ゲーミングデバイスは黒い商品が多く、デスク周りを白で統一しようとすると選択肢が限られてしまいますよね。
とくに難しいのがキーボード。Logicool G715のオーロラコレクションが筆頭にあがりますが、正直ひと昔前の性能と言わざるを得ません。
今はラピッドトリガー搭載が前提になりつつあります。性能・打鍵感・カスタマイズ性・デザイン。すべてを追い求めていい時代です。
そこでおすすめしたいのが、今回レビューする白デスクにピッタリの高性能キーボード「REALFORCE GX1 ホワイトモデル」です。
これまで黒一色だったGX1に新色ホワイトが2月14日に登場し、デスクを華やかにしてくれるでしょう。
今回はそんなGX1の使ってみてわかったことや気になったポイントについてレビューしていきます。
提供:東プレ
特徴
- オールホワイトの洗練されたデザイン
- 静音で優れた打鍵感
- ゲーム向きの超高性能
- 日本メーカーでサポート充実
REALFORCE GX1のデザイン
一目みて感じる純白の美しさ。余計な色がまったくなく、透明感すら感じさせるクリアなホワイトです。

つくりもかなり丈夫で、キーがぶれる感じがありません。本当にしっかりつくられています。
よこから見ると、キーが浮いて見えるフローティングデザインを採用しており、スタイリッシュな印象を受けます。

キーが浮いていることにより、バックライトが漏れ出る様子も美しいですよね。
タイピングに呼応するように色が変わる設定なども充実しているので、ぜひ試してみてください。

ちなみに底面はこのようになっていて、2段階で傾斜を調節できます。

グリップももとからついていますが、天板によっては若干滑る可能性があるように感じました。
性能を詳しくレビュー!
ここからは、性能を詳しく紐解いていきます。まずは「3行でまとめてくれ!」という人向けに、白色ゲーミングキーボードの定番であるG715と比較してみました。
💡 サクッと性能を知りたい人向け
REALFORCE GX1 | Logicool G715(オーロラコレクション) |
33,000円(税込) | 27,280円(税込) |
ゲーム性能 ★★★★★ 高速で正確なキー入力。ラピトリ・APC・マクロ機能搭載で、ゲーム中の反応速度を向上させられる。 | ゲーム性能 ★★☆☆☆ ラピトリ・APCは非搭載で、マクロの設定のみ可能。一般的なゲーム性能といえる。 |
打鍵感の調整 ★★★☆☆ 押下圧30gと45gから選べる。オプションのキースペーサーをつければロープロっぽく調整可能。 | 打鍵感の調整 ★★☆☆☆ タクタイルとリニアの2択でホットスワップ非対応。メカニカルにしてはあまり調整できない。 |
カスタマイズ ★★★☆☆ ライティング変更可能だが、スイッチが特殊なので交換できるキーキャップは少なめ。 | カスタマイズ ★★★★☆ ライティング変更可能でキーキャップ・トッププレートの交換も可能。 |
ゲーム用のキーボードを、ちょっとこだわりたくなってきたら、REALFORCE GX1はピッタリだと思います。まさにPay to Winなキーボードです。
デザイン重視でゲーム性能不要なら、G715を使い続けるのだってもちろんアリ。ひと昔まえのキーボードといっても過言ではありませんが、ゲームをしないならあまり関係ありません。
静音スイッチながら打鍵感が最高

REALFORCEは通常のメカニカルキーボードと違い、静電容量無接点方式というスイッチ機構を採用しています。
ゲーミングデバイスにおいては珍しいものの、実は仕事用のキーボードのなかだと有名な存在で、信頼と実績のスイッチ機構です!
スマホに指が触れたら反応するのと同じように、近づいたら反応して遠くなったら反応しないというイメージ。カチカチというスイッチがないのでとても静かで、高精度・高耐久なのも魅力ですね。
タイピングが強い人でも、ゲーム中にマイクに音が乗りにくいと思います。

静かなキーボードは「打鍵感が物足りない」となりがちですが、GX1はしっかり感触を得られるのもうれしいポイント。タイピングの気持ちよさを重視したい人は押下圧30gより45gのモデルがおすすめです。
感触があるとはいえ、カチカチというよりスコスコとした感触です。青軸ユーザーは要注意。赤軸・茶軸・銀軸などを使っている人はバッチリだと思います!
作業でも十分満足できる打鍵感

ゲーミングデバイスというところで、「ゲーム専用なのでは?」と思われる方もいるかもしれないですが、このキーボードは作業用途でも十分満足できるキーボードだと感じました。
ゲームために引っ張り出すキーボードではなく、日常使用でもずっと使っていたくなる、そんな打鍵感。
これまで数多くのキーボードを使ってきたのですが、そんな僕目線でもこのGX1はキーボードとしての完成度も高いです。
静電容量無接点方式を採用していることによる独特の柔らかな打鍵感に加え、優しく衝撃を吸収してくれるような包み込まれる底打ちの感触。
さらにゲーム用途を想定しているためか、同メーカーのR3よりも荷重は同じでも軽やかにタイピングできるような感覚になりました。
高級なキーボードですが、これ一台用意をすればもうゲーム用としても作業としてもキーボード探しの旅が一区切りしてしまうのではないかと思うほどには満足感のあるキーボードだと思います。
ラピトリ搭載で優れたゲーム性能
REALFORCEは、アクチュエーションポイントの調整機能をいち早く実装しました。

キーによって反応速度を変えられるだけでなく、普段用・ゲーム用でカスタムモードを設定できます。普段は赤軸でタイピングしやすく、ゲームの時だけ銀軸で反応を速めるといったことが、ボタン一つで実現できるんです。
実際に設定するとこんな感じ。青色のキーは0.8mm時点で反応し、黄色のキーは2.2mm押すことで反応するようにしてみました。

加えて、Dynamic modeという機能があり、これがラピトリに相当します。
ここ数年で、プロゲーマーを筆頭にラピトリ搭載のキーボードが急速に普及しており、ゲーマーとしてのスタンダードになりつつありますね。

アクチュエーションポイントが1mmのキーを4mmまで押したら、反応しなくなる1mmの高さにするまで、3mm分元に戻さなければいけません。
Dynamic modeをオンにすれば、4mmから1mm戻すだけでいいので、3mm時点で反応しなくなります。
直感的な操作ができるので、Valorantのようなストッピングが大事なゲームで、多くの人が実感できるはず。一度使ったら元には戻れません!
細かい説明は省きますが、要は性能面だけでも勝負できるほど高性能なキーボードということです。
日本メーカーならではの利点もたくさん
実はREALFORCEを製造している東プレは、歴史のある日本メーカー。
ホームページやソフトウェアはもちろん日本語で、とても使いやすいです。

新興メーカーだとサポート期間中にメーカー自体がなくなるかもしれないという不安もあるので、その点安心ですね。
ラピトリキーボードは英語配列ばかりなので、日本語配列をしっかりと展開されているのもうれしいポイントです。

そのほか気になったところ
ゲーミング用として素晴らしい性能と新たに加わったデザイン性が光るGX1ホワイトモデル。
気をつけなくてはならないポイントもあったので共有します。
デザインのカスタマイズ性には注意
静電容量無接点は、普通のメカニカルスイッチとは異なるため注意が必要。
対応しているキースイッチが少ないので、キャラクター系のかわいいものは互換性がないと考えていいでしょう。

また、スイッチの変更もできません。静電容量無接点は形状が異なるので、赤軸・銀軸のようにメカニカルスイッチには対応していません。
このあたりのカスタマイズをする人は、メカニカルキーボードのなかから選びましょう。
カスタマイズしない人ならGX1は本音でおすすめできます。
当たり前だけどゲーム向け

ゲームを快適にプレイするために特化するために作られているキーボードなので、当たり前ですけどゲーム向け。
となるとどのような弊害があるかというと、Macにはまったく合わないキーボードということです。
R3やRC1ではWinとMacどちらも使えるように設定することができますが、GX1についてはMacは想定されていません。
キーマップソフトで隅々までカスタマイズをできるのが魅力ですが、MacはソフトにGX1が対応していないため、何も調整ができません。
オンボードメモリー仕様なのでWindowsで設定してからMacで使用すれば使えないこともないですが、そこまでしてこのキーボードをMacで使う理由もないと思います。
個人的にはR3よりも軽快なタイピングかつデザイン性も優れるというところでゲーム用に止まらない性能をしているように感じますが、Macで使うには相性が良いとは言えないので注意してください。
おまけ
GX1はオプションでキースペーサーをつけられます。キーキャップの下に差し込むクッションのようなもので、キーストロークを調節することでキーの戻りをさらに速くできるんです。

僕はロープロ(薄いタイプ)のキーボードも使うので、たまに「キーストロークを浅くしたいなあ」と思うことがあるので、ロープロへの調整は面白いものでした。
ただキースペーサーは黒色だけなので、正直GX1のホワイトカラーとの相性は悪いですね…
何事も試してみたい人は、セットで買ってみてはいかがでしょうか?
REALFORCE GX1はこんな人におすすめ
白デスクに合う高性能キーボードが欲しい人
白デスクに合うキーボードは少ないのですが、そのなかでもとりわけ高性能なGX1。
これまでホワイトのカラーを選ぼうとなるとデザイン重視で機能性が足らずに納得のいくキーボードを選べていなかった人も多いのではないでしょうか。
また、性能とともに打鍵感も素晴らしいクオリティになっているので、自宅に置いて使えば遊びも作業もどちらも快適になること間違いなしでしょう。
もちろんゲーム性能についてもこれまで評価されてきただけの実績のある実力が搭載されています。
ゲームもしっかりやりこみたい人は、ぜひデバイスもワンランク上げてみてください!
まとめ
Logicoolと比較するとコストが少し上がるものの、パフォーマンスが別格なGX1。
コスパを考えるなら、ぜひ検討してほしい商品です。
ゲーミングデバイスの流れは速いですが、ファームウェアアップデートにも積極的に対応しており、今後長く相方になってくれることでしょう。
準備中