僕が初めてARグラスに出会ったのは2023年の12月。
ちょうど使い始めてから1年ほど経つくらいになりました。
正直このガジェットは僕の人生を激変させたと言っても過言ではないガジェットで、生涯忘れることはないでしょう。
そんな大きな衝撃を受けたガジェットですが、実生活においてはまだまだマイナーなガジェットですし、使用している人も多くない。
多くないどころかガジェットがそこそこ好きな人でもまだ手を出したことがないところではないでしょうか。
気になってはいるものの、どんなガジェットであるかがわからないとなかなか購入にも踏み切れないでしょう、というところで、実際どのように使えるのかとかどんな使い方が良かったのかというところについて話していきます。
僕自身は電車でARグラスを使うことで生活が一変しました。
1番良く使ったのは電車内
今日のタイトルにも書きましたが、ARグラスを使って1番良かった使い方は「電車で使うこと」です。
僕は使用し初めてから1年間、どんな場所で使ってきたのかというと圧倒的に電車内。
そしてこれが現状のARグラスの使用最適解であると思っています。
自称日本一電車でARグラスを使った男として使用を通じて感じたメリットやデメリットについて解説します。
省スペースでも大画面で作業ができる
そもそもの話にはなりますが、ARグラスというのはどういうものかというと、超小型のディスプレイとでも考えてください。
META Questのようなスタンドアローン機ではなく、必ず接続先の端末が必要です。
ようはモニターであって、単体使用を想定されておらず、iPhone・iPad・PCなどと接続することが前提の製品となっています。
では接続するとどんなことができるのか。
シンプルに目の前に接続した端末の画面が大きく広がります。
映画館のスクリーンのような大画面が手のひらサイズのガジェットで楽しめるというのが魅力的。
そんな小型で大迫力のガジェットをどこで活かせるかというと電車なわけです。
スマホでYouTubeの動画を見たり、iPadで少し作業をしたりするとき、「画面小さいな」と思ったことはないですか?
この問題を解決できます。
見える画面は変わらず、大迫力で見えるようになるのが本当に使い勝手が良いです。
やはり映像が大きいと迫力が違うので、普段見ているアニメや映画の感動も変わってきますし、作業効率も上がるでしょう。
実際僕はブログの記事を基本的には書くのですが、小さい画面だと思うようにアイデアが出てこないことが多いのですが、大きい画面になってからはスラスラ書けることが多いです。
気のせいかもしれないですが、作業スペースが広いとゆとりを持っているような感覚になって、のびのび考えことをしやすい、と感じています。
このブログ記事を書くときも、他の人はPCを膝の上に出しているわけですが、僕が画面が必要ないので、iPad miniとFusion Keyboardを膝の上に置いて作業。
圧倒的にコンパクトで、隣の人にも圧迫感を与えずに省スペースで作業ができます。
ここまでコンパクトに、でもPCよりも迫力の画面で作業できるガジェットはARグラス唯一無二の魅力です。
やる気が上がる
もはや気持ちの問題なのですが、僕は作業するときはどうしても大きな画面でしたいと感じてしまいます。
最高の効率を目指すのであれば、スマホでブログを書いたり、アイデアを出したりするのが最適解です。しかし、どうしても気分が乗らなくてできない。
iPadがギリギリのラインで、できるけどなるべくならしたくない。
家で使っている34インチのウルトラワイドモニターが1番集中できる大きさです。
この大型モニターと似たような環境を作ってくれるのがARグラスなんですよね。
普段の環境に似てるとか自分のやる気を引き出せるかとかはかなり重要なことだと感じていて、ARグラスを使うと作業に集中できてはかどりました。
以前勤めていた会社では月70時間ほど残業していて自由な時間も少なめだったのですが、そんな状態でも週にブログと動画を2本ずつくらいは更新できていたのはARグラスのおかげだと思っています。感謝。
画面を覗かれない
僕の苦手なことに画面を覗かれるということがあります。
別に誰も自分のことなんか見ていないとわかっているんですけど、ちょっと視線が気になる。
ブログを書きたいけど、隣の人にタイトルとか内容チラ見されると恥ずかしいな…と思って作業できないことがほとんどでした。
しかし、ARグラスを使えばこの問題も解決します。
映像自体はARグラスの中で見えているので、バックにしまってもいいですし、背面にしてもいいですし、接続さえされていれば映像視聴が可能です。
これによって、もともと誰も見てはいなかったと思いますが、完全に見られることもなく、作業に集中できるようになりました。
僕の場合は見られると漠然と嫌だという感覚的な話でしたが、そうではないメリットもあると思っています。
電車で仕事をしている人もいるかと思うのですが、本来画面は社外秘であって、見えてはいけないことも多くあるのではないでしょうか?
これは電車に限った話ではないですが、どうしても仕事をしなければいけないからやむを得ずPCを開いている人も少なくないはずです。
ここでも役に立つのがARグラス。
装着すればPCはほとんど開かなくても映像は目の前で見えます。
これで隣や後ろから映像を見られる可能性は消せるので、セキュリティとしてはかなり安全になるのではないでしょうか。
電車で膝の上で作業することが多い人には特におすすめしたいとずっと思っています。
デメリット
ここまでメリットのみに焦点を当ててきたので、デメリットについても共有。
まず1つ目は当たり前ですけど目立つこと。
シンプルにつけている人がいない(僕は自分以外見たことない)ので、かけているだけで変なんです。
隣の席に座っていた人はどこかに移動するし、少し離れた距離にいる大学生にはコソコソ「なにあれ…」みたいに言われますし、新幹線でつけていたときは子どもにまじまじと見られました。
グラスを片付けているときに外人さんと目があったときにはARグラスへの指差しと満面の笑みをサービスされたことも。
このように基本的には使用していると目立ちます。
映像は誰にも見られないんですけど、自分はめちゃくちゃ見られます。
あとは準備が若干手間です。
有線で接続するという関係上、挿してかけるという準備が必要になります。
グラスについてもケースに入れて持ち歩くことになると思うので、ケースの開閉とか、細々作業が増えるでしょう。
かけなければスマホの電源入れるだけとかPC開くだけなので、手軽さというところでは使わない状態の方が簡単ではあります。
電車以外でももちろん使用
僕はめちゃくちゃ電車で使ってきましたが、もちろん別の場所でも使えますし、快適な使用が期待できます。
具体的な場所について共有しておきます。
カフェで作業
まずすぐにイメージできるのはカフェで作業。
たまに外出してカフェで作業するときには使うことが多いです。
むしろいつも膝の上で不安定な状態なので、テーブルがあると安定して作業しやすくて楽ですね。
ここでも悪目立ちしがちですが、映像が圧倒的に大きく見えるので非常に快適です。
新幹線で使う
新幹線とも相性抜群です。
自分のスペースは決まっているものの、隣には確実に見えてしまうような距離感で、困ったことがある人も多いかと思います。
こんなときこそARグラスの出番であり、近距離に人がいたとしても映像はまったく見られません。
安心して自分の画面に集中できます。
年始に妻の実家に行く新幹線の中ではARグラスをずっとかけながら作業してました。
また、このように乗る時間が長い時はリクライニングで席を倒してゆったりしながら映画を見るのもおすすめです。
楽な姿勢で長時間楽しめます。
映画館で字幕をつける
これは1番ARらしい使い方。
XREALのARグラス限定ですが、アプリと連動させることで自分の視界にだけ字幕を映すことができます。
HELLO!MOVIEというプロダクトがあり、全国の映画館でARグラスをかけながら視聴することで自分の視界にだけ字幕を表示可能です。
邦画の映画に字幕は基本つかないので、聴覚に障害のある方へのサポートがARグラスによって実現しているのも魅力の1つ。
これまで特定の会場の特定の回でしか字幕がないことが当たり前でしたし、字幕が見えるグラスがあっても貸し出ししてもらえる劇場は限定的。
そんななかで自分で買うというコストはありますが、これがあれば日本全国どこの劇場でも好きな時間に自由に字幕を映すことができます。
こんな使い方ができているという事実が非常に素敵ですし、日常生活の不便とか不公平を取り除ける可能性があるのもARグラスの魅力だと感じています。
新型XREAL Oneでさらに快適に
1月17日にXREALから新型のARグラス「XREAL One」が登場しました。
これまでARグラスは単体ではブレ補正機能や画面サイズを変更するといったことはできなかったのですが、XREAL Oneでは単体でいろいろな設定ができるように。
確実にこれまでのARグラスとは一線を画す製品に仕上がりました。
これからARグラスを試してみたい!と考えている人にはぜひとも体験してもらいたい新製品なので、一度レビュー動画を見てみてください。
作業場所という概念が変わる
これまでスペースがないのであれば作業ができないとか映像が見られないとか、色々な問題があったと思います。
そんなスペースの問題を覆して、どこでも大迫力で映像を楽しめるようになったというのが本当にすごいところ。
もはや自分1人が座れるスペースがあればそこが快適な作業場所になる時代なんです。
僕はARグラスのおかげで圧倒的にコンテンツを制作する時間も増えたし集中もできるようになったし、なくてはならない存在になったのは間違いないです。
僕のように使う人は少ないかもしれないですが、移動中にエンタメを最大限楽しむという使い方でも十分生活が変わるように思います。
現状は現実世界に何か情報を付与するといった使い方は限定であって、現実的にはモニターとしての側面が強いガジェットですが、それでも日常のなかで気兼ねなく大きな画面が見えるというのは感動が大きいです。
まとめ
まだ使い始めて1年ですが、本当に多くの気づきがあって楽しいガジェットです。
年々盛り上がってきているので、ぜひともまずは体験してみてください!