Logicoolから新作マウスとして「MX ERGO S」「ERGO M575SP」の2台が発表&発売されました。
この2台は元の「MX ERGO」「ERGO M575」の後継機にあたる機種で、アップデートがほどこされたモデルとなります。
MX ERGOに関しては長年ずっと切望されていたUSB-C端子の搭載というところで非常に嬉しいモデルチェンジとなりました。
待望の機能の他にも違いなどがあったので、旧モデルとの比較も行いながら新型2機種についてレビューをしていきます。
MX ERGO S レビュー
まずはMX ERGO Sについてレビューしていきます。
大きな変更点としては
- USB-C対応
- 静音性の向上
以上2点があげられます。
デザイン
デザイン的には新型の方が丸みを帯びてぎゅっと圧縮したようなデザインになりました。
横幅や縦の長さが大きく変わったというほどではないのですが、フォルムやボールの突き出し具合などに変化があります。
特にトラックボールまでの距離が若干短くなっているので、操作性が増したように感じました。
元がそもそも快適だったので重大な問題があったというわけではないのですが、よりよくなったというところ。
ボタン配置・ロゴ・本体の窪みなど、細かいところについては大きな変化は感じませんでした。
特徴的な傾斜についても同様の20度までの角度の対応で、下のプレートについては旧モデルのものと入れ替えてもピッタリはまったので、サイズなどは変わりがないのでしょう。
カラー展開は増えていないので、今まで通り1色展開です。
念願のUSB-C対応
これが本当に大きい!ついに念願USB-C対応です!!
長年Logicoolのトラックボールマウスは使用していて、職場用や新型が出るたびに買い足しているなかで常に選択肢にあったMX ERGO。
正直当時、トラックボール以外のマウスを使えないくらいハマった自分にとって最上位のMX ERGOを買わないという選択肢はないほどでした。
ずっと購入を渋っていた理由は充電端子がマイクロUSBだというところ。これさえなければ3年は前に購入していたことでしょう。
僕はUSB-Cへのアップデートがまったくなく、ついに痺れを切らして去年購入してしまいました。しかも2台。
当時もレビュー記事や動画を作ったのですが、マイクロUSBであること以外は何も不満がなく、もっと言ってしまえば去年購入したガジェットのなかで1番良かったモノに選んでいるほどです。
USB-Cにケーブルが統一されつつある今、完成度が非常に高かったマウスがついに不備なく完成したのは喜ばしいことです。
静音性が圧倒的な向上
正直USB-Cを搭載しただけであれば買い替え検討までしなかったと思うのですが、この静音性はハンパではありません。
別物のマウスレベルで静音性が強化されています。
メーカー公式によると旧モデルと比べて80%の静音化に成功しているとのことです。
イヤホンやヘッドホンをつけて少し音を遮断してしまえば、クリック音が聞こえなくなるほどには静音性に長けています。
旧モデルでは「カチカチ」と通常のマウスのようなクリックの感触と音があったのですが、MX ERGO Sでは「トントン」のような、低音のみでしっとりと押すような感触に変わっています。
低音ベースになったことで響きもなく、クリックしても隣の席の人は気づかないほどではないでしょうか。
クリックの感触も落ち着いてよくなりましたし、音が静かになったことで作業により集中できる感じが素晴らしいです。
想像していたよりも静音性の向上が凄まじく、今回レンタルさせてもらっていたのですが、すぐに自分用に購入決めてしまいました。
ERGO M575SP レビュー
次はMX ERGO M575SPについてレビューしていきます。
大きな変更点としては
- 静音性の向上
- ブラックが新色として追加
以上2点があげられます。
デザイン
M575も持っていたのですが、弟にあげたか前職の同僚に貸している状態で今手元にないのでさらに古いM570と見比べながらレビューしていきます。
基本的な形としてはずっと変わらずといったところ。
M570と比べると本体の窪みがよりスタイリッシュな感じになっていますが、この窪みについてはM570時代からスタイリッシュに窪んでいた印象です。
特に小指を添える部分に関してはM570の場合は手元あたりにはなくなっていますが、M575SPに関しては手元まで窪みがあります。
カラーについては今回グラファイトを貸していただき、これまでもグラファイトのカラーをM570、M575と使ってきたと思うのですが、若干くすんだような色に見えました。
M570とは明らかに色が違うのですが、今手元にないM575と比べても色味が薄いように感じています。こちら正確にレビューできずに申し訳ありません。
背面には電源のオンオフボタンとレシーバーとBluetoothの接続を切り替えるボタンの2つがあります。
ドングルは以前と同様に電池の蓋の中にしまっておけました。
静音性がもちろん向上
M575SPについても静音性が飛躍的に向上しています。
MX ERGO Sと同様の押し心地に加え、静音性がありました。
少し耳をイヤホンやヘッドホンで塞いだり、会話があったりする場所ではクリック音が聞こえないのではないかというほど。
クリックの押し心地も柔らかな感触となり、別物のマウスになった印象です。
ブラックが新色として追加
今回さらに追加の変更点としては、新色にブラックが追加されたこと。
これまではグラファイトとホワイトの2色展開だったので、ブラックが欲しかった人には朗報です。
ボールのカラーも選択できるので、自分のデスクに合わせてカラーを調整できるのもいいですね。
買い替えるべきか
MX ERGO SとERGO M575SPともに、買い替えを検討しているなら買い替えるべきです。
MX ERGO SであればUSB-Cにするだけでまた同じ額を出して買い直すというのが非常に手間であるというのはわかります。
もちろん端子がUSB-Cになるというのは非常に使い心地が上がるので快適です。
今回もっと注目して欲しいのは静音性とクリックの感触。
これが本当にどちらの機種とも静かでありつつ、クリックの感触も柔らかい。
別物のマウスとして進化したといえます。
ポートだけの変更であればiPhoneのように我慢もできたのですが、使用感の変更に直結するアップデートなので、これは見逃せないという結論です。
使用感だいぶ違いますし、向上までしているので悩んでいるなら買いです。
僕はMX ERGO Sを買いましたし、おそらく今年のベストバイ。
まとめ
あまりそそられないマイナーアップデートかと思いきや、使用感が大きく変わる大きめのアップデートでまんまと購入まで心が動かされました。
正直文章に起こすとそこまで大きな差ではないように感じるのですが、使ってみると大きな差となったので、今まで旧型のトラックボールマウスを使用している人は一考の余地ありです。