iPad miniを使っていて困るのはキーボードやポインター操作の問題ではないでしょうか。
実用的なminiだからこそ、作業用途でも活躍させるべく、いろいろアクセサリーを組み合わせてPCライクな使い方を模索している人も多いと思います。
しかし、便利に使いたい一方でAirやProのようにキーボード関連のアクセサリーが充実しているわけではなく、他のサイズ用のなかで相性の良さそうなガジェットを使うという日々…
あとは折りたたみキーボードの横にタッチパッド搭載のモデルを使ってなんとかするといった解決策もあるあるだったと思います。
苦しいアクセサリー探しでしたが、そんなありあわせのキーボード&ポインター操作選びに終止符を打つ製品を見つけました!
それが今回レビューをするMePadkeyの「Magic Keyboard Case Folio」。
質感とかデザインとか、もはやmini版Magic Keyboardです。
今回はMagic Keyboard Case Folioを実際に使ってわかった良かったポイントや気になったポイントについてレビューしていきます。
提供:MePadkey
Magic Keyboard Case Folioの特徴
- iPad mini(A17 Pro)・iPad mini 6に対応
- 操作感度抜群のタッチパッド
- 縦横画面対応のマグネットケース
- 超薄型設計&軽量
- Bluetoothで接続
- JIS&US配列を選択可能
- 最大80時間駆動
- 価格9,599円
特徴はなんといってもiPad miniに完全互換しているMagic Keyboard風のトラックパッド付きキーボードだということ。
AirやProではあたりまえのこのスタイルですが、miniになるとほぼ選択肢がありませんでした。
しかもそこに実用的に使えるかどうかという性能的な評価までのっかるとさらに選択肢は少なく…といったところです。
そんな現状を打破したのがこのMePadkey Magic Keyboard Case Folio。
後でもふれますが、トラックパッドの操作性が十分実用に耐えるレベルの快適さ!
この追従性の良さにはかなり感動しています。
さらに重量的にも重くなりすぎず、操作感・デザイン性・重量など複合的に見たとしても実用に耐えると判断できるレベル。
しかも価格についても純正と同じような価格設定ではなく社外製標準の1万円程度。
これまでぽっかり空いたmini用キーボードにおいて、しっかり穴を埋めるような製品が出たと言えるでしょう。
Magic Keyboard Case Folioのデザイン
カラーについてはブラック・ホワイト・パープルの3色展開。
ただし、ホワイトについてはJIS配列のみ購入できるようです。
今回はブラックを使っています。

まずカバーの質感ですが、かなり旧モデルの純正に近いと感じました。
ポリウレタン系のサラサラとした触り心地で、個人的にはかなり好み。
角度調整の部分も非常に純正に似ていて、出過ぎてないのでスマートです。

純正と違うポイントとしては、ペンシルホルダーが付属しています。

カバーは全面がマグネット対応。
しかしiPad miniを立てるときはカバーを半分折って立たせます。

これは全面がマグネットで貼り付くタイプの純正とは大きく異なるポイント。
全面貼り付けて自立する仕様ではないので、フローティングのようなデザインではないというデメリットはありますが、これによって横置きと縦置きも対応したのはこのタイプのメリットと言えるでしょう。
また、ヒンジがないので、キーボード部分をぴったり折りたたむこともできます。

これによって手持ちもかなり現実的。(持つ時は電源オフにすれば誤動作もなし)
キーボードのレイアウトについては後ほど詳しく見ていきます。
このキーボード部分ですが、トラックパッドがけっこう広め。

本来iPad miniのサイズに合わせるとキーボードの部分はどうしても削れないのでトラックパッドが削られがちなのですが、ペンシル部分もサイズとして考えることで、トラックパッドのスペースが増えています。
もちろん、ペンシルを使わないのであればちょっとサイズがブカブカな感じがしてしまうのですが、ここは実用性を取るのかどうかというところでしょう。
側面にはUSB-Cのポートと電源ボタンが搭載。

カバーの貼り付け部分ですが、技適マークがしっかりと記載されています。
この製品について調べていくと「技適マークがないので使えないのでは?」という不安の声が上がっていましたが、安心して使えそうです。
僕も一瞬、箱にマークがないので焦りましたが、しっかり本体に刻印されています。

説明書も同梱してあるのですが、かなり日本語に対応している説明書だったので、「ここまで対応していて技適がないのか!?」とちょっと焦りましたがしっかりありました。
Magic Keyboard Case Folio レビュー
ここからはMagic Keyboard Case Folioの各項目についてレビューしていきます。
操作性
まずは気になるタッチパッドの操作性ですが、かなり快適。
操作にしっかり追従してくれるのでストレスなく作業ができました。
タッチでクリックにももちろん対応しているほか、タッチパッドのどこをさわってもしっかり反応してくれるので問題なく使えます。
ジェスチャーについても2本指、3本指の操作もしっかり認知してくれるので、正確な操作が可能です。
タッチパッド広さについてもそこまで不満がないレベルなので、非常に快適に操作ができると思います。
正直サイズ的にも心のどこかでそこまでしっかりしていないかな…と思っていたのですが、良い意味で期待を裏切ってくれる精度をしていました。
これまでminiと一緒に使うポインターデバイスというと、キーの上をなぞるとタッチパッドになるMOKIBOのFusion Keyboardを使っていたのですが、操作精度は圧倒的にMagic Keyboard Case Folioが上です。
ポインター単体の滑らかさもそうですし、ジェスチャーなんかはFusion Keyboardはほぼ反応しないに等しいので、明確な差を感じます。
純正と比べてどうかという話もあえてしますが、さすがに純正は超えません。
使ってみるとわかりますが、若干操作に遅延を感じます。
作業にダイレクトに支障があるというわけではないですが、最上級と比べると流石に差は感じるというところ。
しかし、2〜3年前のタッチパッドの精度とは明らかに違う滑らかさをしているので、これであれば実用的に間違いなく使えると思います。
僕としては満足ライン超えてました。
打鍵感
打鍵感はタクタイルのスイッチ的な、ポコポコとした打ち心地。
押下圧はちょっと強めの50g程度のスイッチと同じような感じがします。
思ったより沈みこむので、ある程度深く押し込んで打鍵した感覚を味わうことができました。
衝撃が指に跳ね返ってくるような感覚はないので、衝撃による指疲れはないように感じます。
一方で、ちょっと押したときの感覚は強いので、ポコポコとした感触を押し続けている疲れは感じるかもしれません。
キー配列・レイアウト
キー配列に関してはJISとUSを選択できます。
今回はJIS配列を見ていきます。
miniの大きさに合わせているということもあり、ところどころサイズだったり配置だったり通常のキーボードとは違う仕様に。
まずそもそもとして全体的にキーが小さく、キーとキーの間隔も狭いです。
そのため、いつも感覚で打鍵するというのは難しいと思います。

想像以上に指がギュッと狭まってしまうので、のびのびとしたタイピングはできず、「狭いな…」と感じながら作業することになるでしょう。
サイズとキーピッチが変わることにより、このキーボードに慣れるといった作業が必要になりそうな印象です。
また、この指の詰まり方はオーソリニアのキーボードを叩いている感じ似ていたので、普段からオーソリニアのキーボードを使っている人は比較的早く慣れるかもしれませんが、そうでない人は練習が必要だと感じました。
続いてキーの特徴にいきますが、分かりやすい箇所だとエンターキーが小さくなっています。
普段US配列を使っている人であればあまり違和感がないかもしれませんが、JIS配列を使っている人だとエンターキーが小さいとそれだけで打ちにくいかもしれません。
他には「?」が最下段にあったり、右Shihtがないなど、細かく見ていくといろいろないキー場所が変更されているキー様々です。
場所の都合で独立できていない「」などのキーについてはFnキーと合わせて押すことで操作できます。
そもそもこのキーボードはファンクションキーなどもない仕様ですが、これもFnキーと数字の同時押しでファンクションキー(ショートカットキー)として機能し、記号などのキーに関してはQ〜Pあたりのキーと合わせて押すことでいろいろ使えました。
一見キーは少ないのですが、同時押しによってしっかり打てるように調整がされているので、できないことはないと言って良いでしょう。
もちろん打てはするものの、自分にとって最適な位置で打てるかどうかは別問題なので、このキーボードを使う場合は自分が配置に譲歩する必要があると感じました。
その他気になるところ
良いとポイントの多いMagic Keyboard Case Folioですが、気になるポイントについても共有します。
膝の上では立てて使えない
設置するとき、純正のように全面マグネットで貼り付いて使うタイプではなく、ケースを半分折りたたんで使う仕様です。
そのため、LogicoolのFlip Folioのような感じで、安定したデスクなどに背面のケースを支えにして使用をします。
そのため、支え部分が不安定となってしまう膝の上で通常のように立てて使用はできません。
一方で、ディスプレイを見ずにARグラスと接続するなら、最強に便利なガジェットに化ける可能性も。
裏側まで折りたためるという特性を活かし、ディスプレイを膝側にして置いてしまいつつARグラスをかければ自分にはディスプレイが見えつつトラックパッドで快適に操作ができるといった状態に。
これまでFusion Keyboardと組み合わせて僕は膝の上で作業していたのですが、操作精度とスペースを考えるとARグラス前提ならこの組み合わせが最適最強かもしれません。
カバーが緩い
ヒンジがないタイプ&ペンシルのために少し余分なスペースがあるというところで、カバーの閉まりが緩い感じがします。
別に機能性に問題があるというわけではないですが、これまできっちり閉まるケースをたくさん使ってきたので、このちょっとした甘さがややストレスに感じやすいかも、といったところ。
ペンシルホルダーで閉じてあげるのは必須の作業になりそうです。
開きにくさを感じる
ケースを半分折って立てるという構造上、どうしても毎回それなりの力で折りたたむという作業が発生します。
半分だけマグネットで取り付けているし、縦横どちらにも使用できるようにするという仕様上、どうしても外れやすいので折りたたみをするときは毎回確実に背面がminiから外れるといった感じに。
ちょっとminiから外してさっと折り畳めば良いんですが、毎回この作業が挟まれるのかと思うとちょっと手間かもしれないといったところ。
開閉のしやすさという面ではヒンジがないタイプであればCombo Touchのようなキックスタンドの方が相性は良さそうではあります。
ただこの機構にすると重くなるとか他の要因も出てきそうなので、多少の使いにくさを飲み込んでだとしても今の重量とか手軽さを優先するというのもありな選択肢です。
Magic Keyboard Case Folioがおすすめな人
mini用の実用的なタッチパッド付きキーボードを探していた人
正直これまでタッチパッド付きで良い製品がないか探していた人にとっては最適解とも言える製品だと思います。
純正ではmini用のタッチパッド付きキーボードは販売していないので、純正外で考えた時圧倒的なクオリティをしていると感じました。
また、折りたたみができるからこそ、手持ちするという可能性も捨てずに済んでいるところで、miniらしい身軽な操作と、作業用途の実用的な操作の両立ができています。
キーボードの打ちにくさはありますが、タッチパッドの精度もかなり良いので、miniに合わせるためと飲み込むのであればかなり妥当な選択肢になるでしょう。
もうこれに満足できないとなると、Fusion Keyboardのようなキーボードや自作キーボード+小型マウスといったような組み合わせになってしまうと思うので、自分がどこのポイントを重視するのかといった判断によって最適が決まってくるように感じます。
まとめ
かなり感触の良いmini用のタッチパッド付きキーボードでした。
性能もかなり良くなってきたからこそ作業用途でもっと活用したかったと感じている人には相性の良い製品であると言えるでしょう。
気になった人は製品ページをチェックしてみてください。






















