YouTubeなどの動画制作の話になるとカメラやPCの話になりがちですが、実は非常に重要度の高い機材だと思っているのがマイク。
どんなに映像がきれいでも音が悪いと見てもらえません。
というところで非常に重要な機材なのですが、これが自分1人であれば話すのであれば単体のマイクやワイヤレスマイクを用意すれば撮影できます。
しかし、撮影人数が2人、3人、4人と増えていった場合はどうすれば良いでしょうか?
本来ならばたくさんのマイクと大きなミキサーが必要になるところですが、コンパクトに解決してくれる機材があります。
それが今回レビューしていく「COMICA Vimo Q」。
撮影の仕事を少ししているのですが、そのときにぶち当たった壁とその壁をCOMICA Vimo Qが解決してくれた話をレビューを交えながらまとめていきます。
提供:COMICA
COMICA Vimo Q の特徴
- 4チャンネルワイヤレスマイク
- USB Type-C&3.5mm端子出力
- CalMixオーディオ処理技術
- 200m作動距離&16h稼働時間
唯一無二である理由
Vimo Qの良さはなんといっても最大4人の同時収録ができるというところ。
それがどうした?という感じかもしれないのですが、4人というのが本当にありがたいんです。
最初は気がつけなかったのですが、4人同時収録というのは改めて考えると意外と設定が難しく簡単に解決する方法がCOMICA Vimo Qを使うことくらいしかありませんでした。
編集難易度が下がる
動画編集するとき音源は1つにまとめておくと簡単に編集ができます。
というか僕は音源が2つに別れると編集ができません。
そのため、4つ必要だからといって1セット×2つ用意しても、セットずつで別々の音声データになってしまうと編集が無理。
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ここが問題となったわけです。
市場に出ているワイヤレスピンマイクは2つで1セットであることがほとんどで、4人一斉に話した音を同時に収録できるワイヤレスピンマイクは少数派。
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そこでなんとか探し出したのが4人同時収録ができるCOMICA Vimo Qだったわけです。
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ミキサーの役割がようやくわかった
僕は学生時代はギターを弾いていたのでライブハウスでライブすることもあり、そのときにミキサーと呼ばれる機材を見る機会もしばしばありました。
当時は「音量調整をする機材」くらいの認識でしたが(その機能ももちろんありますが)、実際には音をまとめるという機能もあったわけですね。
ライブ後にバンドの音源をもらったのですが、そこにはボーカル、ギター、ベース、ドラムの音源が入っているわけで。
この音を取るためにはそれぞれの音を集約した機会が必要で、それがミキサーだったわけです。
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つまり僕もCOMICA Vimo Qがないのであれば、マイクを4本用意して、ミキサーに繋ぐという方法であれば音源を1つにまとめて収録することができるわけですね。
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しかしそのためにはミキサーとXLRケーブルで接続できるマイクが4本必要になるので、収録環境を整えるだけで5万円は吹っ飛びそうですし機材がめちゃくちゃ重くなること間違いなし。
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安定の音質が重要
では4人同時に収録できるワイヤレスマイクを探そう!ということになるのですが、Amazonで調べると4人同時に収録できるマイクは「COMICA Vimo Q」と「BOYA BY-V4D」と「IdeaThink」の3種類。
本当に選択肢が少ないです。
価格を比較するとCOMICA Vimo Qが40,009円、BOYA BY-V4Dが16,200円、IdeaThinkが24,800円。
たまにある撮影で使用したいくらいだったのでできれば安いとありがたいなと考えていたので、最初から4人用を買っていたのであれば間違いなく1番安いBOYA BY-V4Dを選んでいたでしょう。
しかし、ワイヤレスマイクも価格によって大きく性能が変わることを失敗から学びます。
音質比較
COMICA Vimo Qを使う前に僕は2つのワイヤレスピンマイクを使用していました。
1つ目が最初に購入した安さ重視のIdeaThinkの2人用ワイヤレスピンマイク。
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そしてもう2つ目に購入したのがUlanzi A30。こちらも2人用ワイヤレスピンマイク。
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音を聞いてみると性能の重要さに気付かされます。
IdeaThinkの音ですが、モサモサしていてもはや聞くのが嫌になるほどの音質。
Ulanzi A30に関してもIdeaThinkよりは良いのですが、いつも使っているマイクと比べてしまうと大きく差を感じてしまいました。
ここで気が付くのが、「マイクの値段をケチると如実に音質に現れる」ということ。
この2つを使った経験があったからこそ、ちゃんとしたクオリティには値段も関わっていそうだ、ということに気が付かされました。
COMICA Vimo Qの音質
大本命COMICA Vimo Qはどうなのでしょうか。
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音源を準備したので聞いてみてください。
いかがでしょうか。
低音もしっかりと出ているし雑音も感じない。
もさもさとこもっている音の感じもなくクリアに聞こえるので十分に話声を聞けているのではないでしょうか。
普段使っている備え付けのマイクと比べるともちろん差はありますけど、かなり聞きやすいこれでも十分撮影に耐えられるレベルの音質です。
さすが4つセットで4万円なだけはあって、非常に高音質で録音ができました。
圧倒的に格安ワイヤレスイヤホンとは音質の差を見せつけてくれます。
COMICA Vimo Qの使い方
詳細な使い方については他のYouTuberの方が詳細な動画をあげているのでそちらを参照してみてください。
ちょっとマニアックな機材なだけあってレビュワーも専門のカメラマンや撮影が得意な人がレビューしていて興味深かったです。
基本的に押さえておかなければならないのは収録設定です。
「Mono」「Stereo」「Quad」の3つのモードがあります。
「Mono」は4つどのマイクで話したとしても同じような音量で収録ができます。僕が使うなら基本このMono。
「Stereo」は左右分割したような聞こえで収録が可能です。
「Quad」は最大4chまで音源を分けて収録ができます。「Quad」を使うことによってそれぞれの音源を別々に編集ができるので、必要がある場合にはこの編集モードで録るとデータ管理が便利でしょう。
受信機ではモード選択だけではなくゲインの量の確認やディスプレイの見える方向の調整など、かなり細かく調整が簡単にできます。
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特にゲインの調整は事前に確認できると音割れを防げるので何かと便利。
側面にはカメラに接続するオーディオジャックの他にモニターするためのイヤホンジャックも搭載していて、収録しながら録音中の音を確認しながら撮影可能です。
送信機側ではゲインの量の調整・ミュートのオンオフ・ノイズキャンセリングのオンオフなどの操作が行えます。
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話さないときは雑音を発しないためにすぐにミュートにできるのはありがたいですね。
操作には関係ないですが、COMICA Vimo Qはすべてケースで管理できます。
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この専用ケースが充電ケースにもなっているので、このまま保管しておけば個別に送信機を充電する必要なく運用可能です。
また、内ポケットもあるタイプのケースなので、必要なケーブルなどはケースの中に収納しておけます。
COMICA Vimo Q はこんな人におすすめ
簡単に4人同時収録がしたい人
良い音質のワイヤレスピンマイクが欲しい人
複数人が話す撮影を簡単&コンパクトに行うのであればCOMICA Vimo Q一択レベルであると感じています。
撮影素人なので他にスマートな解決方法があったのかもしれないですが、「大量の機材を運ばずに」「4人の声を同時に収録」「データは1つにまとまっている」これらの条件を満たせる機材は4人同時に収録できるワイヤレスピンマイク限定です。
しかも値段を妥協して質の悪いものを買ってしまうと、収録はできても肝心のクオリティが下がってしまう。
そう考えるとワイヤレスピンマイクとしてのクオリティも高く、そして3人以上の同時収録ができるとなるとCOMICA Vimo Qが最適解となるのです。
もちろん1人でも2人で使うときでも問題なく収録できますし、しっかり良い音で撮れます。
すぐには複数人で使わないとしても今後3人以上で収録をする可能性があるのであれば、2セットでまとまっているワイヤレスピンマイクではなくCOMICA Vimo Qの購入がおすすめです。
大は小を兼ねるのです。
まとめ
映像制作をしていない人にはあまり馴染みも必要もない機材かもしれないですが、必要となったときにはめちゃくちゃ大事になる機材です。
いつかもし困ることがあったらこの動画をふと思い出してくれると非常に嬉しく思います。