デスクで過ごす時間が長いガジェット好きのみなさん、良いチェアに座ってますか?
僕のチャンネルを見ている=ガジェットが好き=デスクの前にいる時間が長いでしょうという前提で話しますが、デスクで長時間過ごしてしまうからこそチェアには気をつけたいところ。
合わないチェアに座っていると腰痛や肩こりの原因になるなど、身体に影響があります。
とはいえ、良いチェアはとんでもない価格だったりしますよね。
そこで今回は最高の機能性と座り心地があるのにも関わらず価格が良心的な高性能チェアを紹介します。
それが今回レビューしていくEastForceの「ALIEN CHAIR Pro」。
実は前勤めていたコンテンツ制作職でゲーミングチェアにはなりますが30脚以上座って記事を制作していた経験があるのですが、その経験を踏まえて機能も座り心地も「良い」と感じたチェアです。
今回は実際にALIEN CHAIR Proを使ってみて良かったポイントや気になったポイントについてまとめていきます。
提供:EastForce
ALIEN CHAIR Proの特徴
- 3万円でフルスペックのオフィスチェア
- 回転式4Dアームレスト
- 高さ調節可能ランバーサポート
- 座面スライド機能
- リクライニング最大137度
- ハンガー搭載
- フットレストあり
- メッシュ素材
- 価格34,999円。
特徴はなんといっても圧倒的多機能さがあるにも関わらず価格が控えめなこと。
「3万も十分高いじゃないか!」という意見もあると思いますが、3万円台でこの機能性と座り心地はクオリティが高いです。
3万円台のチェアでもフットレストはあるとか回転式4Dアームレストとか、それぞれ搭載している機能はあります。
ですが、これらがすべて搭載しているとなると見つけるのが困難になるでしょう。
ゲーミングチェアにはなりますが、僕が座って好感触だったAKRacing のWolfというチェアがあります。
これは4万円を超える高級ラインのチェアでもちろん座り心地は素晴らしい。
しかし、フットレストはないとかアームレストの角度調整が不十分など、座り心地やその他機能は十分だけど足りないところも。
意外と総合力が高いチェアを探し出すが難しいので、これだけの機能性を備えているというだけでそもそも優秀。
そこに加えて柔らかめの張りのメッシュで、座ったとき適度な反発で体を支えてくれます。
現在僕はエルゴヒューマンのEnjoyというチェアを使っているのですが、座り心地に関しては遜色の無いレベルだと感じました。
大きい差異としては起き上がったときの角度なので、ここは好みの差だと思います。
他モデルとの違い
実はこのALIEN CHAIR Proですが、別モデルに「ALIEN CHAIR」「ALIEN CHAIR(前傾モデル)」というモデルがあります。
つまり「ALIEN CHAIR Pro」がこのシリーズの最上位ということです。

まず「ALIEN CHAIR」ですが、リクライニングの角度が最大130度で少なめ。
あとは座面高が43.5~50.5cmとなっているので、身長が低めの方は通常モデルの方が良いかもしれません。
前傾モデルについてですが、リクライニングの角度が128度で、当たり前ですが前傾機能があります。
これについては座面が傾くといった機能なようで、背もたれの角度が変わっているということではなさそうです。
そもそもゲーミングチェアとの違いは?
ほんのり気になっているであろう疑問の、「ゲーミングチェアとオフィスチェアって何が違うの?」という疑問に少しだけ回答しておきます。
ゲーミングチェアとオフィスチェアは疲れにくくするために工夫しているポイントが違い、「ゲーミングチェアは体を固定しつつ、後傾姿勢で疲れにくさを軽減」「オフィスチェアは前傾姿勢で疲れにくさを軽減」、このような違いがありました。
ゲーミングチェアは形から連想される通り、レーシング用のシートから着想を得て体を固定して最適化を図っています。
そのため、使用しているチェアに肩幅など無理なく入るならガッチリ固定されることで余計なブレなどが生まれず座り続けやすいです。
ただフィット感がメリットであるため、反対に体チェアからはみ出てしまう大柄な人だと窮屈に感じてしまう場合がありました。
また、全体的に姿勢が後側に寄っている傾向があり、リラックスした姿勢のままでいられるのも魅力です。
オフィスチェアに関しては背もたれがゲーミングチェアよりも起き上がっていることが多く、背筋をピンと伸ばしたような前傾の姿勢もサポートしてくれます。
個人的な体感だと姿勢が後ろ寄りになってしまうと体が自動的にリラックスしてしまって仕事にならないので、作業をするなら前傾の方が好み。
あとはモニターを見てると自然と頭が前にでて前寄りの姿勢でいることが多く、ヘッドレストも使っていないことが多々あるので、それであれば前傾姿勢に対応できるオフィスチェアの方が座りやすいと言ったところ。
このあたりも判断基準にしてみてください。
ALIEN CHAIR Pro レビュー
ここからはALIEN CHAIR Proの各項目についてまとめていきます。
座面
座面については横幅が51.5cm、奥行きも最大51cmとなっていて、十分な広さを感じました。
座ったときに座面が狭いと窮屈に感じてしまうのでここはありがたいところ。
座った感触は適度な反発感があり、お尻に痛みを感じることはありません。
また、メッシュ素材になっているので、長時間座っても熱がこもることもなく、夏場でも快適に座れると感じました。
座り心地に関してさらに考えられていると感じたのは座面をスライドできるというポイント。
なんとALIEN CHAIR Proは座面をスライドして奥行きを調整できます。
奥行きの調整に関してですが、チェアと膝裏に距離がありすぎる・なさすぎは座り心地が悪くなるといわれています。
そのため、指2本分くらいの遊びがあるのが理想的で、ALIEN CHAIR Proならその距離を調整可能。
オフィスチェアとしてはあまり需要がないかもしれないですが、51cmくらいあれば座面のうえであぐらもかけるくらいの幅の広さがありますね。
ランバーサポート
ランバーサポートは横幅が約44cmあり、広さは十分。
かなり出っ張っているようにみえますが、後方にたわむような作りになっているので、座ると自然と沈み込みます。
しかし、しっかりと腰を支えるだけの弾力があるので、自然と腰が持ち上がって疲れを軽減してくれました。
整骨院の先生に聞いたところ、「ランバーサポートがあると立っているときと同じようなS字の姿勢を保てる」とのこと。
そのためこのランバーサポートは腰痛対策でも非常に重要な要素となっていて、あるかないかで大きく疲れが変わってきます。
また、これまで座り比べた体感としては、あるけど柔らかすぎる・硬すぎる・小さすぎるといった要素があると、腰の支えが不十分で疲れやすかったです。
その点でALIEN CHAIR Proは広さが十分で腰全体を支えられ、適度な反発でしっかりと起こしてくれます。
さらにALIEN CHAIR Proはこのランバーサポートの位置を調整することも可能。
ランバーサポートを持って上に引き上げると5段階の調整ができます。
固定されたランバーサポートも多い中、これだけ可動に対応しているのは驚き。
これだけ高さを調整できれば、身長の高低に関係なく、自分の腰をしっかり支えられる位置を見つけられそうです。
背もたれ
ちょっと柔らかめの弾力をしているように感じました。
メッシュのチェアの場合、しっかりと張っている場合もあり、そのタイプだと座り心地が固く、長時間座っていると背中が痛くなる場合も。
しかし、ALIEN CHAIR Proはたわみというか余裕もしっかり感じられるので、柔らかく背中を受け止められて、非常に心地が良いです。
また、背もたれの湾曲が緩いのもオフィスチェアならではの魅力。
以前体の大きさによる座りにくさを調べたとき、結論としてたどり着いたのは肩幅の自由さ。
背もたれの湾曲がキツい場合、肩が固定されるので窮屈に感じやすく、肩幅が広い人ほど違和感を覚えたと言っていました。
ALIEN CHAIR Proは湾曲が緩く、肩は常に自由なので幅広い身長・体型の人にも合わせられるでしょう。
僕は身長が165cmなのですが、問題なく使用ができています。
最後に背もたれにはハンガー機能があり、上着をかけておくことができます。
僕は上着をイスにかけながら座るの苦手なので、職場にこれがあったら最高だなと思いました。
アームレスト
4Dアームレストというのが非常にありがたい仕様。
角度調整だけのチェアも多いなか、角度の調整はもちろん、前後左右高さの調整までばっちり対応。
角度だけで足りるかと思いきや、肘の位置の微調整に前後や左右があると助かる場面が多々あります。
使うキーボードを変えるだけでも腕の開きが変わって距離が変わる場合があるので、そのときに4D対応のアームレストだと非常に心強い。
回転式ということで360度回転ではないものん、180度以上の角度の調整が可能。
こんなに調整できるチェアも初めてみました。
これだけ調整できれば確実に良いポジションを見つけられるでしょう。
また、アームレスト自体は低反発のクッション的な素材となっているので肘を置いても痛みのないようになっていました。
あとは少ない需要かもしれないですが、オフィスチェアに座ったままギターを弾こうとする場合どうしてもアームレストが邪魔になります。
そんなときに調整できる幅が広ければ最大限演奏に邪魔にならないような角度に調整が可能です。
リクライニング
リクライニングについてはProモデルなので137度まで倒せます。
180度まで倒せるフルフラットではありませんが、個人的には十分な角度だと感じています。
フットレストもあるので、リラックスしながら休憩するには十分な性能です。
135度もあればかなり体は後に倒れている感覚になるので、フルフラットにこだわりがある人以外は問題ないと思います。
リクライニングについてはセルフアジャストリクライニングという機能があり、チェアを倒したあと少し力を抜くとチェア自体が自立してくれるような感覚を得られる仕様。
これちょっと説明が難しいんですけど、倒したあとに本来はずっと起き上がってくる反発があると思うのですが、それがない。
もちろん自分が起きあがろうとするとスッと戻るのですが、倒しているときはロックをかけたような安定感があるといった不思議な仕様でした。
僕が今まで座ってきたチェアはロックをかけないときは常に反発、だからこそ倒れ込むときはある程度角度が固定されてましたが、これはその固定がないのが良いですね。
ヘッドレスト
ヘッドレストは3点調整できる箇所がります。
まずは首部分で、ここは頭の重みで位置が変わらないように硬めとなっているので、力を入れて変更します。調整可能角度は60度。
次に頭の高さ。ここは昇降幅が11cmとなっており、かなりの低い位置までヘッドレストを持ってくることができました。
最後にヘッドレスト全体の微調整。ここで最終的な角度を調整して最適な位置へ合わせられます。調整可能角度は40度。
幅広い調整に対応しているので、身長に関係なく適切な位置にヘッドレストを持って来れると思います。
作業しているとき、リラックスするときなど、シチュエーションによって位置を調整できるのは良いですね。
保証について
保証については基本1年間対応しているとのこと。
1年以内であれば無料で部品交換ができるそうです。
また、+1000円で保証期間が2年に延長されます。
長期間使用予定の人は1000円なら追加しても良いかもしれません。
その他気になるところ
非常に機能性も座り心地も良いチェアだったのですが、気になるポイントもあったので、共有します。
僕が気になったのは「やや後傾の姿勢となってしまう」ということ。
ALIEN CHAIR Proですが、背もたれを1番起こしたとしても座り心地としてはやや後ろめ。
ちょっとリラックスしたような姿勢で座ることになります。
これは個人差あると思うのですが、僕は姿勢が後ろ気味だとリラックスしてしまって作業に集中できません。
そのためゲームなら良いのですが、仕事をしたり作業をしたりするなら、背もたれが垂直というか、けっこう起き上がっている方が座っていやすいんですよね。
どうしてもモニターに顔近づけてしまうとか、背筋を伸ばすとなるとやや前傾になってしまいます。
しかし、ALIEN CHAIR Proは後傾気味なので、姿勢を正して座ろうとすると背もたれが背中に当たらなくなってしまいました。
このような状態になると座面がメッシュで弾力がある分、常にバランスボールに乗っているような感覚というか、腰を支えてもらえない負荷というか、疲れが溜まりやすかったです。
オフィスチェアではあるんですけど、姿勢の傾向としてはちょっとゲーミングチェア味を感じています。
ざっくりとした指標ですが、自分が前傾姿勢が好みの人の場合はちょっと合わない可能性があるかも、後傾姿勢が心地良い人はばっちりすぎるしコスパも高くて最高かもしれない。
ALIEN CHAIR Proがおすすめな人
3万円台のコスパに優れるオフィスチェアが欲しい人すべて
文句なしにおすすめできるチェアだと感じました。
3万円台チェアも数多く座ってきたのですが、この座り心地に考え尽くされたこだわりの調整機能はシンプルに素晴らしいの一言。
この機能性と座り心地の両立を探してこれまで予算5万円では収まらなくて高額のチェアを購入した人も多いのではないでしょうか。
座り心地に関しては大きめのランバーサポートによって腰がしっかりささえられますし、メッシュ素材によって長時間座っていても蒸れがなく快適。
アームレストは細かな調整が効き、フットレストを伸ばせばより効果的に休憩ができるでしょう。
リクライニングは137度までとのことなので、このチェアの上で仮眠を超えた本気の睡眠を常用的にとるのは難しいですが、137度に加えてフットレストまであるので、仮眠くらいなら快適に行えます。
背もたれの広さや角度、座面の長さの調整やそもそも大きさなど、身長にも幅広く対応。
これだけそろっているチェアがこの値段で買えるならかなりありだと感じています。
意外と企業向けかも
シンプルに良いチェアだったので個人利用も良いのですが、意外と良いと思ったのが法人利用。
デスクワークが中心の企業だとチェアはかなり重要だと思います。
とはいえ良いチェアをたくさんそろえると設備投資とはいえかなりの額に。
僕が当時勤めていた企業はオカムラのシルフィーだったのでありがたい限りですが、コストはなかなかのも。
そこで検討しても良いと思ったのがこのALIEN CHAIR Pro。
座り心地も良いし、オフィスにも合う見た目。
それでいてハンガー機能まであるのは、いつも背もたれに雑多にかけなければならなかった人にとってはかなりありがたいポイント。
サイトをよく確認してみると法人割引があるようなので、決定権ある人はこれを機にいい感じの理由を考えて社内導入を検討してみるのも良いかもしれません。
経費で最高の座り心地を手に入れてしまいましょう。
まとめ
本当に性能も座り心地も良いチェアでした。
コスパの良いオフィスチェアの購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
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