TGS2024に行ったこともあり、なんだかゲームがしたい気持ちになってきました。
さらに突如として発表されたモンハンのベータ。もうこれはゲームをするしかありません。
とはいえ自宅にゲーミングスペースはなく、せいぜいSwitchを作業用モニターに接続していつでもプレイできるようにしている程度。
実はポータブルゲーミングPCもパルワールドも買って準備だけはしていたのに、たいしてプレイしていない日々…
ですが!モンハンをやるためになんとかゲーミングスペースを仕上げなければならないということで、セッティングしてみました!
- ゲーミングモニター持っていません
- ゲーミングPCもっていません
- ゲーミングデスクを作るスペースはありません
そんなモンハンをやりたいけど機材もスペースも揃ってない人、僕が希望を見せます。
なんとポータブル系の機材をフル活用することでA4サイズのスペースでゲーミング環境を作ってみました!
性能にはちょっと目をつぶる必要がありますが、代わりに圧倒的な省スペースを手に入れました。
完成系
完成したゲーミングスペースはこちら。
使用した機材
- ROG ALLY(109800円)
- XREAL Air 2 Pro(61980円)
- Logicool G PRO (13200円)
- DrunkDeer G65(16900円)
- Rog Ally用TVドック(3799円)
- HDMI to USB C 交換アダプター(3999円)
- 映像出力ケーブル(2420円)
- 充電器
- 合計:2120980円
ポータブルゲーミングPCにドックをつけて、ディスプレイとしてARグラスを使用。
操作端末としてキーボードとマウスを接続して完了といった形。
ちょこちょこ買いそろえていたからまったく感覚なかったけどこれゲーミングPCが買える金額してて笑っちゃいました。
金額に対するスペックには目をつぶりましょう。
僕は夢とスペースを買ったんです。
そもそもなぜゲーミングスペースを作るのか
ちょっとするどい方ならもう気がついているかもしれませんが、正直ARグラスとポータブルゲーミングPCがあればゲーム自体は大画面でプレイ可能です。
ドックなどは贅沢品の扱いとなります。
ですがあえてスペースを作るまでの機材をそろえるのかというと主に2つの課題を解決したかたったから。
- バッテリー
- 入力端末を使う
ポータブルゲーミングPCを使っていて感じたのはとにかくバッテリーがすぐなくなること。
体感1時間くらいで充電がなくなるような気がしています。
そしてもう1つはゲーミングらしいキーボードでの操作ができないこと。
そもそもコンセプトが持ち運びに特化してのプレイを想定しているので、余計なことではあるのかもしれませんが、普通に使用しているだけではキーボードが使えないようになっています。
しかし、ドッグと接続すれば端子が増えるのでキーボードやマウスが使えるように。
ポータブルでもマキシマムにやってみたいと感じたので、一応最大限できるところまで突き詰めてみました。
もちろんドックがなければスティックで操作可能です。
というかROG ALLY的にはスティック操作で遊ぶのが正解。
使用機材解説
ここからは使用している機材について解説していきます。
ARグラス:XREAL Air 2 Pro
今回の省スペース構成の鍵とも言えるガジェットがこちらARグラス。
かけるだけで目の前に大画面が見えるという次世代型のガジェットです。
イメージがしづらいガジェットだとは思いますが、今回の運用では小型のモバイルモニターとして考えてもらえればと思います。
目の前にゲームの映像が見えるので、大きなモニターを準備しなくてもこれで準備完了です。
XREAL Air 2 Proである理由
ARグラスは様々なメーカーから発売されていますが、今回ドックを使ってゲーミング用途で使用するにあたって、機能性で一応クリアしておきたい条件があります。
それが「リフレッシュレート120Hzに対応している」ということ。
リフレッシュレートについては、プレイするゲームがFPSやTPSなどである場合、リフレッシュレートが120Hzは出せた方が滑らかで快適な映像が見えます。
現在多くのARグラスはリフレッシュレート120Hzに対応しているのですが、僕が知っているなかだとVITUREは対応していません。
モンハンについてはそこまで高い数値は必要ないとされていますが、120Hzくらいには対応しておきたい、ということで選定基準に。
そして今回僕が使っているXREAL Air 2 Proはしっかりとリフレッシュレートが120Hzに対応しています。
今後本格的なゲーミングPCやさらに性能の高いポータブルゲーミングPCと接続した場合でも問題なく使用できるでしょう。
また、他に選んだ理由としては
- クセがなくきれいな映像が見られる
- 電子調光機能のおかげで遮光カバーがいらない
- 度付きレンズ使用で視力を最適に補正
前提としてARグラスの画質はかなりきれいです。そのなかでも特にXREAL Air 2 Proはクリアできれいな画質をしていると感じています。
そして、電子調光機能というグラス内の透過度を変化させる機能があり、遮光カバーを取り付ける手間がありません。
度付きレンズも併用できるので、作成すれば最適な補正が使えます。
他には廉価モデルのXREAL AirやRokid Maxを持っているのですが、遮光カバーを併用しても良いなら3万円台でも購入できるようになった廉価モデルのXREAL Air、度付きレンズの制作が面倒な人はもとから補正機能がついているRokid Maxがおすすめです。
ARグラスは実はゲーム向き
ゲームをするときに大事になってくるモニターのスペックとして「リフレッシュレート」というものがあります。
これは1秒間に何回映像を更新できるのかという数値で、この数値が高ければ高いほど映像が滑らかに動くように。
普段YouTubeを見るときはそこまで関係ないスペックなのですが、ゲームとなると重要になります。
ApexやVALORANTといったFPSのゲームをプレイするときには映像がどれだけ滑らかに動くかどうかで視認性が上がり、ゲームの勝敗に影響するので重要です。
そんなリフレッシュレートですが、一般的なモニターは60Hzほど。僕が今自宅で使用しているLGのモニターも調べてみたところ60Hzでした。
60Hzの場合はRPGなど動きの精密さがあまり必要のないゲーム向きと言われていて、FPSをするなら最低120Hz、できれば144Hz以上は欲しいところ、というのがゲーマーの認識だそうです。
ちゃんとゲームを始めるならモニターから買って選んで準備しなくてはならない…とも思ったのですが、実はARグラスはリフレッシュレート120Hzに対応しているものが多数あります!
僕が持っているXREALやRokidのARグラスは120Hzのリフレッシュレートに対応。ということは使用中のモニターよりもゲームとの親和性が高く、120Hzで滑らかに動く画面でゲームがプレイできるというわけです。(PCの性能が足りるかは別)
また、ゲーミングモニターを使わないという選択肢を取ることで、圧倒的な省スペースを手に入れられます。
ROG ALLY/ASUS
今回最小構成のゲーミングスペースの構成だったので、ポータブルゲーミングPCを選択。
固定の場所で使わないときはSwitchのように持ち運べるのも魅力。
動かさないならミニPCでもいいかもしれません。
で、僕の愛機はASUSから発売されているROG ALLY。
Steam Deckのライバル機のような存在で、人気のポータブルゲーミングPCとなっています。
TGS2024では僕の持っているROG ALLYの後継機にあたるROG ALLY Xも体験してきました。
最近は小型化&高性能化がどんどん進んでいるので、気になった小型系のゲーミングデバイスを導入してみるとよいと思います。
しかし、スペックに関しては限界があるので、本気でゲームをしたい人にとっては「なし」な選択肢だと感じました。
以前PALWORLDをプレイしたのですが、デフォルト設定だと15FPSしか出せず、非常にカクついた状態でプレイすることに。
これについては推奨スペックを満たせていないのでしょうがないのですが、あくまでポータブルであり、本気の場合はそれなりのスペックを積む必要があります。
ポータブルゲーミングPC用ドック
実はROG ALLYにARグラスを接続すれば、それだけでも映像が大画面で見られます。
しかし、それをせずなぜスペースを整えるのかというと、ROG ALLYはUSB-Cのポートが1つしかなく、ARグラスを接続すると他に何も接続できなくなってしまうからです。
他に何も接続できないということは、充電も繋げませんしキーボードやマウスも接続できません。
本体についているスティックだけで遊ばなくてはいけないという状態です。
もちろんポターブルゲーミングPCの意図としてはキーボードやマウスなどは使わずスティックで操作するというのが想定なのだとは思うのですが、少しちゃんと操作をしたいと考えると入力端末が必要になるはしょうがないところ。
あとはポータブルゲーミングPCはバッテリーが少なく、長時間のゲームができません。
そこでバッテリー問題を解決するためにもドックが必要ということになります。
USB-C to HDMI変換アダプター
ドックを使う場合は映像出力はHDMIからになります。
USB-Cのポートもありますが、これは充電用であり、映像出力には対応していません。
本来USB~C to Cで接続するARグラスにとって、HDMIでの入力というのは対象外であり、単純にUSB-C to HDMIを購入すれば解決ともならないのが難しいところ。
ドックを使ってプレイするのであればUSB-C to HDMI変換アダプターが必要になります。
例えば先ほどのUSB-C to HDMIケーブルを普通に使用した場合、ゲーム側がCでディスプレイにHDMIを挿すことになりますが、この出力にかんしてはデータのやり取りが一方通行なんです。
このケーブルをドックにつけたところで、HDMI→Cの出力は逆走状態なので映像が映りません。
そこでこの逆走状態を解決するための変換器が紹介しているアダプターです。
これをHDMIのポートに挿して、その後USB-CケーブルでARグラスと接続すれば問題なく映像が映ります。
このあたりちょっとめんどくさい仕様なので注意が必要です。
DrunkDeer G65
「ゲームするならゲーミングキーボードでしょ!」と意気込んで買ったキーボード。
ラピッドトリガー対応のキーボードで、反応速度が速い(らしい)。
何事も形から入るタイプなのでとりあえず買ってみたものの、まだあんまり使えていません。
打鍵感はすこぶる良い。
Logicool G PRO
定番のゲーミングマウス。
これもキーボードとあわせて購入。
以前LoLを友達とプレイしていたときトラックボールマウスでプレイしていることを伝えたら「なめてんのか」と怒られたのでこちらも導入してみました。
定番ということで持ちやすいし反応も良い気がするのですが、ガジェットオタクとしてはマイクロUSBが許せない。
COMICA EJoy Uni Pro
最初には紹介していませんでしたが、あれば便利なものというところで紹介です。
1人でもゲームすると思いますが、友達ともゲームをするのではないでしょうか。
となると気になるのは通話音質。
僕はこれまで愛用中のWF-1000XM3ですべてをすましていたのですが、もう少し良い音質で友達に声を届けたいと思うこともしばしば。
しかし、マイクアームを取り付けるスペースもないしオーディオインターフェースを設定しつつXLRのケーブル接続するのもめんどう…と思っていたところにぴったりなマイクが現れました。
それが「COMICA EJoy Uni Pro」で、なんとレシーバー接続によるワイヤレス化に成功。
しかもマイクスタンドも付属しているのでどこにでも設置可能です。
これによって、マイクアームもないしオーディオインターフェースも使いこなせない僕ですが、ゲーミングスペースのテキトーな位置にマイク置いて、ヘッドホンよりは高音質は音で友達に通話することができるようになりました。
実際にモンハンしてみた
ROG ALLYでも動きはしました!
しかし、やはりスペック不足はすごく、デフォルトの状態だとストーリーのアニメーションでもカクつきがすごいです…
ただ、まったく動かないというわけでもなさそうなので、省スペースでプレイしたいときは今回のセッティング、ポータブルに遊ぶときはROG ALLYだけで楽しむなど、幅を持たせて遊びたいと思います。
まとめ
なんとか自宅にゲーミングスペースを構築することができ、モンハンを楽しめました。
性能とか機材とか、いろいろ改善点も見えてきたので、本リリースに向けてコツコツ集めていきたいと思います。
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