まだ先のことかと思って余裕をかましていましたが、なんとドコモからワイヤレスのARグラスが一般発売されることになりました!
しかもグラスは透明、ハンドトラッキングや動きにも合わせらる6DoFに対応したこれまでのARグラスの全部盛りみたいなモデルです。
今回はこの最先端ARグラスを秋葉原で試すことができたので、どんなARグラスだったのか、現行のARグラスと比べてどう感じたのかについてまとめていきます。
MiRZAとは
仕事、暮らしを、趣味を
毎日の「見る」をあたらしくする。
ヒトに寄り添うデバイスを、次々と生み出していく。
株式会社NTTドコモから発売される最新のARグラス。企画や開発については株式会社NTTコノキューデバイスが手掛けています。
クリアなレンズと軽量なメガネ型デザインが特徴で、外出時のコミュニケーションシーンでも活躍するとのことです。
ケーブルレスであることが市場に出ているARグラスとは大きく異なる唯一無二の魅力となっています。
発売日
2024年秋に発売予定で、全国のドコモショップやドコモオンライン、ひかりTVショッピング楽天店、Amazonなどで購入できるそうです。
価格
価格については希望小売価格が現在248,800円(税込)。
詳細は発売日のお知らせをお待ちくださいとのことです。
kikitoでレンタル
購入するしか方法がないのかと思っていましたが、ドコモが展開する家電レンタル・サブスクサービスの「kikito」に対応する予定だそうです。
現在でもARグラスのラインナップがかなり充実しているサービスで、数日単位のレンタルや気に入ったのであればそのまま購入もすることができます。
気になった方はこちらから。
MiRZA レビュー
実際にMiRZAを体験してみて感じたことをレビューしていきます。
ワイヤレスは本当にすごい!
これまでARグラスの課題とされていたワイヤレス化を成功させているのは本当にすごい!
これは素直に感動しました。
今回体験したゲームに関しては、映像や動作に遅延もあまり感じなかったので、かなり高精度でセットアップされているような気がします。
ミラーリング的な使用は今回できなかったので確かめられていませんが、期待大です。
ちなみに公式HPをみると有線の接続もできるようで、有線であればバッテリーを気にせずに使えるみたいです。
グラスの透明化が画期的すぎる
これも本当に驚きで、なんとグラスが透明です。
現行のARグラスはサングラスのような半透明なグラスが基本となっていて、透明なグラスのARグラスというのは翻訳機能特化のARグラスとかCESで発表されたARグラスなど、使用場面特化か最先端のARグラスのみだったので驚きました。
透明なグラスでしたが、しっかりと映像が目の前に映っていて見られます。
さすがに色や映像の視認性ははっきりと見えるというほどではないですが、他社のARグラスの遮光カバーなしくらいの色味には見えたように感じました。
常時字幕に期待
正直グラスは透明になりましたが、鮮明な色で映像が見たいのであれば暗いところや遮光カバーをつけた方がしっかりと映像が見えると思います。
しかし、動画鑑賞を満足できるほどは楽しめる鮮明さではなくても映っている映像はほどほどに視認できました。
これくらい見えるのであれば、視界内に常時字幕を映して見る、という使い方も現実味を帯びてきます。
これまでは字幕を映そうとしてもARグラス自体がサングラスのように少し暗いので、見えるけど、視界の彩度が落ちて見えにくいという状態に。
この問題を解決できる可能性があるのはかなり大きいです。
ハンドトラッキングで映像を操作
MiRZAにはカメラが搭載されているのでハンドトラッキングに対応しています。
グラスについてカメラが手を認識して映像を手で操作することができました。
今回体験した映像では親指と人差し指をくっつけると決定ボタンのような役割になり、映像を操作できました。
精度もほどほどで、指をくっつけるとしっかりと反応してくれました。
しかし、これは有線接続をしているXREAL Air 2 Ultraの方が精度良く操作できたように感じています。
やはりワイヤレスの影響なのか、機敏な操作や精度といったところでは有線が強い状態です。
6DoFがしっかり動作している
6DoFに対応しているということで、自分の立った動きや歩いた距離などに反応してくれます。
今回体験した映像でも自分が少し後ろに下がると、下がった分だけ後ろから見ているような映像に変化しました。
現行のARグラスが多く対応している3DoFの状態では立つ・歩くといった動作には対応していないので、これはハイエンドらしい機能といえます。
画質は既存品と同程度
画質に関しては映像を長時間見たわけでもないのでなんともいえませんが、既存のARグラスと同程度なように感じました。
もちろん透明な状態で見ていたということもあるので、正確なことは言えませんが、感動するほど映像が綺麗かといわれるとそこまででもない印象。
普段使っているARグラスを明るい場所でつかったときと同じく、少し色がぼんやりした映像が見えました。
縦の視界がちょっと狭く感じた
ちょっと気になったのは縦の視界の広さ。
横に関しては公式のHPを見ると45度あったので、これはXREALの46度と比べてもほぼ同じでそこまで気になりませんでした。
一方、縦の幅が思いの外狭く、見える範囲が狭いように感じました。
センサーについても縦の感知があまりよくはないようで、手は鼻の位置くらいまであげないと感知しなかったので、横は広くても縦が狭いという欠点があるのかもしれません。
これはじっくり使える機会があればもう少し試して見たいところ。
いろいろと大きい
機能全部盛りで素晴らしいのは素敵なのですが、やはりいろいろと大きい。これは避けられませんでした。
ワイヤレスにするとやっぱりこうなるよな、という感想。
バッテリーを積まないといけないので、どうしてもグラス周りや耳元になにやらバッテリーらしきものを積んでるのではないかと思われる巨大な部分がありました。
手持ちのXREAL Air 2 Proと比較するとやはりかなりの大きさ。
XREAL Air 2 Proですら電車内でかけていると車内がざわつくのに、MiRZAをかけて街中にでたら完全に不審者扱い間違いなしです。
この大きさくらいになってしまうとARグラスの良さが消えてしまうのではないかと思ってしまいます。
装着してみた感想としては、体感それほど重くは感じなかったので、重量というよりは見た目が課題でしょうか。
一般ユーザーにはかなり厳しい価格
気になる価格ですがなんと248,800円(税込)。
現在ハイエンドであるXREAL Air 2 Ultraですら99800円であることを考えると、市場のARグラスと比べると飛び抜けて高い。
ワイヤレスでの接続やグラスの透明化は嬉しいところではあるものの、どこまで価値を感じて購入するべきなのかは要検討。
正直これだけ大きくて存在感があると日常使用はちょっと難しそうな気もしてます。
しかし、HPにもありましたが遠隔作業支援など、何かの操作が必要な企業でハンズフリーかつ透明な視界で作業が必要な仕事をする場合には唯一無二の機器になるのかもしれません。
個人でも買えますが、個人では持て余しそうというのが僕の感想です。
まとめ
日常使用というところはまだ難しいかもしれませんが、これだけの技術のあるARグラスが個人が購入できるところまできたことを素直に嬉しく思います。
ワイヤレス&グラス透明化は待ち望んでいた機能であったので、他のメーカーもドコモに続いて搭載してみて欲しいです!
これからの進化がますます楽しみ。
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