【FIFINE Tank3】高音質でバランス接続に対応|期待の新作ダイナミックマイク|レビュー

コスパのよいマイクを探してたどり着いたFIFINE。ダイナミックマイクを調べていると必ず目にするほど、メーカーの注目度が高まってきているのを感じています。

従来のモデルであるK688やA8も気になりましたが、せっかくなら新作!ということでTank3を選びました。

安価とはいえ同社の商品のなかではやや高級で、ゲーム用ではなく配信・ボーカル用マイクとしての位置づけ。

YouTubeで収録している身としても、音質に期待してしまいますね!早速FIFINE Tank3をレビューしていきます!

created by Rinker
FIFINE
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メリット!
デメリット…
  • クリアで厚みのあるサウンド
  • XLR・USBの両方の接続に対応している
  • 手元で音量調整・ミュート切り替えが可能
  • 重厚なデザインで高級感がある
  • スタンドがなくアームのみ対応
  • 吊り下げて使用するため設置場所を選ぶ
  • パーカッシブノイズが少々のってしまった
YouTubeはこちら

本記事はFIFINE様から製品をご提供いただき作成しています。

特徴

  • ノイズが乗りにくい高音質なサウンド
  • USB・XLRの両接続に対応
  • 音量調整ノブ・モニタリングジャックを搭載
  • メタルボディで堅牢なつくり
  • 5/8ネジで吊り下げるデザイン

デザイン

正面にあるのはミュートボタン。音声通しているときは緑、ミュート中は赤く光ます。

左側面にはゲインとモニターボリュームが搭載。手元ですぐに調整ができるのは使い勝手が良いです。

右側面にはアーム固定用のマウントが取り付けされています。別途ショックマウントの購入が不要かつ、自由自在に角度を調整できるところが個人的には気に入っているポイント。

今メインで使用しているマイクは音質が良いのは素晴らしいのですが、ショックマウントがしっかりしすぎて角度調整が難しいです。配信や通話を想定しているのであればマウントの可動が自由な方が使いやすいように感じています。

底面にはUSB-C・XLR・ヘッドホンジャックを完備。コスパが良いとされるモデルにも関わらずUSB-CとXLRを選べるのが魅力。

背面は特に何もなし。

非常にクリアな音質

ダイナミック特性で、マイクから離れた音声への感度は低く、マイク周辺の音声をより繊細に収録します。

また単一指向性なので、マイクの先端にフォーカスされており、横からしゃべったり、後ろからしゃべったりすると、声が遠くなります。

ちなみに、底面のヘッドホンジャックを使用すると、PCを介さないダイレクトモニタリングができ、遅延なく自分の音声を確認できます。

自分の音声にノイズがのっていないかどうか、チェックするのに使ってみてくださいね!

XLR・USBの両方の接続に対応

XLRのバランス接続と、USBアンバランス接続の両方に対応しています。

バランス接続は、アナログ信号をデジタル信号に変換せずに出力するため、オーディオインターフェースやアンプをかませてからパソコンに接続します。

ノイズがのりにくいメリットがあるものの、オーディオインターフェースが安価なものだと音量が小さく、ブースターアンプが必要になり、機材が増えるのがデメリットです。

アンバランス接続は、アナログの音声信号をマイク内蔵のADCがデジタル信号に変換してくれるため、パソコンに接続するだけで簡単に使えます。

最初は手軽にUSB接続を試してみて、のちにXLR接続にアップグレードできるのが魅力ですね。

なお、USB Type-C to Aケーブルは同梱されていますが、XLRケーブルは同梱されていないので、必要な人は別途用意しましょう。

手元で音量調整・ミュート切り替えができる

マイクの側面に音量調整用のノブが2つ、正面にミュート切り替えボタンが搭載されています。

ノブはマイクに入力される音量を調節できるものが1つと、モニタリングジャックから出力される音量を調節できるものが1つずつあります。

側面に搭載されているので、手元で操作しやすいのがうれしいポイント。

正面のミュート切り替えボタンは、通常は緑に光っており、ミュート時は赤色に光ります。

タッチ式ではなくボタン式なので誤操作が生じにくく、押し心地がいいのもポイントです。

なお、ミュート切り替えはUSB接続でしか機能せず、XLR接続時には使えないため注意してください。

音質比較

USB-C接続とXLR、いつも撮影で使用しているマイク、iPhone13 miniの3種類・4パターンです。

USB-C接続とXLRについては差があまりないかと思いきや、接続先の機器の設定によって音質に差が出るように感じました。

USB-C接続は単純に挿しただけ、XLRについてオーティオインターフェース(もどきのレコーダー)で音を拾いすぎないようにする設定にしています。

USB-C接続は簡単ではあるものの、環境音が入り込まないような設定をして音質を改善するためにはXLRケーブルとオーディオインターフェースの使用が必須のように感じました。

一方で、USB-C接続だとしてもiPhoneでの録音よりはさすがに音質はよく感じています。

1万円を超えるマイクということもあって、簡単な設定でも音質は担保されていました。

重厚なデザインで高級感がある

耐久性の高いメタルボディで、重厚で高級感のあるデザインです。

‎25.3 x 15.8 x 6.6 cmとやや大きく、ポップガードやショックマウントをつけると、デスクでかなりの存在感となります。

本体には、取り外せないマイクホルダーがついており、3/8インチおよび5/8インチのネジ穴を使用してアームに取り付けられます。

吊り下げるデザインなのも、上級者感を演出できていいですね!

気に入ったポイント

2週間ほどTank3を使ってみてわかった、気に入ったところやよかったところについてまとめていきます。

リッチなサウンドで音声収録が映える

実際に音声を収録したり、通話をしたりして、音質をチェックしました!

配信・ボーカル用とされているだけあり、かなりクリアなサウンドで、低音が厚く中高音域がのびやかな印象です。

息がかかるようなポップノイズもカットされているため、強く発声しても不快感がないのも好印象でした。

ノイズを吸収する構造がうまく作用しているみたいです。

フォーカスも優秀で、タイピングのような周囲の不要な環境音が軽減されており、上品な音声に仕上がるのが魅力でした。

通話中に赤軸のキーボードでタイピングしても気にならないほどで、ポッドキャストの収録にも向きそうだと感じます。

実際の音声は上の追記部分かサブチャンネルから確認してみてください。。

自分の声を、これまでよりもリッチに届けることができそうです。

備え付けのマイクホルダーが便利

設置の簡単さや使い勝手の良さを考えると、備え付けのマイクホルダーがかなりありがたく感じました。

上でも少しふれたのですが、今僕がYouTubeの撮影で使用しているマイクはショックマウントを別途準備して設置するのですが、自由自在に配置できるほどではありません。

これは合うショックマウントを自分で見繕えば良いだけの話ではあるものの、おそらく1万円くらいのマイクを探しているということはマイク初心者の方が探してこのTank3に行き着いたのではないでしょうか?

僕がそうだったのですが、ガチの初心者にとってショックマウントとかネジ穴の規格とか、このあたりすら謎が多い気がしています。

多少悩む場面があったのですが、Tank3であればマイクホルダーが備え付けなのでマウントで悩むことはないし、オプションのマイクアームをあわせて購入してしまえばアームへの取り付け問題もなし。

初心者がとりあえず購入して、サクッと使い始められるというのは本当に大きいメリットだと感じています。

USB-C接続は想像以上に楽

音質を重視するとか操作性を上げる、みたいなことを考え始めるとオーディオインターフェースを購入してXLRケーブルで接続するのが正しいでしょう。

ですが、とりあえず通話の音質を向上させたい、みたいなニーズであればオーディオインターフェースとかXLRなんて考えずにスムーズに繋げられる方が便利な気がしています。というか僕はUSB-C接続で大変助かりました。

USB-Cで接続するだけでマイクとして使用開始できて、セッティングで悩むことなく使えます

楽であれば良いのか、というのは環境によるかとは思いますが、もっと使い込みたくなったらXLRが搭載されているので、ステップアップまで準備されていえるでしょう。初購入から長く使えるマイクなのではないかと思います。

気になった・気を付けるべきポイント

高音質で納得いくサウンドではあるものの、僕の使用環境では気になった部分もあったためレビューします。

設置場所を選ぶ

Tank3にはマイクスタンドが付属しないため、マイクにはじめから取り付けられているホルダーを、手持ちのアームに取り付けて使用します。

今回はTank3と一緒にFIFINE様に送っていただいた、BM63を使用しています。

実際に取り付けてみると、上から吊るした使用が自然な形のため、音を拾う先端部分を手前に傾けて設置することになります。

どうしてもモニターが見にくくなり、 普段使いするには少々邪魔になってしまいました。

配信・収録用のマイクであって、作業やゲームの使用には向かないと感じました。

パーカッシブノイズを少々ひろってしまった

クオリティの高いサウンドではあるものの、僕の使用環境ではパーカッシブノイズを少々拾ってしまいました。

パーカッシブノイズとは、拍手や咳のような衝撃音のこと。

FPSのようにマウスを激しく操作すると、カタカタと木魚のようなノイズが通話の妨げになってしまいました。

色々とノイズを減らそうとしてみたところ、どうやら上から吊るす設置が影響しているようです。

上から吊るしてマイクの先端を下に向けると、ダイナミック・単一指向の特性が作用して操作音を拾いやすくなってしまいます。

マウス・キーボードから反対方向に向けて設置したいところですが、マイクの先端を上に向けての設置には向かないのが惜しいポイントでした。

まとめ

今回ははじめてマイクをレビューしましたが、価格に対してかなりクオリティの高いサウンドで驚きました。

配信・音声収録メインの人は、ぜひ使ってみて、感動間違いなしのリッチなサウンドを体験してほしいです。

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