打鍵感が最高すぎてHHKBから久々に乗り換えって使っていたLofree Flow。
そんな最高の打鍵感を提供してくれたメーカーLofreeから新作のキーボードが登場しました。
それが今回紹介する「Lofree Flow Lite」。
Liteというところでお気づきかと思いますが、前モデルFlowの廉価モデルという立ち位置で、価格も安くなっています。
しかし、廉価版だからいろいろと安っぽくなってしまっているのかというとそうではなく、機能性に関して言えば上位モデルのFlowを超しているほど!
驚きの性能とコスパの高さで衝撃を与えてくれたLofree Flow Liteをしばらく使ってみて感じたことや気がついたことについてレビューしていきます。
本記事はLofree様から製品をご提供いただき作成しています。
Lofree Flow Liteの特徴
- 手頃な価格|最安値約1万円
- 角度調整スタンド
- 2.4GHz・Bluetooth・有線の接続に対応
- 84キー(75%)・100キー(96%)の2サイズ
- オフホワイト・マーブル・フラミンゴの3色展開
- Lofree Key Mapperの使用ができる
FLOWとの違い
- 価格が最大2万円ほど違う
- 筐体がFlowはアルミでLiteはプラスチック
- 角度調整スタンドがFlowにはない
- 2.4GHzの接続がFlowはできない
- カラー展開が違う(Flowはホワイト・ブラック)
- キーマップの使用
- Flowにはボリュームコントローラーがない
Lofree Flow Liteの外観・付属品
Lofree Flow Liteの同梱物やデザインについてチェックしていきます。
同梱物
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- 本体
- USB-Cケーブル
デザイン
サイズの展開としては84キーと100キーの2種類。
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84キーに関してはフルサイズの大きさで、MacBookにのせるとピッタリのサイズ感。
100キーはキーが無駄なく整列されているような状態で、Apple純正の100%キーボードと比べると横幅が短いです。
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カラー展開はオフホワイト・マーブル・フラミンゴの3色展開で、今回はオフホワイトを選択。
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Flowと比べると、キーキャップが全体的にLiteの方が明るい白で、軽やかな印象を受けました。
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ボディについてはキーキャップよりは少し暗いマットな白といった感じで、Flowの白に似ています。
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キーキャップは下からの光が透過するデザインとなっており、視認性もデザイン性もよいです。
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右上にはボリュームコントローラーを搭載。
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グリグリ回すと音量の調整が可能。一応ショートカットキーでも音量調整はできるので、必ず必要かと言われると微妙ですが、触り心地やデザインは気に入っています。
側面上部にはUSB-Cの給電ポートと無線・有線・電源オフの切り替えスイッチが搭載。
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裏面には角度が調整できるチルトが収納されています。スタンドなしの状態が3度、スタンドありだと6度になるようです。
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他にもドングルの収納もあり、2.4GHzで接続しないときにはなくさないようにしまっておけます。
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ゴムも4つ角に貼られていて、滑りにくくタイピングが安定して行えました。
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Lofree Flow Lite レビュー
ここからはLofree Flow Liteの各項目についてレビューしていきます。
打鍵感|筐体の変化によって指先への負担が軽減
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打鍵感についてはFlowと同様に「コトコト」と表現できる気持ちのよいタイピングができます。
「コトコト感」はFlowから継続しているのですが、Flowに比べると軽やかな打鍵感でした。
これについて調べてみると、新しいキースイッチ「Specter」を採用しているようです。
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このキースイッチですが、押下圧が40±10gとなっており、Flowで採用されているGHOSTが50±15gなので、10g分押下圧が軽くなりました。
タイピングしてみると感じやすいのですが、基本的な芯のような部分は同じとしつつ、押下圧が軽くなったことでメカニカルらしい軽快さを実現しています。
また、筐体がアルミからプラスチックになったことによって、指先がキーの底に触れたときの反発も柔らかなものになっているように感じました。
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Flowのアルミ筐体でどっしりとした安定感があるのも好きなのですが、GHOSTの押下圧が重めなのも相まって強めにタイピングすると、筐体のアルミに常に指先を叩きつけているような使用になってしまって指先が痺れてしまったことも。
キースイッチと筐体を調整することで、Flowのような打鍵感とFlow以上の軽やかさを手に入れています。
打鍵感は欲しいけど、ちょっと柔らかめにタイピングしたい人はFlowよりLiteの方が指に合うような気がしました。
静音性|コトコトとした音の系統は残しつつ軽めの高音に
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ものすごい高いというわけでも、響きすぎてうるさいというほどでもありません。
職場で使う分には問題ないと思いますが、静かなカフェや会議中に使うと目立つくらいです。(据え置きメインなので持ち出さないとは思いますが)
Flowと比べてみると筐体やキースイッチによる差なのか、Liteの方が高音の強い軽めの音が聞こえてきました。
高音が強めということもあって、響き的にはLiteの方が遠くまで聞こえているかもしれません。
接続方法|ドングル付きで様々なシュチュエーションに対応できる
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今回の機能のなかで1番感動したポイントが2.4GHzに対応していることです。
なんでBluetoothがあるのにわざわざドングル付きが必要なの?という声が聞こえてきそうですが、お答えしましょう。
職場によっては社用PCにBluetooth接続ができない場合があり、僕も教員時代支給されたPCにキーボードが接続できずに困っていました。
セキュリティ上Bluetoothは難しくてもドングルは反応するという抜け道で、僕はドングル対応の使い勝手のよいキーボードを探すことに。
しかし、ドングル対応でデザインも打鍵感もよいキーボードというのは意外と少なく、当時は探し回ってようやく見つけたキーボードがNuPhy Air75でした。
格安モデルでデザインも打鍵感もこだわらなければあるにはあるのですが、ガジェットオタクが満足できるくらいのクオリティがあるキーボードとなると一気に選択肢が消えてしまって非常に悩ましい問題だったのをよく覚えています。
というものすごく個人的な事情によるものなのですが、この出来事もあってドングル付きというのも非常に嬉しいポイントだと考えるようになりました。
また、ドングル対応の場合Bluetoothよりも接続が安定していて、途切れ感とか起動までの認識が早くて使い勝手もよくて好印象です。
使わないときは裏面にしまっておけるデザインなので、必要ない人でも邪魔にならないし、必要な人には多いに役立つという誰が使っても使いやすい仕様だと感じました。
キー配列|ファンクションキーも充実したUS配列
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キー配列はいつも通りのUS配列です。
日本語配列は発売されていないので、日本語配列しか使いたくない!という人には不向きでしょう。
75%のキーレイアウトということもあり、数字のキーだけではなくファンクションキーやショートカットキーも搭載されています。
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音量や輝度をボタンで操作できるのは地味ですが使い勝手が上がってよいですね。
バッテリー|体感短め。毎日使うなら週2〜3回の充電が必要
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バッテリーに関しては公式から正確に何時間とは公表されていないですが、バッテリー容量が84キーが2000mAh、100キーが3000mAhとなっていました。
Flowの100キーも同様に3000mAhで、こちらに40時間と書いてあったので、3000mAh=40時間程度のバッテリー持ちとなるでしょう。
100キーで40時間ということは、84キーは容量の少ない2000mAh。つまり40時間も動作しないということになります。
実際体感としては毎日8時間程度使うのを繰り返すと2〜3日後にはバッテリーのランプが赤く点灯し出すので、だいたい合っているような気がしました。
バッテリー搭載のタイプはそもそも長時間使用が苦手な側面もあるのですが、それにしてもバッテリー持ちはあまりよいとは言えないと思います。
充電をめんどくさがる人にはちょっと相性が悪いかもしれません。けっこうなペースでバッテリーが減ります。
その他気になったところ
かなり完成度が高いキーボードだったのですが、気になるところが2つあったので少しまとめます。
右端一列がやっぱり使いにくい
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これは前回のFlowでも同じ課題を抱えていたのですが、1番右端のボタンがやっぱり邪魔に感じてしまいます。
右端にはページアップやダウンなど、いつも使わないキーがたくさん設置されていて、しかもそれらは押しただけで反応するタイプのキー。
なかでもページのアップダウンが敵で、エンターキーを押すときに間違って押してしまうことが多々あります。
誤タッチするたびに画面が動いてしまうのがなかなかのストレスで、これはあんまりある必要が僕には感じられませんでした。
2.4GHz接続は物理ボタンでもよかったかも
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これは個人的な贅沢な要望なのですが、2.4GHzは物理ボタンでの切り替えの方がやりやすかったな、と。
ドングルがあるよさは安定した通信と簡単に使えるところなのかなと考えると、ボタンで切り替えだと簡単に使えます。
物理ボタンがないデザインなのであればしょうがないですが、Liteには物理ボタンがあります。なら、2.4GHzの接続もあわせてあった方が便利だったのという印象です。
Liteの場合は物理ボタンがないので、キーボード上で2.4GHz接続を選択しなければならないのですが、この設定方法をわすれてしまうと2.4GHz接続はできなくなってしまいます。
でも設定切替って本当にすぐ忘れてしまうので、そんなとき物理だったら簡単に接続できるのにな、と感じてしまいました。
Lofree Flow Liteはこんな人におすすめ
打鍵感・デザイン・機能性にこだわりつつもコスパの良いキーボードが欲しい人
とりあえず買っておいて間違いはないと言えるレベルの仕上がりをしています。
打鍵感やデザインについてはアルミニウムからプラスチックに変更されたことで、Flowの方が良いと感じるところもありましたが、致命的なまでの差かというとそうではなく、十分に満足できる範囲内の調整です。
総合的に見れば、ドングル搭載・チルト機能あり・キーマップ変更可能・ボリュームコントローラーの採用など、Flowにはなかった機能ばかりで、実用性というポイントでは大差で勝っています。
値段も予約購入であればなんと1万円ほど購入してしまえるというところで、同価格帯では敵なしの完成度になっていると感じました。
前モデルのFlowの廉価版という立ち位置ではあるものの、機能的に見るとはLiteの方が勝っているところも多く、人によってはLiteの方が魅力を感じる人がいると思います。
話題のキーボードが安くなっただけではなく、むしろ上位モデルよりも機能性を高めて製品化したというところで、買っておいて損がないどころか「これが正解と言えるほどの完成度」、と自信を持っておすすめできるほどです。
まとめ
またLofreeから最高のキーボードが発売されてしまいました。
本当に買って損のない性能をしているので、気になった人とりあえず購入してみてもよいキーボードだと思います。
快適なタイピングライフの幕開けです。