「ちょっといいキーボード欲しいな」と思ってわりとすぐたどり着くのが静電容量無接点方式を採用したHHKBなのではないでしょうか。
打鍵感が最高!ということで気になりはするものの、価格が3万超えで高額。
もう少し安くていい感じのキーボードないかな、と考えてしまいますよね。
そんな「打鍵感の良い静電容量無接点方式を採用しているけどHHKBより安いキーボード」を探している人必見です。
その要望にはNiZ TC84が応えてくれます。
HHKBよりも安価で、そして静電容量無接点方式採用の柔らかい打鍵感。
むしろNiZ TC84にしかない魅力もあるほどです。
今回はNiZ TC84をしばらく使ってみて感じたことや気がついたことについてレビューしていきます。
- 開始日 2024/10/23 20:00
- 終了日 2024/10/27 23:59
- クーポンコード:7IF3V2NF
- 割引率:20%
- 適用型番:アマゾン全型番のキーボード
本記事はAKEEYO様から製品をご提供いただき作成しています。
NiZ TC84の特徴
- 静音で耐久性に優れる静電容量無接点方式に対応
- 35gの押下圧
- 有線・無線・2.4Ghz接続に対応
- 3000mAhのバッテリー
- キーマップ設定可能(Windowsのみ)
NiZ TC84の外観・付属品
NiZ TC68の同梱物やデザインについてチェックします。
同梱物
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- キーボード本体
- USBレシーバー
- 交換用キーキャップ
- 交換用キースイッチ
- キーキャップ外し
- スプリング
- USB-A to C
デザイン
まずカラー展開についてはAmazonでの取り扱いではグレー&ホワイトのモデルしか見つけられませんでした。
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しかし公式HPを覗いてみると、バックライトなしのモデルの場合、今手元にあるようなホワイトのキーキャップのなかにグレーのキーキャップがところどころ取り付けてあるいつものモデルとなり、バックライトありの場合はホワイト一色のカラーリングに。
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ホワイト一色のモデルが欲しい人は公式から購入するのがよいかもしれません。
キーキャップのカラーリングについては、ちょっと落ちついたホワイトといった感じ。
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ボディについても同様で、そこまで鮮やかなホワイトというような感じではなく、少し明るさの落ちるホワイトいったような印象。
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サイズについては名前がTC84となっている通り、フルサイズではなくテンキーレスのモデルで、ファンクションキー搭載の75%レイアウト。
キーキャップの印字は左上がデフォルトのようで、アルファベットだけしか刻印のないキャップも左上に統一されています。
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一部キーキャップには側面にも印字があるものも。
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例えば「U」には「4」、「F9」には「Bluetooth」などで、これは標準の機能としてFnキーとあわせてそのキーを押すと何が動作するのかは表したものとなります。
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つまり、FnキーとUやIなどのきーを押すと、テンキーのように使用ができるようになるというわけです。
75%レイアウトには本来テンキーはついていませんが、Fnキーと組み合わせることによってテンキーっぽく使えるので、実質的に困る場面が少なくなるでしょう。
ボディはプラスチック性となっていて、金属製特有の重さはありません。
角も丸みを帯びていて、全体的に柔らかい印象です。
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側面には左側面に電源ボタンがついており、スリープ状態の場合はこの電源ボタンを押してからキーボードを起動させます。
背面ですが、ゴム足・給電ポート・スタンドがついています。
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まずスタンドについては2段階の調整が可能で、スタンド部分にもゴム足がついているのでズレることなくタイピングできるでしょう。
給電ポートについてですが、中央にあってUSB-Cで充電ができます。
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そしてこの給電&有線接続周りが工夫されていて好きなポイントなのですが、背面の窪みにケーブルをそわせることでケーブルを無駄なくきれいにキーボードの外へ出せます。
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有線接続の場合、左右中央など接続先の場所がどこあるのか環境によって変わると思いますが、他社製だとポートが左右に1つづつあれば拡張性が高い方で、普通は固定の1箇所です。
しかし、最適にするのであれば3方向から出せた方がよい、というところをしっかりカバーしてくれています。
NiZ TC84 レビュー
ここからはNiZ TC84の各項目についてレビューしていきます。
打鍵感|押下圧35gのおかげで超軽快なキータッチ
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NiZ TC84の特徴はなんといっても押下圧35gによる軽快なキータッチ。
現在僕はLofree Flow、HHKB Professional HYBRID Type-S、REALFORCE R3などのキーボードを持っているのですが、それらのキーボードと比べても非常に押し心地が軽いです。
というのも、このキーボードは静電容量無接点方式採用のキーボードであり、キーが底まで打ち切らなくても反応する機構のため、軽やかなタイピングを実現しています。
そこに加えてスイッチの押下圧が35gと軽量なことも重なって、他のキーボードにはない圧倒的に軽いキータイピングを実現しているといえるでしょう。
打鍵した感覚としては静電容量無接点方式らしく「スコスコ」と軽やかに指が沈み込んでくれる表現がぴったりかと思います。
指を底まで押し込むときも底から反発して返ってくるときも、不必要な力や突っかかりというというものは感じず、非常にスムーズに指が沈み、そして返ってきました。
底打ち感や引っ掛かりというのがなく、普通キーボードを打っていれば感じるはずのクリック感のようなものがなく、反発がないという点で指への負担が極端に少なくなって長時間タイピングできるでしょう。
厚みのあるキーボードなので、打鍵している感覚はもちろんあるのですが、少しゴツめの見た目からは想像できないほど優しく柔らかな打鍵感となっています。
付属のスプリングで押下圧を変えられる
「ちょっと軽すぎて合わないんだよな〜」みたいな人も当然いると思います。
安心してください。そんな人のために押下圧を変えることができるスプリングが付属しています。
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付属のスプリングを内部のキースイッチに装着することによって、押下圧を35gから45gに変更することが可能です。
これによって軽めのキータッチがよい人はデフォルトのまま35gの押下圧、少し重めのキータッチがよい人は45gの押下圧に設定できます。
キースイッチは変えられない仕様ですが、キースイッチにスプリングを入れることで打鍵感の変化に柔軟に対応できました。
打鍵音・静音性|低音よりの音で非常に静音性が高い
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公式でも強みとして取り上げているように非常に静音性が高く、音は低音寄りの打鍵音。
カチャカチャとした高音があまり鳴らないので、音が遠くへ響きにくく、周囲の人に迷惑をかけずに使い続けることができるでしょう。
静音性に関してもHHKBやREALFORCE R3に比べて落ち着いた低音よりの打鍵音である印象で、手持ちの静電容量無接点方式のキーボードのなかでは1番静かにタイピングできると思いました。
しかし、MacBookのキーボードに比べると高音が出ているので、MacBookくらいの低音や静音性が欲しい場合には注意が必要です。
キー配列・レイアウト
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配列はUS配列で、JIS配列(日本語配列)はありません。
レイアウトはファンクションキーまである75%。
同じく75%レイアウトのモデルと比べてみましたが、違いとしてはスペースキーが短くなっていて、キーが2つほど多く入っているレイアウトに。
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また、ファンクションキーの列には4つずつ間隔をあける配置をしており、他のキーボードではスクショなどのショートカットキーがある場合もありますが、このキーボードにはありませんでした。
ファンクションキーを4つ間隔でスペースをあける配置が由緒正しき正式な配置っぽいですね。
手持ちだとREALFORCE R3も同じようにファンクションキーが4つずつで間隔が空いていました。
僕はキーボード由来のショートカットキーでスクショを撮ることなどはほとんどしていないので、なくても困りませんでしたが、キーの隙間をぴったり埋めるタイプのキーボードを使ってショートカットも活用してきた人は注意が必要かもしれません。
接続方法
接続方法は有線・Bluetooth・2.4GHz接続の3種類。
Bluetoothに関しては3台まで接続可能です。
2.4GHz接続については、側面に物理ボタンがあるわけではないので、キーボードによって接続を切り替える必要があります。
有線接続に関しては背面の中央部分にある給電ポートにケーブルを挿し、中央と左右の3箇所にケーブルを出すことが可能なので、好きな位置からスペースを無駄に使わずにケーブルを出せます。
バッテリー
バッテリー容量は3000mAh。電池式ではありません。
Lofree Flowが2000mAhでYUNZII B68が5000mAhで、これらを使用してきた感覚でお伝えすると、わりと満足といったところ。
朝から晩までフルで使用したとしても5日間くらいは使えました。
Lofree Flowが2000mAhで2〜3日、YUNZII B68が5〜7日くらいだったのですが、3日に1回充電をするというのはわりとストレスで高頻度だと感じます。
NiZ TC84であれば3日間でなくなるということはなかったので、そこそこ容量は持つ方かなと。
充電がなくなるまで使えていないのですが、同メーカーの製品で同じく3000mAhのバッテリーを搭載しているモデルはフル充電で250時間の使用が可能だと表記がありました。
これが同様であればNiZ TC84も10日くらいは使えるという計算になります。
自分が使用した範囲では通常使用には困らないしあまりストレスを感じないレベルでした。
そのほか気になったところ
超軽快キータッチでタイピングができるNiZ TC84。かなり気に入って使い込んでいたのですが、気になるところもあたので共有します。
気になったポイントは以下4点。
- レシーバーの収納スペースがない
- レシーバーのチラつきが気になる
- スリープ解除が電源ボタン
- キーマップ変更ソフトがMacに対応していない
レシーバーの収納スペースがない
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NiZ TC84はレシーバーが付属していて2.4GHzの接続に対応しているのですが、これを本体に収納するスペースがありません。
これはレシーバーをすぐ無くしてしまう人(自分)に優しくない設計です。
レシーバーって必ずしも使うわけではないものの、全く使わないから別の場所に保管しておくかというとそれもなんだか違う話で。
使いたいときにサッと使いたいと思うのですが、本体にしまえるスペースないと本当にどっか行ってしまうんですよね。
僕もレシーバーを本体に収納できなMX ERGOのレシーバーはどこかへ消えてなくなりました。
側面にしまうのがスマートではないなら背面に取り付けるとかしまうでもよかったので、ぜひともドングルは本体収納がありがたかった…
レシーバーのチラつきが気になる
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接続中にずっとピカピカとレシーバーが光っているのが気になります。
初めてのBluetooth接続時にペアリングのために光るのはわかるんですけど、接続中もずっと光っているのは視界に入ると地味に気になって嫌です。
本体にペアリング感知用のLEDをつけるなどして、レシーバーにはない方が個人的には好みでした。
スリープ解除が電源ボタン
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レシーバー接続をしているのですが、レシーバー接続であっても接続切れから復帰するときはキーを押すのではなく、側面の電源ボタンを押さなければなりません。
2時間程度では接続が切れていなかったのですが、5時間ほどあけてから使おうとするとキーボード自体の電源が切れてしまうようで、電源ボタンを押さないとレシーバーですら接続が復帰できませんでした。
これまで使用してきたレシーバータイプのキーボードは何かキーを押すとすぐに復帰してくれるタイプだったので、慣れなくてやや不便を感じています。
キーマップ変更ソフトがMacに対応していない
キーマップ変更ソフトがWindowsには対応しているのですが、MacOSには対応していません。
ただしWindowsでカスタマイズすればMacでカスタマイズされた状態で使用できると記載されていました。
これはキーボード側に設定が保存される仕様のため、キーボード自体にキーマップの変更を保存すると対応するからだそうです。
なので、もしAppleユーザーでキーマップを変更したい人はWindows機にキーマップソフトを入れて、そこでカスタマイズをしてMacなどの端末で使うということになります。
しかし、NiZ TC84には初期段階からFnと組み合わせて使うことである程度のキーはすでに組み込まれていて、追加でカスタマイズしなくても効率化して作業ができる状態です。
突き詰めたい人はなんとかカスタマイズが必要なのだと思います。
NiZ TC84はこんな人におすすめ
軽快なタイピングができるちょっと安い静電容量無接点方式のキーボードが欲しい人
個人的に大きく魅力を感じているのは35gの押下圧から生み出される軽快なキータッチと、別メーカー静電容量無接点方式キーボードと比べるとちょっと安いところです。
タイピングについてはここまでに散々お話しした通り、軽快な押下圧によって長時間タイピングしても指が痛くならず、軽いタッチでタイピングができます。
そして価格についてですが、静電容量無接点方式の有名キーボードは価格が高い傾向にあります。
有名なHHKBやREALFORCEなどは35000円を超えてくるのではないでしょうか。
そんななかNiZのキーボードは2万円台で購入できるうえ、クオリティも引けをとりません。
というところで、静電容量無接点方式が気になっているものの、ちょっと高すぎて手が出しづらいんだ…という人の最初の1歩に最適なキーボードではないかと思っています。
購入先は選んだ方がいいかも
Amazonでもセールをしているときはあると思うのですが、公式HPだと現在値引きされた価格で販売しており、TC84の場合は23%オフの25500円で販売されています。
また、公式のHPから購入する場合は18ヶ月の保証もつくそうなので、より安心感が増すでしょう。
使い慣れているAmazonから購入するのも1つですが、公式も悪くないかもしれません。
まとめ
軽快なタイピングができる静電容量無接点方式のキーボードレビューでした。
僕自身、1日中キーボードを叩いていることも多いので、この軽快なタイピングができるNiZ TC84は指に優しく非常にありがたいキーボードです。
体にあうキーボードと表現するのがよいかもしれません。
優しい感触で非常にタイピングしやすくおすすめの1台です。