- 動画とか電子書籍をスマホより大きく見たい
- けどiPadは高すぎる…
このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
僕は普段からiPadを使い倒しているわけですが、すべての人に無条件でiPadがおすすめだとは思っていません。
やはり価格がそれなりにしますし、用途によってはオーバースペックである場合も。
そこで価格を抑えつつもタブレットを購入しようと考えるとAndroidタブレットが選択肢に入りますよね。
今回はなんと価格が2万円を切る格安タブレットBlackviewの「Tab 60 Pro」をレビューしていきます。
実際にTab 60 Proを使ってみてわかったことや気がついたことについて記事にまとめたので、参考にしてみてください。
提供:Blackview
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2025-1-16まで
Tab 60 Proの特徴
- Android15搭載10.1インチタブレット
- 24GBのRAM(8GB+仮想RAM16GB)
- 128GBのストレージ
- フィルム・ケース付きですぐに使える
- 最安値15000円台
特徴はなんといっても手頃な価格。
定価自体は26000円程度に設定されていますが、クーポンがいろいろと適用されると2万円は確実に下回り、最安値は15000円台になるという圧倒的コスパ機。
後ほどレビューしていきますが、正直性能はそこまで高くはありません。
しかし、「15000円なら仕方がないか」と、価格に対しての性能は適正のように感じるタブレットです。
実際にAmazonの口コミでも評価は高く、内容も読んでみると全体的に「性能はまずまずだけど価格を考えれば満足」的な評価をしている人が多いように見受けられました。
iPadの代わりになるのか?
Androidタブが漠然と気になっている人は「iPadとどっちがいいの?」というような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
先に僕の体感を話すと、iPadの代わりにはなりません!
完全に別物です。
iPadはある程度価格が高いとはいえ、1番下位のラインナップを購入したとしてもサクサク動作し、操作の快適さというところが格安タブレットとはレベルが違うように感じました。
多少動作が鈍くなるとはいえクリエイティブ関係のアプリも一通りこなせてしまうのがiPad。
エンタメ消費・クリエイティブ・サブディスプレイなど、様々な用途で使用をする予定の「相棒」的なタブレットが欲しいならiPadがおすすめですし、「動画を見るだけ」「電子書籍を楽しむだけ」のような限定的な操作であればTab 60 Proも選択肢に入ると思います。
Tab 60 Proの外観・付属品
Tab 60 Proの同梱物やデザインについて見ていきます。
同梱物
- 本体
- 保護フィルム
- ケース
- 充電器
- ケーブル
- 説明書
本体にそもそもフィルムが貼ってありますが、さらに換えのフィルムがありました。
デザイン
カラーは3色(グレー・ブルー・グリーン)あるようですが、Amazonでは選択できませんでした。公式HPからなら自分で選べます。
正面のディスプレイは10.1インチ。ベゼルの太さは気になりますが、表示領域の大きさはある程度確保されているような印象。
右側面中央部にカメラがあります。横置きしたときに正面にカメラがくるのでビデオ通話が自然な位置で行えるのは良いですね。
側面上部にはUSB-Cのポートとオーディオジャック、右側面は電源ボタンと音量増減、左側面にはスピーカーが2つあり、下部には特になにもありません。
背面にはロゴなどはなく、カメラが付いています。
ケースやフィルムが標準装備で、取り出したからすぐに充実アクセサリーで使い始められます。
ケースについては三つ折りできるタイプのシンプルなケースで、一般的なiPad用のケースと違いはあまりなく使用できました。
Tab 60 Pro レビュー
Tab 60 Proの各項目についてレビューしていきます。
処理性能:エンタメ消費なら許せる
気になるのはこのタブレットのスペックというところでしょうか。
スペックは公式準拠です。
モデル | Tab 60 Pro |
---|---|
色 | ボルケーノグレー、サニースカイブルー、アルジーグリーン |
寸法 | 242.7×161.5×8.5mm |
重さ | 543グラム |
画面 | 10.1 インチ、HD+ IPS、800*1280 解像度、79% 画面占有率 |
CPU | オクタコア |
SoC | Unisoc T606 |
メモリとROM | 8GB + 128GB; LPDDR4X+UMCP |
RAM拡張 | 最大16GBの拡張 |
拡張可能なストレージ | 最大2TBのTF拡張 |
OS | Android15 |
カードスロット | デュアル; 1SIM +1 TF/2SIM |
カメラ | 5MP フロント + 8MP リア |
バッテリー | 7700mAhバッテリー: 10W充電 |
スピーカー | デュアルBOXスピーカー |
ナビゲーション | GPS+グロナス+北斗+ガリレオ |
ブルートゥース | BT5.0 について |
特に気になる部分としては処理性能に関するSoCでしょうか。
あまりAndroid端末に詳しくなかったのですが、ここが処理性能に直結する重要なところだそうです。(よくみるSnapdragonとかはここにあたるみたい)
使われているSoCがUnisoc T606と言われるもので、格安アンドロイドタブレットに搭載される汎用的なものらしいです。
これを処理性能を計測する定番ソフトで解析をした結果を出しているサイトがあったので参考させていただきます。
そのサイトによると総合スコアが237,070点、GPUスコアは23,192点、UXは60,767点とのこと。
快適性を表すUXスコアは快適とされる10万点を下回っているので、一般用途でも動作の鈍さを感じる程度という数値になります。
ちなみにiPadと比較してみると下記のような結果に。(参考)
iPad mini(A17 Pro) | Tab 60 Pro(Unisoc T606) | |
---|---|---|
価格 | 約8万 | 最安15000円台 |
総合 | 1484,217 | 237,070 |
GPU | 491,637 | 23,192 |
UX | 359,842 | 60,767 |
比べて見ると差が一目瞭然で、ハイエンドのラインに到達していないiPad miniと比べても圧倒的なまでの性能差を見せつけられます。
なぜiPadが快適なのか、というのはこの数値を見ればわかる通り、格安タブレットには追従を許さないレベルでスペックもりもりなわけですね。iPadすごい。
実際に触ってみるとわかりますが、他サイトでも書いてあった通り、動作に鈍さを感じました。
普通にネット検索とかYouTube動画を見ているだけなのに、スクロールや操作でカクつきのような動作の鈍さを感じます。
アプリを多数開くわけでもなく、シンプルに検索とかスクロールをするだけでこの動作というのは正直ストレス。
とはいえ、動作の鈍さもほどほどなので、まったく動作しないような致命的な鈍さかといえばそうではありません。
「価格的にもこんなものかな」と認めて広い心で使用すればネット検索や動画視聴は問題なくこなせるような気がしています。
画質:映像美・発色を楽しむタブレットではない
画質はなんとHD。解像度1200×800となっています。
正直画質はよくないと思います。しかし、画質を求めるタブレットでもないので評価が難しい。
FHDくらいあればかなり映像がきれいに見えるのですが、さすがHDは違いがわかるくらいには画質に違和感を覚えるのではないでしょうか。
色が表現できないとかではないのですが、全体的に発色が薄かったり極端だったり、映像そのもののポテンシャルを活かした画質ではないように感じます。
個人的には発色薄さとかグラデーションの少なさが気になるところです。
iPadと比べてしまうのも酷ですが、iPadの方が黒がしっかり黒として描写されていたり、色がそれぞれ鮮やかだったり、しっかりと差を感じます。
このタブレットで映画やアニメの映像美を感じながら視聴をしたい人は別のタブレットの方が映像に感動できるでしょう。
一方で、YouTubeの動画などで映像はほどほど、情報収集メインとかなら問題なさそうです。(僕のチャンネルの視聴とか)
機能性
- 画面分割
- ウィジット作成
このあたりの操作は問題なく行えました。
ディスプレイも10.1インチあるので、分割してマルチタスクを行うというのも無謀な話ではないでしょう。
Bluetoothキーボードとの接続も可能なので、テキストワークをするためにディスプレイを分割するというのは使える機能だと思います。
また、カレンダーなどのウィジット機能を表示させておけるので、Googleカレンダーを主体としたデジタル手帳のような使い方もできそうです。
バッテリー
バッテリーは7700mAh。
映像視聴なら連続6.5時間、WEBサイト閲覧なら7時間の使用ができるとのことでした。
タブレットの用途的に1日休むことなく使い続けるというよりは要所要所で使う使用法なら問題なく1日保つバッテリーではないでしょうか。
給電速度が最大10Wなので、充電速度が遅いのは気になる人は注意です。
その他気になったところ
Tab 60 Proの気になるところについても共有しておきます。
重さを感じる
タブレットの重さが543gというところで、地味に重さを感じます。
新型のiPad Pro 11インチが444gで13インチが579gなので、どちらかといえば13インチサイズと同じくらいの重さがあるということに。
見た目はコンパクトなのですが、ずっしりと重さは感じられるようなタブレットです。
手持ちするというよりはケースもついているので、スタンドを使って置いて使った方が扱いやすいように思います。
手持ちして電子書籍を読むというのも良いですが、どちらかというと動画を見る用途の方が合っているように感じました。
スピーカーの品質・位置はしんどい
タブレット本体から音を出すというのもどれくらい想定されるかという問題はありますが、正直スピーカーの性能はかなり厳しめ。
まず音質ですが、低音がスカスカで迫力がある音とは程遠い感じ。音は聞こえるけど、聞こえているだけといったところ。
ただしタブレットの音質なんていうのは僕は最初から期待しておらず(そもそも本体から音出さずにイヤホンで聞くので)、音質なんていうのは認識できれば十分なくらいです。
本命の問題は音質ではなく位置。これはかなり致命的。
スピーカーが左側にあるのですが、縦画面で見ると左からしか音が聞こえず変な感覚になり、横画面で使うとスピーカーが下側(スタンド併用時)になるので、どちらの角度で見たとしても不満があるという厳しい仕様。
使わないと割り切ればここまで言う必要もないのですが、仮にスピーカーをしっかりと使うのであれば縦横どちらも快適な使用を想定できてないので使いにくい設計だと思います。
少なくともスピーカーが隠れない側面に設置できると良かったのではないでしょうか。
Tab 60 Proがおすすめな人
エンタメ視聴用に「それなり」に動く格安タブレットが欲しい人
大前提として、このタブレットに超快適な操作性とかクリエイティブにも使えるような性能の高さを求めてはいけません。
Tab 60 Proの良いところは圧倒的な安さでそこそこ快適なタブレットが手に入るというところ。
現状タブレット代表格というとiPadがあると思いますが、値上げや物価高騰が重なって、現在1番安い無印第10世代のiPadでも最低価格が58800円。
ではTab 60 Proはいくらなのかというと、セール価格などを込みにすると最安値で15000円程度になるわけです。
iPadはもちろん最安値のモデルを購入したとしても快適に動くのでオールマイティになんでもこなせます。
一方で、そんなに機能はいらないからもう少し安いモデルが欲しい、と感じている人に対しての選択肢がないのも現状。
このような「YouTubeとかネット検索ができるタブレットがあれば十分なんだよな」と考えている人にとっては、動画視聴はできるしAndroidベースだからアプリも使えるというところで満足できると思います。
しかもカバーもフィルムも一緒についてくるので、追加でなにかアクセサリーを買わなくてもすぐに使い始められるのも便利で魅力的だと感じました。
ちょうどこのターゲット層には僕の母なんかが入ると思っていて、「家事の合間にちょっと動画とかを見たいけど、スマホは小さめ。とはいえそんなに高いタブレットはいらない」みたいな、非常に限定的ではあるかもしれませんが、環境によっては適正価格で手頃なタブレットが手に入って良いようにも感じます。
ただし、機能性に関してはあくまで「視聴」することがある程度快適に行えるといったところを忘れてはいけません。
通常のスクロールでもややカクつきを感じますし、まったくストレスがないかと言われればストレスはあります。
でも価格を考えて用途を限定すれば大きな不満はない、と感じられるようなタブレットではないでしょうか。
まとめ
普段iPadばかり使っていたので、同じようなジャンルですが性能の差とか価格の差は大きく感じました。
自分の用途を見極めて「満足・不快」のラインをしっかりと判断しておくのが重要なように思います。
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