【最高の持ち運び】デザイン・薄さ・打鍵感が良すぎる「Mistel AIRONE BT」|iPadとの相性も抜群

外出時に持ち運びやすいけどしっかりとしたキーボードがあれば助かる場面はかなりあると思います。

しかし、薄型軽量となると途端に製品の精度が落ちてしまうこともよくありがち。

そんな外出時もリッチにタイピングをしたいという悩みを解決してくれるのが「Mistel AIRONE BT」。

旧型が発売されたときから話題となっていましたが、有線のみで使い勝手にやや課題が残るとされていた機種がついにBluetoothに対応した待望の新型です。

発売からは時間経ってしまっているのですが、ついに手元に来て触ることができて感無量。

今回はMistel AIRONE BTを実際に使ってみてよかったポイントと気になるポイントについてレビューしていきます。

YouTubeはこちら
created by Rinker
BAROCCOMiSTEL

提供:Mistel

AIRONE BTの特徴

  • 薄型軽量(約305g)
  • US配列
  • 65%レイアウト
  • スイッチは2種類(クリッキー・タクタイル)
  • 無線に対応(技適取得済み)
  • マルチデバイス対応(3台)
  • マクロ機能搭載
  • 価格36,800円

旧型発売時からずっとデザインが最高すぎて気になっていたキーボード。

薄型軽量なキーボードで、折りたたみではないという条件になると意外としっかりしたキーボードの選択肢がありません。

普段iPadで作業をする人が少しキーボードにもこだわりたいとなったとき、キーボードの種類が少ないのは意外と深刻な問題です。

そんな悩みを解決してくれるのがこのキーボード。

持ち運びがしやすい薄型のデザインで、さらにはフレームにアルミが採用されていて高級感もあります。

マルチペアリング対応のBluetooth接続になったことで利便性も大幅に改善。

しっかりとしたキーボードを軽快に外で使うというポイントにおいては最上級のキーボードだと感じています。

AIRONE BTのデザイン

カラーについてはブラックの1種類のみのようです。

ブラックについては暗めの色味となっているので、明るいダークグレーのような黒ではなく、しっかり黒といった印象。

キーキャップの印字についてはライトが光ると透けるようになっているので、バックライト色にあわせて印字部分の色が変わります。

全体的にベゼルが細く、無駄のない洗練された印象を受けました。

側面についてはUSB-Cのポートが2つあり、どちらからでも有線接続可能なありがたい仕様。

あとは電源のボタンがあります。

背面については6箇所のゴム足と、DIPスイッチがついています。

DIPスイッチについては下記の通りの挙動を調整可能。

1:Mac/WINの切り替え

2:左CtrlとCapsLockの入れ替え

3:左AltとWinの入れ替え

4:CapsLockとFnの入れ替え

物理ボタンでこれらの項目を入れ替えられるのは便利で良いですね。

厚みに関しては14.6mmで重さは約305g。

薄型軽量でどこにでも持ち運びやすい筐体となっています。

横幅自体はMacBookの13インチサイズとほぼ同じになっているので、はみ出さずに置いて、尊師スタイルで使うこともできるでしょう。

しかし、背面のゴム足はキーに干渉してしまったので、タイプスティックなどの尊師スタイルを快適にするためのグッズの併用は必須だと感じました。

AIRONE BT レビュー

ここからはAIRONE BTの各項目についてレビューしていきます。

打鍵感

キースイッチについては「クリッキー」と「タクタイル」を選べます。

通常のメカニカルキーボードというか、ロープロファイルのキーボードとかならスイッチの種類を選べるのも一般的になりつつありますが、この薄型のキーボードで選べるのはめずらしいと感じました。

今回はクリッキーのキーボードを使っています。

ウルトラロープロファイルスイッチと表されているだけあり、非常に薄型のスイッチです。

薄型なのでもちろんストローク幅は短いのですが、その短さのなかでもしっかりと押したと感じられるだけの深みや感触は得られました。

押下圧については65g(という通常のキーボードの表現であっているのかちょっと自信がない)で、やや重め。

ロープロファイルやフルプロファイルのキーボードと比べるのも少し違うような気もするのですが、フルプロファイルの55gくらいの重さがあるように感じました。

重いは重いのですが、ストロークが短いということもあり、フルプロファイルで打つときよりは軽いタッチで打てるような気がしています。

最初のひっかかりを超えるとストンとキーが落ちていくような感覚です。

この感触はかなり気持ちがよく、僕は世間ではあまり好評な声を聞かないMacBookのバタフライキーボードの感触がけっこう好きなのですが、その感触に近いように感じています。

バタフライキーボードよりは打鍵感は重いので、よりあのパタパタとした感触を重くしたというか、より個性が際立っているような感じです。

今回クリッキーを使っているのですが、思ったほどカチカチ感が強くなく、体感ロープロのタクタイルくらいのパチパチ感なように感じています。

打鍵音・静音性

打鍵音については思いの外音量小さめだと思っています。

使っているのがクリッキーなのですが、想定よりもカチカチとした高音は響きわたっておらず、意外と低音よりの音のように感じました。

もちろん、カチッと押し込んだときの音や底打ちしたときの衝撃音はあるのですが、許容範囲内の存在感なような気がしています。

これであれば静かすぎる会議や図書館だとさすがにタイピングが目立ちそうですが、話し声がや雑音がそれなりにあるカフェのなかとかであれば問題なく使えるような気がしました。

静音というほどでもないが、爆音でもないといったような感じです。

キー配列・レイアウト

配列についてはUS配列、レイアウトは65%です。

JIS配列はないようなので、日本語の配列で使いたいという人には向かないといえるでしょう。

レイアウトについてはファンクションキーのない65%レイアウト。

しかし、Fnキーとの同時押しで似たような機能は使えます。

キーの右端に小さく印字があるのですが、これがFnキーと同時押ししたときに使える機能です。

そのため、音量調整であればFn+S/D/Fあたりで増減やミュートの操作が可能です。

独立したファンクションキーこそないものの、似たような操作は別のキーで対応できるので何もできなくて困るということは少なそうです。

接続方法

接続方法についてはFn+Xの長押しでBluetooth1に接続、CでBluetooth2に接続といった形で、右下にある表記通りのペアリングが可能です。

Fn+Bで有線接続も可能。

以前のモデルは有線だけでしたが、無線に対応したおかげで利便性が格段に上がったように感じます。

この対応によって以前から推奨される使い方として挙げられていたPCの上にこのキーボードを置く尊師スタイルでも活用が自然になりそうです。

キーマップ

キーマップソフトには対応していないのですがマクロ機能があります。

これを使うことによって好きなキーを保存しておくことが可能です。

例えば、「クラフトデイズ」という文字列を「K」と押しただけで打つことができるようになるとか、「delete」と同じ効果を「HOME」の部分に割り当てるなど。

割り当ての方法としては

  • マクロを登録するレイヤーを選択する
  • マクロモードを起動する
  • マクロを登録するキーを押す
  • マクロを登録する
  • マクロモードを終了する

なかなか複雑な手順になっているので、詳しくはマニュアルを読んでみてください。

デフォルトのキーマップには変更が加えられないようなので、レイヤー1〜3でカスタマイズをするような感じになるので、マクロを使うたびレイヤー移動必須になるのはちょっと面倒だなと感じてしまいました。

気になったポイント

素晴らしいポイントもたくさんあるAIRONE BTですが、気になったポイントもあるのでまとめていきます。

キーマップソフトに対応して欲しい

持ち運び用キーボードとしては求めすぎな気もするというか、自作ではない薄型タイプでは見たことないのでちょっと言い過ぎかもしれないですが一応。

マクロ機能に対応しているということで、近しいことはできるのですが、ここまでできるのであればVIAなどのソフトか、自社でも良いので何かしらのキーマップソフトに対応して欲しいところ。

割り当てという部分ではもうできているのですが、どこに何のキーを割り当てたかが、使ってみるまで不明瞭という使いにくさがあります。

カスタマイズができるのであれば視認性良くカスタマイズしたいところです。

マクロ機能まで搭載しているというところで、もう一息頑張ってくれたらもっと嬉しく思います。

価格はネック

正直製品自体のクオリティは文句なしなのですが、価格については一向の余地あり。

なんといっても36,800円。最高級であることは間違いありません。

もちろん、現状デザインも満足できて打鍵感も素晴らしいキーボードだし、無線対応にマクロというところで納得感がないわけではないです。

しかし、一般的な感覚からするとそもそも1万円のキーボードですら「キーボードにそんなにお金だすの!?」と驚かれる金額であり、そんな金額を悠々超えているのは事実。

高級キーボードとして君臨しているHHKBも同じくらいの35,000円程度で販売されていることを考えと、高級であることは間違いないでしょう。

では高級となったとき、機能性は本当に十分なのか打鍵感はもう上が目指せないのかとなってきたとき、他の機種の同価格帯と比べるとキーマップソフトが充実していないとか、カラーの充実度はどう?みたいな話は話題に上がってしまうのではないでしょうか。

僕はガジェットをかなり揃え切ってしまっていてもうあるものを最高級にしていく、みたいなフェーズだからこそこの価格でも満足ができるような気もしますが、揃え始めとかあえてここに出す必要がない人は購入前に一度考えてみても良いかもしれません。

AIRONE BTがおすすめな人

外出時に軽快な荷物で最高のタイピングで作業がしたい人

特徴としてはなんといっても薄さとデザイン。

持ち運び用キーボードとしては最高峰の実力があると感じています。

どうしても持ち運びとなると軽量さを重視しなければいけなくなるわけですが、軽量さとデザイン性や利便性まで求めると項目の両立が難しいのが現状。

どうしても妥協した打鍵感とかデザイン性に目を瞑るとか、何かしら不満があります。

しかし、Mistel AIRONE BTであればデザイン性はもちろん、軽い筐体で利便性も十分。

ミニマルで洗練されたデザインは所有欲を満たしてくれますし、打鍵感についても薄型ながら程よいストロークとクリック感があり満足できます。

ボディも安定しているので、打鍵感はノートPCとかちょっとしたロープロファイルのキーボードくらいの満足できる感触が得られました。

現状打鍵感がしっかり満足できる持ち運び用は選択肢が少ないので、本当に貴重です。

打鍵感がいまいちなことで作業に気が乗らないということもあると思うので、仕事道具から見直していくことで仕事や作業が効率的になるという可能性は多いにあると思います。

ネックなポイントは価格かと思いますが、そこがクリアできれば最高な機種だと感じました。

まとめ

ずっと気になっていたキーボードの新型がついに使えて個人的にはかなり嬉しく思っていますし、想像以上に使いやすくて感動しています。

デザインや打鍵感は持ち運び界トップだと思うので、気になった方はチェックしてみてください。

created by Rinker
BAROCCOMiSTEL

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です