iPadで作業をしたいけど、角度の調整があまりできないから困っている…という課題を解決してくれたのがMOFTのSnapフロートフォリオ。
折り紙から発想を得て作られた折りたたみができるiPad用ケースは当時衝撃を受け、発売直後にすぐ買ったのを覚えています。
そんなSnapフロートフォリオですが、2024年新型のiPad Proが旧型のiPad Pro対応のアクセサリーとは互換性がなく使えなくなってしまい、しばらく大好きなケースが使えないままでいました。
しかし、ようやく新型に対応した新型が登場しました!
それが今回レビューをするMOFTの「MOFT フロートフォリオケース&スタンド(iPad 2024)」。
しかも旧型のケースをただ新型に対応させるだけではなく、しっかり進化させて戻ってきてくれました。
今回はフロートフォリオケース&スタンドを実際に使ってみてわかったことや気がついたことについてレビューしていきます。
提供:MOFT
フロートフォリオケース&スタンドの特徴
- 旧モデルから30%軽量化
- ケース&スタンド一体化
- 3つのモードを使い分ける
- 着脱可能のペンスロット
- 8989円(11インチ)、9980円(13インチ)
フロートフォリオケース&スタンドのデザイン
まず対応機種は2024年発売のiPad Pro(11/13インチ)とiPad Air(11インチ第4〜6世代・13インチ)になります。
AirについてはAir用を購入すれば2024年以前のモデルも使用可能ですが、Proは2024年発売の新型にしか対応していません。
カラー展開はブラウン・ブラック・ミスティグレー・ミントグリーンの4種類。
今回はブラックとミントグリーンをチョイス。
重量に関してはiPad Pro 11インチサイズのケースが319g、iPad Air 13インチサイズのケースが431g。
旧モデルのiPad Pro用ケースが367gであり、30%軽量化に成功したとのことです。
手に取って比較してみると、しっかりと差を感じるほど軽量化に成功しています。
ケースの素材は高耐久の新素材「MOVAS」。
「きめ細やかな質感と汚れに強い特徴を持つヴィーガンレザー」とのことで、柔らかな手触りですが、しなりのある硬さがあり、しっかりとiPadを保護してくれています。
正面にはこのケースの重要なポイントでもある折り目があります。中央には切れ込みがあり、この切れ目を使って織り込んでいくのが特徴です。
折り目や切れ込み自体はこれで不恰好になるわけではなく、この折り目と切れ込みがデザインとして主張しているようにも感じます。
背面には正面同様の折り目と切れ込みがあり、追加のポイントとしてはMOFTのロゴの印字がありました。
背面の半分はマグネットで中のケースと貼り付いているだけなので、剥がすこともできます。
この中にケースを折りたたむことで角度をつけられるようになるわけですが、こちらについては後ほど解説。
カメラ部分に関してはケースに厚みを持たせることによって、レンズが直接テーブルなどに触れないような機構になっています。
中を開くと、四隅にエッジカバーが付いており、ここにiPadがはめられるようになっていました。
旧モデルはマグネットで貼り付くタイプだったので、ここは大きな違いです。
旧モデルはマグネットで貼り付くタイプだったものの、フロートフォリオの大幅なアングル切り替えに安定して耐えられるほどのマグネットがなく、変形途中落ちてしまうことが多々ありました。
それを考えると変形させるときにiPadが落ちないように四隅のエッジにはめこむタイプになったのはメリットのように感じています。
内側には着脱可能なペンスロットが搭載。
薄い金属プレートで、マグネットで着脱できるようになっています。
ペンシルを使わないときは取り外して使えば、ケースのスタイリッシュさを保てるでしょう。
ペンスロットにはメモリもついていて、簡易的な定規のように使えるようにもなっています。
3種類のアングル
折り紙構造によって、サッと折りたたむとスタンドが3種類の形状に変化します。
- Floating Mode
- Focus Mode
- Drawing Mode
Floating Mode
1つ目モードは高さを出せる「Floating Mode」。
カバーを見開き状態にし、iPadがついていない方のカバーを内側から外側に織り込むことで組み立てられます。
8cmiPadを浮かせることができて、その高さは圧巻です。
作業するときに目線が下げずにiPadを見れます。
MacBookとデュアルディスプレイで使うときに高さをそろえる用に使うのもおすすめ。
Focus Mode
これは一般的な置いて使うときの定番角度といえるでしょう。
変形の仕方は、背面のケースを剥がし、空いた空間にカバーをたたんで入れ込みます。
角度を計測してみると、おおよそ70度といったところでしょうか。
57度のPITAKAの横置きと比べるとかなり立っているような状態のケースといめます。
個人的には見る角度であれば60度程度よりも70度程度の方が見やすいと感じました。
これ以上角度が急だとさすがに見えにくいですが、けっこう見やすい良い角度だと思います。
Drawing Mode
最後はイラストやメモを取るときに使える角度。
こちらは先ほどのFocus Modeの置く向きを変えただけの角度となります。
角度はおおよそ25度程度で、PITAKAの34度と比べるとだいぶ低くなって書きやすいでしょう。
使ってみて良かったポイント
フロートフォリオケース&スタンドを実際に使ってみて良かったポイントについてレビューしていきます。
高さのあるフローティング
このケースを選ぶ最大の理由ともなり得るのが、高さのあるフローティングができるというところ。
1〜2cm浮くのではなく、8cm浮いてくれます。
これは衝撃的な高さです。
目線の高さが明らかに変わるので本当に作業の快適さが上がります。
PCのモニターを見るような感覚で、できるだけ目線を下げずに作業できた方が快適なんですよね。
下を向いて作業をすると下を向く分首が痛くなってきますし、しっかり見ようとすると前のめりになって姿勢が悪くなっていきます。
高さの出せるフローティングができればこれらの問題を解決できるので、本当にありがたいです。
「見る」角度も十分満足
フローティングしかできないのかというとそんなことはなく、しっかりと日常使いしやすい横向きの角度にも対応しています。
この角度も奇抜な角度というわけではなく、視聴を快適に行える角度です。
公式に角度の表記がなかったのですが、おおよそ70度程度といったところでしょうか。
やはりiPadは動画視聴や資料を見るなど、作業をするわけではなく何かを見るといった機会も多いはずです。
そんなときは特に高さを出して悪目立ちする必要もなく、いつも角度見られるというのも安心感があっていいですよね。
側面保護も(ちょっと)できる
旧モデルについては側面の保護はなにもなかったのですが、新モデルは四隅にエッジカバーを採用しています。
それに伴い、四隅以外の側面にも少しカバーがついている構造に。
もちろん全面を保護できるわけではないですが、旧モデルよりは保護性能が上がっています。
マグネットで貼り付くタイプのケースもスタイリッシュで良いのですが、側面の保護がまるでないとそれはそれで心配になるので、ケースらしくある程度は守ってくれると安心ですよね。
使ってみて気になったポイント
魅力の多いフロートフォリオケース&スタンドですが、気になったポイントもあったので共有します。
ペンスロットがダサい
言葉を選ばずに言わせてもらうと、ダサい。
ケースは洗練されているのにペンスロットだけボコッと出ているような感じで、あまり使いたいと思える形状ではありません。
取り外しができるものの、取り外したペンスロットもそこそこ大きく場所を取るので、収納しやすいとも言いにくいのがこれもまた微妙。
ペンシルの機構についてはPITAKAのMagEZ Folio 2のペンシルホルダー部分を参考にしてほしいと感じました。
書く角度は微妙
これは旧モデルからの不満ですし、もっと言えば折り紙式のケース共通の課題でもあると感じています。
一般的な3つ折りタイプの書く用の角度というのは15〜20度程度にあるのに対し、この手の折り紙式のケースの書く角度は40度程度の角度。
PITAKAも同様なのですが、40度は決して書くのに適した角度ではないと感じています。
かなり手首が上がってしまうので、集中して書くには痛みなどが出てしまい、不満の多い角度となってしまうでしょう。
高さと書くときの角度が両立しないのは、昔からの課題です。
縦置きには対応してない
ちょっと残念なのは縦置きには対応していないというところ。
調整できる3つのモードはすべて横向きであり、縦置きのモードはありません。
頻繁にある希望ではないものの、これだけ折りたたんで自由度の高いケースなので、あと一工夫あれば縦置き用の角度も作れたのではないかと、勝手に期待してしまいました。
MOFT フロートフォリオケース&スタンドがおすすめな人
余計なアクセサリーを使わずにフローティングをして作業をしたい人
やはり魅力はスリムなケースを折り紙のように折り込むことで圧倒的な高さを手に入れられるというところ。
正直こんなに高さを出せるアクセサリーはなかなかないです。
本来フローティングをしようとすると、アルミ製のかなり大きなスタンドを使わざるを得ませんでした。
浮かせたくてもそんなに持ち物が増えるなら…と諦めていたところですが、MOFTがスリムにフローティングできるケースを発売してくれたので、本当に感謝しかありません。
しかも、旧モデルと比べて30%も軽くなっているというところで、ケースとしての携帯性も進化しています。
ケース単体で見たとしてもデザインが洗練されているので、もちろんどこに持ち運んでも違和感がありません。
こんなスリムなケースからは想像もできないほどさまざまな角度で調整することができるので、自分に最適な角度を見つけてiPadを使えるでしょう。
まとめ
衝撃を受けた最高のiPad用ケースが新型に対応して戻ってきてくれました。
相変わらず使用感はよく、フローティングも感動です。
高さについて困っている人は本当におすすめなので、チェックしてみてください。