つい先日新型のARグラス「RayNeo Air 3s」が発売されました。
脅威の定価業界最安値のARグラスで、性能についてもですが価格についてもARグラスの進化を感じます。
そんなコスパモデルが登場で気になるところとしては「上位モデルとは何が違うの?」というところではないでしょうか。
今回は現在ARグラス界最高性能を誇るXREAL Oneと定価最安値のRayNeo Air 3sを比較し、何が違って価格差があるのか、モデルごとの大きな違いや魅力はどこなのかについてまとめていきます。
ARグラスとは
そもそもみなさんはARグラスはご存じでしょうか。
このガジェットは簡単に表すと持ち運べるモニターです。
かけるだけで目の前に映画館のスクリーンのような大画面が広がります。
そのため、家で大型のモニターを使用しなくても装着すれば34インチくらいのウルトラワイドモニターをいつでもどこでも使える、そんなガジェットです。
やはり大画面で見る映像は迫力がありますし、作業も捗ります。
個人的には電車内やカフェで使うことが多く、移動中や外出先でも大画面でエンタメを楽しんだり作業を効率的に進めたりできます。
とはいえまだまだマイナーなガジェット。
価格も高価で使わない人には本当に縁のないガジェットでしょう。
個人的には「デスク周りのガジェットを買い揃えてしまい、次はどんなワクワクするガジェットに手を出そうか」と考えているようなガジェットオタク、つまり自分のような人が存在は知っているけど価格で尻込みしてひとまず様子見をしている、そんなガジェットだと思います。
想像ができないからなかなか購入に踏み切れないとは思うのですが、電車でパソコン開いて仕事や作業をしてしまう人、カフェでPCやiPadをよく使う人、移動時間も映画館のスクリーン並みに感動できる迫力で映像を楽しみたい人、これらの人は意外と生活に合う可能性が高いので、一度試してみてください。
ARグラスの現状
魅力的でぜひいろんな人に試して欲しいと感じているガジェットなのですが、現在普及率はこれからといったところ。
やはりネックなのは価格。
基本的には5万超えと考えてもらって良いでしょう。
市場価格をまとめてみます。
XREAL One | XREAL Air | Rokid Max | VITURE One | RayNeo Air 3s | |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 69980 | 40980 | 49800 | 49800 | 39999 |
厳密にはまだ種類があるのですが、ざっくりピックアップしています。
この価格でも高価に感じる人も多いと思うのですが、これでも安くなってきたくらいです。
Rokid MaxやVITURE Oneは2023年12月頃に国内販売が開始したのですが、発売当時の価格は8万円程度。
この価格から値下げを繰り返しようやく5万円くらいに落ち着いています。
Amazonなどのセールにあわせて各社さらに値下げをする傾向があるので、時期を選べば3万円台前半で購入できるようにもなってきたというのが最近の状態です。
8万円ほどしたところから考えればかなり値下げはしましたが、まだまだ気軽に試せる価格ではないというところで、今後の低価格化にも期待が大きくなります。
XREAL OneとRayNeo Air 3sの比較
XREAL OneとRayNeo Air 3sを各項目で比較し、使ってみてわかったことや気がついたことをまとめていきます。
機能性:XREAL Oneが圧倒的な市場No1
ARグラスにおいて1番重要なのは画質と思われるかもしれないですが、個人的にはそこまで重要な項目ではないと感じています。
画質は正直どれもある程度きれいに見えるので、購入の決め手になるほど大きな差があるかと聞かれると、現状はまだないと考えています。
ではどこに差があるかと言われると、機能性です。
この機能性がXREAL Oneが非常に優れており、コスパモデルであるRayNeo Air 3sが太刀打ちできないところになります。
まずARグラスとして思い浮かべるのは近未来感ではないでしょうか。
視界にディスプレイがいくつも浮いていて、それぞれで作業できるといったような感じ。
この作業環境がXREAL Oneは実現できます。
目の前に複数のモニターを映し出して作業可能です。
さらには新しく搭載されたワイドモードでは、映像を横長に表示することによって、見切れないほど幅広くて迫力のあるディスプレイを表示させることもできるようになりました。
この複数モニターの対応やワイドなディスプレイを使えるというのはXREAL Oneの魅力であり、RayNeo Air 3sではできないところです。
他にも便利な機能がたくさん
XREAL Oneは他にも日常使用で便利な機能がたくさん搭載されています。
個人的なお気に入りはブレ補正機能。
ARグラスはどれも目と近い距離でディスプレイを見るという構造上、かなり映像が揺れます。
それこそ瞬きや呼吸でもディスプレイが上下に揺れて、手ブレ補正のかかっていない映像を見ているような状態に。
正直この揺れがかなりキツく、僕は初めて装着したとき3分で酔い、3時間動けなくなりました。
この激しい揺れを抑えてくれるのがブレ防止機能。
これまでXREALではオプション製品を使うことでこのブレ防止機能を使うことができたのですが、XREAL Oneではオプション製品を使わずに製品の中に機能が搭載するように。
これによって、単体で快適に使用ができるようになりました。
他にはサイドビューモードもオプション製品なしで使えるようになり、ワイプのような小さいディスプレイを見ながら散歩するといったこともできるようになります。
この機能によって、より日常的にARグラスをかけながら使用ができるといった魅力の向上に繋がりました。
画質:実はそれほど変わらない

先ほども伝えましたが、実はそれほど映像のきれいさは変わりません。
どのメーカーも使っているディスプレイはOLEDで、鮮明に映像が見えます。
3年前に発売されたXREAL Air段階でもかなりきれいで、大きな差がついてしまうほどの画質の向上はここ数年あまりない印象です。
もちろん、ディスプレイ自体がどれくらい明るく表示できるのか、色域やコントラストの表現がどの精度高く表せるのかというところで、着実な進化はあるのですが、画質が決め手で買い替えを検討するほどのポイントではないような気がする、という温度感。
画質というよりは機能や価格で見た方が満足感のある選択ができるのではないかというのが個人的な見解です。
価格:RayNeo Air 3sが最安値を更新
価格に関してはRayNeo Air 3sが定価市場最安値を更新。これはすごい。
これまでの最安値は3年前に発売されたXREAL Airがじわじわと値下げを繰り返し、現在40980円。
これでも安くなったと感じました。
しかし、ここにきて新作のARグラスであるRayNeo Air 3sが4万円切りの価格で登場。
型落ちでもなく新型でこの価格は脅威的です。
前作のRayNeo Air 2sは他のメーカーと同程度の6万円ほどで発売されていたことを考えると、驚きの値下げ幅。
仮にここにセール対象製品などになり、35000円程度で購入できる日がくることを考えると、最新ARグラスが高級キーボード1つ分くらいの値段で買えるようになるので、ギリギリ手が伸びるガジェット好きも増えるのではないかと思います。
新型ということもあり、拡張性こそ少ないものの、基本性能についは抜群なので気になっている人にはおすすめをしたいです。
一方でXREAL Oneですが、こちらは定価が約7万円。
正直気軽に手が出せる価格ではありません。
しかし、7万円には7万円なりの理由があります。
やはり特筆すべきは機能性。
電子調光機能にアプリとの連動、単体できることも多く、これまで追加で購入しなくてはいけなかったオプション製品が不要になっています。

これらのことを考えると決して不当に高いというほどでもなく、案外適正です。
ただ、初めて購入を考えている人がいきなり7万円をだすのかと聞かれるとかなり厳しい話なので、マニア向けには適正で初心者向けには高額といったところでしょうか。
音質:抜群のサウンドを完成させたRayNeo Air 3s

音質に関しては実は市場1位なのではないかとかんじrRayNeo Air 3s。
これまでのARグラスのスピーカーはものすごく満足できるかと言われると微妙なことが多く、イヤホンが別にあるならそちらから音を聞いても良いかなと言ったレベル。
一方で、音響に力を入れているVITUREのARグラスやBoseと共同で調整をしたXREAL Oneなどはサウンドはかなり満足できるほどになってきました。
ARグラスのスピーカーもかなりレベルが上がったなと思っていたところにRayNeo Air 3sはその想定を上回るクオリティで発売。
圧倒的に低音の厚みが増え、音全体に迫力が増すようになりました。
レベルとしては1万円くらいのオープンイヤーイヤホン(「HUAWEI FreeArc」や「ACEFIT Air」)と同程度になってきたのではないでしょうか。
このサウンド調整によって、音楽が楽しめるレベルになったのはもちろん、映画や動画を見ていても人の声やBGMにも迫力を感じられるほどで、イヤホンがなくてもARグラスをかければ楽しめるようになりました。
これまでARグラス単体ではなかなか満足する体験ができなかったので、これはすごい進歩だと思います。
視力関係:どちらもインサートレンズ使用タイプ
ARグラスにおいて不安なのが見え方。
特に普段眼鏡をしている人は外して装着しなくてはいけないので、見え方は余計心配ですよね。
ARグラスの中には自分で視力を調整して映像が見られる機能が搭載しているタイプもあるのですが、XREAL OneとRayNeo Air 3sはどちらもインサートレンズが必要なタイプ。
視力に不安がある人は別途レンズを購入する必要があります。
レンズを制作すればもちろんばっちり映像が見えるようになるのですが、正直レンズを別途作るのはお金もかかるし制作依頼を出すも手間ですよね。
視度調整についてはRokidとVITUREの製品にはついているので、別途レンズを購入したくない・取り付けたくない人は別メーカー検討でも良いかもしれません。
しかし、乱視が強いとか不同視であるとか、特別な理由がある場合は視度調整機能でも対応できないことがあるので、しっかり映像が見たい場合はインサートレンズを作ることをおすすめします。
制作についてはXREALもRayNeoも「JUN GINZA」を提携店としているので、HPを見ると詳細がわかると思います。
XREAL Oneがおすすめな人
日常生活から仕事まで、すべてのシーンでARグラスを使っていきたい人
最先端を楽しみたい人
現状すべてのARグラスのトップにいるのがXREAL One。
業界最高峰を楽しめます。
これまでオプション製品を併用してようやく使えたような機能もXREAL One単体で使えるようになりました。
このアップデートのおかげで今まで以上に身軽で快適に使えるようになったので、簡単なセットアップで最高性能を楽しみたいならXREAL Oneがおすすめ。
カフェで仕事に使ったり、家でゲームに使ったり、幅広いシーンで快適に使用できるでしょう。
XREAL Oneなら複数のモニターを表示させることもできるし、ブレを抑えた表示方法も可能で、ARグラスらしい感動できる体験をしながら、シーンに合わせた最適な視聴方法で映像を楽しめます。
価格はネックですが、現状最高で個人的にもARグラスという製品が生活に馴染んでいる人にはおすすめしたい製品です。
RayNeo Air 3sがおすすめな人
エンタメ関連中心に手頃な価格でARグラスを楽しみたい人
RayNeo Air 3sの特徴はなんといっても定価の安さ。
5万円超えがあたりまえのARグラス界で、定価が4万円切りは驚異的。
そもそもどんな風にARグラスが使えるかどうかがわからないなか払う5万円は怖いので(4万円でもまだ高いと思うけど)、少しずつでも価格が落ちて、手に取りやすい定価になっていくのは素晴らしいことだと思います。
RayNeo Air 3sは最安値であるのにも関わらず画質や音質などのクオリティは最上位機種と渡り合えるほど。
特に音質は感動していて、今まで3000円くらいのイヤホン、良くて7000円くらいのイヤホンの品質かなというところだったのに対し、1万円オーバーのオープンイヤー型イヤホンといっても遜色ないほどのレベルにまで到達してきました。
この音響のアップデートによって、別途イヤホンをしなくてもARグラスだけで映像が楽しめるように。
サッとかけてそれだけで動画やゲームを楽しみたい人にはおすすめです。
作業に関してはマルチモニター表示やブレ防止みたいなところ機能としてないので、拡張性は低めですが、1つのディスプレイだけで作業できれば十分という場合には問題なく使用できると思います。
まとめ
最高性能と最安値の比較でした。
どちらのARグラスもクオリティは素晴らしく、悩ましい選択肢が生まれてきたと思います。
生活が変わるレベルの衝撃があるガジェットだと思うので、気になった人はぜひ一度試してみてください。
コメントを残す