど、いい感じのものが欲しい」っていう曖昧な基準で選んだんで、なんとなく気持ちはわかっているつもりです。
ではヘッドホンにおいての「いい感じ」、つまり買っても損しないし、ハイエンドの製品と比べても天と地ほどの見劣りはないし、価格相応かそれ以上くらいの満足が得られるポイントはどこなのかというところについて考えてみました。
- 音質:低音に迫力がありつつ、音の広がりを感じる
- ノイズキャンセリング:エアコンの音が聞こえない
- マルチポイント:あったら便利
この辺りを満たしていると、かなり満足したクオリティで音を聞けますし、ハイエンドと言われるヘッドホンと比べてもある程度の差で済むと考えました。
ハイエンドのヘッドホンと格安の音の違いは音の迫力とか定位感だと思っていて、高いイヤホンはしっかりと厚みのある音で、ライブ会場にいるような音で聞けるという印象です。
ノイズキャンセリングについても個人的には重視をしていて、生活音というのは意外と大きな音で日常でなっていて、これが消えるだけで生活がかなり快適になります。
慣れてしまって気になっていないだけのエアコンやサーキュレーターの音を消せると、家の中でも静寂を作り出すことができて快適になるでしょう。僕はヘッドホンを高級耳栓だと思って曲を流さずにノイキャンだけオンでつけているときもけっこうあります。
マルチポイントは機器の切り替えがシームレスになるという機能で、iPhoneとMacなど、複数端末で1つのヘッドホンで聞きたいときに便利です。
僕のようなガジェットオタクには必須の機能ですが、必要なければ使わないと思います。しかし、必要になったときはあると確実に便利な機能になるのであって損はしません。
数年前のハイエンドを軽々越えてる
いい感じのヘッドホンの特徴を押さえた上で、H3 Proが数年前のハイエンドヘッドホンと比べてどの性能が勝ってると感じたのか、気に入ったポイントなどについて解説していきます。
音が良いのは当たり前レベル
シンプルに音が良いです。
さっきあげた音の良さを感じるポイントはしかり押さえているといった感じ。
低音がしっかりと迫力あるので全体的に音がスカスカするということもないですし、中高域に関してもクリアに聞こえてくるので、全体的に引き締まったサウンドに聞こえました。
音の定位感もしっかり感じられるので、音に厚みや奥行きを感じられます。
正直十分聞けるし、今まで使ってきたWH-1000XM3よりも低音が迫力あるように聞こえました。
ついにハイエンドが越えられてしまったかという寂しさと、6000円台でもこんなに聞けるようになったのかという技術進歩の嬉しさを感じてなんとも言えない感情です。
ノイキャンで静寂を作り出せる
ノイキャンも効きが良い。
僕は無音状態が1番集中できるので、作業するときは音楽をかけずにノイキャンのイヤホンやヘッドホンをずっとかけ続けるといった使い方をしていますが、常日頃ノイキャンだけを感じ続けた僕がつけても効きが良いと感じています。
WH-1000XM3では聞こえていたエアコンの「ザー」っと聞こえてくるホワイトノイズのような音もH3 Proでは聞こえてきませんし、4万円のAirPods Proと比べても引けを取らないほど。
サイズという違いはありますが、4万円で手に入れられるノイキャンが6000円程度で手に入れられるってやばいというか悲しくなってきました。
コスパ機は嬉しい半分、自分が持っているハイエンドとの差を年々縮められて本当に不思議な感情になってしまいます。
マルチポイントがスムーズ
僕は接続機器がたくさんあるので、マルチポイントはもはや必須レベルの機能です。
そんなマルチポイントについてですが、これも性能が高く、格安ではこれまであまりできる印象がなかった割り込みのマルチポイントにも対応しています。
安い製品とか少し古いものだと、音源を止めてからしか切り替えができないものがありましたが、H3 Proは音源を止めなくても切り替わる仕様。
だんだんハイエンドだけの特権だった機能も奪われつつあります。
H3 Proの気になったポイント
実際に使っているなかで気になったポイントについても共有します。
イヤーパッドがちょっと小さい
使っていてちょっと気になったのはイヤーパッドの大きさ。
旧モデルから比べてみても一回り小さくなっています。
耳自体はすっぽりとおさまっているのですが、ちょっと小さい気もしていて、圧迫感をがあるようなないような。
フィットしているという面では良いのですが、長時間着用すると少し大きめの旧モデルやWH-1000XM3の方がゆったりつけられて疲れがないなという印象です。
電源オンまでにちょっと時間がかかる
電源ボタン押してから5秒くらい反応しないし、電源オンの通知がなった後も少し接続しないしで、使用までにトータル10秒くらいかかる気がしています。
たったこれだけなんですけど、毎日レベルで使い込むなら、このわずかな遅延であってもけっこう不満になるでしょう。
起動はもう少しスムーズな方が快適でした。
H3 Proがおすすめな人
ガジェットには詳しくないけど「いい感じ」のヘッドホンが欲しいと思っている人
「いい感じ」のヘッドホンが欲しいと思っている人全員におすすめしておきます。
ガジェットを日夜触っていると「安すぎるとどこかに確実に不満がある」「けど高価格帯はマニア向け」みたいな実感はあって、じゃあ初心者とか「悪いのは嫌だけど、高いのはいらない」って人に何をおすすめするかは悩みどころ。
そんな「そこまで普段ガジェット追ってないけどそこそこお金出すならそれなりにしっかりしていて欲しい」、のような漠然とした欲求を満たしてくれるのがこのヘッドホンの魅力だと感じています。
重要な音質はもはや数年前のハイエンドと言われた機種と同等か抜いているように感じますし、もちろんイヤホンと比較するなら2万超えのイヤホンとも良い勝負。
さらにはノイズキャンセリングの性能も高く、手持ちのAirPods Pro(4万)と同じくらい雑音を消してくれます。
機能性についても申し分なく、マルチポイントやアプリ連動といった便利に使える機能までしっかり搭載されているのも魅力です。
価格が6000円程度だからと油断してるとかなり感動を与えてくるクオリティをしていると思います。
音は生活への影響度が大きいと考えているので、これまでイヤホンだけで過ごしていたとか、ノイキャンを試したことがないという人には是非とも使ってみて欲しいです。
まとめ
この価格帯でこの音質・機能性ということはハイエンドのヘッドホンはどこまで頑張らなければいけないのか、ということを考えさせてしまうようなクオリティだと感じました。
Amazonのセールのときにはよく割引をしているメーカーなので、価格をチェックしておくと安く買えるタイミングがあると思います。
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