モバイル作業のニーズにともなって、携帯性の高い小型キーボードの商品も増えてきました。
iPadで作業するなら、キーボード部分も大事ですが、タッチパッドの有無は大きく操作性を左右します。
今回紹介するのは「Nillkin Cube Pocket Keyboard」。
Amazonで1万円以下で販売されており、個人的に気になっていたiPadキーボードです。
テンキーにも切り替えられるタッチパッドがついており、折りたたむことで携帯性も◎
使ってみるまで分からなかった操作性などを中心にレビューしていきます。
提供:Nillkin
Nillkin Cube Pocket Keyboardの特徴
- 最大3台のデバイスを同時にペアリングし、切り替えが可能
- iOS、Android、Windows、macOS に対応
- 折りたたみ可能で、270gと軽量
- タッチパッドはマルチタッチ可能で、テンキーとしても使用可能
- タッチパッドの操作精度が高い
- 価格9,499円(セールで7,599円)
タッチパッドを搭載したタイプの折りたたみキーボードです。
iPadユーザーであればあるあるの悩みである「キーボードを使うときポインター操作をどうするか」という問題を解決できるタッチパッド搭載のガジェット。
とはいえ、タッチパッド搭載のキーボードはこれまで操作精度がいまいちなことが多かったですが、これはそんなことがなく、タッチパッドの精度が高いです。
ポインター操作はもちろん、スクロールなどのジェスチャーもサクサク。
そのため、一台持ってiPadの操作周りを完結させたいと考えていた人に特におすすめできる持ち運び用の折りたたみキーボードです。
Nillkin Cube Pocket Keyboardのデザイン
カラーはブラック・オレンジ・ブルー・グリーン・カーキ・グレーの6色展開。


配列は英語・ドイツ語・スペイン語・アラビア語があり、残念ながら日本語はありません。

厚さはわずか17mmと薄型設計で、そこまでチープな印象はうけませんでした。

折りたたむ際に、カバーになっている背面がスライドする機構です。
このタイプの折りたたみキーボードは他社も出しており、比較的なじみのあるデザインじゃないかなと思います。
ヒンジは耐久性を重視しており、10000回折っても問題なしとのこと。テストされているのは安心材料になりますね。

折りたたんだ際の厚みに関しては、他社の製品とそこまで差がない厚みをしていると思います。

また、折りたたんだ際の横幅に関しても、タッチパッド付いているにしては少しの差なのではないかと感じました。

背面のカバー部はシリコンレザー風の素材が使われており、手触りがやわらかく指紋がつきにくいようになっています。

折りたたむとこのようなデザインで、専用のポーチが付属します。
やや厚めの布でできているので、携帯時にも安心…とは言い切れませんが、チープな印象を受けないので満足できると思います。
携帯時の安全性を重視したい人はハードケースを別途購入するのをおすすめします。
個人的には携帯性重視なので、布ポーチで十分でした。
Nillkin Cube Pocket Keyboard レビュー
Nillkin Cube Pocket Keyboardの各項目についてレビューしていきます。
操作性

気になる操作性ですが、第一印象としては、普段と同じようにタイピングができ好印象でした。
折りたたみなので、広げると横にサイズがあり、キーピッチが確保できているのが要因かなと思います。
Fnキーがない64キーの構成なので、慣れていないとやや不便と感じるかもしれません。
例えば、一番左上は「‘」ではなく「Esc」なので、言語切り替えをする際は「ALT + ‘」ではなくShift + Capsを押す必要があります。
iPad特有のショートカットキーも、Fn1~12はワンボタンで使えません。
Fn+数字キーでマルチメディアキーの操作、Fn+Shift+数字キーでFn1~12の操作が可能です。
タッチパッドがついていて、2本・3本指でのジェスチャーに対応しており、操作は直感的。
タッチパッドは反応・追従性がよく、個人的にはストレスなく使用できました。
スクロールはスムーズにできますし、ジェスチャーも問題なく操作でき、社外製のタッチパッドとしては及第点以上なのではないかと。

お気に入りのタッチパッド搭載キーボードのFusion Keyboardに比べて圧倒的にスムーズな操作が可能でした。
ちなみに、タイピング中はタッチパッドが自動的に無効化され、誤操作を防ぐような仕様になっているのも嬉しいポイントです。
また、タッチパッドはテンキーとしても使用ができ、切り替えはFn+⌘で行います。

テンキー使用も非常に高精度な反応で、反応が遅いといったことも誤動作がひどいといったこともなく、非常にスムーズに使えるでしょう。
打鍵感・打鍵音

打鍵感も悪くなく、フィードバックは強めでタイピングタッチも全然余裕。
ややカチャカチャ感はあるものの、思ったよりもないなと感じ、こちらも好印象。(この手の薄型キーボードには期待を裏切られ続けてきたのでハードル低めです)
バネ感というか、キーボード内部の反響感が若干ありますが、おもちゃとは感じないくらいにしっかりつくられています。
外で作業するにもうるさいとは感じず、全体的に高評価です。
あえていうなら、折りたたみ式なので膝の上のような不安定な面での使用には向いていないので注意してください。
レイアウト

レイアウトについてはUS配列。残念ながら日本語配列はないようです。
そのため、かなと英数を切り替える場合にはCtrl+スペース、CapsLock+Escなどのショートカットを駆使して変更する必要があります。
とはいえ、文字打ちだけであれば意外に慣れるとも思うので、過度に身構えなくても良いでしょう。
テンキー・タッチパッド付きの折りたたみキーボードであるあるなのが、変に小さいキーがあるという問題なのですが、Nillkin Cube Pocket Keyboardはそのようなこともなく、どのキーもしっかりとしたサイズ感。
やはり不自然に小さいキーや小さいレイアウトの場合、かなり打ちづらくなってしまうので、キー1つ1つのサイズを含め、全体的にキーボード標準のサイズ感で作られているのは非常に好印象。

サイズはコンパクトとはいえないですが、快適に作業できました。
充電

バッテリー持ちは公称10時間使用可能で、1日外で使用するぶんには問題なさそうです。
10分放置でスリープになり、自動復帰は任意キーでOK。
充電はUSB Cで、端子は普通の形なので多くのケーブルで充電しやすいと思います。
Nillkin Cube Pocket Keyboardはこんな人におすすめ
タッチパッド付き × 折りたたみのキーボードを求めている人
三つ折りのデザインは非常に携帯性が高く、外出先で作業をしたいiPadとの相性も◎
タッチパッドもついているので、直感的にiPadを操作できるのも魅力です。
テンキーの操作精度も非常に高く、ポインター操作だけではなく各種ジェスチャーが高精度に反応してくれるのも非常に嬉しいポイントです。
さらにテンキーとの切り替えもでき、その精度も十分。
テンキー付きの持ち運び用キーボードが欲しいと考えていた人にも、タッチパッド付きのキーボードが欲しいと考えていた人にも、どちらにもおすすめができる製品となっています。
iPadキーボードのはじめの一台におすすめ…と言いきりたいところなのですが、英語配列で64キーなので、使いこなすには少し時間がかかるかもしれません。
これは個人的な感覚ですが、タイピングなどの基本的な動作はすぐできると思うので、ショートカットやジェスチャーなど100%のポテンシャルを引き出すのに少し時間がかかるかも、という感じで捉えてもらえたら嬉しいです。
まとめ
今回はNillkin Cube Pocket Keyboardをレビューしました。
モバイル作業を頻繁にする人にとって非常に心強い相方になってくれると思います。
総合力も高いのでまずこの一台から初めて、徐々に本格的なタイピングに移行していくのもいいかもしれません。






















