外出時に感じる不満として、「自宅で使うしっかりしたキーボードを外でも使いたい」という願望。
持ち出し用のアイテムはどうしても機能やデザインに制限がありがちです。
しかし、そんな外出時の制限や不満を解決してくれる持ち出し用のキーボードがあります。
それが今回レビューしていく「Mistel AirOne Pro」。
超薄型設計ながら確かな打鍵感とVIAに対応したデザインも機能性も妥協のないキーボードです。
今回はそんなMistel AirOne Proを実際に使ってみて良かったポイントや気になるポイントについてレビューしていきます。
提供:プリンストン
Mistel AirOne Proの特徴
- 日本語配列65%レイアウト
- 極薄メカニカルスイッチ搭載
- タクタイル・クリッキー選択可能(押下圧65g)
- CNCアルミハウジングと優れた静粛性
- 13.7mm極薄デザイン
- VIA対応(Mod-Tapにも対応)
- Windows/Mac対応
- 有線接続(Bluetooth非対応)
- 定価31,880円
- 現在予約受付中(早期予約割引あり)
薄型で持ち運びを意識したキーボードながら、アルミ筐体で打鍵感もしっかりしているという、高精度な持ち運び用キーボードがMistel AirOne Pro。
持ち運べるキーボードは多様な選択肢がありますが、機能性にも打鍵感にもデザインにも優れる持ち運び用キーボードであるというのが魅力です。
13.7mmという薄さで持ち出しやすいのはもちろん、しっかりとしたロープロファイルのキーボードを叩いているかのような打鍵感、そしてキーマップをカスタマイズできる高い機能性があります。
これによって、自宅で使い倒しているような本格的なキーボードの操作感や機能性をそのままに、いつでもどこでも作業が可能です。
さらにMistel AirOne Proは日本語配列であるというところで、これまで凝ったキーボードや高性能なキーボードは大概US配列であるというところでなかなか合うキーボードに出会えなかった日本語配列ユーザーには特におすすめしたいキーボードとなっています。
定価は31,880円ですが現在予約中で、数量限定で最大30%の割引が受けられるとのことです。
しかし、残念ながら、30%の割引は終了していて、クリッキーが25%オフで23,909円、タクタイルが20%オフで25,503円の枠が執筆時点残っていました。
気になった方はHPを早めにチェックしてみてください。
別モデルとの違い
Mistel AirOne Proには別モデルとしてAIRONE BTやAIRONEといったモデルがあります。
僕はAIRONE BTを以前レビューしたことがあるのですが、このモデルとの大きな差としては「接続方法」「キーマップのカスタマイズ性」「レイアウト」です。
接続方法についてはAIRONE BTはBTと書いてある通り、Bluetoothでの接続が可能。
これは旧モデルAIRONEから進化したポイントです。(AIRONEは有線モデル)
キーマップのカスタマイズ性については、AIRONE BTはVIA(後程解説)という汎用性のあるキーマップソフトに対応しておらず、キーボード自体の入力設定によってマクロ設定を多少行えるといった程度でした。
このマクロ設定がかなり難しく、実態としてはほぼキーマップのカスタマイズはできないといった状況。
そして最後にレイアウトについてはAIRONE BTはUS配列です。
そのため、普段からUS配列を使っている人にとってはこちらの方が使い勝手が良いかもしれません。
Mistel AirOne Proのデザイン
カラーについてはブラックの1種類。

ブラックについては暗めの色味となっていて、明るいダークグレーのような色ではなく、しっかり黒といった印象。
キーキャップの印字についてはしっかりと刻印されていて、視認性が良いです。

側面についてはUSB-Cのポートが2つあり、左右どちらからでも接続できる仕様になっています。
背面にはゴム足が4点、チルトはありません。

本体のサイズはW 314mm x D 105mm x H 13.7mmとなっていて、13インチのMacBook Proと横幅が変わらないサイズ。

タイプスティックスやキーボードカバーなどを設置し、ノートPCの打鍵感を底上げする使い方と相性が良さそうです。
iPadとの併用に関しては、11インチサイズだと横幅から少しはみ出る大きさとなっています。
重量は約387gで、AIRONE BTと比べるとやや重いです。
Mistel AirOne Pro レビュー
ここからはMistel AirOne Proの各項目についてレビューしていきます。
打鍵感
このキーボードは薄型ですがこれはメンブレン方式ではなく、メカニカルスイッチを採用しています。
薄型スイッチであるCherry MX ULPを搭載し、超薄型キーボードにもかかわらず、しっかりとした打鍵感を実現しています。
ウルトラロープロファイルスイッチと表されているだけあり、非常に薄型のスイッチです。
キースイッチについては「クリッキー」と「タクタイル」を選べます。
この選択によって大きく打鍵感が違うので注意しましょう。
クリッキーはカチカチとした感触で、タクタイルは底打ち付近でちょっとひっかかりを感じるような仕様です。
今回はクリッキーを使っています。
押下圧についてはどちらのスイッチも65gとなっておりちょっと重め。
大抵のキーボードは45g程度なことが多く、50gで重め、55gあるとかなり重い部類になるので、65gは相当しっかりした感触があります。
重ためではあるものの、ストロークがフルプロファイルよりは深くないので、そこまで気にせず打てる感じもします。
打鍵の感触としてはフルプロファイルよりは深くないとしつつも、短さのなかでもしっかりと押したと感じられるだけの深みや感触は得られました。
また、クリッキーの打鍵の感触については最初のひっかかりを超えるとストンとキーが落ちていくような感覚が得られます。
筐体がアルミでしっかりしているからか、キーがブレることなく安定感のある押し心地を実現していて、打鍵時の安心感がありました。
持ち運び用とは思えない、重厚感のあるタイピングが楽しめます。
打鍵音・静音性
今回使っているスイッチがクリッキーということもあり、打鍵音は大きめです。
とはいえ、クリッキーにしては小さめなのかもとも思いました。
ちゃんと音が聞こえはするものの、低音の成分が強めなのか響きに関してはちょっと控えめ。
しかし、さすがに職場で隣の人が叩いていたら確実に横目でチラッと見られるくらいの音は出ています。
音が気になる人はタクタイルのスイッチを選べばもう少し小さな音になると思います。
キー配列・レイアウト
キー配列は日本語配列で、現状US配列はなさそうです。
65%レイアウトという設計なので、ファンクションキーがありません。
ファンクションキーを使う場合はFnキーを組み合わせるなどして、同時押しで対応することになりそうです。
キーボードの配置についてはHHKBなどと同様な左に0.25uずれた配置となっています。
本来Aキーの中央にZがきますが、左にずれているのがわかるでしょう。
僕は気にならないのですが、このズレが打鍵に大きく影響を感じる人もいるので、正確なタイピングをしている人ほど注意が必要です。
キーキャップ上はWindowsのキーしかありませんが、Fnキーと>を2秒長押しすることによってmacモードに切り替えられます。
Windowsモードに切り替える場合はFnキーと<を2秒長押しです。
キーマップ
このキーボード最大の魅力はVIAに対応したこと。
VIAとはWEB上でキーマップの調整ができるアプリのことで、多くのキーボードが対応している汎用アプリです。
PCにインストール不要なので、いつでもどこでもキーのカスタマイズが可能になるのが魅力。
また、キーマップの保存についてはオンボードとなっているので、一度保存してしまえば、自宅でも職場でも外出先でも同じ動作が可能です。
そのため、職場では自由な設定ができないと言う場合には、自宅や手持ちのPCで設定を行ってしまえば思い通りの挙動を使うことができます。
VIAでできる設定としてはキーの位置調整やレイヤーの設定などさまざま。
まずキーの調整についてですが、これはキーを指定して、任意のキーを選択するとそのキーの挙動を変更可能。
例えばAの位置にBのキーを設定するといった感じ。
これによって普段使わないキーや位置の最適化を行えます。
次にレイヤーについては、6レイヤー設定可能。
とはいえ、これはすべて自由に使えるわけではなく、0と1がWindowsモード用、2と3がmacモード用、4と5が兼用といったレイヤーでした。
レイヤーの行き来を駆使することで、便利な活用が可能です。
例えば僕の場合は左端にMO(3)というキーを割り当てます。
これによって、押している間だけレイヤー3に移動するといった挙動になり、この状態でAやSを押すと音量の増減ができるように設定しました。
このような使い方だけではなく、Mistel AirOne ProはMod-Tapにも対応しています。
これは単押しのときは〇〇、長押しのときは××といった挙動を割り当てられる仕様。
自作キーボードでは使えることが多い仕様なのですが、メーカー品だとVIAには対応していてもMod-Tapはできないことが多いです。
しかし、Mistel AirOne Proはできるので、機能性が高いと言えるでしょう。
試しに設定をするのであれば、MT(MOD_LSFT,KC_A)と入力すると長押しでシフト、単押しでAと入力できるコードをAnyキーを設定したキーに割り当てます。
こうすることで長押しと単押しの挙動を設定可能です。
またこの挙動について遅延も感じなかったので、スムーズに使えるのではないかと思います。
コードの生成についてはVIA Any Generaterにいつもお世話になっています。
気になったポイント
良いポイントもたくさんあるMistel AirOne Proですが、気になるポイントについても共有していきます。
無線に対応していない
非常に残念ながらBluetoothの接続に対応していません。
そのため、必ず接続にはケーブルが必要となります。
正直Bluetoothの接続が標準となっている今、有線はめんどくさいとしか言えません。
短いケーブルを持っていけば解決する話ですし、長い目で見ればバッテリーの問題がないので長期の相棒として使える可能性が高いわけですが、やはり持ち運び想定なのであれば利便性は捨てたくないところです。
また、このキーボード自体が無駄を削ぎ落としたようなミニマルな仕様になっているので、そんなミニマルさに魅力を感じる人はやはりシンプルさにもこだわりたいところではないでしょうか。
別モデルMistel AirOne BTではBluetooth接続ができていただけに、この接続問題はなんとか改善して欲しいところです。
むしろ改善ができれば非の打ちどころのない製品となる気がしています。
US配列がない
個人的にはUS配列の選択肢がないのもちょっと残念。
多くの人は日本語配列(JIS配列)で問題ないとは思うのですが、普段からいろいろなキーボードを使っている身としては標準的なUS配列の方が馴染んでいます。
あとこれはちょっと偏っている話かもしれませんが、VIAという言葉を知っていて、VIAに対応したことを喜ぶ人はもれなくキーボードマニアだと思っています。
そんなマニアはおそらくUS配列しか発売がないようなキーボードに慣れ親しんでいるのではないでしょうか。
となると、VIAで本当に喜ぶのはUS配列を使っているユーザーではないのかと疑問を持ってしまいます。
一方で、日本語配列ユーザーにとっては日本語配列のキーボードはなかなかVIAに対応することがなく、カスタマイズ性に制限があるキーボードが多いので、機能性の高いキーボードを使いたいけど選択肢がないと悩んでいた人には最適だと思います。
良いけどもう少しみたいな、なんとも言えない気持ちです。
スイッチの選択肢がもう少しほしい
タクタイルとクリッキーの2種類展開なのは最悪このラインナップでも良いのですが、荷重の幅がもう少し欲しいです。
この2つのスイッチの押下圧が65gとなっていて、けっこう重め。
一打一打に確かな感触を感じられるのは良いですが、個人的にはもう少し軽快に打ちたいです。
可能であれば45gくらいの荷重の選択肢もあるとより良かったなというところ。
もっとわがままを言うのであればリニアスイッチの選択肢も増やし、静音性にも優れるモデルがあるとなお嬉しいです。
Mistel AirOne Proがおすすめな人
持ち運び用最高精度のキーボードが欲しい人
持ち運びできるメーカー品のキーボードとしては、完成度の高いキーボードだと思います。
競合としてはLogicoolのMX Keys MiniやKeychronのB1 Proあたりが該当すると思いますが、打鍵感や機能性ではMistel AirOne Proが圧倒していると言えるでしょう。
高級感のあるデザイン、満足度の高い確かな打鍵感、VIA対応かつMod-Tapにも対応の高いカスタマイズ性など、非常に精度の高いキーボードとなっています。
また、キーボードの傾向として、性能やデザインのこだわりが強くなればなるほど、日本語配列ではなく英語配列で販売されることが多くなるところ、日本語配列で発売されているのも見逃せません。
これまで日本語配列ではないという理由でなかなか高性能なキーボードに出会えなかった人にとっては最善とも呼べる相棒になるでしょう。
Mistel AirOne Proであれば、どこでも持ち運んで満足のいく打鍵感と快適な機能性が期待できます。
一方で、有線のみの接続や、スイッチの荷重がやや重いといったところで、使用上で制限のように感じるポイントには注意しましょう。
まとめ
完成度の高い持ち運びに最適なキーボードのレビューでした。
現在数量限定最大30%引きで、予約販売を実施中とのことなので、気になった人はHPを見てみてください。





















