思考整理をするときは何かツールを使っていますか?
僕は思考整理をする際は手書きをすることが多く、その際に使うのはiPadのMapNote2というアプリです。
しかし、手書きは直感的で良いのですが書くのに時間がかかったり、レイアウトがきれいに整わなかったり、課題も多数あります。
そんな課題を解決できるのがマインドマップに特化したアプリの「EdrawMind」です。
直感的な操作ができるうえ、iPadやMacBookから使用できるので環境も選ばないのが強み。
このアプリについては以前もレビューしたのですが、最近AI機能をさらに強化して、思考整理をさらに捗らせることができるようになったそうです。
今回はそんなEdrawMindのAI機能を中心に実際に使ってみて良かったポイントや気になったポイントについてまとめていきます。
提供:Wondershare
EdrawMindとは
EdrawMind(エドラマインド)は、マインドマップが書きやすい。
あなたのアイディアを加速させる。それが「エドラマインド」
基本的なマインドマップとしての機能はもちろん、AI生成機能からスライド作成・共同編集など、幅広い様々な機能に対応しているところが魅力なマインドマップアプリです。
EdrawMindの特徴
以下公式が謳っている特徴も記載します。
- 企業認証レベルの安全性
- マルチプラットフォームの互換性
- リアルタイムコラボレーション
- ワンクリック作成
- エクスポート
- スマートレイアウト
- アウトライン
- テーマ
- Dropboxを併用して便利に使う
- 多様なAI機能
これらの機能を自由自在に使用できるマインドマップアプリがEdrawMindの魅力です。
マインドマップとしてシンプルに使いやすいツールでしたが、AI機能にも力を入れており、半年前に使ったときからさらに機能が追加されていて、高性能なツールとなっていました。
EdrawMindのAI機能
ここからはEdrawMindのAI機能について解説していきます。
AIマインドマップ

マインドマップを自分で作り上げるときにちょっと困るのが、発想をさらに広げたいけどアイデアが出てこないこと。
そこで活躍してくれるのがAIでのアイデア出力。
もう少しここ深掘りしたいなとか、とにかく数が欲しいとなったときに瞬時にAIが生成をしてくれます。
AIの生成法方としてはもうすべてを任せてしまう方法とトピックごとに生成する方法があります。
すべてを任してしまう方法についてはそのままの通りで、メインのトピックを決めるとそれに対して一瞬でAIがさまざまな角度からトピックを考えてマインドマップを構築。
自分はそこから派生してアイデアを考えれば良いので、スタートがスムーズになるでしょう。
トピックごとについては、すでにあるアイデアをさらにAIが膨らませてくれる方法です。
トピックのなかに広げたいキーワードを記入すると、それに関連したアイデアを生成してくれます。
この2つの方法があるため、アイデアのスタートでも途中でも役立ってくれることでしょう。
ファイル解析

これは半年前にはなかった機能で、YouTubeのURLや長文を読み込ませることでAIがマインドマップを作成する機能が搭載されていました。
試しに自分のYouTube動画のURLを指定してマインドマップを作ったのですが、けっこう内容をとらえながらマインドマップの作が成できます。
今回僕のYouTube動画が結論ありきの解説というか、中身がアイデアを出すタイプではなかったのでマインドマップとしては適していないかもしれないですが、内容の要約的なことまでできているように感じました。
また、このマインドマップをもとにアウトラインやカンパンなどの表示形式にも対応させることができるため、動画の内容を端的まとめたフリップを作るときには役立つかもしれません。
テキストデータがなくても動画URLでここまでの取り込み精度ができるのか、と考えるとかなり驚きました。
AIオーディオ
こちらについても以前はなかった機能。
マインドマップを元にオーディオを生成してくれます。
音声としてはマインドマップをただ読み上げるのではなく、少し文章らしく直した文章をAI音声が読み上げしてくれました。
内容についてはマインドマップが元になっているので、すごく濃い情報をまとめているというわけではありませんでした。
また、日本語の「は」は「わ」ではなく「は」と読み上げしてしまっていたのでこの辺りの精度はまだまだ改善の余地がありそうですが、ついにマインドマップから読み上げ音声の生成まで来てしまったという事実に驚きですね。
AI動画
AIオーディオの関連で動画の生成も可能です。
先ほどの音声+動画といった形ですが、動画と言いつつ音声に合わせたマインドマップを切り抜いたスライドが登場するだけです。
特別なスライドが現れるとかではなく、内容にあった部分のマインドマップが現れていく方式。
もちろん内容把握はしやすいけど、実用的かと聞かれると微妙というのが率直な感想。
使い所はイメージできないですが、機能としてある分にはこれからの進化に期待したいところ。
利用料・プランについて
料金プランについては定期的にサービスなども行われるそうなので2025年6月現在の話として参考程度にお聞きください。
大前提無料でも使用が可能です。
その場合できることの制限はありますが、シンプルなマインドマップの作成程度であれば無料版の範疇で作成することができます。
そのうえで、さらに細かい設定や豊富なテンプレートを使用するためには有料版が必要とのことです。
有料版の基本的なプランとして「個人」「チーム向け」「学生・教職員」の3つのパターンがあります。

さらにそのなかで、プランが分かれているので、自分に最適なプランを選択するという流れです。
個人向けであれば、「1年間プラン」「永久ライセンス・プレミアム」「可視化セット永久ライセンス・プレミアム」の3つがありました。
1番安いプランの場合1年間の契約、その上は買い切り、最上位はEdrawMind以外にも展開しているサービスが買い切りで使えるようになるというプランのようです。
サブスクのような形式のみではなく買い切りが選べるのがかなり好印象。
AIトークンは別途購入
今紹介したのはあくまでサービスの利用に関しての金額で、AI機能で生成される文章については、別途課金が必要なシステムです。
50000トークン:820円〜からいくつかプランがあり、1トークンで10単語の生成ができます。
かなり精度もよく文章が出てくるので、壁打ちとしてガンガン生成AIを使用したい人はある程度課金した方が快適に使用できるかもしれません。
実際どうやって活用できそう?
AI機能が充実してきたEdrawMindですが、実際のところAI機能が実用に耐えられるレベルなのかどうかというところが非常に重要でしょう。
僕が感じた体感は以下2点。
- マインドマップとしては優秀
- NotebookLMができることで比較すると良さが霞む
前提としてマインドマップアプリとしては相変わらず優秀だと感じました。
UIが見やすく、視覚的に自分の悩みとか課題を整理ができます。
そこに加えてAIに話題を広げてもらうような活用ができるので、整理をシンプルに深ぼっていきたい人には強い相棒になっていくでしょう。
一方でAIオーディオ・AI動画・AI要約的な要素はNotebookLMと使い分けた方が良いかもしれません。
NotebookLMを使ってみましたが、EdrawMindと同じくYouTube動画から要素を抜き出して要約やAIオーディオを作成することができます。
この制度が正直EdrawMindよりも数段階上にあるような状態で、情報量も精度もこの領域で戦うのはちょっと厳しいと感じてしまいました。
とはいえ、EdrawMindはマインドマップアプリであって、AIオーディオや要約というのは本質の要素ではありません。
AIツールが導入されたことによっていろいろなことができるようになってしまっていますが、本来得意とするところの機能拡充の恩恵をユーザーとしては受けていけば良いのではないかと感じました。
ChatGPTやNotebookLMといったツールでも無料範囲内で知りたい知識を得ることはできるかもしれませんが、マインドマップのような視覚的に整理された状態でAIの力を使うことができません。
人それぞれ理解が深まる視覚的な状態は違うと思うので、マインドマップ型が1番理解が深まる・発想が生み出せる人の場合はEdrawMindに課金しながらAI機能を使っていくのが良いのではないかと感じました。
まとめ
AI機能がどんどん進化して、ただのマインドマップアプリではなくなってきているように感じています。
今後の動向もチェックしていきたいと思います。
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