今のイヤホンやヘッドホンよりいい感じの音で聞きたいけど予算はそこまでかけられないな、と感じている人も多いのではないでしょうか。
最近のオーディオ機器は技術の進歩が進んでいて、1万円いかない製品でも十分に高音質な音が楽しめるようになりました。
そこで今回おすすめしたのはOneOdioのA5というヘッドホン。
価格が実売7000円程度なのにも関わらず、ハイエンドなイヤホンやヘッドホンと肩を並べるような音質が実現されています。
正直音質だけで見ると、最近購入した約4万円の高級イヤホンであるPowerbeat Pro 2よりも断然音が良いレベル。
1万円以下と侮っているとけっこう衝撃と感動が押し寄せてくると思います。
そんな音質の良さで定評のあるOneOdioのA5を実際に使ってみてわかったことや気がついたことについてレビューしていきます。
提供:OneOdio
OneOdioとは
OneOdioはすでに10年来の歴史を持つオーディオメーカーです。
「より高品質・高音質のヘッドフォンを届けたい」、その想いと音楽への情熱が私たちの原動力です。
そして、それは手ごろな価格であることにも繋がっているのです。
OneOdioはオーディオの販売製造を手掛ける中国のメーカーのようです。
僕が不勉強なだけですが、今回レビューをするにあたり初めて知りました。
とはいえ、有名YouTuberもすでにレビューをしていますしメーカーの認知もしていたので、オーディオ専門の人達にとっては馴染みのあるメーカーなのかもしれません。
OneOdio A5の特徴
- 高音質コーデックLDACに対応
- 40mmドライブユニットを採用
- -45dBのアクティブノイズキャンセリング
- 最大75時間再生
- 10分間の充電で最大約10時間再生
- 快適な装着感と洗練されたデザイン
- USBオーディオ対応
- 定価8999円(実売7000円くらい)
魅力としてはLDACに対応しているというところと強力なノイズキャンセリングがあるというところでしょうか。
あとはスペック上で驚いたのは再生時間の長さ。
先日レビューしたH3 Proは55時間だったのに対しA5は75時間というところで、毎日使用しても頻繁に充電しなくても良さそうなのはありがたいところです。
価格については定価こそ9000円近いですが、クーポンを発行していたり割引のセールが開催されていたり、実売価格としては7000円以下になる印象。
タイミングが合えば定価から2000円ほど安くなるタイミングもあるのでここは要注意。
OneOdio A5のデザイン
カラーについてはブラック・ブルー・ホワイトの3色展開となっています。今回はブラックのレビューとなります。
全体的にマットなブラックで仕上がっており、落ち着いた印象です。
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ハウジングについてはレコードのような細かな溝が入ったデザインとなっており、表面には光沢のような輝きがあります。
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中央部分にはOneOdioのロゴが入っていました。
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イヤーパッドについてはQCYのヘッドホンのようなもちもちの素材となっていて、付け心地も触り心地も良いです。
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ハウジングを支えるアームはシルバーで、可動域がかなり広め。
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アーム部分の可動域が広いので、コンパクトに折りたたむこともできます。
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長さの調整についても多段階で調整ができました。
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ヘッドパッドはイヤーパッドと同様のもちもちな素材となっています。
音量ボタンや電源ボタンについては右ハウジングの下部に設置。
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A5はイヤホンジャックがないのですが、その代わりにUSB-Cケーブルでの有線接続に対応しています。
OneOdio A5 レビュー
ここからはOneOdio A5の各項目についてレビューしていきます。
音質|厚みのある低音が響く
シンプルに音は良いです。
イヤホンとヘッドホンを比べるのはまた違うとは思いますが、シンプルな音質だけだと冒頭でも言った通り最近購入した高級イヤホンのPowerbeat Pro 2よりも良いと感じました。
具体的にどのあたりの音質が良いかというと、個人的に気に入った点は低音の厚みと空間の広がり方。
低音についてはもっさりとしているわけではなくしっかりと抜ける音でありつつも厚みを感じる音で、楽曲全体の迫力を後押しするような厚みを感じます。
そこに合わせて空間の広がりについて。
低価格帯やあまり良くないイヤホンやヘッドホンだと音が小さくまとまって迫力が少ないですが、A5については広いライブ会場で音を聞いているような耳を音で包まれるような感覚になりました。
同価格帯のH3 Proと聞き比べてみましたが、A5の方が音の広がり方が豊かだったのでA5の方が臨場感のある音で音楽を楽しめるでしょう。
中低音よりの温かめの音作りなように感じたので、曲の迫力をより感じやすいように感じます。
ノイズキャンセリング|生活音を大きく低減してくれる強さ
AirPods Proと同じくらいには消してくれているのはないかという印象。
エアコンの音や外の生活音などはしっかりとカットしてくれます。
最近はこのヘッドホンを耳栓代わりに作業するくらいには強力で、気に入って使っています。
装着感|意外とふわっと優しく包み込んでくれる
外観がレコードのような溝があり少し重厚感のある感じですが、イヤーパッドはもちもちと触り心地が良いので装着も良好です。
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ハウジングの大きさについても耳を覆い被さるのに十分なサイズがあるので窮屈な感じもなくゆったりと装着できました。
側圧についてもキツさがないので、もちもちのイヤーパッドも相まって長時間着用しても痛みもなく快適につけていられます。
マルチポイント|非対応が痛すぎる
ここは大きなマイナスポイント。
なんとマルチポイントに非対応です。
最近は5000円くらいの格安帯のイヤホンでもマルチポイント対応なことが増えてきたので、ここは対応しておいて欲しかったところ。
PCとスマホなど、複数台の機器と接続しない場合には必要ないかもしれませんが、複数台にまたがって使用を考えている人にとっては利便性が落ちるので不満を感じるでしょう。
外音取り込み|聞けるけどものすごくクリアなわけでもない
外の音が聞こえてくるけど加工された音というか低音がもっさりした音が聞こえてきます。
そのままの状態で聞いているようなクリアさはなく、「一応聞こえる」といった程度が適切です。
このくらいの聞こえであれば外して会話を僕ならします。
バッテリー|長時間再生可能で優秀
- ノイズキャンセリングオフ:75時間
- ノイズキャンセリングオン:45時間
- 急速充電:10分で最大10時間再生
バッテリーに関してはかなり長持ちするのではないでしょうか。
ノイズキャンセリングのオンオフについて動作の時間が変わりますが、オンにしていても45時間保つというところで、1日装着したまま過ごす日を数日繰り返しても耐えてくれます。
頻繁に充電する必要がないのは非常に快適だと言えるでしょう。
また、急速充電も優秀で10分の充電で最大10時間の再生が可能というところで、最悪充電が切れても数分充電すれば3時間くらいだったすぐに使えるようになってしまうのも魅力。
操作性
- 音量増減
- 電源ボタン
- ANCボタン
物理ボタンについては上記のボタンが付いています。
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電源ボタンの短押しで再生停止、ANCボタンの長押しでゲームモードへの切り替えが可能です。
基本的な操作は十分に行えると言えるでしょう。
むしろゲームモードをヘッドホン側から操作できるのは他のヘッドホンにはない魅力のように感じました。
しかし、A5は対応しているアプリがありません。
そのためイコライジングを操作することもできませんし、ボタンの割り当てなどの自由度もなし。
ヘッドホン側で基本的な操作が可能だとはいえ、音や操作に関する自由度はある程度欲しかったと感じました。
OneOdio A5はこんな人におすすめ
1万円以下で音質重視なヘッドホンを探している人
このヘッドホンの特徴はなんといっても1万円以下であるのに音質が良いというところに尽きると思います。
同価格帯だとQCYのH3 Proも候補に上がると思いますが、聞き比べた感想としてはH3 Proよりも低音の厚みがあり、音場の広がりも豊かで音質についてはA5の方が良いように感じました。
音の解像度とか厚みにこだわりがある人はこちらを選んだ方が満足感があると思います。
また、ノイズキャンセリングも強力なので、生活音などを消して音楽を楽しむことができるでしょう。
一方で機能性については低いと言わざるを得ません。
アプリ対応がないのでイコライジングの調整ができず、さらにはマルチポイントも対応していないので切り替えについても不便。
PCやスマホなどどれか1台としか接続しないのであれば関係ないですが、複数台の機器と接続しようと考えている人にとっては、音質は良くても利便性に欠けて使いにくいと感じるでしょう。
まとめ
1万円以下でも十分に迫力のある音質を楽しめるヘッドホンのレビューでした。
音質について気にしている人も多いかと思いますが、最近の格安は格安の域を超えて非常に優秀なヘッドホンが多い印象です。
コスパ重視でも十分に音質の楽しみを追求できる時代になっていると思います。