日頃の振り返りやアイデアを出すために思考整理は欠かせない作業だと思います。
しかし、ひたすらにテキストに打つとか紙に書き殴るといった方法だと、思考を出し切ったあとの整理ができないといった状況になることはないでしょうか。
そんな悩みも解決できるツールがマインドマップアプリの「EdrawMind」です。
アイデア出し時点からスムーズに思考整理を捗らせてくれるのはもちろん、思考を使える形にまで整えてくれるのも魅力的。
今回はそんなEdrawMindの基本的な操作と実際に使ってみて良かったポイントと気になったポイントについてまとめていきます。
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EdrawMindの特徴
- 直感的な操作でアイデアを可視化できるマインドマップ作成機能
- 豊富なテンプレートとレイアウト(放射状・ツリー型・タイムライン・魚骨図など)
- AI支援によるマインドマップ自動生成/提案機能
- ガントチャートやアウトラインモード等、思考からタスク管理・プロジェクト管理まで対応
- マルチプラットフォーム&クラウド対応(Windows/Mac/ブラウザ/モバイル)
- 出力・共有機能が多彩(画像/PDF/PowerPoint/Keynoteなど)
- デザイン・スタイルのカスタマイズ性が高い(フォント・カラー・テーマ・図形を自由に設定)
- 無料版あり
- 有料版は1年プランと永続ライセンス(6,580円〜)
特徴としては思考整理と相性が良いマインドマップを快適に使えるアプリといったところ。
真ん中に主題を置いて、そこから派生させて思考を深めていく定番の手法ですね。
このマインドマップですが、手書きで進めていくとトピックの整理とかマインドマップ自体のレイアウトなどを考えるがやや手間。
見栄えが悪くなってしまう場合もあります。
そんな手書きでの手間というのをデジタルにすることによってスムーズに行えるように。
豊富なテンプレートからそもそものマインドマップをどのような形状で始めていくのかを調整でき、トピックも簡単に生成して次々とアイデアを書き出していけます。
さらにAI機能も充実しているので、足りないアイデアはAIに聞いて広げることも可能です。
日々思考がごちゃごちゃとしてしまい、ノートに書き殴って整理をしていたような方にこそおすすめしたいツールとなっています。
また、マルチプラットフォーム対応となっているので、PCで使えるのはもちろんiPadやiPhoneなどの端末でも使用可能です。
EdrawMindの使い方
ここからはEdrawMindの基本的な操作について紹介していきます。
ホーム画面

シンプルに使うだけであれば、ホーム画面の作成や新規マインドマップを押して使い始めればOKです。
新規の書類が立ち上がり、マインドマップ機能をすぐに使い始められます。
シンプルなマインドマップ以外にもアウトラインメモやファイル解析といったAI機能を活用することも可能です。
マインドマップの操作方法

新規でマインドマップを作成したら早速使っていきます。
基本的な操作については下記。
- エンターキー:トピックの追加
- メイントピックを選択+tab:サブトピックの追加
- スクロール:上下移動
- shift+スクロール:横移動
- ⌘+スクロール:拡大・縮小
これさえ使いこなせればどんどんマインドマップを広げていけます。
基本的には重要な項目を中心に置き、そこから派生するようにエンターキーを使ってトピックの生成、さらに細分化させるならTabを使うといった感じで、簡単に項目を増やして操作が可能です。
さらにこれらで生成したトピックについてはドラック&ドロップによって簡単に移動もできてしまいます。
最初に考えた場所から別のところの方がグループとして収まりが良いかもとか別の場所にある方がレイアウト的にきれいといった場合、調整ができるので便利です。
レイアウト
基本的な操作については以上なのですが、特に知っておいてほしい機能はレイアウト。
シンプルに新規作成しただけでは見慣れたマインドマップが展開されていますが、使えるレイアウトはこれだけではありません。
トピックを選択してツールバーが表示されるので、ここの「レイアウト」を選択しいます。
そうするとツリー型、タイムライン、組織図など、いろいろな形のレイアウトを選択できるように。
思考の内容によってはシンプルなマインドマップではなく、違う型の方が思考が捗る場合もあるので、自分の悩んでいる内容に合わせてレイアウトを使ってみてください。
また、このレイアウトは1つのマインドマップに1つというわけではなく、メインは通常のマインドマップ、サブトピックは組織図といったようなトピックごとに調整も可能なので、本当に自由に思考に合わせてマインドマップを展開してみてください。
その他のツール
他は細かいところになってしまうのですが、枠線の太さを調整するとかフォントを変えるとか、そのあたりのレイアウトを整える系の機能も充実しています。
僕はデフォルトで使っちゃいがちですが、気になる人は自分好みのレイアウトにすることでさらに使いやすさが上がるかもしれません。
また、写真の挿入なども行えるので、写真ありきで考えるということも可能です。
形式を変える
マインドマップ的な使い方としては上記で終了なのですが、EdrawMindでは作成したマインドマップをもとに別の形式で活用することが可能です。
種類としては「アウトライン」「カンバン」「スライド」。
アウトラインに関してはテキストベースのレイアウトに、カンバンはポストイットを並べたような形式、スライドはマインドマップをもとにスライドを作成してくれるツール。


思考の形式によってはテキストベースで最後見返せた方が良い場合アウトラインが相性良いですし、ポストイット的にラインを意識しながらまとめるのであればカンバンが役立ちます。
特にカンバンについては複数人と共有しながら思考整理をする際には役立つように感じています。
AIツールの活用
EdrawMindですが、マインドマップを手動で作り上げていくだけではなく、AI機能もかなり拡張されています。
少し前まではアイデアを補充するくらいの機能しかなかったのですが、現在はYouTubeのリンクからマインドマップを0から作成するなんて機能も。
まずAIで思考を拡張する方法についてですが、これはトピックのツールバーのところに「生成する」というボタンがあります。
これを押すことで、「トピックを生成する」「質問を5個出力」など、状況に応じた指示を出せます。
思考整理をしているときに別角度のアイデアがほしいときには非常に役立つ機能です。
質問出しに関しては指示から生成される内容が的を射てることが多かったので、アイデアが行き詰まりやすい人には頼もしい味方になるかもしれません。
YouTubeのリンク解析についてはホーム画面から「インテリジェントなファイル解析」をクリック。
そうするとリンクをコピペして解析をスタートできます。
他の形式としてはPDFやテキストなどからもマインドマップ化が行えるようです。
しかし、この生成は比較的時間がかかるうえそこまで良い分析という感じでもなかったので、どのように活用するのかは工夫が必要な気がしました。
EdrawMindの料金プラン

EdrawMindは無料版も展開されているので、課金をすることなく使い続けることも可能です。
注意しなくてはならないのは無料版と有料版ではできることに差があるということ。
追加できるトピックに制限があったり、エクスポートをした際に透かしが表示されてしまったりと、いろいろな面で制限があります。
思考の幅を狭めず自由にマインドマップを広げていきたいのであれば有料版がおすすめです。
有料版については時期によってセール価格などで価格が変わることがあるので、記事公開段階での価格というところで参考程度でお願いします。
有料版の価格については1年間プランと永続ライセンスの2種類。
1年間の場合が6,580円で永続ライセンスの場合は12,980円となっています。
継続的に使っていくのであれば価格は少し上がりますが永続ライセンスも視野に入るでしょう。
EdrawMindの気に入ったポイント
ここからは実際にEdrawMindを使って気に入ったポイントについて解説します。
マインドマップ活用として優秀
やはりマインドマップとしてシンプルに優秀です。
直感的な操作に加え、わかりやすいUIで思考の邪魔をせずに整理を捗らせてくれるでしょう。
ツリーの形も非常に重要で、視覚的わかりやすい形に内容によって調整ができるのはありがたいポイント。
この辺りに豊富なテンプレートがあるのは嬉しいですね。
さらに、トピックごとにツリーのテンプレートを変えられるので、話題ごとに本当に細かく調整ができるのも細部まで使いやすくて良いと思います。
また、マインドマップに行き詰まったらAIの機能を適宜借りられるのも魅力。
トピックを少し広げて思考の幅を持たせるのには1人の場合難しいので、このあたりさっと力を借りられるのは思考整理をするうえでは貴重な機能だと感じました。
チームで使うのが良さそう
実際に使えてないので1人で使ってみたベースの話になってしまって申し訳ないのですが、シンプルにマインドマップとして優秀だからこそ、たくさんの意見が出る場で使うのが適しているように感じました。
教員時代研修では模造紙に見学した授業の良かったポイントや気になったポイントについてポストイットで書き出しグループ分けをするといったブレインストーミング的なこともやったのですが、まさにこれが視覚的にわかりやすく、さらにデジタルで処理できているといった感じ。
EdrawMindは複数人での共同編集にも対応しているので、議論にこそツリーをうまく活用することで発想をサポートできますし、アイデアの分類みたいなことについても「カンバン」の機能を使うことで簡単にグループ分けができます。
1人で思考整理をするのももちろん良いのですが、このようにチームで雑多な意見が出てくるなかでもレイアウトを崩さずに視覚的にわかりやすい状態を維持しつつ、まとめについてもわかりやすく活用ができるという点で、実はチーム活用も輝くのではないかと感じました。
EdrawMindの気になるポイント
良いポイントもあるEdrawMindですが、気になるポイントについても共有します。
0からのAI生成の精度は微妙
AI機能の精度もかなりよくなってきましたが、正直専門分野以外の機能については他のツールを使った方が早いし確実だと感じました。
例えば、シンプルに考えさせたいだけであればChatGPTの方が深く正確な答えを出してくれますし、YouTubeのリンクから情報を抜き出すならGoogleのNotebookLMの方が早くて正確です。
しかもこれらのツールはAIトークンなどは必要ではなく、無料範囲でもかなりの精度。
一方で、EdrawMindの場合はこれらの機能を使うのもAIトークンが必要なので有料みたいな扱い。
そのため、マインドマップアプリとしては優秀だが、マインドマップ外のことについてはそれぞれ専用アプリを活用した方が思考整理は捗るという結論に僕は至りました。
もちろん、少しアイデアを補強するといった、マインドマップに関連する性能であればある程度活用方法も意義も感じています。
しかし、1から作り出すといった、マインドマップの枠を超えた機能については使い方を検討しても良いのではないかといったところ。
AIトークンとの付き合い方

これはEdrawMindに限った話ではなく運営元のサービス全体に関わる話ですが、AI機能についてはトークンが必要なため基本有料。
最初の契約時に若干トークンが付与されているかもしれませんが、使い切った場合は別途購入。
どこまで使うかにもよりますが、トークンとの付き合い方は考える必要があると思います。
課金しないならしないでちょっと使いづらくなるし、とはいえするほど使うのかというのも不透明。
かなり悩ましいラインだと感じています。
まとめ
継続的に使っているツールですが、個人利用の使いやすさはもちろん、複数人で使うと使用感が化けるかもしれません。
日頃の生活において活用できる場面があれば使ってみてください。























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