今まで健康管理といえばスマートウォッチを使って計測というのが主流でしたが、睡眠の管理を含むヘルスケアの管理はもうスマートウォッチすら必要ない時代がきました。
健康管理はより小型なスマートリングでこなせるんです!
それが今回レビューしていく「FOSMET RINGX」。
軽量かつコンパクトなスマートリングで、24時間睡眠や運動量を含む健康にまつわるデータのログを取り続けてくれて、日々の生活習慣の改善に役立てることができるでしょう。
今回はFOSMET RINGXはどんなことができるのか、そして実際に使ってみて良かったポイントや気になるポイントについてまとめていきます。
提供:FOSMET
FOSMET RINGXの特徴
- チタンコーティング
- 5ATM防水
- 15分間隔で心拍数を記録
- 睡眠時間や深さを記録
- 歩数や消費カロリーを自動記録
- 心拍変動を基にストレスレベルを記録
- 月額不要
- 10日間連続使用可能なロングバッテリー
- 最大6名データ共有
- 価格27,500円(クラファン早期割引有り)
FOSMET RINGXを端的に表すと、「健康管理に特化したデバイス」です。
指に装着しているだけでこれまでスマートウォッチで行っていたヘルスケアの計測を任せられます。
スマートウォッチに比べて軽量でコンパクトで装着しやすく、時計にこだわりがあってスマートウォッチを使えなかった人でもこのリングで同じような計測をすることが可能になりました。
防水仕様にもなっているので水にも強く、皿洗いやシャワーを浴びるときもつけたままにしましたが、問題なく使用できています。(水に耐性があっても洗剤やシャンプーに耐性があるかわからないので、最近皿洗いとお風呂は外すようにしていますが)
現在GREEN FUNDINGにてクラウドファンディング中で、先行予約をすると定価から割引された価格で購入することができます。
スマートリングと言われると気になってしまう決済の機能についてですが、残念ながらFOSMET RINGXは非対応とのことです。
決済が気になっていた人には現状不向きとはなってしまいますが、現在開発自体は進めているとのことで、将来的には対応したモデルを発売予定だそうです。
FOSMET RINGXのデザイン
カラーについてはシルバーとブラックから選べます。
ブラックは使っていないのでわからないのですが、シルバーに関しては2週間ほど使用しましたが、傷がついて目立つようなこともなく使えました。
リングの向きについては少し凹凸があるようなデザインになっている方が上で、滑らかになっている面が裏にくるような付け方。

リングの表面はチタンのコーティングとなっています。

内側は透明樹脂の加工。

少し突起がありますが、あまり気にならずにつけることができます。

サイズとしてはガジェットとしてはコンパクトで厚さは2.8mmで重さ約3.5g。かなり小さいなとは思いました。
しかし、結婚指輪と比べてみるとわかるのですが、指輪としてはまだまだかなり大きく、装着しているとかなり存在感があります。

指を握り込むと確実「いる」感覚になり、ものを持つときには干渉するのでちょっとずつ不便な場面がありました。

個人的にはフライパンを握るときにリングが干渉するのが生活のなかでは1番ネックだと感じたところです。
装着する指は?
スマートリング初心者なので着ける指からわからなかったのでメーカーに聞くと、人差し指がおすすめとのことです。
僕も左手の人差し指につけて過ごしました。
人差し指はよく使う指なので中指の方が良いのでは?と思って付けてみたのですが、結婚指輪をつけている場合かなり干渉してしまい、金属がこすれあうちょっと嫌な感触を覚えてしまったのでやめることに。(あとは傷もつきそうで怖い)
結婚指輪を外して着けるのも試したのですが、人差し指と薬指どちらにもこのリングがあたる感覚があまりよくなく、それであればあたる指が1本で済む人差し指の方が良いのかな、ということで人差し指に落ち着きました。

リングの採寸
今回僕は提供を受けたこともあって直接メーカーさんとやりとりしてしまったのですが、本来はサイジングキットを使って指輪の大きさを決めるそうです。
購入後指輪のサイズを確認できるサイジングキットが発送され、そのキットを元に大きさを決めて注文を確定。

その後サイズにあったリングが届くという仕組みのようです。
ジャストフィットというよりは、指を握り込んでも苦しくないくらいの余裕のあるサイズ感だと良いのではないかとしばらくつけてみて感じました。
FOSMET RINGXのできること
ここからはFOSMET RINGXのできることについてまとめていきます。
前提として健康管理の全般が可能です。
基本的にはFOSMET RINGXをつけているだけで、データを見たい場合は専用アプリを開くと詳細が見られるという仕組み。
そこでは「健康指数」「睡眠」「運動」「ストレス」「心拍数」「血中酸素濃度」などの項目を確認することができます。
ストレスについては心拍数の変動によって測定される数値のようなのですが、これはApple純正のヘルスケアアプリにもない機能なので、ヘルスケア用途としてFOSMET RINGXを使う理由になり得るかもしれません。
他には複数のユーザー間でデータの共有ができるようです。(メーカーでは家族を想定)
もちろんお互いの同意がありきの機能にはなりますが、離れた場所に住んでいる家族の健康状態が不安だというニーズも少なからずあると思うので、必要な健康管理や観測が手軽に行えるというのも製の品特徴の1つだと言えるでしょう。
数多くの機能があるのですが、特に気になったポイントについてピックアップしてお伝えします。
睡眠の計測
個人的に1番ありがたく感じているのは睡眠の計測。

これまで自分がどれくらい寝てるのか・何時に寝ているのかなどを可視化したいと思ってApple Watchで計測しようとしたものの、充電の問題やそもそも寝てるときまで腕時計をしていたくないというところで、数日で挫折してしまった過去があります。
そんな自分でもこのFOSMET RINGXであれば問題ありませんでした。
そして精度ももちろん文句なし、それどころか抜群なくらい。
最近フリーランス生活に甘えて2度寝することも度々なのですが、そんな朝少し起きて二度寝してしまったその時間すらしっかり測定されてます。

あとは寝つきが悪くてなかなか寝れなかった日に関してもちゃんと寝た時間が記録されているので、ごまかしは通用しません。
睡眠については浅い眠りや深い眠りなどの分類ももちろんされていて、種類ごとに分析することができます。
アプリのUIもかなり見やすく、これらの種類を見分けるのはもちろん、日・週・月と、見たいデータを一覧で見ることも可能です。

睡眠のログを抜け漏れなくとって生活改善に役立てたいと考えている人にはかなりおすすめしたい機能となっています。
運動の記録
運動については自分が歩いたり立ったりした瞬間を自動で計測してくれます。

計測のデータ自体もかなり精度が高いように感じました。
また、運動を意識的に行う場合には運動専用のモードもあります。

30種類ほどの運動のトラッキングが行えるモードが用意してあり、このモードを起動させてから運動を開始することで、より正確な運動のデータを記録しておける仕様です。

もちろん運動時にはスマホを持っておく必要はなく、運動終了後にデータが蓄積される仕組みです。
懸念としては歩数管理の精度は気になるところではあります。
本来は立って歩いた実際の運動に対してカウントがされるべきなのですが、タイピングをするような動きでもやや反応してしまうことがあります。
そのため、1日中イスに座っていたのにも関わらず少し動いているようなカウントになっているかもしれないというところで、反応が良すぎるというか、座り仕事の人で精密に運動を管理したい場合には誤差がつきものということになってしまいそうです。
FOSMET RINGXの気に入ったポイント
ここからはFOSMET RINGXの気に入ったポイントについてまとめていきます。
睡眠中も気兼ねなく使える
睡眠のときにも話したのですが、個人的にはここが1番熱いポイント。
これまで睡眠中のログはとりたくてもApple Watchは充電問題があり、ではバッテリーに安心感のあるスマートウォッチを使えば解決したかというと、寝るときに着けっぱなしなのはなんだか違和感があって、できたとしてもしたくないといった状態に。
そんな課題のある睡眠ログの計測方法だったのですが、ようやくFOSMET RINGXで解決。
スマートリング自体が初めてで、それこそ最初は異物感がかなりあったのですが、それも1週間ほどすれば慣れてしまいましたし、寝るときにも指輪程度であれば最初からあまり気にならずに寝られました。

指の使用は生活の中で空いている場所だったので、自分でも意外なほどに受け入れられましたし、睡眠中も気にならないほど馴染んで使えたのは良い発見。
ログの精度も良く、今のところかなり快適に使用ができています。
ロングバッテリーで使い続けやすい
ウェアラブル端末系が生活に定着するかどうかというのは充電の頻度やタイミングが生活に合うかどうか、というところではないでしょうか。
今回どれくらいバッテリーが持つのか試してみたのですが、デスクワークが基本の僕の場合、10日経った時点でまだ20%くらい充電が残っているほど。
10日充電しないで着けっぱなしにできるのはなかなか快適で、めんどくささがありませんでした。
正直10日でもかなり十分なのですが、10日時点でまだ余力を残しているというのがすごところ。
頻繁な充電は必要なく使い続けられるので、充電がめんどくさいという人にもおすすめできます。
また、お風呂や皿洗いをする最中などに20分ほど充電をしたままにすると、その短時間で20〜30%ほど回復しました。

30%も回復すればまた数日持つくらいなので、数分少し外してもいいなというタイミングでちょこちょこ充電すれば、バッテリーの問題は解決すると思います。
FOSMET RINGXの気になるポイント
ここからはFOSMET RINGXを使用して気になったポイントについて共有します。
「持つ」操作のときに存在感がある
やはり課題に感じたのは持つ動作をするとき。
個人的に頻度高く少しうっとおしく思ってしまったのは「料理中」と「スマホの操作中」。
料理のときはどうしてもフライパンを握るわけですが、この握る動作と相性が悪い。
フライパンの持ち手の部分とリングが正面衝突してしまううえに、料理によっては重いフライパンや鍋を持ち上げなくてはいけません。
このとき「ちょっとまずいんじゃないか!?」と感じるほどの圧力をリングの上に感じます。
どれくらいの圧力に耐えられるのかはわからないのですが、重さの負担には気をつけたいところです。
こんな感じなのでリングに干渉しないように持とうとすると力が上手く入らず、フライパンや鍋が重く感じました。
料理をよくする人はおそらくいちいち外すことになると思うので、つけ続けるのがちょっとめんどくさくて相性悪いガジェットかもしれません。
あとはスマホの操作。
リングをつけている手で持つときに限るのですが、側面にリングがあたるとちょっと操作に違和感を覚えます。
操作が滞るほどではないものの、ちょっと変な感覚に。
やはりこのリングが何かにあたる動作をするときにはもちろん相性がよくないので、「握る」「持つ」みたいな動作が日常で多い人は注意が必要なガジェットなのかもしれません。
決済ができれば最高
現状の技術だと臨みすぎなポイントかもしれないですが、スマートリングについつい期待してしまうのは決済の機能でしょうか。
僕もこれまで調べるときには決済に対応していたら最先端だな、と思いながらスマートリングを見ていました。
この点においてはFOSMET RINGXは決済に対応していないので、期待していた人には残念な機能性と言えます。
現在開発中とのことなので、実装されるまでもう待ちましょう。
FOSMET RINGXがおすすめな人
Apple Watchで健康管理を継続できなかったけど、健康管理自体は興味ある人
1日中時計を着けているのは抵抗があるけど、健康管理には興味ある人
個人的に1番良いなと思ったのは1日中着けていられるうえに、ロングバッテリーで外さなければいけないタイミングも少ないというところ。
これによって継続的なモニタリングが可能になり、自分の睡眠や運動などの健康状態を抜け漏れなく管理することができるようになりました。
Apple Watch以外のスマートウォッチを使っている人にとってはすでにロングバッテリーなモデルも出ているし、ヘルスケアに特化しているモデルもあるので関係ないかもしれませんが、Apple Watchユーザーは健康管理をしたくてもバッテリーの問題で着けっぱなしというのは現実的ではなかったと思います。
1日程度でバッテリーがなくなってしまうので、寝てる間もログをとらせてしまうと朝充電がなくなってしまうので、睡眠ログを取りたいけど取れないといった状況にあった人も多かったのではないでしょうか。
しかし、このFOSMET RINGXであれば僕が実際に使ってみたところ10日間充電なしで使用することができました。
着けっぱなしで生活ができるので、充電は気にせず睡眠中を含めて常に計測ができます。
指輪自体の違和感も1週間程度で薄れるので、意外とずっとつけていても邪魔に感じません。
ずっとスマートウォッチを着けているよりは格段に楽に健康管理ができるので、興味はあったけど在宅勤務などで家にいて腕時計をつける習慣がなかなか身に付かなかったという人にもおすすめです。
まとめ
まだまだこれからの分野のガジェットかと思いきやかなり性能も良く、生活にも入り込んでくれたので、これから常用していきそうな予感がしています。
健康管理を指先で完結させたい人はぜひともチェックしてみてください。