僕の愛用しているARグラスはXREAL Air 2 Proなのですが、このARグラスの下位機種にあたるAirが今かなり熱いです。
その理由は主要メーカーの中で最も安い価格で購入できるARグラスになったということ。
これまでARグラスは6〜8万はしてしまう高級ガジェットだったのですが、新製品の発売が増えてきた結果、これまで発売されていた現行の商品が値下げやセール対象になることが増えました。
このAirもまさにそうで、値下げやセール価格などが重なったことで現状1番お買い得なARグラスになっています。
実際に上位機種のAir 2 Proと使い比べてどれくらい違いがあるのか、実際のところの画質や使い勝手がどうなのかというところについてもレビューしていきます。
本記事はXREAL様から製品をご提供いただき作成しています。
3万円台のARグラスは圧倒的最安値
XREAL Airはつい先日まで定価が約5万円のARグラスだったのですが、新型発売や型落ちというところが重なり、現在は45980円が定価の製品になりました。
正直この値段でも定価の値段としては現在ARグラスの有名どころのラインナップとしては最安値なのですが、ここからさらに価格が落ちることに。
2024年8月現在XREALではXREAL Air Summerキャンペーンが開催されており、20%オフの36980円で購入できます。
3万円台後半も決して安くない金額だとは思いますが、これまで最低が5万だったことを考えるとかなり購入しやすい価格にまで落ちてきたと感じました。
これからも3万円台のセールは頻発する?
このSummerセール自体は8月12日で終了してしまいますが、これからもセール自体は定期的に開催されるのではないかと予想しています。
というのも、ここ最近のセールだけ考えても4月に新生活応援セールがあり、7月にAmazonセール、他にはアクセサリーのHubとのセットのセールなど、毎月何かしらのセールをしているレベル。
さらにXREALのなかで1番価格の低いAirはセール対象品筆頭であり、毎回セールで割引されています。
この傾向を見ると、今後も何かとセールは開催されて3万円台で購入できる機会も増えていくのではないでしょうか。
型落ちではあるものの、不満は感じにくい
気になるところとして、新型も多数発売しているなかでAirを購入しても大丈夫なのかというところ。
結論から言うと、新型と比べても大きな不満は感じにくいと思います。
1番廉価なモデルとはしつつも、価格はこれまで5万円で販売されている商品です。
もちろん金額分くらいのスペックや感動は搭載されています。
画質は問題なくきれい
下位機種だから画質に大きな差があるのかというと、これは自信を持ってNoと言えます。
致命的な差は感じないでしょう。
そもそも採用されているディスプレイについてはAirの時点で新型のAir 2 ProやAir 2と同じ有機ELディスプレイで、色域値もsRGB108%で新旧ともに変化なし。
スペックだけを見る限り、画質面の大きな差というのは感じられませんし、実際見た体感としても映像が明らかに粗いとか暗いとか発色が悪いとかはありませんでした。
拡張機能は上位機種同様に楽しめる
iPadの機能のようにMチップがないiPadはこの機能が使えません、みたいなあきらかな下位機種不遇は今のところありません。
最近発売されたXREALのARグラスの機能をサポートするXREAL Beam ProもAirでしっかりと使えますし、これまで発売されていたBeamやNebulaアプリも使用可能。
HELLO!MOVIEの字幕も上位下位関係なく使用ができます。
接続端子はUSB-Cで安心
下位モデルだからといって機能性が低くなるということもなく、接続端子もしっかりUSB-Cで安心。
他社製だとマグネットで貼り付けるタイプがあるのですが、これはケーブルの断線リスクや拡張性を考えたときにちょっと使いにくいと感じています。
現在僕は断線を避けつつ自分の環境にあったものを使用したかったため、純正ではなく社外製のケーブルを使用中。シリコンケーブルで柔らかいものやL字になっているUSB-C to Cを使っています。
値段によって使い勝手が悪くなってしまうとせっかくの良いガジェットも急に使う気が起きなくなってしまうので、使いやすさを損ねていないのは非常に重要です。
上位機種との違い
致命的な差はないとしたものの、実際にはどこに差があるのか、というところについて解説します。
電子調光機能がない
1番の差は電子調光機能がないことです。
電子調光とは何かというとグラスの透過度を変える機能で、これがあると遮光カバーなしでも目の前を暗い状態にして映像を鮮明に見られるようになります。
映画館のスクリーンと同じような原理で、明るい場所だと映像がぼんやりしてしまい、暗い場所だと鮮明に映せます。
そのため、映像を鮮明に見たい場合は部屋を暗くしてみるという方法もあるのですが、それは家ならできるけど日中や外出先ではできない。
そこで活躍するのが電子調光機能というわけです。
これがあれば遮光カバーがなくてもどこでもボタン1つでカバーをつけたときのような暗さを作り出せます。
この機能が上位機種のAir 2 ProやAir 2 Ultraにはあるのですが下位機種のAirにはありません。
電子調光機能が欲しい場合は上位機種を選ぶ必要があります。
ノーズパッドの空洞
新型からは装着感に改善があり、ノーズパッド部分に空洞があるタイプになりました。
Airの空洞がないタイプも著しく装着感が悪いわけではないのですが、空洞があるノーズパッドの方が装着したとのき感触が軽やかで長時間つけていやすいです。
最初は酔いでなかなか長時間つけていられないかもしれないのですが、慣れてくるとだんだん長時間着用してしまうようになるので、長時間つけていられるのは大切なポイント。
音漏れが激しい
そもそもARグラスはスピーカーがむき出しなため、音漏れは避けては通れない問題。
上位機種についても同様に音漏れがありますが、Airは上位機種に比べると音漏れしやすい傾向にあります。
上位機種には指向性オーディオという機能が搭載されていますが、Airには搭載されていません。
この差からか、音漏れが比較すると大きく聞こえてきました。
しかし、これはAir本体から音を聞くのではなくて接続しているイヤホンから音を聞いてしまえば音漏れ問題は解決してしまうので、どこまで気にするかは考えどころ。
僕は普段電車に乗りながらXREAL Air 2 Proを使用していますが、電車内ではスピーカーを使用したことはなく、iPadに接続してあるイヤホンでのみ音を聞いています。
ARグラスをかけるとき、イヤホンを使用する想定であればそもそも音漏れ関係ないので、この問題は解決します。
XREAL Airはこんな人におすすめ
価格を抑えてARグラスを初めて体験してみたい人
やはりARグラスのネックな点として価格の問題は切っても切り離せないと思います。
事実、これだけガジェットにハマって情報発信をするまでになっている僕ですら、実際に使ってみるまでは購入に踏みきれなかった色物ガジェット。
価格が当時は最低でも5万円だったので、なかなか購入に踏み切れる勇気もなく、買えずにいました。
しかし、これがセール時とはいえ3万円台となったら少し話が変わってきます。
もちろん高い金額です。それは間違いない。でも、最近の高いイヤホン1つ分とか、高級キーボード1つ分と考えれば、ギリギリ手を出せそうなレベルにまで価格が落ちてきた気がします。
また、ARグラスにどっぷりハマったとしても、各種オプション製品やアプリにもすべて対応しているので、AirがあればXREALのAR体験はほぼすべて楽しむことができるのも嬉しいところ!
まとめ
画質や拡張性に関しては本当に遜色なく楽しめるレベルで、電子調光機能やノーズパッドを気にしないのであればかなり「あり」なARグラスだと思っています。
ちょっと気になっているという人はかなりお買い得になるセール時を狙って購入してみてください。