【ヤバい】最高級のアリス配列キーボード「Keychron Q10 Max」|この沼にハマったらもう他のキーボードは使えない|レビュー

最近話題になりつつあるのですが、「アリス配列」という左右分割した形状のキーボードがあることをご存知でしょうか?

普通のキーボードとは一線を画すデザインに、誰しもが視線を釘付けにされ、そして使いたくなることでしょう。

そんなアリス配列の最上級を今回は紹介させてもらいます。

レビューするキーボードはKeychronの「Q10 Max」

このヤバいキーボードにハマったら、他のキーボードは使えなくなってしまうかもしれません。

実際に使ってみて感じたことや気がついたことについてレビューしていきます。

メリット!
デメリット…
  • 最高級のアリス配列
  • 軽快なタイピングで指疲れしない
  • カラッと乾いた打鍵音がいつまでも聞いていられる
  • 角度調整用のチルトはない
  • レシーバーを本体に収納できない
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Q10 Maxの特徴

  • ハイエンドのQ Maxシリーズ
  • アリス配列で疲労軽減
  • フルメタルボディの重厚感
  • QMK&Launcherウェブアプリでプログラム可能
  • 2.4GHz & Bluetooth接続
  • 39274円(公式HP)

Qシリーズとは

そもそもQ Maxってなに?ところから少し話をさせてもらいます。

Keychronのストアを見てみるとわかるのですが、信じられないほどのラインナップの多さでさまざまなキーボードを選べるのが特徴。

そのなかででも「Kシリーズ」や「Vシリーズ」など、特徴によってシリーズ分けされています。

このQ10 Maxは「Qシリーズ」のキーボードであり、Qシリーズの3段階あるラインナップの最上位に位置する「Q Maxシリーズ」のキーボード。

「Qシリーズ」の特徴としてはKeychronのフラグシップモデルとなっており、最上級のタイピング体験を可能にしているモデルです。

その中でもQ Maxシリーズはレシーバーを使用した2.4GHz接続に対応し、キーボードの構造もダブルガスケットデザインを採用し、金属間の音響共振を大幅に低減した、衝撃音が極めて少ない上品な打鍵音となっています。

小難しい話をしてしまいましたが、つまるところQ10 MaxはKeychronのなかでも最上級のキーボードだということです。

Q10 Maxの外観・付属品

Q10 Maxの同梱物やデザインについてチェックしていきます。

同梱物

  • キーボード本体
  • USB-A to Cケーブル
  • A to C変換アダプター
  • キーリムーバー
  • 換装用キーキャップ
  • ネジ
  • 説明書

デザイン

カラーについてはカーボンブラックとシェルホワイトの2色展開。

今回レビューするのはシェルホワイトとなります。

キーキャップは真ん中に印字されているタイプ。個人的には中央印字が好みなので好印象。

印字に関しては耐久性に優れたダブルショット刻印によって、長く使い続けてもくっきり綺麗に長持ちするそう。

レイアウトについてはあとで詳しく見ていきますが、特徴はなんといってもこの配列。

湾曲した形のアリス配列という特徴的な配列をしています。

左右分割どうなの?という人がもいると思いますが最初に言っておきます、最高です。

左上にはノブがあり、デフォルトでは音量調整ができるようになっています。

側面上部には電源ボタン・Win/Macの切り替えボタン・接続方法の切り替えボタンが搭載。

背面には4点のゴム足があるだけで、チルトなどのスタンドはなし。

全体的に傾斜もついているので、奥のキーも打鍵しやすくなっています。

重さについては、フルメタルボディということもあって、手持ちのキーボードのなかで最重量の2129g!なんと2Kg超えの化け物キーボード。

この重さは打鍵感に密接な関わりがあるところなので、打鍵感のところで詳しく見ていきます。

Q10 Max レビュー

ここからはQ10 Maxの各項目についてレビューしていきます。

キー配列・レイアウト:独特な形のアリス配列

いつもならまず打鍵感のチェックからするのですが、このキーボードはさすがに順番変えました。

特徴はなんといってもこのアリス配列のキーボード!

左右に分割したこの配列が強烈なインパクトを与えたことに違いないでしょう。

少し戻ってそもそもアリス配列とは?というところですが、キーボードの左右が人間工学に基づいて分割されているキーボードを指します。

腕や手首を不自然に曲げることなく自然な形でタイピングができるので、疲労軽減が期待できるでしょう。

こんな形で打ちづらくないの?という声が聞こえてきそうですが、これは慣れたらやみつきになります。

もちろん、普段のレイアウトと違う分、最初は違和感がありました。

しかし、使っていくうちに配列にも慣れ、慣れ始めた頃からは「これがむしろ最適解では?」と思ってしまうほど自然な形でタイピングができます。

左右に分かれているいることによって、それぞれ適切な指でキーをタイピングしやすくなっていますし、湾曲した形も意外とスッと指に馴染むので、そこまで身構えなくても簡単に移行できると思います。

形状こそ独特ですが、配列自体は一般的なUS配列といったところで、不足のあるキーがあるといったことはなく、問題なく使えています。

アリス配列ならではというところでは「B」が2つあり、「スペース」が分割しているところでしょうか。

正しいポジションだと打つ指が決まっていると思いますが、ちょうど中間にあるキーについてはクセでどちらの指でもタイピングしている人も多いでしょう。

そんな人でも対応できるよう、曖昧な2つのキーに関しては両側に設置されているので、幅広い人のタイピングに対応できると言えるでしょう。

あとは左端に「Mキー」があり、これはマクロを割り当てる用のキーになります。一般的な75%レイアウトキーボードにはないキーなので、これは少し多めの特徴的なキーです。

全体的に75%レイアウトとしつつも、通常の形の75%よりは大きな作りになっています。

公式のHPではUS配列しか見つけられなかったのですが、AmazonではJIS配列も見つけました。

こんな特別感あふれるキーボードなのにちゃんとJISまで対応しているのがすごすぎる…

打鍵感:カラッと乾いた軽快な打鍵感が最高

当たり前ですけど、静電容量無接点方式のようなしっとりした打鍵感とは違い、かなりカラッと乾いた軽快な打鍵感が最高です。

軸から見ていきますが、Keychron独自の「Gateron Jupiterメカニカルスイッチ」を採用しています。

赤軸・茶軸・バナナ軸の3種類から選択可能です。

ホットスワップにも対応していて、3ピン及び5ピンMXスタイルのメカニカルスイッチ(Cherry、Gateron、Kailh、Pandaなどを含む)などと互換性があります。

今回僕が使用しているのは茶軸で、押下圧は55g±10g。数字だけ見るとHHKBの45gやLofree Flowの50gと比べても重め。

ですが体感そこまで重いとは感じずにタイピングすることができました。ここについては作り込まれたボディが大きく関係していると予想できます。

ボディはアルミニウムのフルメタルボディで、重量2Kgは伊達ではありません。

本来金属製のボディの場合は打鍵したときの反発が強く、指疲れしやすい傾向にあるのですが、Q10 Maxに反発や疲れは感じません。

むしろ、適度な底打ち感はあるのに優しく押し返してくれていると錯覚するほど。

この金属ボディだけれども柔らかな打鍵感の秘密は、何層にも重なったフレームの構造が作り出してくれています。

音や反発をここでコントロールしている状態です。

ダブルガスケットデザインを採用し、衝撃吸収を助けるほか、金属の衝撃音を低減させる効果もあります。

このような作り込みによって、底打ちしたときの衝撃が極端に少なく、金属ボディ特有のしっかりと打鍵したような感触は残しつつ、指への負担は最低限に抑えられていて長時間のタイピングも軽々こなせるでしょう。

また、キーを押すときはスッと沈み込んでくれるような軽さがあるものの、底打ちしてからは反発が強めなおかげで指が自然と元の位置に戻りやすく、指を元の高さに戻すための力が必要ないので、無駄な上下運動が必要にもならず疲れにくく感じました。

打鍵の感触に関しては、静電容量無接点方式のようにブニュっと潰れるような感触ではなく、底打ち付近で引っかかりをしっかりと感じるような感触が得られるうえ、フレームにしっかりキーキャップが当たっているような感覚まで得られるので、キーを打っていることをはっきりと理解しやすい感触となっています。

最初にも伝えましたが、カラッと乾いた軽快な打鍵感で最高です。

打鍵音・静音性:心地よい音が広がるが音は大きめ

打鍵音に関しては高音が耳に痛いわけでもなく、低音すぎもしない小気味の良い音が響きます。

本来フルメタルボディということで、もっと金属のフレームにキーキャップが当たる音が鳴ってしまってもおかしくないところですが、これはダブルガスケット構造によって音を低減。

プレート上のガスケットに加え、トップケースとボトムケースの間にシリコンパッドを追加することで、金属間の音響共振を大幅に低減した、と公式にありました。

実際その通りで、金属製とは思えないくらいの打鍵音に収まっているように感じました。アルファベット印字のキーに関しては低音寄りかと思うほどの音で、shiftやEnterなど、少し大きめのキーに関してはカチャカチャと高音が鳴るような印象。

個人的には心地の良い音でずっと聞いていられそうなほど。

しかし、静音性という観点で見るとかなり微妙。

これを職場で使っていたら、自分が打鍵し始めた瞬間、全員が「あの人仕事始めたな」と気がついてしうまうほどでしょう。

フレームにしっかりと当たる、もはや当てることを想定して作られているような感じなので、ある程度の音量は仕方なし、といったところ。

むしろ公式からも「心地よいサウンドを」とHPにあるので、これは周囲に聞かせるべきキーボードなのかもしれません。もはや打楽器かも。

あからさまにうるさいというわけではないですが、静かではありません。

バッテリー

バッテリーは4000mAhで、バックライト消灯時であれば最大180時間使用可能。

180時間ということはざっくり1週間くらいでしょうか。

僕は使用し初めてからずっとライトありで使っているのですが、それでも3〜4日は保っているように感じます。

極端にバッテリー保ちが悪いという印象にはなりませんでした。

キーマップ

キーマップはかなり幅広く対応しています。

方法が2通りあります。

まず1つ目がKeychronランチャー

ブラウザーを立ち上げて有線で接続することで簡単に使用できます。

変更したいキーを選択して、そのあと割り当てをしたいキーを操作するだけなので、非常に簡単に操作が可能です。

また、キーボード左端にある「Mキー」についても設定ができます。

これはマクロボタンの割り当て用キーとなっていて、自分で設定した操作をこれらのキーに保存しておけます。

2つ目がVIAです。

こちらはWEB上のアプリケーションになっていて、ダウンロード不要で利用できます。

以前レビューしたKIBU DOIO16でも使用しましたが、自作キーボードなどでお世話になることが多いメジャーなキーマップソフトです。

Keychronランチャーが純正であるのでどちらを使用しても良いとは思うのですが、普段から自作キーボードや他のキーボードでVIAをさわっている人はメーカーのキーマップソフトよりも汎用的なこちらの方が使いやすいかもしれません。

その他気になったところ

魅力的なポイントだらけのQ10 Maxですが、気になったポイントについても共有します。

パームレスト必須の高さ

これまで出会ったキーボードのなかでは1番くらいにキーまでの高さがあります。

このキーボードをパームレストなしで使うのは手首が悲鳴をあげてしまうのではないでしょうか。

パームレストがあれば非常に心地よいタイピングライフが待っています。

パームレストなしは自滅行為なので心地よいパームレストを買いましょう。

僕はエレコムのパームレスト使ってます。

角度調整チルトはない

本体が重すぎるため、という理由な気がしているのですが角度調整用のチルトはありません。

本体に傾斜はついているものの、1段階程度調整ができても良いのかな、とも思いました。

なくても軽快にタイピングできていますが、あったらさらに快適になるかもしれません。

レシーバーを本体にしまえない

筐体のスタイリッシュさを優先するならむしろない方が良い、という人もいるかもしれないのですが、個人的にはレシーバーの収納は本体にあると嬉しい派。

レシーバーすぐなくしてしまうので、本体にしまえないとあっという間になくしてしまうんですよね…

これは自己管理の話なのですが、あってくれたら嬉しかったです。

ただ、フレームがアルミなので加工が大変なのかな、と思うとしょうがないかもとも思っています。

Q10 Maxはこんな人におすすめ

最高のアリス配列キーボードを使いたい人

Keychronのなかでも最上位に位置するQ Maxシリーズのアリス配列というところで、これ以上のアリス配列を探し求めても出会えないのではないか、そう思わせてくれるキーボードです。

フルメタルボディとは思えないほど指に優しい打鍵感に、ずっと売っていたいと思えるほどのカラッと乾いた打鍵音、そしてなによりアリス配列に指が馴染んでいくこの感覚。

もうこのキーボードを知ってしまったら他のキーボードや他のアリス配列には戻れなくなってしまうのではないかと思うほどのキーボードです。

もちろん価格は最上位のモデルなだけあって定価が約4万とものすごく高いわけですが、4万円だせばキーボード探しの旅が終わってしまうかもしれないほどの破壊力をもったキーボード。

妥協なく最高のアリス配列を求める人には自信を持っておすすめできる最高のキーボードです。

まとめ

とにかくやばいキーボードに出会ってしまいました。

これまで通常タイプのキーボードもたくさん使ってきましたが、アリス配列にハマるともうこれしか使えないのでは?と思わされるほどの衝撃を感じるキーボードです。

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