【買うならどっち?】定番スマホジンバル2機種を比較|Insta360 Flow 2 Pro VS DJI Osmo Mobile 7P|レビュー

新型のiPhoneを購入した人はこれからさらにカメラをうまく活かした使い方をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめしたいのが、手ブレを補正して滑らかな映像が撮れたり、人物を自動で追えたりするスマホジンバル。

手持ちとは違う動画が撮影できるようになればVlogやSNSで投稿する動画のクオリティの向上が見込めるので、作品や記録としてもさらに楽しくでしょう。

そんなスマホジンバルを購入しようと考えると候補に上がるのが「Insta360 Flow 2 Pro」と「DJI Osmo Mobile 7P」。

どちらも高性能なスマホ用ジンバルとして人気の機種です。

今回はこの人気の2機種を比較して、どちらを購入すればよいのか、購入する際に見ておくと良いポイントなどについて解説していきます。

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提供:Insta360

結論

最初に僕なりの答えを出しておくので、それを加味したうえで比較のレビューを見てもらえればと思います。

正直な話、手持ちして自分を撮る・歩いている動画を撮る、みたいな用途であればどちらの機種を使っても問題なく高レベルな映像が撮影可能です。

両機種ともカメラに強いメーカーが出しているだけあって、正直しっかり撮った映像に関して見て明らかな差があるほどの開きはないと感じました。

しかし、手持ち撮影以外のポイントについては用途によっては絶対に許容できないライン、絶対に欲しい機能というのもあると感じたので共有します。

機能性:Insta360 Flow 2 Pro

DJI Osmo Mobile 7Pとの大きな違いとしては360度の回転ができるかどうか。

Flow 2 Proは可能ですが、DJI Osmo Mobile 7Pはできません。

そのため、子どもをひたすらトラッキングする・友達との遊びを撮影するといった、人が縦横無尽に動き回る映像を撮影する場合、360度の回転に対応していないと撮れる映像に制限が出てしまいます。

用途によっては回転できるかできないかによって購入の決め手になるほどのポイントとなるでしょう。

そのため、360度回転が必要な場合にはDJI Osmo Mobile 7PではなくFlow 2 Proを絶対に選ぶ必要があります。

あとはApple製品との親和性が高いのも魅力。

AppleDokKitとの連携もあるおかげで、Insta360専用のアプリだけではなく、Apple純正のカメラアプリでもトラッキングが行えるほか、その他アプリでもトラッキングが使用可能です。

そのため、お気に入りのカメラアプリを使用してトラッキングを行えるというところでもiPhoneユーザーであればさらに使いやすいジンバルと言えるでしょう。

コスパ:DJI Osmo Mobile 7P

DJI Osmo Mobile 7Pはパン角が-99°~210°という設定となっており、360度の回転はできません。

しかし、定価については18,480円。

Flow 2 Proは21,900円となっているので、価格差がそれなりに開いています。

さらにDJI Osmo Mobile 7Pには元からついているモジュールですが、Flow 2 Proには付属しておらずオプション製品仕様。

そのため、DJI Osmo Mobile 7Pのようにモジュールを併用した正確なトラッキングをする場合は25,800円のセットを購入しなくてはいけません。

そのため、モジュール付きで比較をした場合、価格差は7,320円となります。

360度の回転はできないとはいえ、自撮りをする場合や、手持ちしてなにか被写体を追う場合はそこまで角度も必要とならないので、その場合はDJI Osmo Mobile 7Pの方が安く抑えられつつ必要な操作はできるといったところ。

最近だとAmazonのセールで15,000円ほどまで下がることもあるようなので、さらにお買い得な感じもします。

比較

ここからは各項目についてレビューしていきます。

デザイン

デザインについてはどちらも似通ったデザインとなっています。

概ね同じですが、Flow 2 Proの方が若干小さいです。

基本的な操作も同じなので、搭載されているボタン類に関しても同様といった感じ。

Flow 2 ProはスタイリッシュでDJI Osmo Mobile 7Pはちょっとメカメカしいといったところ。

Flow 2 Proはスタイリッシュと表現しましたが、パッと見の視認性という面では小さいながらディスプレイがついている分、DJI Osmo Mobile 7Pは劣ると感じました。

重量に関してはFlow 2 Proが357gで、DJI Osmo Mobile 7Pはモジュール込みで368g。

Flow 2 Proに何もモジュールをつけないならFlow 2 Proの方が軽く運用できます。

けっきょくスマホを取り付けてしまうことなどを考えると重量の差が使用感に大きく影響が出るほどではないですが、日常的な軽さを撮るならFlow 2 Proの方が良いかもしれません。

回転

冒頭でも話ましたが、Flow 2 Proは360度回転ができますが、DJI Osmo Mobile 7Pはできません。

常に360度の回転が必要というわけでもないですが、走り回る子どもを撮影したいとか、キャンプで友人たちと自由に動いている様子を撮影したいとか、被写体が動き回る可能性が高く、かつそれを自動で追ってもらう撮影がしたいときには360度撮影があると便利です。

手持ちをして自分で視点を調整している場合にはそこまで必要もないので、手持ち撮影がメインなのか設置して自動で追わせる撮影が必要なのかでここは区別をすれば良いと感じています。

ただし、機能があるけどしないのと、できないというところでは大きな違いがあるので、そこは注意が必要です。

トラッキング精度

トラッキング精度はどちらも高精度だと感じています。

どちらも滑らかに動いてくれて追従性も良いです。

Flow 2 Proに関してはAIトラッカーありの方がもちろん精度が良い気はしますが、なしでも滑らかに反応してくれます。

また、どちらの機種に関しても、Flow 2 ProはAppleDokKit、DJI Osmo Mobile 7Pはモジュールのおかげで別のアプリでのトラッキングにも対応しています。

基本はそれぞれのメーカーの純正アプリを使えば問題ないですが、こだわりがある場合には普段使うアプリの使用も可能です。

僕の使用環境下ではひとまずどちらのジンバルともAppleの純正カメラアプリではトラッキング可能でした。

手ブレ補正

手持ちした際の手ブレの少なさについては正直どちらも同じくらいの性能があると思います。

撮影で使用したiPhoneが17 Proと13 miniで画質の差があって違いを感じてしまうかもしれないのですが、それを差し引いてもどちらのカメラでも滑らかな映像を撮影できているのではないでしょうか。

手ブレ補正はやはりメインの機能ということもあって力を入れているポイントであるうえにフラグシップモデルだからこそのクオリティの高さをどちらのモデルにも感じます。

価格

  • Flow 2 Pro:21,900円
  • DJI Osmo Mobile 7P:18,480円

デフォルトの価格でこれだけの差があます。

冒頭でも話ましたが、価格だけをみるとDJI Osmo Mobile 7Pの方がお買い得。

さらに最近はセール時に価格も落ちるので、最安値は下記。

  • Flow 2 Pro:17,500円
  • DJI Osmo Mobile 7P:15,619円

どちらの機種もかなり安くなっています。

厳密にいうと、DJI Osmo Mobile 7Pはカメラのモジュールが標準装備なのに対し、Flow 2 Proは同様の役割を持つAIトラッカーは別売りなので、統一した価格で考えると25,800円(セール価格で20,600円)。

Flow 2 Proの場合、そもそもトラッカーがなくてもアプリで認識してトラッキングをけっこう機敏にしてくれるのでなくても良いくらいですが、さらに精密な動きを実現したい場合はあると便利です。

そのため、動きの良さを突き詰めるとそこそこ価格が膨れ上がるのがFlow 2 Proのデメリット。

どこを重視して考えるのか

これまで何種類かスマホジンバルは使ってきたのですが、手持ち撮影時の追従関係の機能についてはわりとどの機種もレベルが高いと感じています。

明らかに手持ちをするよりは滑らかな撮影ができるのはたしか。

もちろん、スマホジンバルでMVのような撮影をするとなると細かな動きの違いが気になるのかもしれないのですが、僕のようなVlog撮影に使えたら良さそうとか、ちょっと滑らかな映像が撮れたら嬉しい、くらいで撮影している場合には比較的どの機種を使ってもクリティカルな差になりえないかもしれないと感じています。

一方で、機能的にどうしても360度の回転ができないと撮影に支障がでるとか、価格が高くなりすぎると予算が合わない、みたいなちょっと条件が出てくると合う機種合わない機種が現れてくる印象。

手持ちで自撮りがメインなら正直360度の回転も必要なさそうですが、設置して子どもをトラッキングしたいという要望であればFlow 2 Proですし、2万を超える予算は厳しいとなればDJI Osmo Mobile 7Pの方が適切。

精緻に見ないのであれば基本性能は同じで、絶対的に許容できないラインで選ぶのが良いのではないかと思います。

個人的な好みとしては…

あれこれ言いましたが一応自分の好みも伝えておくと、個人的には360度回転ができるFlow 2 Proの方が好み。

やはり自由自在にトラッキングをしてくれる快適さがありますね。

そこまで活躍する機能ではないかもしれないのですが、子どもを撮影するとか、キャンプで友達との団欒を撮影するとか、いろんな場面において思ったより人が動くと思うので、それをしっかりと撮影できるだけの体制を整えておけるのはありがたいところ。

できるけどやらないのと、できないのは大きな違いがあると思っているので、準備できるのであればせっかくなら用意しておきたいところ。

あとは個人的にはFlow 2 Proの方がアプリが使いやすいとかiPhoneの場合は連携が楽とか、本体の撮影精度以外の使いやすさみたいなところでもFlow 2 Proの方が初心者には使い勝手が良いかなと思っています。

一方で、DJIは機能に対して価格は安いと感じました。

Flow 2 Proで同じようなセッティングを準備すると1万円以上差が出てしまうので、価格で考えるとかなり開きがあります。

また、性能についても価格が安いから劣っているわけでもなく、基本的には非常に優秀。

今回は360度の回転ができないという絶対的な壁があるので、価格差を無視してFlow 2 Proを選んでいますが、この差がなくなった場合はどちらを選ぶかはまた非常に難しい問題となりそうです。

まとめ

人気のスマホジンバルについての比較でした。

iPhoneのカメラが進化しているからこそジンバルを活用して動画で何かできたらなと思ってしまいますね。

気になった人はチェックしてみてください!

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