- 会議の膨大な情報を議事録にするのが大変…
そう感じている人も多くいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのが、官公庁や大手企業にも導入される音声認識ツール「Notta」と、「Zenchord」が共同開発したAIイヤホン「Zenchord 1」。
イヤホンからワンタッチで録音し即座に文字起こしができるのはもちろん、簡単なステップで要約や翻訳までこなしてくれます。
今回はZenchord 1のできることや実際に使ってみてわかった良かったポイントや気になったポイントについてレビューしていきます。
提供:Notta
Zenchord 1の特徴
- NottaとZenchordが共同開発したイヤホン
- ワンタッチで、録音・文字起こし・翻訳・要点整理
- 耳をふさがないオープンイヤー型イヤホン
- マルチポイント対応
- 最大30時間使用可能
- Makuake限定のNotta「プレミアムプラン」全機能無期限使用
- Makuakeでクラウドファンディング中
- 価格22,000円〜
特徴としては音声認識アプリNottaと完全互換したAIイヤホンだということ。

Notta自体はアプリ単体でも使用ができるような音声認識アプリですが、そこに完全互換したZenchord 1が組み合わさることで、より簡単に録音が可能になり、日常使用もできるようになりました。
ワンタッチでイヤホンやケースから録音が開始され、そのデータは文字データとして出力可能なだけではなく、要約をしたり、notionなどの外部ツールに直接出力したり、データの取得も活用も専用アプリと連携しているからこそのシームレスさがあります。

AIイヤホン用に開発されたアプリというわけではなく、音声認識アプリにイヤホンが互換したというところで他のAIイヤホンと差がついている部分のように感じました。
また、MAKUAKE限定の特典でNottaの有料プランの機能をほぼすべて無期限で使用できる点も非常に魅力的。
安全性について
これはZenchord 1というよりはNottaの話になるのですが、安全面についても調べてみました。
AIイヤホンなどのAIガジェットで気になるのはセキュリティ面。
どうしても要約をしたり翻訳をしたりするとなると、ネットに接続してメーカーのサーバーに情報を送信し、そこからたくさんの機能が使えるという仕様になります。
そうなると会社で使うのであれば自社の情報を外部に流出させて良いのかという話になるわけです。
Nottaについてもネット環境は必須ですしサーバーはNottaが管理。
正直使用できるかどうかは会社や事業単位の環境に依存するところなので、最終的な判断は所属によるというところは留意して活用ください。
そのうえでNottaについてはある程度実績もあるようです。
調べた結果出てきたのが北海道・八雲町役場の政策推進課情報政策係での活用。
行政の運営というところで、団体の属性としては公務員となります。
世間的にみても硬めと言われる職種で活用されているというのは大きな実例なのではないでしょうか。
その他にも多数の企業が利用をしているようなので、大きな訴訟や情報漏洩の問題がないのであれば、現在は問題なく使えているという実態となります。
官公庁利用、法人利用されているから勝手に会社で使って大丈夫、とはならないとは思いますが、適切なプロセスを踏めば会社どころか公務員でも利用できる実績と信頼があるサービスだと言えるのではないでしょうか。
Zenchord 1でできること
ここからはZenchord 1でできることについて解説していきます。
音楽再生

AI機能や文字起こし機能のイメージが先行してしまいますが、Zenchord 1はれっきとしたオープンイヤー型のイヤホン。
シンプルなイヤホンとしての活用ももちろんできます。
音質としては曲を聞いたり動画を見たりする分には問題ないくらいの音質があると感じました。
思いの外低音の厚みもあって、それなりに音響を楽しめると思います。
しかし、同価格帯のオープンイヤー型イヤホンに比べると解像感や音の厚みといったところで少し劣るような印象。
とはいえ、安物すぎて聞くに耐えない!というようなクオリティではないので、職場で軽く聞き流すとか、作業中のお供として使う分には十分満足できるのではないかと思いました。
録音機能
録音に関してはイヤホン本体・ケース・アプリ使用端末から行うことができます。
今回はイヤホンとケースについてそれぞれ確認。
まず準備としてはアプリからイヤホンとケースをそれぞれ接続しましょう。
そうするとアプリと連携をしてどちらの機器からも録音可能になります。
イヤホンから録音を開始する場合はイヤホン本体の窪みの部分を長押しすると録音が開始し、再度長押しすると停止となります。

それぞれの動作については起動音のような音が鳴るので気が付きやすいでしょう。
次にケースについては背面にあるボタンをこれを長押しすることによって録音の開始と停止ができます。

イヤホンをつけにくい場面でもケースで録音できるのはありがたいポイントではないでしょうか。
このように録音をすると自動でアプリの方に反映され、文字起こしが進みます。
通話録音に関してですが、通話している状態でアプリを開くと録音可能です。
その場にいる人の音声だけではなく通話録音まで収録できるのも嬉しい機能でしょう。
アプリの使用
録音したデータは即時文字起こしされます。
もしくはアプリを開いたまま録音を開始するとリアルタイム文字起こしといった機能まで使用可能に。
で、このデータですが、話題のトピックごとにブロックのような形で生成ができ、さらに話者ごとの識別まで行えます。
この機能によって会議で使うのであれば誰が何を言ったのかを判断するだけではなく、会話の区切りまではっきりわかり、会話の内容を追いやすいです。
そしてこの会話内容ですが、さまざまな活用ができます。
まず、文字起こしの認識が正しくない場合は直接編集がして内容を修正可能。
そしてその文章をそのままコピーし出力もできます。
これだけにとどまらず、AI要約や翻訳という形で、原文をさらに活用する方法まで簡単に行えました。
AI要約では時系列順に会話内容をざっくりとまとめてくれているので、会議が長引くほど要点をまとめてくれるこの機能を重宝するのではないでしょうか。
どのタイミングで話をしていたのかも表示があるため、会話を詳細に聞き直すことも可能です。
Nottaアプリについてですが、スマホ版はもちろん、PCでもこれらの操作が可能となっています。
むしろ、話者に名前を割り当てたり重要な部分をブックマークするといった機能は使いやすいように感じたので、録音をしたあとは自分の状況やしたい作業に応じてスマホアプリとPC版を使い分けるのが良いように感じました。
データの連携
正直ここまでであれば最近発売したAI系ガジェット・専用アプリはなんだかんだ似たような機能は搭載している状態にあると思います。
僕が驚いたのはここから。
Nottaは出力や共有といった機能が強く、なんとnotionへの直接の出力も対応するほど。

僕としてはせっかくの文字データをアプリ内で管理するというよりは圧倒的にnotionで管理がしたかったので、これは非常にありがたい連携。
仮に会社や複数人でこのサービスとかイヤホンを利用するとなっても、ボタン1つで指定したページに簡単にnotionのページが作れるのは非常に魅力的。
これはかなり推しポイントになりました。
他にも音声ファイルやエクセル形式でのデータ出力など、さまざまな出力方式に対応しているので、データを活用するとなったときの使いやすさが高いと言えます。
Zenchord 1の気に入ったポイント
ここからはZenchord 1を使って良かったポイントについてまとめていきます。
録音動線・活用が秀逸
これまでいくつかAI系のガジェットは使ってきたのですが、1番使いやすく実用的なように感じました。
まず録音までの動線ですが、ここについてはあまりその他のガジェットともあまり変わらず、本体の操作によって簡単に録音ができます。
ここからが魅力で、録音後のデータの整理や活用が過去1番わかりやすいように感じました。
録音が終わると次の動線を簡単に選択可能です。
選択肢としては要約・翻訳・共有などがあるわけですが、中でも驚いたのはnotionへの共有。
これまでメールや本体にコピーなどの共有はありましたが、notionとの連携を簡単に行えるサービスは初めてです。
または自社サービス内で整理まで完結させようとするところもありましたが、正直録音は録音、整理は整理など、作業の工程ごとに適切にサービスは分けられた方が良いのではないかと思っています。
どうしてもこの音声のさらなる活用とか整理になるとより優秀なアプリがあると思うので、そこに関しては他のサービスに任せることを前提とした姿勢は好感が持てました。
正直音声データはありがたいものの、データ自体は僕はnotionで管理したいと考えてしまうので、この連携ができるのは非常にありがたいところです。
MAKUAKE特別プランがお得

MAKUAKEで購入するとNottaの特別なプランが適用されてお得に使えるというメリットがあります。
Nottaはフリー版でも使えるのですが、プレミアムというプランもあります。
このプランにすると外部サービスの連携やテキストの翻訳などの機能が使用可能に。
そんなプレミアムのプランに文字起こし時間(300分/月)を除いてNottaプレミアムプランに含まれる全機能を追加費用なしで無期限に利用できます。
優秀な機能を追加課金なしで使えるのはかなりありがたいところ。
これまでNottaを通常利用していた人からしてもかなり魅力的なプランではないでしょうか。
Zenchord 1の気になったポイント
ここからはZenchord 1の気になったポイントについてまとめていきます。
文字認識精度はイマイチ
現状文字認識精度がそこまで高くないように感じました。
もちろん自分の発音が悪いというのも一定程度考えられますが、それを加味しても精度が甘め。
けっこう盛大に認識違いをしているところもあるので、これでは正しい情報に辿り着けなくなってしまいます。

誤字脱字程度であればAIの力でなんとかなりそうなところですが、単語レベルで置き換わってしまうとわけのわからない文章になってしました。
アプリ自体の精度なのか、Zenchord 1自体の音声を収集する精度なのかは定かではないですが、もう一息認識精度が高まるとよくなるように感じました。
要約精度はほどほど
Zenchord 1の役割としては音声を認識して文字化するところなので、要約精度を求めるのは製品のレビューとしては少し趣旨がズレるかもしれないですが、体験の一貫というろころで触れておきます。
結論、要約精度についてはChatGPTの方が上のように感じました。
要約の形式が、とでも言えば良いでしょうか。時系列順にまとめる方法や内容をざっくりまとめる力はあると思います。
しかし、ChatGPTでこの手の要約をすればかなり自然な日本語に加えて補足情報とか誤字脱字とかの修正を加えたうえでの文章を出力してくれます。
まとめ
既存アプリにイヤホンが互換するといった流れが新鮮なAIイヤホンでした。
改めて考えてみると確かに合理的だと感じざるを得ないというようなプロダクト。
気になった人はチェックしてみてください!
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