最近流行りの動画編集ですが、実は有名編集ソフトはけっこう良い値段してしまいます。
有名なPremier Proだと月額3000円以上のサブスク契約が必須でFinal Cut Proは定価5万。
動画編集をしてみたくてもなかなか手が出せないと思います。
そこでおすすめしたいのがAI機能も搭載した動画編集ソフト「Filmora」。
サブスクと買い切りと仕様は選べますが、買い切りでも1万円以下。
有名ソフトに比べて断然安価なのにも関わらず、操作性は優秀で機能も充実。
今回はそんなFilmoraの基本操作や実際に使ってみて良かったポイントや気になったポイントについて解説していきます。
提供:株式会社ワンダーシェアーソフトウェア
Filmoraの特徴

- AI編集機能:ショート動画自動作成、シーンカット、動画検索、AIカラー補正やノイズ除去など
- 豊富なエフェクト:クロマキー合成、モーショントラッキング、Boris FXやNewBlue FXのプロ向けエフェクトを搭載
- マルチカメラ編集:複数カメラ映像を自動同期・リアルタイムで切替編集が可能
- 高度なアニメーション:キーフレームを使って自由にスムーズなアニメーションを作成
- オーディオ機能:自動字幕起こし、BGMの自動音量調整、無音検出などに対応
- 直感的な操作性:初心者向けインスタントモードから上級者用の詳細編集まで対応し、使いやすさと多機能を両立
- 買い切りプラン8,980円(参考価格)
特徴としては安価な価格ながら快適な編集ができるソフトといったところ。
これまで通りの便利な編集機能に加え、最近流行りのAI機能も盛り込んでいます。
自動字幕生成や無音検出といったあったら嬉しいし編集時間が大幅に削減できる最新鋭の機能を搭載。
さらに動画生成機能もついているので、話題のAIに画像を読み込ませて続きを自然に動かす、のような動画も制作できてしまいます。
有名ソフトであるPremier ProやFinal Cut Proと比べて、デフォルト状態でも簡単にできることが多く、初心者が直感的に理想の動画をある程度のクオリティで制作するにはFilmoraの方が扱いやすいのではないかと思うほどです。
Filmoraでできること
ここからは簡単に基本操作とかできることについて解説していきます。
使ってみた感じ、僕の動画制作はおおよそFilmoraでできてしまうくらいの性能はありました。
基本的には僕のこのYouTube動画を制作するうえでいつも使っている機能を中心に紹介します。
基本的な編集操作
僕の動画ベースで説明すると超大事な操作はカットとトリムです。
基本的には無音のところとか話間違えているところを切ってなくしていきます。
この作業ですが、ちゃんとスムーズに作業可能でした。
まずカットについては分割というツールがあるのでアイコンをクリック(もしくはショートカットで分割を選択)し、切りたい場所をクリックすればカットのラインが入ります。

シンプルな操作の場合、さらにいらない箇所の終点にもう一度カットのラインを入れ、無駄なところを削除。
このやり方で無音部分とか言い間違えを消せます。
しかし、これだと開始点カット→終点カット→削除の3工程かかることに。
このジェットカットと呼ばれる作業は動画通して何百回も行うのでなるべく楽をしたいです。
そんなときに使うのがトリム。
これを使うとカットのラインが入っているところまでデータをつめてくれます。
これによって、カット→トリムでつめるによって、さっきの終点をカットして間を削除するという作業をする必要がなくなります。
これ編集するなら必須級の機能だと思うのですが無料だとショートカットスムーズにできない場合があったので、このジェットカット便利機能がスムーズに使えて便利でした。
テロップ・トランジションの挿入
次にテロップやトランジションの挿入ですが、これはデフォルトからかなりたくさんの量のテンプレートが用意されています。

テロップについてはYouTube動画の定番字幕のようなテロップも準備されているので、使いたいテロップをドラックして表示させたいところに持ってくるだけ。
これでいい感じのテロップをすぐに使えます。
トランジションに関してもさまざまなエフェクトが用意されているので、動画と動画の繋ぎ目で使いたいエフェクトがあればこれを当ててあげるだけで終了です。
ショートカットキーの割り当て変更
個人的に超重要ポイントのショートカットキーの割り当てが可能でした。

これはなにかというと、キーボードに自分好みのショートカットを上書きできる機能。
動画編集ソフトにはおおよそ機能のショートカットがデフォルトで書き込まれてます。
例えば、コピー&ペーストなんかはいつもと同じ「⌘+C/V」、ブレード(分割)は頭文字から「B」といったような感じ。
しかし、これらはたしかに便利に使えるものの最適化されたものではありません。
僕は普段からゴリゴリに編集をしているわけですが、よく使うキーについてはキーボード左端に全部割り当てをしています。
僕の割り当てだとzがトリム、xが削除、cがブレードなど。
あとはASDQWEによく使う機能を割り当てていて、左端をテンキーのように使って作業しているというわけです。
これがちゃんとFilmoraで設定できました!超便利!
設定方法は「設定」→「キーボードショートカット」からカスタマイズ可能です。
これによって自分好みのキーカスタマイズをすることができるので左手デバイスなしでも快適の操作性を手に入れられます。
地味かもしれませんが、編集作業は地道な作業の繰り返しなので、ショートカットが最適化できるかどうかは超重要。
ここがカスタマイズできないなら僕はもはや動画編集ソフト使えないレベルだと思っていたので、有名ソフトに比べると安価だから使えないかと思っていましたがしっかり対応していて嬉しいです。
充実のAI機能
編集ソフトとしても十分使いやすいのですが、AI機能もかなり充実しています。
取り上げるとたくさんありすぎてしまうので今回はざっくりと。
特にすごいと感じたのは下記。
- 無音検知
- 字幕作成
- 画像/動画/音楽生成
無音検知についてはデータ内の無音部分を全部詰めてくれます。
これによっていつも長時間かけて行っていたジェットカットの作業をなくし、大切な編集の箇所だけに集中できます。
また、字幕の生成にも対応。
別アプリにこれまでは頼っていたところ、同じ編集アプリ内で字幕生成が完結するのは非常にありがたいポイントだと感じました。
最後に各種生成機能。
なんと画像も動画も音楽も作ってくれます。
画像については画像を読み込んで続きの動画を作ってくれる、動画は言葉の指示だけで、音楽は動画を読み込んで勝手に合った雰囲気の曲を生成など、使い勝手がかなり良いです。
AI機能の利用には別途トークンが必要なのですが、これらの機能を使用できるのであれば月で使えるトークンを使い切ったあとにさらに買っても良いかもしれません。

Filmoraの良いポイント
ここからは実際にFilmoraを使ってみて気に入ったポイントについてまとめていきます。
機能に対して価格が安い!
とにかく価格は魅力だと思います。
買い切りの価格がセール価格で8,980円(9月29日現在)。
これは他の有名ソフトと比べるとかなりお買い得です。
動画編集で有名ソフトというと「Premier Pro」か「Final Cut Pro」になると思いますが、このソフトは1万円では買えません。
Premier Proはそもそも買い切りという概念がなく、単体使用だとして月額3,280円。
Final Cut Proについては買い切りですが現在50,000円。
年でならしたとしても3万円は超えている価格になります。
無料アプリがかなりある時代だとは思うのですが、日頃から有料のプロ仕様ソフトのFinal Cut Proを使っている身としては多少お金をかけてでも快適な編集アプリを取り入れるのは時短にもクオリティの向上にも繋がります。
そのため課金推奨派なのですが、とはいえプロ仕様のソフトは高くて気軽におすすめがしにくいなか、Filmoraであれば高すぎずステップアップしつつ日頃の編集コストを下げてクオリティを上げるのにおすすめできると感じました。
デフォルトで使える素材がたくさんある
動画編集で意外と困るのが、「あの編集と同じようにしたい!」と思ったときにデフォルトの装飾でなんとかできないことがあるというところ。
Final Cut Proは特にそうで、意外と使い方が難しいうえにそもそもデフォルトでは用意されていないので、テレビっぽいとか人気YouTuberっぽいテロップを作るとか動きをつけるとかがかなり難しい場合が多いです。
僕も実際にちょっと複雑な動きのあるエフェクトはプラグインと呼ばれるデータを購入して動きをつけています。
一方でFilmoraであれば、初期からそれっぽいテロップやエフェクトが多数使える状態。
やはりお金を出して動画編集ソフトを使うからには憧れの動画編集者と同じようなクオリティを目指すためにソフトを導入するというところでしょう。
Premier ProやFinal Cut Proももちろん使いこなせればできるのですが、初心者が簡単に作るとなるとハードルがあるので、手軽さを優先するのであればFilmoraという選択肢もありだと思います。
AI機能が充実している
Final Cut Proよりも圧倒的に優れているポイントだと思います。
- オートモンタージュ
- 無音検出
- 画像/動画生成
- 自動字幕作成
これらの機能が使えてしまうのは非常にありがたいポイント。
日頃使っているFinal Cut Proとの比較になりますが、Final Cut ProはまだそこまでAI機能が強いとは言えず、字幕作成も日本語には対応していないくらい。
もちろん画像生成などもできません。
そのためけっこうアナログな編集をしているというか、しっかり手作業で編集を進めています。
僕はFilmoraの運営会社であるWondershareのPDFアプリやマインドマップアプリも使っているのですが、どのアプリにも共通しているのがAI機能への注力。
そしてAI機能は数ヶ月単位でどんどん進化をしています。
そのためFilmoraに関しても現状でもかなり使える機能が多いですが、これらの機能もどんどん進化してより使いやすくなっていくでしょう。
Filmoraを使い続けるとAI機能をいち早く使えるといったメリットがありそうです。
Filmoraの気になったポイント
ここからは気になったポイントについてまとめていきます。
音声関連の編集弱め
- 動画と音声データの同期ができない
- グループ化や位置の同期はできるけど、動画:動画のデータ、音声:音声データ、のような結合ができなかった
- コンプレッサーがかけられない
- Proではあったらしいが今は代替できる機能がない
- その他ディエッサーなど、音声を調整する機能を見つけられなかった
このようなところで音声関連については機能が弱め。
特にコンプレッサーについてはないと音声のばらつきがかなり目立つので、非常に厳しい。
複数プロジェクトを同時に開けない
複数のプロジェクトが開ければ、ちょっと別の動画ファイルに戻って必要な素材とかエフェクトを簡単にコピーできるのですが、開けないのでコピーができません。
別動画で使ってたタイトルとかエフェクトとか時短のためにコピペすることけっこうあるので、この行き来ができないのじわじわしんどいと思います。
Filmoraがおすすめな人
趣味の動画制作を1ランク上の操作感で編集したい人
特徴としては低価格ながら有名な動画編集アプリと同じような操作感で編集が行えるうえ、AI機能を駆使することで有名アプリ以上の実力がある部分もあるというところ。
最近動画編集が気になっている人もいて実際にやっている人もいると思いますが、無料版だとなにかと操作に制約があって使いにくいと思います。
しかし、Filmoraであれば編集に必要な基本操作はもちろん、デフォルトの状態からタイトルやエフェクトが豊富に揃っているので、使い始めから理想の動画に近づけた編集が可能でしょう。
また、AI機能も充実していて画像生成や動画生成といった機能はもちろん、無音を詰める編集や自動字幕生成など、動画編集を素早く行うために必要な機能も数多く搭載されているので日々の編集作業が楽になるでしょう。
一方で、本格的な動画編集を行いたいと考えている人は要検討。
自分1人で制作する場合は問題ないのですが、動画編集自体を仕事にしていきたいと考えている場合、業界標準はPremier Proなので、Premier Pro以外で編集をしているとそもそも仕事を受けられません。
あとはMac用の高機能編集ソフトであるFinal Cut Proと比べても、編集においてはクリップの結合やプロジェクトの展開などの差で制限を感じました。
Filmoraは動画編集ソフトとAfter Effectsのような合成ソフトを組み合わせたような編集アプリなので、1つで多彩に使えるもののプロ仕様の本格ソフトと比べるとさすがに差を感じるといったところです。
とはいえ、価格の差もしっかりあるので、この価格でここまで操作ができるのであれば個人的には納得の範囲どころか満足のラインを超えています。
自分の用途とか何を必要としているのかを考えて使いましょう。
まとめ
有名編集ソフトと比べると安価ながらしっかりと操作ができる編集ソフトの紹介でした。
動画編集に興味がある人はかなり増えてきていると思うので、編集ソフト導入の際の参考にしてみてください。






















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