ガジェットは日々進化していくものですが、実はケーブルも進化しています。
数年前に絡まないケーブルとしてシリコンケーブルが発売されたのが懐かしいものですが、最近はさらに1歩進んだケーブルが発売されている状態です。
それが今回紹介するMagtameから発売されている「O-マグケーブル」。
名前の通り、ケーブルがマグネットで貼り付いていて、保管や持ち運びに変化が起こりました。
今回はそんなマグネットケーブルを実際に使ってみてわかったことや気がついたことについてレビューしていきます。
提供:Magtame
デザイン
カラーについてはモデルによって変わりますが、ブラック・ブラック/グレー・グレー・ブルーなどがあります。
今回はモデル違いにはなりますが、すべてのカラーを準備しました。
巻き方については重ねるタイプとフラットの2種類があります。
モデルによって選べるカラーが違うので注意です。
ナイロン製のケーブルとなっていて、どのモデル・カラーでも編み込まれたようなデザインになっています。
ブラックはケーブル全体が黒くなっていますが、他のカラーについては光沢のあるグレーが混ぜ込みながらまとめられている感じ。
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ラメっぽい光り方をしています。
ケーブルの厚みに関しては、他のナイロン製ケーブルと比べても差を感じない厚み。
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重さに関しては差がありますが、見た目で差を見分けるのは難しいと感じました。
どのモデルがおすすめ?
今回使ってみた結果としては、シンプルなO-マグケーブルの1mが使いやすいと感じました。
理由をスペックやモデルを比較していきながら解説してきます。
スペック比較
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O-マグケーブル 2.0 | O-マグケーブル | O-マグケーブル | C-MagCable | |
---|---|---|---|---|
形状 | 通常 | 通常 | 通常 | フラット |
長さ | 1m/1.5m | 1m/1.5m | 1m/1.5m/2m | 1m/1.5m |
出力 | 60W | 60W | 240W | 60W |
転送速度 | 480Mbps | 480Mbps | 20Gbps | 480Mbps |
映像出力 | × | × | ◯ | × |
素材 | ナイロン | ナイロン | ナイロン | ナイロン |
価格 | 3200円 | 4000円 | 6300円 | 3200円 |
O-マグケーブルには2.0という新モデルがあるのですが、これはメーカーの人に聞いたところ、デザインが変更になっただけのようです。
また、O-マグケーブルには映像出力対応モデルがあり、これはケーブルの厚みが他モデルとは違うので注意。(映像出力ケーブルはどうしても太くなりがち)
長さの比較
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1mと1.5mのモデルを使い比べましたが、長さが長くなるほど、余らせたケーブル部分がくっついてしまって少し取り回しが悪かったです。
余らせずにケーブルを使用するのであれば問題ないのですが、数十センチでもケーブルが余って巻いてしまうと、勝手にうねったりくっついたりしてちょっとめんどうでした。
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適切に使い切る、というところでは1mくらいが使いやすいのではないでしょうか。
フラットタイプと比較
個人的には通常タイプの方が好み。
理由は巻き取りやすいから。
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フラットタイプは厚みがないところは魅力なのですが、広げたあと巻き取るために地道に手を動かさなくてはいけないのがややネック。
通常タイプであれば、ギターやマイクのケーブルの巻き取り方で素早くしまうことができました。
慣れかもしれませんが、通常タイプのほうがフラットより使いやすかったです。
映像出力モデルの使い道
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細いケーブルに紛れて1本極太のケーブルが混ざっています。
これは何ができるのかというと映像出力が可能なモデルです。
例えば、USB-Cでの映像出力に対応しているモニターであれば、これを1本繋げるだけでPCとモニターを接続できます。
ほかには、僕が持っているARグラスとの接続にも使用が可能です。
実際にARグラスと接続するために持ち出してみたのですが、ケーブル自体の重さも相まってメガネがずれてしまったので、ARグラスと使うには不向きなように感じました。
実は映像出力だけではなく、転送速度も高速なので、高速なデータの書き出しなどを行いたい人には向いているかもしれません。
まとめると…
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以上のことを考えるとモバイルバッテリーや充電器などに挿して使うような、一般的な使い道であるのであれば、「1mの通常タイプのO-マグケーブル」が1番使いやすいと考えるに至りました。
もちろんこれは一般的な使い方を想定してのおすすめなので、使用環境によっては別モデルの方が使いやすい、というのは考えられるので参考程度に。
Magtame USB-Cケーブル レビュー
ここからはMagtame USB-Cケーブルを実際に使用してみて気がついたところについてレビューしていきます。
留め具がいらないのは便利
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マグネットケーブルを初めて使ってみての感想になりますが、ケーブルを縛るものがなくてもまとまるというのは思った以上に快適。
これまでケーブルを持ち出すときには何かしらまとめるケーブルタイを使って持ち運ばなけらいけなかったわけですが、これが地味にめんどうで。
僕は特によくARグラスを使用している関係上、ケーブルを取り出す機会が多いのですが、その度にケーブルタイを外して使うというのはなかなか手間。
そんなケーブルをまとめるときの地味な手間というのがなくなったのは非常に大きいと感じました。
いちいちタイをとめなくても簡単にまとまる手軽さというのはけっこう革命的で、ケーブルを頻繁に取り出す人ほど恩恵が感じられそうな製品であると感じています。
ギター・ベース経験者は気に入る巻き方
1回ほどいてしまうと思ったよりは簡単にまとめられないケーブルです。
自動巻き取りという感じではないので少しコツが必要。
ですが、このコツというのはギタリスト・ベーシストであればお馴染みのシールドを巻くときの「順巻き」と同様です。
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自分側に少しねじりながらケーブルをまとめてあげれば簡単に巻き取ることができました。
僕はいつも八の字巻きではなく順巻きでシールドをまとめるタイプの人間だったので(とにかく手軽さ重視)、「いつもの巻き方で簡単に整理できる!」と非常に扱いやすかったです。
ギター・ベースのシールドと無縁な人も安心してください。
コツを覚えてしまえば本当に簡単にケーブルを巻き取れるようになります。
その他気になったところ
新しい体験をさせてくれたMagtameのケーブルですが、気になったところもあったので共有します。
厚みは思っていたよりも扱いにくい
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タイなしでまとまる方が使い勝手が良いのかな、なんて思っていたのですが、使い勝手で考えると厚みはちょっと無視できない使いにくさとして感じました。
基本的にケーブルというのはガジェットポーチに入れて持ち運ぶと思うのですが、ポーチは薄型である場合が多く、厚みがあるガジェットは想像以上に場所を取って持ち運びに不便です。
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ケーブル単体でポーチに入れるというよりは、ケーブルと他のガジェットも合わせて持ち歩くかと思うのですが、ケーブルがかなりスペースをとってしまって持ち運びにはクセがあります。
重さは致命的
使っていくなかで気になってしまったのが重さ。
マグネットを含んでいるから、というのは理解しているのですが、他のケーブルと比べてもかなり重いです。
正直ケーブルにはそこまで重さのリソースを割きたくないというか、手軽に持ち運びたいと感じてしまうので、重くなってしまうのはけっこう考えもの。
重いくらいであればまとめるのはタイで我慢する、という人が現れても納得できるくらいな重量です。
シリコンケーブルが主流になってしまうかも
これはMagtameには酷な現状ですが、あまりにも画期的なケーブルすぎて他社がマグネットケーブルをマネして製品を発売しています。
ついにCIOがマグネットケーブルを取り扱い始め、さらには最近新製品も発売しました。
それがシリコンタイプのマグネットケーブルなのですが、これが軽量でかなりよさげ。
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マグネットの強さとかデザイン性はMagtameの方が良いのですが、軽量さとほどいたときのケーブルとしての使いやすさはCIOの方が上です。
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ケーブルの軽量化とほどいたときの使いやすさを考えるとこれからはシリコンケーブルが主流になってしまうのでは?と感じさせるほどの出来でした。
デザイン性やマグネットの強さが重要となるのか、軽量さとケーブルとしての使いやすさが重要となるのか。
まだはっきりしていないため、今後主力がどちらにでも傾きそうな状況です。
O-マグケーブルはこんな人におすすめ
ケーブルタイを使わずに手軽に巻いて持ち運びや保管をしたい人
やはり魅力はケーブルを簡単にまとめられるところにあると思います。
これまでは何かで縛ってケーブルをまとめる必要がありましたが、これからは特に何もなくてもケーブルが貼り付いてくれるので、収納の手間が軽減されるでしょう。
Amazonの口コミを見てみたのですが、車で使用する用として使ったり、巻いた状態でフックに引っ掛けて使ったり、保管が楽になっている印象です。
厚みを気にしないのであれば保管についてはこれまで使用してきたケーブルよりもきれいかつ簡単にまとまるので優れているように感じます。
重量や厚みではなく保管のときのスリムさや手軽さを重視する人に合うケーブルだと思いました。
また、通常のケーブルでは満足できなくなったガジェットオタクにも、新鮮味があるので使ってみるのがおすすめです。
まとめ
人によっては通常のケーブルより簡単に巻き取れるマグネットケーブルが良いかも、と感じるくらいには可能性を感じました。
CIOも参入するなど、革新的すぎて各メーカーが参入する熱い分野となってきているので、今後の動向にも目が離せないジャンルです。