先日レビューをしたRokid Maxですが、単体でも十分使用感がよいのですが、オプション製品もあわせて発売されています。
オプション製品の名前は「Rokid Station」と言い、Rokid Maxでの視聴体験の質を上げてくれるデバイスです。
今回はRokid Stationはどんなことができるのか、どのような点がよかったのかなどについてレビューをしていきたいと思います。
Rokid Stationとは?
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- 世界初のGoogle認定ARグラス用ポータブルAndroid TV搭載デバイス
スマホ不要で、Android TVが搭載されたRokid StationとRokid Maxを繋ぐだけで動画配信サービスやゲームを楽しむことができるような、Rokid Maxの使用をさらに快適にするオプション製品。
Rokid Stationの外観・付属品
Rokid Stationの同梱物やデザインについてチェックしていきます。
同梱物
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- USBケーブル Type A-C
- Micro HDMI to Type-C ケーブル
- ユーザーマニュアル
- Rokid Station
- Rokid Station リモコン
デザイン
正面には各種ボタンがついています。
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上のボタンで上下左右や決定を操作し、下の4つのボタンがホームボタンや戻るボタンなどでショートカットキー的な役割。
右側面には電源ボタンと充電残量のゲージ。
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左側面には音量調整ボタンが付いています。
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底面にはマイクロHDMIと充電用のUSB-Cの口があります。
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背面には大きくRokidの刻印がありました。
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Rokid Stationでできること|レビュー
ここからはRokid Stationの各項目についてレビューしていきます。
アプリの利用|AndroidTVでできることができる
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Rokid Stationという名前からしてRokid専用機なのかと思っていたのですが、実際のところはAndroidTVデバイス。
AndroidTVでできることができる、という結論になります。
簡単にできることをまとめると下記。
- GooglePlayからアプリのダウンロード
- 動画配信サービスを利用
- GooglePlayゲームで遊べる
GooglePlayに接続できるので、対応のアプリをダウンロードできます。
YouTubeやAmazon primeなど、動画を視聴できるアプリをダウンロードすればスマホやPC不要で映像を楽しめるのが大きな魅力。
エンタメを楽しむ要素が強い
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実際にアプリを入れながら感じたのはエンタメを手軽に楽しむための側面が強いように感じました。
動画配信サービスはかなり充実していて、XREAL Beamでは対応できていない配信サービスもあるほど。
(NetflixはAirPlayや画面ミラーリングに対応していないため、Rokid StationもXREAL Beamも見れない)
スマホやPCに繋がずに見えるうえに、Rokid Stationをリモコンのように扱いながら操作できるのがARグラスと親和性が高く、ストレスなく操作できます。
ARグラスを気軽に手に取って動画を楽しむことができる点が優秀だと感じました。
仕事をするには向かない
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エンタメは存分に楽しめる一方で、仕事関係はあまり向かないのかなという印象。
一応公式HPに仕事もスマートにこなせる、みたいな紹介はあるのですが、実務に耐えうるアプリとか環境が用意できないように思います。
仮に仕事をRokid Stationを行うとなったらスプレッドシートやスライドなどのGoogleのサービスは使えるようにしたいですし、個人の仕事ならnotionにはアクセスしたいところ。
しかし、スプレッドシートやスライドのアプリがなく、notionについてはアプリがなくともChromeの検索さえ使えればいけるかと思いましたが、検索エンジンは見つけられませんでした。
このように仕事をするうえで必要な環境を整えられないために快適に仕事をするのは難しそうです。
Bluetooth接続|イヤホン・キーボードも接続可能
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Rokid StationはBluetooth接続に対応しています。
そのため、イヤホンを接続すれば動画配信サービスをRokid Max本体のスピーカーではなくお気に入りのイヤホンで楽しめます。
Rokid Maxのスピーカーも悪くはないのですが、スピーカーが剥き出しの関係上どうしても音が分散してしまいますし、音漏れも気になるところ。
Bluetooth接続をしてイヤホンでちゃんと聞けるのはありがたいですね。
他にはワイヤレスキーボードも接続できます。
アプリを調べたり、作品の名前を検索したり、文字入力の場面はそこそこあるのですが、その度に出てくるのは50音順のあの表。
文字入力にものすごく時間がかかるので、キーボードは1台接続しておくと快適に使えるように感じました。
接続端末|Switchに繋げるオプションではない
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最初はXREAL Beamのような、Rokid Maxの機能を拡張するための専用アイテムだと思っていたのですが、これは認識がズレていました。
Rokid StationはRokid Maxと接続することによって、この2つのみで使用が完結できるタイプの端末であり、スマホやPCの間にかませて機能を拡張するタイプのオプションではありませんでした。
XREAL BeamはスマホやPCとARグラスの間に接続するとブレ補正機能や3DoF表示ができるようになったり、Switchを接続して映せるようにしたりできます。
一方で、Rokid Stationは途中にかますような端末ではないため、Switchなどのゲーム機を出力する機能やブレ補正などの機能を追加することはできません。
Rokid Maxにしか接続できないわけではない
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Rokid StationはRokid Maxとしか接続できないわけではなく、様々な機器と接続できます。
専用端末というわけではなく、いろんな機器に出力可能です。
モバイルモニターに出力できますし、XREALのARグラスとも接続して映像が見えました。
「Rokid」と名前がついているから専用機みたいに感じてしまいますが、実際には汎用的なAndroidTV搭載端末というわけです。
このことからも中間に挟み込んで使うというようなサポートアイテムというよりは、機能制限版スマホ、みたいな呼び方の方が合っているかもしれません。
バッテリー|スタンバイ状態の持ちが長い
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- バッテリー容量:500mAh
- 連続使用:5時間
- スタンバイ状態:7日間
いつも使うというよりは、使いたいときにパッと使えることが大事な端末であることを考えるとスタンバイ状態のバッテリー持ちが長いのはありがたいところ。
また、連続使用は5時間とありますが映像出力とは別に充電用の口が1つあるので、充電が足りなくなったら給電しながら使えば電源問題は解決できそうです。
そのほか気になったところ
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上でも説明したように、Rokid Stationという名前がついているだけで中身はAndroid TV端末。
ということは接続はかなり自由があります。
しかし、接続端子がちょっと敵で、なんと映像出力の端子はマイクロHDMI to C。
なかなかに特殊な端子で専用のケーブルを接続しないと映像出力できないので、専用ケーブルの持ち出しが少し面倒です。
せっかくRokid Maxの接続端子がUSB-Cなので、C to Cで規格をそろえてもよかったのでは…?
と、思うところもありました。
Rokid Stationはこんな人におすすめ
Rokid Maxでエンタメ鑑賞をスマホ接続よりも快適に楽しみたい人
最大の強みはRokid Maxで視聴するコンテンツをリモコンのような操作で簡単に選べることだと感じています。
スマホやPCだとどうしてもARグラスの視聴というところについては最適化されているとは言えません。どうしても手元が見えない不便さがあります。
その点でスマホやPCとの接続が最適化しているとは言いづらいところがありましたが、接続と操作性に関してはRokid Stationがスマホより優れていると感じました。
ARグラスをもっとラフに簡単に扱いたい!と考えていた人には合う商品だと思います。
まとめ
ARグラスに最適化されて設計されているだけあり、操作性は優秀です。
周辺機器との親和性が今後のARグラス普及の鍵な気がしているので、この辺りの周辺機器の進化にはもっと期待をしたいですね。