現在iPad用のペンシルを選ぼうとするとシンプルなペンシル、もしくはカラーが変わったくらいのペンシル程度しか選択肢がないのではないでしょうか。
さらに言えば、「新型のiPadの側面に張り付くのか」「純正ペンシルのペン先に互換しているのか」「機能性は十分?」みたいなペンシルとして求めていきたいポイントも満たしているのか気になりますよね。
こんな悩みにばっちり答えられるペンシルが今回レビューする「Nelna Pencil」。
Nelna Pencilを実際に使ってみてわかった良かったポイントや気になるポイントについてレビューしていきます。
提供:株式会社ロア・インターナショナル
Nelna Pencilの特徴
- 六角形の鉛筆デザインで自然なグリップ感
- 物理ボタンによるカスタマイズ機能(9種類の操作割当可能)
- 新型iPadにしっかり貼り付く
- USB-C充電ポートをスマートに収納
- 遅延0.025秒の超低レイテンシー
- 交換可能なペン先(Core Tip/Soft Tip)で書き味を調整
- Apple 純正ペン先と互換
- GoodNotes/Procreateのアプリに対応
- 現在MAKUAKEでクラファン中(11月12日終了)
- 最安値8,299円
特徴はなんといっても鉛筆のようなデザイン。
あまりデザインに特徴がある機種が少ないペンシルだからこそこのデザイン性は魅力です。
ではデザインだけが魅力の製品かというとそれは違います。
物理ボタンが3つ搭載されていて、これを活用することでGoodNotesやProcreateを快適に使えるように。
さらに新型iPadにしっかり貼り付くのも見逃せません。

もっと言ってしまうと、旧型の筐体サイズのiPadにも問題なく張り付き、ワイヤレス充電も可能。(新型にはワイヤレス充電非対応)
他には純正のペン先と互換しているなど、機能的に見たとしても非常に優秀です。
11月1日現在MAKUAKEにてクラファン中で、プランによっては11月中には配送予定とのことでそこまで長期間待たずに製品が手元に届くでしょう。
クラファン終了が11月12日となっているので、レビューを見て気になった人は期日内に要チェックです。
Nelna Pencilのデザイン
カラーについては特に種類はなく、この王道のような鉛筆デザイン1つ。

定番の鉛筆カラーとなっています。
長さは約16.5cmとなっていて、他社から発売されているペンシルと大きく違いはありません。

厚みについては鉛筆らしい六角形デザインとなっていることで、最大約9.8mmとなっていました。
僕の持っているペンシルは厚さ約9mmだったので、やや太めといった印象。
数mmなのですが、サイズがきっちりしているペンシルホルダーなどのアクセサリーの場合、入らない可能性があるので注意が必要です。
重量は約15.4gとなっていて、Apple Pencil Proが19.15gとのことなので、若干軽いくらい。
ペンシルの先端の方に物理ボタンが3つ搭載しています。

これをシングルクリック・ダブルクリック・長押しすることで様々な機能が使える仕様。
大きさ・間隔ともにほどよく、押しやすいです。
ペン先については純正と互換できるタイプになっています。

また、Core Tip/Soft Tipという2種類のペン先があり、Core Tipが純正Apple Pencilらしい書き心地、Soft Tipが鉛筆らしい書き心地となっていると説明がありました。
最初はCore Tip装着されていて、替え芯としてはCore Tip/Soft Tipが1つずつとなっています。
反対側にいくと鉛筆でいう消しゴム部分がシリコン素材によって再現。

そしてこの部分はタッチペンにもなっているので、スマホなどの操作にも使える2 in 1仕様。
個人的にテンションが上がるギミックとして、スライドするとUSB-Cの充電ポートが見えます。

ペンシルは基本ポートが見えがちなのですが、デザイン性にこだわってしっかり隠しているのは好印象。
というかこの隠しギミックは男の子心をくすぐられてしまいますね。
描画性能
Nelna Pencilについてですが、低遅延を謳っているだけあり、基本的な描写性能に関しては問題なく快適に使えます。
メモでの活用であれば、何も問題なく使用ができるでしょう。
続いてイラストなどの描写についてですが、Nelna Pencil傾き検知が搭載されています。
そのため、対応のアプリによっては傾けた向きによって線の太さを調整可能です。
今回はProcreateで試しました。
傾き検知ですが、無段階で対応しているわけではなく、角度に応じて対応しているという社外性標準の性能。
そのため、垂直に近い状態だと太い、45度くらい倒すと普通、20度くらい寝かすと細いといった線の書き具合になります。
メモであれば先の太さは一定で問題ないと思うのですが、イラスト制作においては線の感知は非常に重要なポイントだと思うので、Nelna Pencilを使うかどうかはどのようなイラストを制作するのか、機能性を重視するのかなどのポイントを加味する必要がありそうです。
ボタンの機能
Nelna Pencilには物理ボタンが3つついています。
このボタンについては一部機能についてはホーム画面が表示されているときにも使えますが、基本的にはGoodNotesかProcreateで使用するもの。
また、ボタンのカスタマイズなども行えないので、最初に設定されている機能に自分が合わせていくスタイルで活用することになります。
肝心のボタンの機能ですが、詳細はこちら。

GoodNotesであればボタン1のシングルクリックでペンツール、ボタン2のシングルクリックで消しゴムツールに切り替えなど、各操作によって何ができるか覚えておくことで、便利にアプリを使えるようになります。
このあたりのアプリのツール効率化は純正ペンシルのタップのような仕様ですね。
むしろ機能性だけで考えたら物理ボタンに9つ機能が割り当ててあるので、拡張性が純正よりも高いと言えるかもしれません。
Nelna Pencilの良いポイント
ここからはNelna Pencilを使って良かったと感じたポイントについて紹介していきます。
デザインが可愛い!
シンプルにデザインが良いと思います。
冒頭でも言いましたが、Amazonで軽く調べてみたところ、デザイン性に振り切ったペンシルというのはあまり出てきません。
せいぜい全体のカラーがブラックとかブルーとかに変わっている程度。
旧型の筐体サイズの場合であれば成熟した市場というところでデザイン性の高いペンシルもあったと思いますが、昨年2024年から筐体サイズが変更になってからは、しっかり側面に貼り付きつつデザイン性も高いペンシルというのは皆無な状態が続いていました。
そもそも、現在僕が確認できている側面にしっかり貼り付くペンシルはNelna Pencil含め4本。
実はそう多くない現状のなかでようやく出てきたアイデア製品といったところなんです。
ようやくデザインも楽しめる選択肢が出てきたといったところで、個人的にはこの登場をかなり嬉しく思います。
多機能さが嬉しい
新型iPadの側面に貼り付くペンシルのなかで機能性が高いペンシルというと現状ほとんど選択肢がなく、唯一くらいの選択肢がESRのペンシル。
純正の探すアプリとボタンのクリックでアプリ切り替えができる程度。
そのため、側面への貼り付くペンシルでGoodNotesやProcreateの操作ができるペンシルは初めて出会いました。
GoodNotesはiPadユーザーであればよく使っている人も多いと思うので、純正よりも安い社外製ペンシルで、ペンツールと消しゴムツールの切り替えに始まり、投げ縄や写真挿入なども行えるのは非常にありがたいところでしょう。
現状まだまだシンプルに書くことしかできないペンシルばかりなので、多機能性を求めている場合にもおすすめができます。
純正のペン先に互換している
ここもかなり嬉しいポイント。
どうしてもペンを使い続けているとペン先がダメになってしまうときや、不意に落としてペン先が傷ついてしまう場合があります。
そんなときにメーカー独自の規格の場合、ペン自体はまだ使えるとしてもペン先がなく、泣く泣く買い替えを強いられるということもありました。
しかし、純正と互換しているのであればこの問題は解決します。
さすが純正といったところで、純正のペン先は豊富な選択肢があります。
また、純正がなくなるという心配もそうそうないので、数年に渡って安心して使い続けられるでしょう。
長く愛用していきたい人ほど純正互換はありがたい仕様だと思います。
Nelna Pencilの気になるポイント
良いポイントもたくさんあるNelna Pencilですが、気になったポイントについても共有します。
本気のイラスト制作には不向き
社外製を選ぶなら避けては通れない道ですが、Nelna Pencilも本気のイラスト制作には不向きだと感じます。
そもそもとして筆圧検知がありません。
そのため、筆圧に応じた繊細な表現というのは機能としてできません。
また、傾き検知に関しては、機能としてはあるものの、これも角度に応じて3段階程度の階調といったところ。
そのため、角度に応じた無段階の調整はできないので、グラデーションをつけた表現というのは厳しい印象です。
もちろん描き手の腕次第ではなんとかできるのかもしれませんが、僕のようなイラスト初心者にはどうしようもできない性能の壁。
以前iPad mateに通ってイラストの授業を受けていたときのことを思い出すと、正直この性能では本気のイラスト制作には向かないのではないかと思いました。
もちろん線の太さを統一する画風とか階調はそこまで必要ないとかであれば問題ないと思いますが、繊細な表現まで求める場合には選択肢から外した方が良いでしょう。
本体の形状・サイズに注意
長さ的には純正や他の社外製のペンシルとも大きく変わらないと思うので、あまり問題にはならないと思いますが、形状や厚みには注意。
鉛筆デザインということで六角形になっているため、純正とフィットするように作られた製品については入らないとか入りにくいといった問題が出る場合があります。
例えば、僕が持っているMOFTのケースには問題なく入ったのですが、妻が持っているペンシルホルダーにはギチギチになって入りにくかったなど。
数mmの誤差なので問題ない場合も多いと思いますが、製品によっては合わないといった状態になる可能性もあります。
とはいえ、これはデザイン性に重点を置いたためのデメリットでもあるので、トレードオフなしょうがない課題のようにも感じています。
Nelna Pencilがおすすめな人
デザイン性を重視する人
新型iPadにしっかり貼り付く多機能ペンシルが欲しい人
やはり魅力は鉛筆を模したデザイン性。
純正の見た目のようなシンプルなペンシルが多いなか、一際輝くこのデザイン性は独特の魅力と言えるでしょう。
そして、デザイン性だけに振り切っているのかと思いきやそんなことはなく、側面にはしっかり貼り付きますし純正のペン先との互換もあり、日常使用としても十分な仕様をクリアしています。
さらに特定のアプリ限定にはなりますが、物理ボタンを活用することでさらに便利にアプリを使えるように。
特にGoodNotesは相性がよく、GoodNotesを多様している人であれば効率化した作業を実現できるでしょう。
現状新規格のiPadの側面に貼り付く社外製ペンシルとしては非常に高い性能を持つペンシルとなっているので、性能で求めても良いですし、デザインで選んでも良いという優秀な選択肢といえると感じました。
まとめ
なかなか新規格の筐体のiPadになってからペンシルの種類が増えなかったので、市場が賑わうきっかけになる嬉しい製品のように感じました。
11月1日現在はクラファン中なので、気になった人は早めにチェックしてみてください。






















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