Logicoolから実はガスケットマウント対応のけっこうちゃんとしたメカニカルキーボードが発売されていることはご存知でしょうか。
実はこの製品発売した直後くらいにメーカーの方からレビューなしでも良いから、ということで受け取りはしていました。
もともと気になってはいたものの、レビューするにはちょっとどうかと思って一度は断った製品です。
というのも、打鍵感は気になるけれども明らかにその他のポイントがスペックを見る限りでも弱い性能なので、デメリットを言いすぎてしまうのではないかということ。
とはいえ、発売からしばらく経ちそれなりにレビュー動画が上がりきり一通り見たのですが、あまり普段キーボードをレビューしていない人のレビューが多くて正確な情報が届いていないような気がします。
そこで今回はこれまで50台近くキーボードをレビューし、それなりに知識があるマニア目線でレビューをし、正しいメリットとデメリットに目を向けながら詳細を見ていきたいと思います。
提供:Logicool
Alto Keys K98Mの特徴
- ガスケットマウント採用
- 日本語配列のみ
- 有線/無線/Logi Bolt USBレシーバー
- 最大3台のデバイスとの接続
- リニアスイッチ(押下圧45gくらい/予想)
- ホットスワップ対応
- バッテリー駆動
- Logi Bolt対応による拡張性
- 18,590円(税込)
特徴はLogicoolから発売されているちゃんとしたメカニカルキーボードであるということ。
これまでLogicoolの作業用途のキーボードといえばMX Keysシリーズが特に人気な印象です。
しかし、そのラインナップではなく、しっかりと厚みや高さがあるかなりしっかりめのキーボード、しかもここ最近キーボードではトレンドであるガスケット構造も取り入れています。
これは何かというと、キーボードのマウントがたわむことによって、衝撃を分散し、打鍵感の向上や疲れにくさに起因する要素です。
打鍵感についても軽くてかちゃかちゃする触り心地の悪いようなものではなく、しっかりと3000円程度のキーボードなどとは違いを感じられる、カタカタ・コトコトとした打ち心地。
この打鍵感についてはかなり感触がよく、これまで一般的な知名度はあまりないメーカーのキーボードくらいしか選択肢がなかった感触を大手メーカーで味わえるようになったのが良いポイントだと思います。
このように、キーボード自体の質としてはそれなりに良いクオリティのキーボードがLogicoolから新発売した、というのはちょっと驚いた製品です。
Alto Keys K98Mの気になるポイント
詳細についてはもうレビューが出揃っているのでそこまで詳しくは行いません。
そしていつもは良かったポイントから話すのですが、今回は主題である気になるポイントから紹介し、後半で良いポイントにもふれてすっきりと動画を終わりたいと思います。
カスタマイズ性能が絶望的
そもそも一度レビューを断った理由はここ。
Logicoolの作業向けのキーボードはキーボードとしてのカスタマイズ性能が絶望的というのが気になってしまい、ソフトウェア面でどうしても他社に劣るために良い評価ができないのが確定していたからこそ、あえてレビューをして酷評する未来が事前に見えているものをレビューしなかったという実態があります。

ゲーム関連は別のようなのですが、作業用キーボードのキーカスタマイズがほぼできないと言っても良いのが現状かなり痛いポイントです。
このキーボードもキーカスタマイズについてはLogi Options+という専用アプリから行うのですが、ここでキーカスタマイズできるのが、F4~F12とEnd、PageUp 、PageDownの12種類。
もはや最近のキーボードはキーすべてがカスタマイズできるのが標準的であるどころか、キーカスタマイズできるのはあたりまえでそれ以上にどんな機能まで追い込んでいるかが求められるなか、まさかの固定キーのみのキーカスタマイズへの対応。
これは他社の周回遅れレベルの拡張性の少なさといえるでしょう。
レイヤー切り替えはあってほしいですし、Fnレイヤーの搭載もしてほしい。
僕自身基本デフォルトで使っているので、キーカスタマイズがそこまで充実していなくても使えてしまいはするのですが、それだとしてもないよりはあった方が良いし、今市場に出てくるとなるとどうしても比べてしまいます。
一応利点としてはLogi Options+の機能由来のキーカスタマイズというところで、キーそれぞれにプリセットオートスイッチがついているのは良いところ。

これで設定したアプリに切り替わるとそのアプリないでのショートカットに切り替わります。
動画編集ソフトのときだけ〇〇、写真現像は△△、みたいな使い方ができるので、ここはむしろ他のキーボードより優れているところかもしれません。
US配列の選択肢がない

いつも思うのがなぜLogicoolはUS配列の選択肢がないのかということ。
多くの人には関係ないかもしれませんが、現在僕のメインキーボードはUS配列。
かなりUS配列に慣れてしまって、JIS配列がどうしても受け付けられません。
US配列についてですが、多くのメーカーでこの2機種の選択肢は用意されているのですが、Logicoolは他の製品を見ても基本的に日本語配列しか展開がなく、ちょっと選択肢が少ないようにいつも感じてしまいます。
もちろん、国内のほとんどがJIS配列を使っているようなので、国内向け販売のときにわざわざUS配列を用意しても売れないのであれば最初から在庫を持たないという話でもあるかもしれませんが、ここはちょっと残念。
なぜか0.25uズレのキー配列

なぜかこのキーボード0.25uずれた配置になっています。
僕はそこまで気にならずいつも使えてしまうのですが、気になる人は気になるでしょう。
この0.25uのズレはエンターで区切りよくキーボードを作るときによくある仕様なのですが、スペース的にも余裕があるはずのこのキーボードでなぜ0.25uズレをしなければならなかったのかかなり不思議。
する必要がないのであればあえてズラす必要もないのかなと思っているので、この辺りの不思議な設計によって離れているユーザーも少しいそうです。
Alto Keys K98Mの良いポイント
それではここからはAlto Keys K98Mの良いポイントについてまとめていきます。
ハードは良い

大前提ですが、ハードとしての質はかなり良いです。
デザインについてもスケルトンデザインはかなり秀逸で、この見た目で使いたくなる人もいるのではないでしょうか。
けっこうベゼルもあるような感じで厚ぼったさはあるのですが、スケルトンデザインや角の取り方によって柔らかい雰囲気もあり、十分選びたい理由になり得るのではないでしょうか。
そして打鍵感についてもかなり良いです。
押下圧について詳しい記載はありませんが、おそらく45g程度の荷重、そしてリニアタイプのスイッチとなっていて引っかかりがなくストンストン落ちていきます。
そして巷ではコトコトとした打鍵感と言われていますが、体感としてはカタカタといったところで、系統的にはYUNZIIとかEPOMAKERといったメーカーの打鍵感に似ているかなと感じました。
コトコトというとLofreeのキーボードを真っ先に想像してしまうのですが、Lofreeよりは軽快にカツカツ打てるといった感じ。
全体的な反発感が軽いと言えば良いでしょうか。
とはいえこの打鍵感も悪いものではなく、むしろ普段ノートPCや数千円の安めのキーボードを使っている人からすれば明らかな違いを感じられるキーボードには仕上がっていると思います。
Flowに対応している

キーカスタマイズができないというところで大きな遅れを取っていますが、そのマイナスを払拭できる可能性があるとすればここ。
Flowという機能があるのですが、これは登録してある製品であれば、マウスやキーボード1台でスムーズなPC間の切り替えやコピペなどができるという機能。
僕は普段使っているわけではないのですが、たとえば画面の左端までマウスカーソルを持っていくと、そのまま飛び出して別のPCの右端の画面にカーソルが出てくるみたいな連携ができるそうです。
さらにたとえばMacでコピーをして、その状態でカーソルを移動、WindowsのPCにカーソルが出現したときにペーストができるという連携も兼ね備えているとか。
つまりはPC間の移動の設定が最上級にスムーズということ。
これを今マウスで説明したのですが、この切り替えに対応のキーボードは自動でついていきます。
つまり、複数台のPCを常に使っている人は、わざわざBluetooth切り替えのボタンを押す必要がなく、モニターからの直接のカーソル移動のみでマウスやキーボードの切り替えができてしまうというのが強味。
この連携を使うには対応の互換性があるキーボードではなくてはいけないので、あえて使う意義があると思います。
Logicoolである

やはり1番はLogicoolであるというところではないでしょうか。
かなり合理性は欠く話なのですが、2万円弱もする買い物はどうしても失敗したくない。となったときに、よく知らないメーカーとか、使ったこともないメーカーのHPから購入するのは非常に気が引けるところ。
それよりは名前も聞いたことがあって、有名な製品がある企業から安心安全に購入したいと思ってしまう気がします。
キーボードは調べると良い製品はたくさんあるのですが、ガジェットをあまり知らない人が調べてよく知っているような大手メーカーでしっかりしているキーボードを出しているところはまだまだ少数なイメージです。
となったとき、ちょっと良いキーボードにステップアップしようと思ってもなかなか知っているメーカーの製品と出会えず、決めかねてしまうかもしれません。
そんななかで、知っているメーカーから、しかもそれなりにハードの魅力はある製品があって簡単に購入できるというのはある程度価値になっていると思います。
もちろんマニアから見ればソフトウェア面で不満が残るとか、性能に対して価格が割高だとか、思うところはいろいろありますが、検索コストとか、信頼によるコストを少し上乗せしたと考えれば、わからなくもないといったところに落ち着かないでしょうか。
実はこの「キーボードに詳しくない人でも心理的ハードルが低く買いやすい」みたいなところがこの製品1番の魅力ではないかと個人的には感じています。
まとめ
Logicoolから発売されているキーボードのレビューでした。
マニア目線費用対効果を厳しい目で見てしまいますが、本質はそこではないような気もしています。
ちょっと良いキーボードを手に入れてみたいけど、知らないメーカーは不安という人は一度検討してみても良いかもしれません。
製品については概要欄にリンクあります。





















