iPad ProとMagic Keyboardを使っていて少し気になりつつもどうしようもないと思っていた問題が、取り外して使用するときiPad Proが剥き出しになってしまうというところ。
もちろん取り外した際にはすかさずケースをつければ良いのかもしれませんが、外出先などではなかなかそうもいきません。
また、市販のケースをつけたままではMagic Keyboardを使うこともできず、Magic Keyboardを使うときは取り外した際の保護性能を犠牲にして使用しなくてはなりませんでした。
そんな問題を解決したのがMagEZ Case 2で、このケースはケースをしたままMagic Keyboardに対応します。
この商品自体は数年前から発売されていたのですが、この度新型のiPad Pro(2024)とMagic Keyboardに対応したモデル発売されたので、新型に対応したMagEZ Case 2を実際につかってみてわかったことや気になったことをレビューしていきます。
本記事はPITAKA様から製品をご提供いただき作成しています。
PITAKA MagEZ Case 2の外観・付属品
PITAKA MagEZ Case 2の同梱物やデザインについてチェックしていきます。
同梱物
- ケース本体
デザイン
公称値1.35mmのケースの厚みは嘘ではなく本当に薄い。
届いて実物見たときはあまりの薄さに「本当にこれケース?」と疑ってしまったほど。
これまで使用してきたiPad用のケースの中で断トツの薄さです。
側面はペンシル側はペンシルが張り付くところが少し薄くなっており、その他のところはやや厚め(厚めといっても他のケースに比べたら薄い)になっていました。
スピーカーや給電口の箇所はしっかり穴が空いており、使用の邪魔をしません。
左側面はケースがありません。これはMagic Keyboardと併用する場合であればMagic Keyboard側が保護してくれる部分なので特に問題なし。
単体で使う際には片側の保護がないので注意したいところです。
ケースといえば全面保護でしょ!くらいに思っていたので、思い切って片側のケース部分を無くすことでMagic Keyboardとの併用を実現させたのかと考えるとアイデアとか発想に感心しました。
背面はマットな質感の黒を基調としたデザイン。航空宇宙グレードのアラミド繊維を使用しているとのことで、確かに保護性能があります。
薄いケースなのですがペラペラという感じはなく、しなやかさがありつつ一定の硬さや衝撃吸収されているような素材です。
カメラ周りについてはケース側面と同じ集めのフレームがあって保護性能を高めつつ、カメラ側を下に向けておいても直に触れない絶妙な高さに設計されています。
PITAKA MagEZ Case 2のレビュー
ここからは PITAKA MagEZ Case 2の各項目についてレビューしていきます。
使用感:Magic Keyboardにそのまま取り付けられる
MagEZ Case 2の最大のメリットであり、この製品を買う大きな理由になり得るのがケースをつけたままMagic Keyboardを使えるというところ。
これまでMagic Keyboardを使用するときはiPad自体はケースなしの裸で運用しなければならず、キーボードから外して調べ物をしたいときや電子書籍を読むときなどは、剥き出しで傷がつきやすい状態になるのはネックでした。
しかし、MagEZ Case 2は併用にフォーカスして作られているため、ケースをつけた状態でもスマートコネクターが使用できますし、Magic Keyboardが閉まらないということもありません。
しっかりカバーが閉じ切らない
少し気になる点としてはMagic Keyboardのカバーがしっかり閉じ切らないところ。
MagEZ Case 2は厚みもほとんどなく、他のケースと比べると本当に薄いケースなのですが、それでも完全にフィットするように設計されているMagic KeyboardとiPad Proと併用すると若干の不備が現れます。
本体を地面などに置いておく分には問題ないのですが、手持ちした際など本体に重さがかかってないときに半開きのような状態になってしまいました。
やはりいくら薄型とはいえ負担はかかっているんだなとここで気付かされました。
多少ではあるものの、無理やり押さえつけてケースを閉じているので、ヒンジの部分が悪くならないか少し心配です。
マグネット系のケース・カバーは使えなくもない
おそらくメーカーは非推奨?なのではないかと思いますが情報共有。
マグネット系のケース・カバーにはMagic Keyboardのように取り付け可能でした。
例えば同じくPTAKAのMagEZ Folio 2の場合、Magic Keyboardに取り付けたときのようにピタッと張り付き落ちることもありません。
カバーの閉まり具合に関しても薄い作りのため、開閉にあまり邪魔にならずに使用できました。
むしろ少し柔らかさのあるカバーの方が柔軟に開閉できるので、あっているかもしれません。
この手のマグネットタイプのケース・カバーの場合、着せ替え的な使い方をするならMagEZ Case 2で剥き出しによる傷は防ぎつつ、様々なケースを楽しむという運用法もよいのかもしれません。
保護性能:高い耐久性&画面保護性能に優れる
Magic Keyboardとの併用がメインでiPad自体の保護性能はどうなのか、というところについては問題なくしっかりとした作りになっていました。
ケースを全体的に保護しているのはもちろんのこと、素材には航空宇宙グレードのアラミド繊維を使用しているため、耐久性にも耐変色性にも優れるそうです。
マットな質感で少し指が引っかかるような感触。
また、個人的にありがたいポイントとしては画面側カバー部分が、ディスプレイと同じ高さではなく少し高く設計されているところ。
これによって、ディスプレイ側を下に向けて置いたとしてもディスプレイが直接ついてしまうことを防ぐことができ、ディスプレイの保護に役立ちます。
ディスプレイ側を下に向けて置いてしまうときもあるのですが、そのとき保護フィルムを貼っているとはいえ少し心配になってしまうので、これらの不安を解消できるのは大きいです。
すべてを保護できているわけではない
少し残念なポイントとしては左側面付近にカバーがないところがあります。
おそらくこれはヒンジの部分などへ干渉しないようにケースをフィットさせるための施作だとは思うのですが、ケースとしての機能とみたときは保護性能が落ちるのでちょっと複雑な気持ち。
Magic Keyboardとの併用をメインに考えるのであれば無視できる点とも言えますが、ケースとしてもある程度役割を期待するのであれば全面保護できていない形状はちょっと心配。
重量:圧倒的な薄さと軽さ
MagEZ Case 2を使ってみた第一印象としては「うす!軽!」でした。
そう感じるまでに無駄を削ぎ落としたような作りになっています。
Magic Keyboardの開閉の邪魔にならないように極限まで薄く作り上げる技術力の高さが伺えました。
重さはなんと78g、ケースは最小の厚み1.35mmと本当に薄型軽量です。
併用したとしても単体で使ったとしても裸運用しているのと遜色ないほどの感覚で使えるのは魅力だと感じました。
マグネット:Magic Keyboardは問題ないけど…
Magic Keyboardやマグネットで貼り付けタイプのケースに取り付けるのはまったく問題ありません。吸着もしっかりしていて落ちる気配なし。
しかし、小物系のマグネットのアクセサリーには対応していませんでした。
背面がマグネットで張り付くなら他のアクセサリーもつけられないかな〜、という淡い期待があったのですがこれは見事に打ち砕かれました。
併用がメインであってマグネット系アクセサリーが取り付けられることは売りにしていないのでしょうがないのですが、MOFTのSnapケースみたいに背面マグネットなら単体使用時の使いやすさが向上しそうだったのでちょっと残念でした。
マグネット対応なら単体でも使用する理由に
おそらく現状だとMagic Keyboardとの併用のために使用するケースであって、単体使用はおまけ、という立ち位置になってしまうでしょう。
しかし、仮に背面マグネット対応の機能が追加搭載された場合、薄型軽量でマグネット系のアクセサリーが使えるミニマル好き感涙のケースになったような気もしています。
現在僕はiPad mini 6にスタンドとリングをつけて使っているのですが、アクセサリーを着用したことによる機能性の向上をひしひしと感じています。
背面の工夫でiPadの使いやすさがかなり化けると思っているので、この辺りにもう一息工夫があったらより使いやすいく可能性があるタイプのケースになったのではないかと。
そのほか気になったポイント
そのほか気になったところとしては、薄型軽量でMagic Keyboardと併用できるというアイデアは嬉しいのですが、ちょっと割高な気もしています。
といのも価格が定価8999円で、基本はMagic Keyboardから取り外したときiPad Proを保護するのがメインの使い方であると考えると、使用頻度と必要性に対してちょっと考えてしまうような気もしました。
裸で運用するのはもちろん心配なのですが、そのために1万円近いケースを購入するほど守りたいのかどうなのか…
上記でも触れたようにマグネットに対応している機能があるのであれば単体でも使用の幅広く、併用以外の使い方も模索できるので汎用性の高い価格相応のケースな気がしているのですが、保護目的だけであればちょっと使用場面が限定的かもしれないな、と感じる部分がありました。
まとめ
アイデアは素晴らしく保護性能も申し分ないので、あったら便利なのは間違いないと思います。
現に僕も使用しはじめてからはずっと装着して運用し、特に外したいとは感じていません。
薄型軽量でしっかりと保護をしてくれるので安心感は抜群です。