なにかとAIが搭載されるようになった昨今ですが、なんと「文字起こし・要約までしてくれるレコーダー」が発売されました。
多言語対応で翻訳もしてくれて、ドラえもんのひみつ道具のような、、、まさに夢のデバイスですね。
今回レビューしていくのはGPT-4連携のボイスレコーダー「CHIME NOTE Pro」です。
(数少ないソースなのですが…)CHIME NOTEはアメリカ発の中華系新興メーカーで、テクノロジーの活用をテーマにさまざまな開発をしているようです。
実際に録音・文字起こし・要約機能を使ってみて良かったポイントや気になったポイントについてまとめていきます!
提供:CHIME NOTE
特徴
- ChatGPT-4連携による、文字起こし・要約機能
- 107言語対応の翻訳機能で多言語に対応
- MagSafeモバイルバッテリーとしても使える(3000mAh)
- 64GBストレージで、最大480時間の録音データ保存が可能
CHIME NOTE Pro 外観・付属品
CHIME NOTE Proの同梱物やデザインについてチェックしていきます。
- レコーダー本体
- 収納ポーチ
- USB-Cケーブル
- 説明書
デザイン

プラスチック製ですが、艶消しの処理がされているので、チープな印象は受けませんでした。液晶画面も綺麗です。どうやら有機ELディスプレイらしい・・・
ボタンは若干グラつきますが、この製品に求めるのは録音・文字起こし機能です。デザインは二の次!
にしてもモバイルバッテリーみたいですよね。実際に3000mAhのバッテリーが搭載されていて、なぜか充電もできるんです。
MagSafeにも対応しているようで、背面にしっかりくっつきます。


サイズとしてはiPhoneのminiシリーズと同様の大きさ。
一般的なサイズのiPhoneにつけると少し長さが足りない印象。

レビュー
ここからはCHIME NOTE Proの各項目についてレビューしていきます。
録音性能

今回は閑静なカフェに行き、友人との会話を録音してみました。
ワンボタンで録音でき、Bluetoothでスマホに転送します(専用のアプリが必要)。録音データはアプリ上で確認でき、エクスポートしてローカルファイルとしても扱えました。

聞いてみたところ録音性能は正直高くはないと感じました。スマホ搭載の録音アプリとそこまで変わらないんじゃないかな~と思います。
ノイズカットもなく、ところどころ聞き取りにくいシーンもありました。ラジオとしては公開できないクオリティです。
レコーダーとして使うというより、文字起こし・要約までセットで使うものだと理解しました。
文字起こし機能
本題の文字起こし機能について、せっかくなので色々と検証してみました。
まずはアプリ上での文字起こし方法。CHIME NOTE Proのクラウド上にファイルをアップロードして、音声が返ってくるという仕組みです(多分)。
「無料転記」と「有料転記」があり、無料のほうだと30タスク待ち~~と進捗せず、、、有料を選ぶとすぐ文字起こしが開始されました。




まずまずの精度ではあるものの、少し変な文章があります(ちなみに音楽・推し活みたいなテーマで話しています)
あとから内容を見返す分には問題ないレベルで、校正の手間も多少減らしてくれそうです。

次にWhisper Web。これはOpenAIの文字起こしツールで、Web上で公開されてるものを使ってみました。「それが曲のパスタ」とかわけわからんことを言ってます。

最後にNotta AI。相槌もちゃんと起こしてくれるくらい一番精度が高く、内容が鮮明にわかりますね。
Notta > CHIME NOTE > ほか無料の動画起こしアプリという印象です。
ランニングコスト
CHIME NOTEは買い切りではなく、文字起こし機能を無制限で使うには別途課金が必要です。


CHIME NOTEの料金体系はこちら。200分の次は3700分となっているのですが、SuicaやPovoみたいに必要な分だけチャージしていく感じです。
ちなみにクラウドファンディングからの購入には、700分*12カ月分がプレゼントされていました。

Notta AIの料金体系はこんな感じ。年間で買うともうちょっと安くなります。
コスパ比較
独断と偏見でコスパ比較表を作ってみました。
CHIME NOTE | Notta AI | Whisper Web | |
文字起こし性能 | 〇 | ◎ | △ |
ランニングコスト | 〇 | 〇 | ◎ |
本体代 | △ | – | – |
Whisperに関しては、OpenAIが音声認識モデルを公開しているというだけなので、Whisper Webを使わず自分で作ったり、ほかの日本語に最適化されたサービスを使うことで精度が改善されるかもしれません。
CHIME NOTEのチャージ式の料金体系は、かなり使いやすいなと思いました。
レコーダーとしての本体代を抜きにして考えれば、コスパに優れた選択肢といえそうです。
注意点
CHIME NOTEは専用アプリへ音声データを転送し、アプリ上でテキストデータへ変換します。専用アプリが肝なんです。
つまり、アプリ(運営会社)がなくなったとき・サービスが終了したときにオワリなのがリスクですね。。。
これなら、録音はスマホのレコーディングアプリを使って、文字起こしだけNotta等のサービスを使っていくほうが長い目で見ていい選択なのかなと思います。
CHIME NOTE Proはこんな人におすすめ
音声データの振り返り用に文字起こしをしたい人
若干ネガティブになってしまいましたが、、、オールインワンで録音・文字起こしができるのはメリットです。
まずまずのクオリティで、かなりのスピードで文字起こしまでしてくれるので、会議後にサラっと内容を確認したい場合には抜群の使い心地だと思います。
個人的には、テキストデータを使いたいのではなく、音声データの振り返り用に文字起こし機能を求めている人が向いていると感じました。
まとめ
昔、専用アプリで現像するトイカメラを買ったことがあり、専用アプリはリスクだなぁという考えがあって、少しネガティブに書いてしまいました。
ブラウザ版が提供されていたり、もう少しアプリレスで使えるようになれば面白い製品だと思います!
これからの動向に注目ですね~!
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