【6DoF搭載でVR級】XREAL EyeがARの常識を変える|XREAL Oneに装着してできること・魅力・撮影機能も解説

XREAL One発売の衝撃も記憶に新しいところですが、なんとXREAL Oneで使える新製品が発売されます。

それが今回レビューしていく「XREAL Eye」。

XREAL Oneに後付けのカメラを追加することで、6DoFへの対応や写真&動画撮影を可能にしたオプション製品。

今回はXREAL Eyeを実際に使ってみてわかったことはもちろん、何ができるのか、どんなところが魅力なのかについても解説していきます。

メリット!
デメリット…
  • 6DoF対応による圧倒的な没入感
  • 手軽に写真・動画が撮影できる新体験
  • 軽量かつデザインに馴染むアクセサリ
  • 撮影画質は物足りない
  • 公共の場での使用に抵抗感がある
  • 本体ストレージ容量にやや不安
  • 新製品「XREAL Eye」
6DoF搭載&撮影可能でXREAL Oneをさらに多彩に
created by Rinker
XREAL

提供:XREAL

XREAL Eyeの特徴

  • 6DoF対応で、前後上下の動きを感知
  • 空間アンカー機能で画面に近づける&様々な角度から視聴できる
  • ボタンを押すだけで写真&動画撮影
  • ARコンテンツを融合した撮影も可能
  • 5月14日(水)予約開始
  • 価格13,980円(税込)

6DoFに対応しただけではなく、一般ユーザーも楽しめるような機能を搭載してきたのがすごすぎる!

これまで空間固定(3DoF)の機能はもともとあったのですが、これは頭の回転のみが反映されるような見え方だったので、体験としては面白いのですが正直そこまで使い道を感じられていませんでした。

しかし、6DoFに対応したことによって歩いて映像との距離を調整できるように。

これによってかなり自由度高く映像を楽しめるようになりました。

さらにはXREAL One自体から撮影もできるようになったので、撮影体験も大きく変わることでしょう。

他社にはない革新的なオプション製品となっているので、ARグラスのトレンドを体感したい人はチェック必須です。

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XREAL Eyeのデザイン

カラーについてはXREAL Oneに馴染む同系色のブラック。

本体のデザインを邪魔しないようになっています。

本体は重量1.35gで非常に小型で軽量。

指先ほどのサイズしかありません。

これをXREAL Oneのグラスの間にさせる場所があるのでここに装着。

簡単に着脱できるので、不要であれば取ることも容易です。

特に額に当たるような場所でもないですし、本体重量も軽いので、装着感としては着脱前後で代わりなし。

違和感なくつけられるので、正面から見たときのあからさまなカメラ感さえ許容できるのであれば着けっぱなしでも良いかもしれません。

僕は普段電車で使うことが多く、正面に立っている人や座っている人には余計な不安を感じさせてしまうかもしれないので、常時装着をやや悩むといったところ。

XREAL Eyeでできること

ここからはXREAL Eyeでできることについて詳細に解説していきます。

写真・動画撮影

まずはわかりやすい機能の説明から。

見た目がカメラのようなので見ればわかるような感じではありますが、写真と動画の撮影が可能です。

XREAL Eyeを装着するとXREAL Oneのショートカットボタンが撮影用のボタンになります。

単押しで写真、長押しで動画の撮影です。

Beam Proとの接続時はBeam Proに表示されている空間ディスプレイもあわせて撮影ができます。

撮影したデータに関しては、Beam Proとの接続時はBeam Pro本体に保存され、Beam Pro以外の機器との接続の場合はXREAL Oneに保存されます。 

保存されたデータを取り出すときはXREAL Oneの設定画面から転送するという項目があるのでそれを選択。

そうすると接続機器側にUSBメモリのような感じで接続端末としてXREAL Oneが表示されます。

押してみると撮影したデータが入っているので、必要なデータを接続機器にダウンロードして終了となります。

容量についてはBeam Proに接続時はBeam Proの保存容量により、Beam Pro以外の端末で撮影する場合は2GBまでの容量となっています。

画質についてですが、写真の解像度が2016×1512となっているのでざっくりFHD、撮影データは4:3になっているので見やすいアスペクト比にしたいなら現像が必要。

動画については解像度が1600×1200で、フレームレートが30fpsがデフォルトで調整すると60fpsも可能。

撮影時間は15秒、30秒、60秒で調整できます。

Beam Pro接続時の撮影については120秒の撮影まで対応可能。

こちらについてもアスペクト比が4:3になっているので、動画として標準の16:9になっていないところも気になるし、FHDの画質もないところはひっかかりました。

空間アンカー

個人的な推しの機能はこちら。

6DoFに対応したことによって、映像に歩いて近づく・離れる・角度をつけて見るといったことが可能に!

これまでの3DoFの空間固定では首の動きに対応するだけで、自分が歩いてディスプレイに近づこうとしても、ディスプレイとの距離は一定のまま変わらない仕様。

これは3DoFの特性上しょうがないことで、没入しているようで没入しきれないといったちょっともどかしい状態。

ですが6DoFであればついにそんなもどかしさもなくなります。

設定画面から空間アンカーの機能をオンにしたあと、Xボタンの単押しで表示モードを切り替えると使用できるように。

これを押した状態でディスプレイを見ると、歩くと近づけて最短は体感目の20cm先くらいにディスプレイがあるようなところまで近づけます。

しかもこの近づくときは遠かったディスプレイに寄っていくので拡大された状態で近づくことに。

イメージはテレビにどんどん近づいていくと、見える映像が狭い代わりに大きく見えるといった感じ。

だからこそ、見ているのがライブ映像だとしたら、等身大のバンドマンやアイドルが目の前にいるような感覚になります。

この没入感がARグラスで体験できるのはすごい!

VRゴーグルではもともと6DoFが搭載されている機器が多いのでこのような体験は前からできたわけですが、これがついにARグラスにきたというのが革新的。

ARグラスの手軽さでVRゴーグル並みの没入感に近づく日も遠くない気がしてきました。

XREAL Eyeの魅力はどこ?

撮影性能と空間アンカー機能がすごいのはわかったけど、実際どんなところがすごいの?何が変わるの?みたいな声が聞こえてきそうなので、僕が考えるXREAL Eyeの魅力についてお伝えします。

空間アンカーによるAR体験の向上

まず大きくこれまでのARグラスと変わると感じたのがARグラスとしての没入感の高さ、それに付随するAR体験の向上です。

空間アンカー機能を使い、歩いたり立ったりして映像の大きさを動きを通して調整できるのはやはり没入感が違うと感じました。

これまでソフトウェアの機能としてディスプレイまでの距離を調整できるものはありましたが、これはあくまで手元の操作というところで、モニターの位置を調整するくらいの体験。

これが自分の足で実際に動いて調整できるしさまざまな角度からコンテンツを楽しめるというのは体験の質が圧倒的に上がるように感じます。

今回は映っている映像に対して近づく・離れるといった簡単な動作しか行っていないですが、これからアプリの開発が進めば、かけながら歩くと街に設置してあるオリジナルのコンテンツを楽しめるとか、ゲームに対応して手軽に没入感の高いプレイができるとか、そんな未来があるかもしれません。

ミックスバーチャル撮影による新しい表現

これまで普通の写真を撮ることが撮影の楽しみだったかもしれないですが、撮影ハードもソフトも変わることで新しいクリエイティブが生まれるかもしれません。

写真や動画といえばミラーレスカメラやスマホで撮るのがあたりまえだと思いますが、かけたまま自分の視界を切り出せるとしたらそれは1つ意味を持った撮影になり、新しい表現になるかもしれないです。

さらにARコンテンツと融合しながら撮影ができるということで、なんの変哲もない日常の風景がARと混ざり合うことで新たな可能性があるかもしれません。

先日空間写真については撮ったデータを展示や実際に体験していただく写真展の開催をしたのですが、このような体験につながる可能性もあります。

先日行ったARグラスを使用した写真の展示会の様子

新しい手法が生まれるということは新しいクリエイティブの種が生まれたということになるので、表現活動の新たな側面や楽しみを見出せるかもしれないですね。

このミックスバーチャルの機能ですが、現在Beam Proに限定した機能になっています。

そのため、ARと複合したような画像や動画を撮影した場合はBeam Proが必要です。

XREAL Eyeの気になるポイント

革新的な機能が多いXREAL Eyeですが、気になるポイントについても共有します。

撮影性能は高くない

写真についてはざっくりFHD、動画に関してはFHDの解像度もないというところで、普段高解像度のきれいな写真を見ている人々にとって、この画質は一昔前の粗く古い画質に感じてしまうでしょう。

20年前の画質とは言いませんが、ちょっと古いし画質粗いなとは確実に感じてしまうところ。

アスペクト比に関してですが、写真はiPhoneもデフォルトだと4:3になっているので許容するとして、動画までアスペクト比4:3は使いづらさを感じます。

動画のアスペクト比4:3はブラウン管時代の比率であって、現代のテレビとかYouTubeの比率は16:9。

さすがに動画のアスペクト比は16:9の方が現代的には合っているような気もします。

もちろん設定で「あえて」4:3にできるのであればそれは素晴らしいのですが、デフォルトで4:3の比率は動画においては使い勝手が悪そうに感じました。

本体容量の懸念

Beam Proと接続しないで撮影する場合は本体に撮影データが保存される仕様なのですが、このときの保存容量は2GBとまでとなっています。

軽く写真を撮る程度であれば問題ないですが、1日中しっかりと撮影をするとなると容量に不安を感じる少なさです。

容量を気にせず撮影をしたい人はBeam Proとの接続を推奨します。

とはいえ、XREAL Eyeでどこまで本格的に撮影をするのかというのは検討すべきところ。

画質は粗く、動画撮影には録画時間に制限付き。

このような制約があるので、軽く楽しむ程度が適正な現状のスペックにおいては2GBほどあれば十分なのかもしれません。

今後カメラが高画質化したときには、再度容量問題について考える必要があるかもしれないと感じました。

XREAL Eyeがおすすめな人

手軽なARグラスを使って最高の没入感で画像や映像を楽しみたい人
ARコンテンツが融合した画像を手軽に撮影したい人

やはり特徴は空間アンカー機能(6DoF)と撮影の機能。

6DoFに対応したことによって、自分が近づいた距離や立ったりしゃがんだりする高低の差についても認識できるように。

距離や高さを検知できることから、映像にめちゃくちゃ寄って見て細部を確認したり、左右や高さまで意識して見てみたり、これまでの映像の楽しみ方を根本から変えてくれるような体験がまっています。

撮影についても同様。

ボタンを押すだけで簡単に写真も動画も撮影ができるように。

いちいちスマホを取り出さなくても撮影ができるので、撮りたいと思った瞬間を即座に撮影できるのはもちろん、自分の視線で良いと感じた場面を記録に残せます。

さらに映っているARコンテンツと融合した映像を撮影も可能。

これによって、手軽にARコンテンツを含めた撮影が可能になるので、写真や動画の新たな楽しみ方になるかもしれません。

これらの機能はVRではすでに実装済みの機能だとは思うのですが、VRデバイスを装着せずにARグラスという手軽なガジェットで楽しめるようになったのがポイントだと感じました。

より軽量で手軽になったことによって格段に使用しやすくなり、ユーザーも増えるのではないでしょうか。

となると多様な使い方が生まれ、そこから新しい可能性が発展していくかもしれません。

そんな希望や未来が垣間見える製品のように感じました。

まとめ

業界のトップを走るXREALからまた新たな可能性を感じられる製品が発売されました。

これまで以上にARを楽しめるオプション製品になっているので、気になった方は公式からの情報をチェックしてみてください。

  • 新製品「XREAL Eye」
6DoF搭載&撮影可能でXREAL Oneをさらに多彩に
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XREAL

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