iPhoneユーザーの特権であるMagSafe、もうケーブルでは充電できない体になっている人も多いのではないでしょうか。
僕自身もMagSafeには大変お世話になっていて、AnkerやBelkinをはじめ、新興の中華製品までさまざまな商品を試しました。
今回レビューするのは、日本メーカーであるMATECHから発売されている、MagSafeモバイルバッテリー「MagOnシリーズ」。
MATECH様のご厚意で容量・サイズ違いの3商品をご提供いただけたので、実際に使ってみて気がついたポイントを比較しながら、それぞれの特徴をレビューしていきます。
本記事はMATECH様から製品をご提供いただき作成しています。
MagOnシリーズ 外観・付属品
MagOnシリーズの同梱物やデザインについてチェックしていきます。
同梱物
- MagOn 製品本体
- USB Type-A to C ケーブル
- 保証案内
ここでちょっとした気づきなのですが、MagOn 5000・10000と、Mini 5000ではケーブルが違いました。
5000・10000のほうがしなやかで、端子部分も断線に強い形状に加工されています。
Mini 5000が最新モデルなのですが、ケーブルは100均に売っているような感じのものです。
個人的にはこういった同梱されているケーブルは使わないので、ここにお金をかけずに本体にお金をかけてもらったほうがありがたい派です。
デザイン
左から、Mini 5000・5000・10000の順に並んでいます。
洗練されたデザインで、カラーはブラックのみ。
Amazonをみるとカラバリがあるようなのですが、商品を見つけられませんでした。
メーカーに確認したところ、発売当初はカラー展開があったものの、現在はカラー展開はしていないとのこと。
今後も基本的にはカラー展開はないようですが、需要がある場合はホワイトのカラー展開があるかも、だそうです。
Mini 5000になって、ロゴ・ライトの位置が変わりました。
写真だとわかりにくいのですが、ライトの光り方も変わっていて、5000・10000のほうがブルーの昼光色で、Mini 5000のほうが昼白色でよりまぶしい感じでした。
厚み比較はこんな感じで、5000 → Mini 5000 → 10000の順に厚くなっています(後で詳しくレビューします)。
ほかにも、ちょっとした違いがいくつかありました。
Mini 5000はMagSafeの充電部分のデザインがより黒っぽく、目立たないようになっています。
光の当て方を変えると、より顕著に違いがわかると思います。
充電時は見えない部分なので、個人的にはどちらでもいいかなという感じなのですが、Mini 5000のほうが高級感があります。
エッジ部分も異なり、Mini 5000のほうはメッキ加工する前のようなシルバーがアクセントになっています。
端子・ボタンの位置も異なり、Mini 5000は底面の中央に端子がきた代わりに、ボタンが側面に移動しました(後で詳しくレビューします)。
結局どのモデルがおすすめ?
結論、僕はMagOn 5000が理想のモバイルバッテリーだと考えています。
理由を詳しく説明していきます。
スペックを比較してみる
MagOn Mini 5000 | MagOn 5000 | MagOn 10000 | |
容量 | 5000mAh | 5000mAh | 10000mAh |
縦×横×厚み | 96×65.8×9.5mm | 105.5×66×8.6mm | 104×69×12.76mm |
重さ | 約117g | 約117g | 約168g |
MagSafe充電 | 7.5W | 7.5W | 7.5W |
ワイヤレス充電 | 5~15W | 5~15W | 5~15W |
ケーブル充電 | 20W | 20W | 20W |
パススルー対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
保証期間 | 2年間 | 2年間 | 2年間 |
スペックはほとんど変わりません。
個人的には、MagSafeの「スマホに装着する」という魅力を活かすために、大容量の10000mAhよりも軽量な5000mAhが最適解だと考えています。
実際に、MagOn 10000をスマホに装着するとかなり重く、持ち運びには難があると感じました。
5000mAhの2モデルを徹底比較
Mini 5000と5000の違いは、縦の長さと厚み。
iPhone12に装着すると、Mini 5000だと少し小さく、5000だとジャストサイズでした。
8.6mmと9.5mmの差は数字だと小さいですが、装着した状態のスマホを握ると、モバイルバッテリーの存在感が全然違います。
個人的にはおすすめのサイズはMagOn 5000ですが、12miniや13miniを使っている人は、はみ出ないサイズのMagOn Mini 5000がいいと思います。
ポーチにもいれやすい。持ち運びを考えるとやはり薄さは正義です。
ちょっとした気になるポイントも紹介
Mini 5000はボタンが側面にあるため、画像のような持ち方をするとボタンが指に当たってしまいます。
本当にちょっとしたことなのですが、動画・映画を見るときにこのような横持ちをするので、気になってしまいました。
まあ180度回転させればいいだけなんですが、こちらの横方向に慣れているんですよね(笑)
まとめると・・・
MagOn 5000:普段使いしやすく、多くの人におすすめ
MagOn Mini 5000:iPhone miniシリーズを使っている人はコレ
MagOn 10000:旅行用などに10000mAhが欲しい人はコレ
レビュー
ここからはMagOnシリーズの機能・特徴についてレビューしていきます。
Wake-Up機能がめちゃくちゃ便利
MagOnシリーズは着脱検知機能があり、iPhoneにバッテリーを装着すると自動で充電が始まります。
これがめちゃくちゃ便利で、ボタンを押すひと手間がないだけでこれだけ快適なのかと。
MagSafeでケーブル充電を卒業した人は、次はボタン操作の卒業ですね。
旅行時に役立つパススルー機能
MagOnシリーズには、パススルー機能も搭載されています。
モバイルバッテリー本体を充電している状態でiPhoneを装着すると、iPhoneに充電される機能です。
旅行時など、コンセントの数が限られている状態で活躍するでしょう。
なおiPhoneへの充電が優先される仕様のため、「モバイルバッテリーが思ったより充電されていない」となるかもしれませんので注意してください。
熱くはなるが、持てるレベル
MagOnシリーズはアルミニウム筐体なので、どうしても熱はもってしまいました。
メーカーによると薄型で放熱性能を維持するために、アルミニウム素材を採用したためとのこと。
スマホでゲームをしたときのような「熱いけど持てる」レベルなので、許容範囲内かなと思います。
コイル鳴きはほぼないといえる
商品のモデルによるものなのか、個体差によるものなのか、言及しにくいポイントではあるのですが、、、(先に補足しておきます)
僕の使用環境ではこのような結果になりました。
- Mini 5000:コイル鳴きほぼなし
- 5000:若干するが、環境音にかき消されるレベル(※ただし、非充電時にもカチカチと動作音がする)
- 10000:若干するが、環境音にかき消されるレベル
よくあるFAQにも、「電源オフの場合でもしばらく通電音がなることがあります」と記載されており、薄型の代償といえる仕様のようです。
さまざまな他社製品を使った経験をふまえても、個人的には気にならないレベルだと感じました。
5000や10000を装着した状態で映画を見てみましたが、まったく気にならないレベルです。
それよりも、コイル鳴きがほぼなかったMini 5000が脅威的といえるでしょう。
経験談ですが、使っていくうちにコイル鳴きが悪化することがあったので、もしその場合はメーカーに問い合わせて保証を受けるのがよいと思います。
メーカーに確認しましたが、コイル鳴きは保証対象とのことなので、万が一の場合は連絡してみてください。
おまけ:同社の充電器を紹介
同社は充電器も出しており、これがまたカッコいい。
Sonicharge Pro X 100Wという、同社の最新モデルの4ポート充電器です。
MagOnのデザインに負けず劣らずのスタイリッシュなデザインが魅力で、充電器ではおなじみの窒化ガリウムを採用しています。
PC・iPad・Switchといった大型の機器を同時充電できるので、一家に一台マストバイといっても過言ではありません。
このようにMagOnを3台同時充電もできちゃいます(笑)
高機能なぶんサイズは大きめなので(とはいえ脅威の小ささなのですが)、自分のコンセントで使えるか事前にチェックしてくださいね。
まとめ
今回は、京都発のガジェットメーカーMATECHより、注目商品を紹介しました。
どれも高機能なのはもちろん、シンプルで素晴らしいデザインで、まさに機能美という感じがします。
日本メーカーということで、製品への信頼がグッと高まるのは日本人の性ですが、保証のやり取りがしやすいのも魅力ですよね。
気になった方はぜひチェックしてみてください。