ARグラスをかけていて困ることとして、「メガネを外すと映像が見えない」という問題があります。
僕自身は普段はコンタクトなので、つけているとき問題なく自分が持っているXREAL Air 2 Proを使えるのですが、家に帰ってコンタクトを外してしまうと裸眼では鮮明に見えないため、XREAL Air 2 Proが使えませんでした。
そんな裸眼ではARグラスの映像が見えないと悩んでいる人にうってつけなのがインサートレンズです。
インサートレンズとはARグラスの中に装着する度付きのレンズで、これがあれば裸眼のままでもARグラスを十分に楽しめます。
今回VR-ROCKというメーカーが製作するインサートレンズをレビューしていきます!
本記事はVR-ROCK様から製品をご提供いただき作成しています。
インサートレンズはなぜ必要?
ARグラスはメガネをかけて映像を見る特性上、裸眼の状態でフィットするように設計されています。
つまり、普段メガネをつけている人は外さなければいけないわけですが、もちろん外したら見えません。
今現在発売されているARグラスには視度調整機能と呼ばれる、メガネ自体に視力を調整できるモデルもあるので、おおよそこの機能でも調整ができる可能性も高いです。
しかし、乱視が酷すぎたり、不同視(ガチャ目)だったりする場合、調整機能があったとしても対応できないかもしれません。
インサートレンズであれば、処方箋や実際に視力を計測した結果をもとにレンズを作ることができます。
自分に最適な度数で映像を見たい、となると使用すべきはインサートレンズとなるわけです。
VR-ROCKとは
最高のVRアクセサリ製品を、世界中のお客様に最も手頃な価格で提供するよう努めています。(翻訳)
https://www.youtube.com/@vrrock3095
現在XREALのARグラスとして正規取扱店となっているのはJUN GINZAという店だけなのですが、正規以外でもインサートレンズを製作している会社というのは複数あるようです。
VR-ROCKもその1つで、XREALのARグラスに限らず、META QuesシリーズやVision Proなど、様々なAR/VRデバイスのインサートレンズを製作・販売しています。
取り付け方
取り付け方は下記。もしくは動画を参考にしてください。
- XREAL Air 2 Proのノーズパッド部分を取り外す
- XREAL Air 2 Proのレンズ側からノーズパッドの方向に取り付け
- ノーズパッドをはめ直す
ノーズパッドの取り外しについてですが、指では外しにくい(というか外れない?)ので、マイナスドライバーを隙間に差し込んで力を入れると簡単に取り外せます。
メガネの傷が気になる人はマイナスドライバーの先端にマスキングテープを貼ると良いでしょう。
使ってみて感じたこと
実際に使用してみて感じたことについてまとめていきます。
乱視が気にならないほどはっきり見える
僕は普段コンタクトで、裸眼だと0.01くらいの視力。
さらにそこそこ乱視が強い目だと思っているのですが、普段家で使用しているメガネと変わらない鮮明さで映像が見えました。
視度が合わなくて映像がにじんで見える、みたいなこともなく、はっきりくっきり見えます。
今回レンズを製作していただくにあたって、いつも使っているコンタクトレンズの度数と同じで作っていただいたのですが、当然かもしれまんせんがいつも通りの視界が広がっていました。
取り付けは意外と簡単
純正品ではないので取り付けに苦戦してしまうのかな、なんて思っていたのですがそんな不安はすぐに吹き飛びました。
精密な設計がされているようで、XREAL Air 2 Proのノーズパッド部分にしっかりフィットして簡単に取り付けられます。
普段コンタクトで家の中だけメガネの人の場合、インサートレンズの付け替えが頻繁になってしまうと思うのですが、その場合でも簡単に付け替えられるので心配いりません。
視野はちょっと狭い感じがするかも
どうしてもメガネは縁の部分が少し見えてしまい、視野が狭いような感じがしてしまいます。
大部分は何も気にならず見えるのですが、上下左右の端の部分は視界の途切れを感じてしまいました。
これはいつもかけているメガネでも同じで、どうしても眼球が少し動くと縁部分が見えてしまうみたいな感じです。
見え方にものすごく支障があるというわけではありませんが、もちろん裸眼の方がすっきりとした視界で見えます。
まつげがレンズにあたる
XREAL Air 2 Proと目までの短い隙間にインサートレンズを差し込まなければいけないため、どうしてもインサートレンズと目の距離が近くなってしまいます。
もちろん目や瞼にあたるということはないのですが、まつげはかすかにあたりました。
これはまつげの長さによるところだと思うので、誰にでも当てはまるわけではないですが、まつげが長めの人がつけると、まばたきの度にインサートレンズにあたって違和感を覚えるかもしれません。
正規店購入と違うところ
このメーカーは海外ブランドなので正規取扱店と違うところをまとめました。
ちょっと安い
価格は39ドルと表記されています。
日本円換算で2024年4月7日現在約6000円。
正規取扱店のJUN GINZAの場合、1番安いレンズでも7480円です。
正規取扱店の方がわずかに高いですが、日本語で対応してもらえる安心料と解釈するならそれもありなのかもしれません。
VR-ROCKは海外のメーカーで今回提供していただくにあたってのやり取りもすべて英語だったので、もし製品に関する問い合わせをしなくてはならないときは英語での対応になるでしょう。
ただ価格面を重視するのであれば英語での対応とはいえ、価格は正規取扱店より安いのは魅力。
さらにVR-ROCKのインサートレンズはメーカーから発行してもらったクーポンコードを入力することで10%オフで購入できます。(クーポンコードは下に記載してます)
そのため2024年4月7日現在であれば、5500円を切る価格で購入できる可能性が高く、正規取扱点と比べると2000円ほどの差があるといえます。
ネット購入のみ
当然ですがネット購入になります。店舗ではないので、サイトからの注文です。
正規取扱店であるJUN GINZAは店舗で実際に度数を測り、受け取るということもできるようなので、絶対に自分の目に合う最適で最高なレンズを作りたいと思っている人は店舗に行く方が間違いないと思います。
ネット購入は簡単で手軽ですが、度数の入力などを自分でしなくてはいけないので、自分の設定ミスがある場合、最適な度数のレンズは届きません。
自分である程度の設定や知識がある人はVR-ROCKのインサートレンズでも問題ないと思います。
注文方法
海外メーカーで注文方法に不安を覚える人も多いかと思うのでここで紹介しておきます。購入はVR-ROCKのHPから注文可能です。
HPを見ると、さまざまなVR端末のレンズが販売されているので、その中からXREAL Air 2 Proなど、自分が持っているARグラスを選択。
その後自分の度数を入力し、注文という流れになります。
度数に関しては眼科で処方箋を出してもらう方法もありますし、僕は今回コンタクトレンズの外箱に書いてある数字で大丈夫でした。
クーポンコードあります
クーポンコードの記入欄に「999」と入力すると10%オフになるようなので、使用してみてください。
最適化されたレンズはやっぱりいい
言ってしまえば今回のインサートレンズはオーダーメイドな商品なわけです。
そのため自分の見え方にしっかり合った製品が届くので、使い心地が悪いはずがありません。
最近ARグラスを頻繁に使っていたものの、外出がない日はメガネで過ごす日がほとんで、その場合XREAL Air 2 Proの映像が裸眼では見えないので使えないのがネックでした。
しかし、これからはコンタクトでもメガネの日でも、いつでもXREAL Air 2 Proの映像を楽しむことができるように。
なくてもいいかもしれないですが、あると嬉しい製品だと感じました。
まとめ
初めてのオーダーメードのインサートレンズでしたが、想像以上にクオリティが高くてしっかり見えて驚きです。
注文までが手間かもしれないですが、あったらあったで便利だなと感じられたので、良い体験ができました。